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4 このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題

次の各項では、このリリースのOracle Database Applianceのデプロイ、更新および管理に関する既知の問題について説明します。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用時の既知の問題

Oracle Database Applianceにこのリリースのパッチを適用する際の既知の問題について理解します。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用時にDCSエージェントの更新中にエラーが発生しました

サーバーをOracle Database Applianceリリース19.15にパッチを適用すると、エラーが発生する可能性があります。

コマンドodacli update-dcsagentが失敗することがあります。 次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-12015:Could not find the user credentials in the DCS agent wallet.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

コマンドodacli update-dcsagentを再度実行し、操作が正常に完了します。

この問題は、Oracleバグ34158809で追跡されます。

データベース・パッチ適用中の事前パッチ・レポートのアラート・メッセージ

Oracle Database Applianceでデータベース・ホームにパッチを適用すると、事前パッチ・レポートにアラートが表示されることがあります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
Rolling patching is not possible,: The database patching cannot be completed in a rolling manner because the target patched home at
"/u01/app/odaorahome/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2" contains non-rolling bug fixes "33613829,33808385" compared to the
source home at "/u01/app/odaorahome/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1".

データベース・ホームをOracle Databaseリリース19.15またはOracle Databaseリリース21.6にパッチ適用するときにエラーが発生することがあります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

警告に示されているバグ番号は、次のいずれかです:

30432118 (DSTV32-34)
31335037 (DST V35)
32327201 (DST V36 )
33613829 (DST V37)
33808367 (OJVM)
33808385 (OJVM)

前処理レポートに、前述の1つ以上のバグ番号の組合せのみが含まれていて、他のバグ番号が含まれていない場合は、アラート・メッセージを無視し、ローリング・モードまたは非ローリング・モードでデータベース・ホームを最新リリースに更新します。 ローリング・モードでデータベース・ホームを更新するには、--localオプションを指定してodacli update-dbhomeコマンドを使用します。

この問題は、Oracleバグ34071355で追跡されます。

サーバーへのパッチ適用時にオペレーティング・システムを更新中にエラーが発生しました

サーバーOracle Database Applianceリリース19.15にパッチを適用する場合、オペレーティング・システムは更新されない可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to patch OS.
次のコマンドを実行します。
rpm -q kernel-uek

このコマンドの出力に複数のRPM名が表示されている場合は、回避策を実行します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のRPMを削除します:
# yum remove kernel-uek-4.14.35-1902.11.3.1.el7uek.x86_64
# yum remove kernel-uek-4.14.35-1902.301.1.el7uek.x86_64

この問題は、Oracleバグ34154435で追跡されます。

DBシステムのパッチ適用中にエラーが発生しました

DBシステムのOracle Database Applianceリリース19.15へのパッチ適用中にサーバーにパッチを適用すると、エラーが発生する可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示されます。
ORA-12559: Message 12559 not found;  product=RDBMS; facility=ORA

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DBシステムでサーバーのパッチ適用を再試行します。

この問題は、Oracleバグ34153158で追跡されます。

odaugradeutilでサポートされていない追加構成済サービスを使用したデータベースのデタッチ

データ保持再プロビジョニング・プロセスでodaugradeutilを実行する場合、追加で構成されたサービスがある場合は、データベースをデタッチできません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

コマンドsrvctl remove serviceを実行して、デタッチ操作を完了するには、追加のサービスを削除する必要があります。 これらのサービスが必要な場合は、サービスを削除する前に、メタデータを手動で取得し、適切なデータベース・ホームからsrvctlコマンドを使用してOracle Database Applianceリリース19.15を実行しているシステムでサービスを再作成する必要があります。

この問題は、Oracleバグ33593287で追跡されます。

さらに構成されたデータベース・ストレージは、データ保持の再プロビジョニング中にリストアされません

Data Preserving Reprovisioningプロセスでは、追加のデータベース・ストレージが構成されている場合、ストレージのリストアでエラーが発生する可能性があります。

さらに構成されたデータベース・ストレージ、つまりアクティブなデータベースで使用されていないデータベース・ストレージは、メタデータにリストアされません。 基礎となるボリュームおよびファイル・システムはリストアされますが、コマンドodacli list-dbstoragesを実行してもこれらのエンティティは表示されません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

