3.1.4 サイレント・モードでのコンプライアンス・チェックの実行
自動デーモン・モード操作によりコンプライアンス・チェックをスケジュールすることによって、コンプライアンス・チェックを自動的に実行します。
ノート:
サイレント・モード操作は、デーモン・モードが使用可能になる前にこれを使用していたお客様の下位互換性のために維持されています。サイレント・モードは、実行されるチェックに制限があり、Oracleではさらに拡張する予定はありません。
-s
オプションを使用してサイレント・モードでコンプライアンス・チェックを実行した場合、ストレージ・サーバーおよびスイッチに対するチェックは実行されません。
-S
オプションを使用してサイレント・モードでコンプライアンス・チェックを実行した場合、root
アクセスを必要とするデータベース・サーバーに対するチェックは除外されます。また、ストレージ・サーバーおよびデータベース・サーバーに対するチェックも実行されません。
コンプライアンス・チェックをサイレントに実行するには、パスワードなしのSSH等価を構成します。単一インスタンス・データベースに対して実行するなど、リモート・チェックを実行する必要はありません。
コンプライアンス・チェックがサイレントに実行された場合の出力は、オンデマンド・モード操作で記述される出力と同様です。
ノート:
Oracle Engineered Systemでサイレント・モード操作で実行するよう構成されていない場合、ツールは、ストレージ・サーバーまたはInfiniBandスイッチのチェックを実行しません。
rootアクセスを必要とするコンプライアンス・チェックを含める
root
として実行するか、sudo
アクセスを構成して、サイレント・モードでコンプライアンス・チェックを実行してroot
アクセスが必要なチェックを含めます。
root
アクセスが必要なチェックを含むコンプライアンス・チェックを実行するには、他の必要なオプションの前に–s
オプションを使用します。$ orachk –s
$ exachk –s
rootアクセスを必要とするコンプライアンス・チェックを除外する
root
アクセスが必要なチェックを除外してコンプライアンス・チェックを実行するには、他の必要なオプションの前に–S
オプションを使用します。$ orachk –S
$ exachk –S