Oracle BIプレゼンテーション・サービスの管理ページの使用

Oracle BIプレゼンテーション・サービスの管理ページを使用して、次の各項で説明されるタスクを実行できます。

管理ページの理解

Oracle BIプレゼンテーション・サービスのメインの管理ページにはリンクが含まれていて、そこから、プレゼンテーション・サービスでユーザーに関連付けられた機能など、様々な機能を実行するための他の管理ページを表示できます。

右上隅の「ヘルプ」ボタンをクリックすると、これらのすべてのページに関する情報を取得できます。

ノート:

複数のユーザーが管理ページへのアクセス権を持っている場合は、他のユーザーの変更を上書きしてしまう可能性があるため注意してください。ユーザーAとユーザーBの両方がプレゼンテーション・サービス管理の「権限の管理」ページにアクセスして変更しているとします。ユーザーBが権限を編集している間にユーザーAが同じ権限の更新を保存した場合、ユーザーBの変更内容は、ユーザーAが保存した変更内容によって上書きされてしまいます。

プレゼンテーション・サービス権限の管理

この項では、プレゼンテーション・サービスの権限について説明します。内容は次のとおりです。

プレゼンテーション・サービスの権限とは

プレゼンテーション・サービスの権限は、プレゼンテーション・サービスの機能にアクセスするためにユーザーが保持する権利を制御します。権限は、権限割当て表を使用して、特定のアプリケーション・ロールおよび個々のユーザーに対して付与または拒否されます。

パーミッションと同様に、権限は、明示的に設定されるか、またはロールやグループ・メンバーシップを通じて継承されます。権限の明示的な拒否は、付与され継承されたいかなる権限より優先されます。たとえば、列計算式を編集する権限へのアクセスを明示的に拒否されたユーザーは、その権限を継承しているアプリケーション・ロールのメンバーであっても、列計算式を編集できません。

最も一般的に権限が付与されるロールは、BIContentAuthorまたはBIConsumerです。これにより、ユーザーはプレゼンテーション・サービスの共通の機能にアクセスできます。

「アプリケーション・ロールに対するPresentation Servicesの権限の設定」を参照してください。

プレゼンテーション・サービスの権限

権限の割当ては、次のようにして管理できます。

  1. 「マイ・プロファイル」「管理」の順にクリックします。
  2. 「セキュリティ」で、「権限の管理」をクリックします。
Oracle Analytics Serverアクションへのアクセス

「アクション」権限を設定する必要があります。この権限は、ユーザーがアクション機能を使用できるかどうかを決定し、どのユーザー・タイプがアクションを作成できるかを指定します。

次のリストで、これらの権限を説明します。

  • ナビゲート・アクションの作成

    「ナビゲート・アクションの作成」権限は、ユーザーがナビゲート・アクション・タイプを作成できるかどうかを示します。この権限が拒否されたユーザーには、ナビゲート・アクションの作成を可能にするユーザー・インタフェース・コンポーネントが表示されません。「ナビゲート・アクションの作成」権限を持たないユーザーは、分析およびダッシュボードに保存済アクションを追加したり、アクションを含む分析またはダッシュボードからアクションを実行できます。

  • 起動アクションの作成

    「起動アクションの作成」権限は、ユーザーが起動アクション・タイプを作成できるかどうかを示します。「アクションの起動」オプションには、「Webサービスの起動」および「HTTPリクエストの起動」が含まれます。ただし、この権限が拒否されたユーザーは、保存済アクションを分析およびダッシュボードに追加することはできます。さらに、この権限が拒否されたユーザーは、アクションを含む分析またはダッシュボードからアクションを実行することができます。

  • 埋込みHTMLが含まれるアクションの保存

    「埋込みHTMLが含まれるアクションの保存」権限は、ユーザーが、カスタマイズされたWebサービス・アクション結果にHTMLコードを埋め込むことができるかどうかを示します。「埋込みHTMLが含まれるアクションの保存」権限を割り当てる際には、ユーザーにHTMLコードの実行を許可して、この権限を持つユーザーがセキュリティ上の問題を引き起こす可能性があるため、十分に注意する必要があります。

「Oracle BI for Microsoft Officeへのアクセス」権限

「Oracle BI for Microsoft Officeへのアクセス」権限が付与されているユーザーは、Oracle Analytics ServerからMicrosoft Officeとの対話型操作が可能になります。