ボリュームおよびファイル・システムは存在し、srvctl config volumesrvctl config filesystemなどのOracle Clusterwareコマンドで引き続き表示できます。 ただし、ODACLIコマンドを使用してDCSメタデータに追加することはできません。 ボリュームおよびファイル・システムはOracle Clusterwareとともにすでに存在するため、同じ構成でデータベース・ストレージを再作成しようとすると失敗します。 ボリュームおよびファイル・システムを保持する必要がない場合は、CRSコマンド(srvctlおよびasmcmdコマンド)を使用して削除できます。 これに続いて、コマンドodacli create-dbstorageを使用して同一のデータベース・ストレージを作成できます。

この問題は、Oracleバグ33848933で追跡されます。

データ保持再プロビジョニング中にリモート・ノードでDCSエージェントが停止しない

データ保存再プロビジョニング・プロセスでは、クリーンアップ・スクリプトの実行時にリモート・ノードでDCSエージェントが停止することはありません。

次のエラー・メッセージが表示されます。
# /opt/oracle/dcs/bin/odacli restore-node -g -j
Enter new system password:
Retype new system password:
DCS-10060:Validation fails, so skip running the rest task flow. System has
already undergone provisioning with status 'FAILED'

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 両方のノードでコマンドsystemctl stop initdcsagentを実行します。
  2. Node0cleanup.plを実行し、Node1で実行します。

Node0をクリーンアップする前に、両方のノードのDCSエージェントを停止してから、Node1を停止する必要があります。 DCSエージェントが実行されていないため、同期サービスはメタデータ・ストアからのジョブ・レポートを同期しません。

この問題は、Oracleバグ34090256で追跡されます。

データ保持再プロビジョニングでノードのリストア・プロセスでエラーが発生しました

データ保存再プロビジョニング・プロセスでは、ノードのリストア中にエラーが発生する可能性があります。

不正なVIP名またはVIP IPアドレスが構成されている場合、デタッチは正常に完了しますが、コマンドodacli restore-node -gには検証エラーが表示されます。 これは、以前のリリースでプロビジョニング前にVIP名またはVIP IPアドレスが検証されなかったためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

ファイル/opt/oracle/oak/restore/metadata/provisionInstance.jsonを正しいVIP名またはVIP IPアドレスで手動で編集します。 コマンドodacli restore-node -gを再試行します。 VIP名またはVIP IPアドレスを修正する場合、nslookupを使用してホスト名およびIPアドレスを問い合せることができます。

この問題は、Oracleバグ34140344で追跡されます。

データ保持再プロビジョニングのノードのリストア・プロセスのグループ名によるエラー

データ保存再プロビジョニング・プロセスでは、ノードのリストア中にエラーが発生する可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
DCS-10045: groupNames are not unique.

このエラーは、ソースOracle Database ApplianceがOAKバージョンの場合に発生します。 これは、DCSスタックでは、同じオペレーティング・システム・グループに2つ以上のロールを割り当てることができないためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

各ロールの一意のグループ名を使用してファイル/opt/oracle/oak/restore/metadata/provisionInstance.jsonを手動で編集します。 コマンドodacli restore-node -gを再試行します。

この問題は、Oracleバグ33790836で追跡されます。

データ保持再プロビジョニングでノードのリストア・プロセスでエラーが発生しました

データ保存再プロビジョニング・プロセスでは、ノードのリストア中にエラーが発生する可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
DCS-10045: groupNames are not unique.

