EPM CloudライブラリにOfficeドキュメントを保存するためのアクセス権の管理

サービス管理者は、Oracle Smart View for OfficeからEPM CloudライブラリにMicrosoft Officeドキュメントを保存するためのユーザー・アクセスを制限できます。

ノート:

このトピックのタスクは、properties.xmlファイルの編集についての知識があるサービス管理者またはユーザーに向けられています。このファイルは、デフォルトでC:\Oracle\SmartView\cfgにあります。

EPM CloudライブラリにOfficeドキュメントを保存する機能は、Smart Viewのデフォルト設定で有効化されています。また、この機能はサービス管理者とパワー・ユーザーに制限されています。

サービス管理者は、Oracle Enterprise Performance Management CloudにOfficeドキュメントを保存するためのアクセス権を削除できます。そのためには、Smart Viewproperties.xmlファイルで、enableLibraryプロパティを0に設定します。デフォルトでは、このファイルはC:\Oracle\SmartView\cfgにあります。

表10-1は、サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割があるかどうかに応じて、ユーザーのenableLibraryプロパティを有効化または無効化したときの影響をまとめたものです。

表10-1 サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割の設定によるenableLibraryプロパティの影響

enableLibraryプロパティの設定 サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割: あり サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割: なし
enableLibrary=1
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されます
  • リボンのボタンが表示されます
  • 「プロバイダURL」がダイアログにあります
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されません
  • リボンのボタンが表示されます(別のプロバイダへの保存が可能)
  • 「プロバイダURL」がダイアログにありません
enableLibrary=0
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されます
  • リボンのボタンが非表示になります(ダイアログにアクセスできません)
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されません
  • リボンのボタンが非表示になります(ダイアログにアクセスできません)

この手順では、properties.xmlenableLibraryプロパティを無効化する方法と再有効化する方法を示します

enableLibraryプロパティを無効にして、EPM CloudでOfficeドキュメントを保存またはダウンロードするためのアクセス権を制限するには:
  1. Smart Viewproperties.xmlファイルをテキスト・エディタで開きます。
    properties.xmlファイルは、デフォルトではC:\Oracle\SmartView\cfgにあります。
  2. 次のエントリを探します。
    <!-- Enable Library on client. -->
        <enableLibrary>1</enableLibrary>
  3. enableLibraryの値を0に変更します。次に例を示します。
    <!-- Enable Library on client. -->
        <enableLibrary>0</enableLibrary>
  4. 更新したファイルを保存します。
  5. 内部プロセスに応じてファイルを配布します。

    properties.xmlファイルがユーザーに配布されてから、「保存」および「名前を付けて保存」オプションのアクセスまたは使用が可能になるかどうかは、それぞれのユーザーのサービス管理者またはパワー・ユーザーのステータスによって異なります(表10-1を参照)。

  6. オプション: enableLibraryプロパティを再有効化するには、この手順を繰り返してプロパティを1にします。次に例を示します。
    <!-- Enable Library on client. -->
        <enableLibrary>1</enableLibrary>

    properties.xmlファイルがユーザーに配布されると、サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割があるユーザーは、Smart Viewの次回起動時に「Smart View」リボン「ライブラリ」グループに表示される「保存」および「名前を付けて保存」のオプションを使用できるようになります。