「Oracle BI for Microsoft Officeへのアクセス」権限が付与されているユーザーは、Oracle Analytics Serverホーム・ページの「はじめに」領域からデスクトップ・ツールをダウンロードできます。

  • Oracle BI for MS Office: Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストール・ファイルをダウンロードします。

「Oracle BI for Microsoft Officeへのアクセス」権限は、分析の「コピー」リンクの表示には影響しません。このリンクは、常にそこで使用可能です。

Oracle BI for Microsoft Office用にダウンロードするインストール・ファイルの場所は、デフォルトで、instanceconfig.xmlファイルのBIforOfficeURL要素に指定されています。

「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」権限

デフォルトでは、プレゼンテーション・サービスはクロスサイト・スクリプティング(XSS)から保護されています。

XSSから保護するために、プレゼンテーション・サービスのフィールドへの入力をエスケープし、それをプレーンテキストとして表示します。たとえば、保護不可能なユーザーがHTMLフィールドを使用して、ページからデータを盗むスクリプトを入力する場合があります。

デフォルトでは、エンド・ユーザーは、HTMLとしてフラグ設定されたコンテンツを保存できません。「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」権限を持つ管理者のみが、HTMLコードを含むコンテンツを保存できます。「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」権限を持つユーザーは、fmap接頭辞の付いたイメージを保存できます。この権限が付与されていないユーザーが、接頭辞fmapの付いたイメージを保存しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。「EnableSavingContentWithHTML」を参照してください。

また、この権限を持つユーザーは、Oracle Scorecard and Strategy Managementにミッション・ステートメントとビジョン・ステートメントを保存できます。

EnableSavingContentWithHTML

EnableSavingContentWithHTML要素を「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」権限と「埋込みHTMLが含まれるアクションの保存」権限とともに使用して、分析の編集時に、プロパティ・ダイアログで「HTMLマークアップを含みます」オプションを使用できるかどうかを決定します。

BIサービス管理者は、EnableSavingContentWithHTML要素を使用して、すべてのHTML編集を有効にし、関連する権限をユーザーに付与できます。「HTMLマークアップを含みます」オプションを有効にするには、instanceconfig.xmlファイルでEnableSavingContentWithHTML要素をtrueに設定し、「権限の管理」ページで「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」権限と「埋込みHTMLが含まれるアクションの保存」権限をユーザーに付与します。「プレゼンテーション・サービスのデフォルトの権限割当て」および「プレゼンテーション・サービスに対する拡張構成の変更」を参照してください。

instanceconfig.xmlファイルの場所は、構成ファイルを参照してください。

プレゼンテーション・サービスでのセッションの管理

プレゼンテーション・サービス管理の「セッション管理」ページを使用して、アクティブ・ユーザーと実行中の分析に関する情報の表示、リクエストの取消し、キャッシュのクリアを実行できます。

  1. プレゼンテーション・サービスのホーム・ページで「管理」を選択します。

  2. セッション管理」リンクをクリックします。

    「セッション管理」画面が表示され、次の表が示されます。

    • セッション表。ログインしているユーザーに対して作成されているセッションに関する情報を示します。

    • カーソル・キャッシュ表。分析のステータスを表示します。

実行中のリクエストをすべて取り消すには:

  1. 実行中のリクエストの取消し」をクリックします。

  2. 「終了」をクリックします。

次のように、実行中のいずれかの分析を取り消します。

  • カーソル・キャッシュ表で分析を識別し、「アクション」列で「取消」リンクをクリックします。

    ユーザーは、分析が管理者によって取り消されたことを示すメッセージを受け取ります。

これらのステップを使用して、Webキャッシュをクリアします。

  1. カーソル・キャッシュ表で分析を識別し、「すべてのカーソルを閉じる」をクリックします。
  2. 「終了」をクリックします。

次の説明に従って、分析に関連付けられているキャッシュ・エントリをクリアします。

  • カーソル・キャッシュ表で分析を識別し、「アクション」列で「閉じる」リンクをクリックします。

次の説明に従って、分析に関する情報の問合せファイルを表示します。

  • カーソル・キャッシュ表で、分析を識別し、「ログの表示」リンクをクリックします。

    ノート:

    このログ・ファイルにデータを保存する場合は、問合せログをオンにする必要があります。