このエラーは、ソースOracle Database ApplianceがOAKバージョンの場合に発生します。 これは、DCSスタックでは、同じオペレーティング・システム・グループに2つ以上のロールを割り当てることができないためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

各ロールの一意のグループ名を使用してファイル/opt/oracle/oak/restore/metadata/provisionInstance.jsonを手動で編集します。 コマンドodacli restore-node -gを再試行します。

この問題は、Oracleバグ34042493で追跡されます。

DBシステムのパッチ適用中にエラーが発生しました

パッチ適用などのDBシステム内の操作を実行するときに、エラーが発生する可能性があります。

データベースalert.logにエラーが表示されます:
ORA-00600 [kfnRConnect!ascname]

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. DBシステムのetc/udev/rules.d/70-names.rulesファイルに次を追加します:
    ACTION=="add|change", KERNEL=="sd*", OPTIONS:="nowatch"
  2. DBシステムでudevルールを再ロードします:
    # udevadm control --reload
    # udevadm trigger --type=devices --action=change
  3. 操作を再試行します。

この問題は、Oracleバグ34064882で追跡されます。

DBシステムのデータベース・ホーム・パッチ適用中にエラーが発生しました

DBシステムでデータベース・ホームにパッチを適用すると、エラーが発生する可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
start database -d U7iNbvm7U
PRCR-1079 : Failed to start resource ora.u7inbvm7u.db
CRS-5017: The resource action "ora.u7inbvm7u.db start" encountered the
following error:
ORA-03113: end-of-file on communication channel
Process ID: 47474
Session ID: 26 Serial number: 37622
. For details refer to "(:CLSN00107:)" in
"/u01/app/ogrid/diag/crs/scaoda807c5n2/crs/trace/crsd_oraagent_ooracle.trc".

CRS-2674: Start of 'ora.u7inbvm7u.db' on 'scaoda807c5n2' failed
CRS-2632: There are no more servers to try to place resource
'ora.u7inbvm7u.db' on that would satisfy its placement policy
データベースalert.logにエラーが表示されます:
ORA-00600 [kfnRConnect!ascname]

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. DBシステムのetc/udev/rules.d/70-names.rulesファイルに次を追加します:
    ACTION=="add|change", KERNEL=="sd*", OPTIONS:="nowatch"
  2. DBシステムでudevルールを再ロードします:
    # udevadm control --reload
    # udevadm trigger --type=devices --action=change
  3. パッチに関連するデータベースを起動し、oracleユーザーとしてsrvctlコマンドを実行します。
  4. oracleユーザーとして、datapatchを手動で適用します:
    dest_dbhome/OPatch/datapatch

この問題は、Oracleバグ34030999で追跡されます。

サーバーのパッチ適用中のエラー

すでにSTIG V1R2がデプロイされているOracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

19.15より前のリリースのOracle Database Applianceデプロイメントでは、セキュリティ技術実装ガイドライン(STIG) V1R2がすでにデプロイされている場合、19.15以前にパッチを適用してコマンドodacli update-server -f versionを実行すると、エラーが表示されることがあります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

STIG V1R2ルールOL7-00-040420がファイル/etc/ssh/ssh_host_rsa_keyの権限を640から600に変更しようとすることでエラーが発生します。 パッチ適用中に、両方のノードでchmod 600 /etc/ssh/ssh_host_rsa_keyコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33168598で追跡されます。

update-dbhomeコマンドのパッチ前レポートでのAHFエラー

サーバーにOracle Database Applianceリリース19.15のパッチを適用するときに、odacli update-dbhomeコマンドが失敗することがあります。

次のエラー・メッセージがパッチ前レポートに表示されます。
Verify the Alternate Archive    Failed    AHF-4940: One or more log archive 
Destination is Configured to              destination and alternate log archive
Prevent Database Hangs                    destination settings are not as recommended           

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. -fオプションを指定してodacli update-dbhomeコマンドを実行します。
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-dbhome --dbhomeid 7c67c5b4-f585-4ba9-865f-c719c63c0a6e -v 19.15.0.0.0 -f

この問題は、Oracleバグ33144170で追跡されます。

事前チェック・レポートへのパッチ適用中のエラー

事前チェック・レポートへのパッチ適用中にエラーが表示される場合があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
Failure in the pre-patch report caused by “AHF-5190: operating system boot device order is not configured as recommended”

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X-7ハードウェア・モデル

回避策

-fオプションを指定してodacli update-serverコマンドまたはodacli update-dbhomeコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33631256で追跡されます。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用が成功した場合でもエラー・メッセージが表示される

Oracle Database Applianceのパッチ適用が成功しても、エラー・メッセージが表示されることがあります。

odacli update-dcscomponentsコマンドを実行すると、次のエラーが表示されます。
# time odacli update-dcscomponents -v 19.15.0.0.0 
^[[ADCS-10008:Failed to update DCScomponents: 19.15.0.0.0
Internal error while patching the DCS components : 
DCS-10231:Cannot proceed. Pre-checks for update-dcscomponents failed. Refer  
to /opt/oracle/dcs/log/-dcscomponentsPreCheckReport.log on node 1 for  
details.   

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

これは、SSH等価の設定に関するタイミングの問題です。

odacli update-dcscomponentsコマンドを再度実行すると、操作が正常に完了します。

この問題は、Oracleバグ32553519で追跡されます。

パッチを適用するときにサーバー・ステータスがNormalに設定されない

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

アプライアンスにパッチを適用するときに、odacli update-serverコマンドは次のエラーで失敗します。

DCS-10001:Internal error encountered: Server upgrade state is not NORMAL node_name 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 次のコマンドを実行します。
    Grid_home/bin/cluvfy stage -post crsinst -collect cluster -gi_upgrade -n all
  2. 次の2つの警告を無視します。
    Verifying OCR Integrity ...WARNING
    PRVG-6017 : OCR backup is located in the same disk group "+DATA" as OCR.
    
    Verifying Single Client Access Name (SCAN) ...WARNING
    RVG-11368 : A SCAN is recommended to resolve to "3" or more IP
  3. 出力に表示される警告が前述の2つのみになるまで、コマンドを再度実行します。 Oracle Clusterwareのステータスは、再度Normalである必要があります。

  4. ステータスを確認するには、次のコマンドを使用します。
    Grid_home/bin/crsctl query crs activeversion -f

この問題は、Oracleバグ30099090で追跡されます。

12.1.0.2.190716バンドル・パッチを適用するときのエラー

Oracle Databaseリリース12.1.0.2にOracle Database 12.1.0.2.190716バンドル・パッチを適用するときに、エラーが発生します。

ODACLIジョブに次のエラーが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Failed to run SQL script: datapatch script. 

データ・パッチ・ログには、エントリPrereq check failed, exiting without installing any patches.が含まれます。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

同じパッチを再度インストールします。

この問題は、Oracleバグ30026438および30155710で追跡されます。

M.2ドライブのパッチ適用がサポートされていない

M.2ドライブ(ローカル・ディスクSSDSCKJB48およびSSDSCKJB480G7)のパッチ適用はサポートされていません。

これらのドライブは、odacli describe-componentコマンドを実行すると表示されます。 M.2ディスクの2つの既知のバージョン0112と0121のどちらのパッチ適用もサポートされていません。 LSIコントローラのバージョン13.00.00.00からバージョン16.00.01.00へのパッチ適用もサポートされていません。 ただし、一部のOracle Database Appliance X8-2モデルでは、インストールされているLSIコントローラのバージョンは16.00.01.00です。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

なし

この問題は、Oracleバグ30249232で追跡されます。

Oracle Database Applianceのデプロイ時の既知の問題

Oracle Database Applianceのプロビジョニング時またはデプロイ時の既知の問題について理解します。

ODACLIコマンド出力がシステム・レポートに含まれない

マルチユーザー・アクセスが有効なOracle Database Applianceでは、ODACLIコマンド出力はシステム・レポートに含まれません。

Oracle Trace File Analyzer Collectorによって生成されるシステム・レポートにはODACLIコマンドの出力がありません。これは、ODACLIコマンドは必要な認証がない場合には実行されないためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

ODACLIコマンドの出力を個別に生成し、必要に応じてOracleサポートに出力を提供します。

この問題は、Oracleバグ33786157で追跡されます。

databaseconversionでエラーが発生しました

カスタマイズされたOracle Database ApplianceデプロイメントでOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを単一インスタンスのOracle Databaseに変換すると、エラーが発生する可能性があります。

コマンドodacli modify-databaseを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます:
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to convert database pFgeWo to SIDB. 

この障害の原因は、カスタマイズされたデプロイメントで発生する可能性があるファイル・アクセス権の問題です。 この問題に対処するための回避策を実行します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. 実際のgridユーザーには、カスタムgridディレクトリに対する書込み権限が必要です。
  2. oinstallグループ・メンバーがカスタムgridディレクトリに書き込むことを許可します。
  3. コマンドodacli modify-databaseを再度実行します。

この問題は、Oracleバグ33188928で追跡されます。

DBVMの作成中にエラーが発生しました

マルチユーザー・アクセス対応アプライアンスをOracle Database Applianceリリースにパッチ適用した後、DBVMの作成時にエラーが発生する可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
DCS-10816:User DBVM name cannot be authorized to perform the requested operation 'list-dgstorages'. Please contact the system administrator for being granted the role to perform this operation.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

アプライアンスで次のステップに従います。 高可用性アプライアンスの場合、2番目のノードでコマンドを実行してから、1番目のノードでコマンドを実行します。
  1. rootユーザーとしてログインしたコマンドsystemctl stop initdcsagentを実行して、DCSエージェントの実行中のインスタンスを停止します。
  2. スキーマdcsagentdbとしてMySQLデータベースに接続し、SQL文を実行します:
    'insert
    into IDMEntitlementInfo_opsMap values((select entitlement_uuid from
    idm_entitlement_info where entitlement_name='METADATA-MGMT'),now(),0,(select
    operation_uuid from idm_operation_info where
    operation_name='list-dgstorages'),now()); followed by commit;'
  3. rootユーザーとしてログインしたコマンド・コマンドsystemctl start initdcsagentを使用して、DCSエージェントを再起動します。
  4. 障害が発生したDBVMインスタンスをクリーンアップした後、DBシステムを再作成します。

この問題は、Oracleバグ34157436で追跡されます。

パッチ適用後のOracle ASMデータベースの作成中にエラーが発生しました

マルチユーザー・アクセス対応アプライアンスをOracle Database Applianceリリースにパッチ適用した後、Oracle ASMストレージにOracle Databaseを作成するときにエラーが発生することがあります。

isRoleSeparated=falseおよび2つのオペレーティング・システム・グループを持つOracle Database Applianceリリース19.13で最初にプロビジョニングされたマルチユーザー・アクセス対応アプライアンスにパッチを適用した後に、ユーザーodaadminとしてOracle ASMストレージにOracle Databaseを作成しようとして失敗します。 次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
[FATAL] [DBT-05801] THERE ARE NO ASM DISK GROUPS DETECTED.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

ユーザーodaadminは、groupRole=dbaに対応するオペレーティング・システム・グループに追加する必要があります。 これは、Oracle ASMデータベースの作成を再試行する前に手動で実行する必要がある1回かぎりのアクティビティです。

この問題は、Oracleバグ34126894で追跡されます。

2つのDBシステムの作成中のエラー

2つの異なるOracle ASMディスク・グループで2つのDBシステムを同時に作成するときに、エラーが発生します。

DBシステムを起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されます。
CRS-2672: Attempting to start 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-5017: The resource action "vm_name.kvm start" encountered the following
error:
CRS-29200: The libvirt virtualization library encountered the following
error:
Timed out during operation: cannot acquire state change lock (held by
monitor=remoteDispatchDomainCreate)
. For details refer to "(:CLSN00107:)" in
"/u01/app/grid/diag/crs/<oda_server>/crs/trace/crsd_orarootagent_root.trc".
CRS-2674: Start of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' failed
CRS-2679: Attempting to clean 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-2681: Clean of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' succeeded
CRS-4000: Command Start failed, or completed with errors.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

2つのDBシステムを同時に作成しないでください。 かわりに、1つのDBシステムの作成を完了してから、もう1つのDBシステムを作成します。

この問題は、Oracleバグ33275630で追跡されます。

DBシステムの再プロビジョニング中のエラー

Oracle Database Applianceで、以前存在し、削除されたDBシステムと同じ名前でDBシステムを再プロビジョニングすると、エラーが発生することがあります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DBシステムを再プロビジョニングする前に、以前のDBシステムで作成されたOMF以外のパスをすべて削除します。

この問題は、Oracleバグ33829611で追跡されます。

データベースの作成中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースを作成するときに、エラーが発生することがあります。

データベース作成ジョブは、データベース名にアンダースコアが含まれる場合に失敗します(たとえばdb_1)。 次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to copy password file for database.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベース名にアンダースコアを使用しないでください。

この問題は、Oracleバグ33816343で追跡されます。

DBシステムの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでDBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

odacli create-dbsystemコマンドを実行するときに、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
DCS-10001:Internal error encountered: ASM network is not online in all nodes

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. オフライン・リソースを手動でオンラインにします。
    crsctl start res -all
  2. odacli create-dbsystemコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33784937で追跡されます。

TDE対応データベースのリカバリ中のエラー

TDE対応のOracle RAC One Nodeデータベースをリモート・ノードからリカバリするときに、データベースの停止後にエラーが発生することがあります。

TDE対応のOracle RAC One Nodeデータベースをリモート・ノード(つまり、データベース・オブジェクトのdbTargetNodeNumberに示されているノード以外のノード)から起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

DCS-10001:Internal error encountered: DCS-10001:Internal error encountered:
Missing arguments : required sqlplus connection information is not provided..

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベース・オブジェクトのdbTargetNodeNumberに示されているノードからodacli recover-databaseコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33851593で追跡されます。

データベースのリカバリ中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをリカバリするときに、エラーが発生します。

Standard Edition高可用性データベースでコマンドodacli recover-databaseを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to get valid database node number to post recovery. 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行します。
srvctl config database -db db_name  | grep “Configured nodes” | awk  
‘{print $3}’, whose output is nodeX,nodeY 
srvctl modify database -db db_name -node nodeX 
odacli recover-database 
srvctl stop database -db db_name 
srvctl modify database -db db_name -node nodeX,nodeY 
srvctl start database -db db_name 

この問題は、Oracleバグ32928688で追跡されます。

JBODの追加中のエラー

DBシステムが実行されているOracle Database Applianceデプロイメントに2つ目のJBODを追加するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
ORA-15333: disk is not visible on client instance

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタルおよびdbsystem

回避策

2つ目のJBODを追加する前に、dbsystemを停止します。
systemctl restart initdcsagent 

この問題は、Oracleバグ32586762で追跡されます。

cleanup.pl実行後のアプライアンスのプロビジョニング中のエラー

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングするときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、Oracle Grid Infrastructureイメージ(IMGGI191100)がないため、アプライアンスのプロビジョニングが失敗します。 次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングする前に、次のようにリポジトリを更新します。

# odacli update-repository -f /**gi** 

この問題は、Oracleバグ32707387で追跡されます。

データベースの更新中のエラー

Oracle Database Appliance上のデータベースを更新するときに、エラーが発生します。

コマンドodacli update-dbhomeを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
PRGO-1069 :Internal error [# rhpmovedb.pl-isPatchUpg-1 #].. 

MMONプロセスがロックを占有していることを確認するには、パッチ適用に失敗したターゲット・データベースに接続し、次のコマンドを実行します。

SELECT s.sid, p.spid, s.machine, s.program FROM v$session s, v$process p  
WHERE s.paddr = p.addr and s.sid = ( 
SELECT sid from v$lock WHERE id1= ( 
SELECT lockid FROM dbms_lock_allocated WHERE name = 'ORA$QP_CONTROL_LOCK' 
)); 

表示された結果で、出力内のs.programがoracle_user@host_box_name (MMON)の形式と類似している場合は、MMONプロセスによってエラーが発生しています。 この問題に対処するための回避策を実行します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行します。
  1. MMONプロセスを停止します。
    # ps -ef | grep MMON 
    root     71220 70691  0 21:25 pts/0    00:00:00 grep --color=auto MMON 
    ステップ(1)からプロセスIDを見つけて停止します。
    # kill -9 71220
  2. ターゲット・データベースでdatapatchを手動で実行します。
    1. ターゲット・データベースが実行されているデータベース・ホームを見つけます。
      odacli describe-database -in db_name
    2. データベース・ホームの場所を見つけます。
      odacli describe-dbhome -i DbHomeID_found_in_step_a
    3. ターゲット・データベースの実行中のノード:
      [root@node1 ~]# sudo su - oracle 
      Last login: Thu Jun  3 21:24:45 UTC 2021 
      [oracle@node1 ~]$ . oraenv 
      ORACLE_SID = [oracle] ? db_instance_name
      ORACLE_HOME = [/home/oracle] ? dbHome_location
    4. ターゲット・データベースが非CDBデータベースである場合は、次を実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/datapatch
    5. ターゲット・データベースがCDBデータベースである場合は、次を実行してPDBリストを見つけます。
      select name from v$containers where open_mode="READ WRITE"; 
    6. SQL*Plusを終了し、次を実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/datapatch -pdbs pdb_names_gathered_by_the_SQL_statement_in_step_e_separated_by_comma 

この問題は、Oracleバグ32827353で追跡されます。

リモート・ノードでのtfactl diagcollectコマンドの実行中のエラー

Oracle Database Applianceでtfactl diagcollectコマンドを実行するときに、エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのKVMおよびベア・メタル・システム

回避策

Oracle Autonomous Health Framework 21.2より前は、各ノードで証明書が個別に生成されている場合は、次のいずれかの手動ステップを実行してこれを修正する必要があります。
  • Oracle Trace File Analyzerで新しい証明書が生成され、他のノードに配布されるように、各ノードで次のコマンドを実行します。
    tfactl syncnodes -remove -local
  • 1つのノードでroot資格証明によりSSHを使用して接続し、次を実行します。
    tfactl syncnodes

この問題は、Oracleバグ32921859で追跡されます。

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときのエラー

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときに、エラーが発生します。

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときに、UpgradeResults.htmlファイルで次の警告が発生する可能性があります。
Database is using a newer time zone file version than the Oracle home 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

  1. タイム・ゾーンを修正する手動ステップについては、データベース・アップグレード・ガイドを参照してください。
  2. データベースのアップグレードを手動で完了した後、次のコマンドを実行して、DCSメタデータを更新します。
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-registry update-registry -n db -f

この問題は、Oracleバグ31125985で追跡されます。

12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードするときのエラー

12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードするときに、ジョブ障害エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

次の回避策を使用します。
  1. 12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードする前に、次のPL/SQLコマンドを実行して、local_listenerを空の文字列に変更します。
    ALTER SYSTEM SET LOCAL_LISTENER='';
  2. 12.1単一インスタンス・データベースを正常にアップグレードした後、次のPL/SQLコマンドを実行して、local_listenerを必要な値に変更します。
    ALTER SYSTEM SET LOCAL_LISTENER='-oracle-none-'; 

この問題は、Oracleバグ31202775および31214657で追跡されます。

プロビジョニング中のRECOディスク・グループの作成の失敗

デフォルトのストレージおよび拡張シェルフを含む高パフォーマンス構成のOracle Database Appliance X8-2-HAをプロビジョニングするときに、RECOディスク・グループの作成が失敗します。

ハードウェア・モデル

高パフォーマンス構成のすべてのOracle Database Appliance X8-2-HA

回避策

  1. ストレージ拡張シェルフの電源を切断します。
  2. 両方のノードを再起動します。
  3. デフォルトのストレージ・シェルフ(1つ目のJBOD)のプロビジョニングに進みます。
  4. デフォルトのストレージ・シェルフ(1つ目のJBOD)がシステムに正常にプロビジョニングされたら、oakdがフォアグラウンド・モードで両方のノードで実行されていることを確認します。
     # ps -aef | grep oakd
  5. 1つ目のJBODのすべてのディスクのステータスがオンライン、oakdで良好で、Oracle ASMでCACHEDであることを確認します。
  6. ストレージ拡張シェルフ(2番目のJBOD)の電源を投入し、オペレーティング・システムとその他のサブシステムで認識されるまで数分待ちます。
  7. マスター・ノードから次のコマンドを実行して、ストレージ拡張シェルフのディスク(2つのJBOD設定)をoakdおよびOracle ASMに追加します。
    #odaadmcli show ismaster 
          OAKD is in Master Mode 
    
          # odaadmcli expand storage -ndisk 24 -enclosure 1 
           Skipping precheck for enclosure '1'... 
           Check the progress of expansion of storage by executing 'odaadmcli  
    show disk' 
           Waiting for expansion to finish ... 
          #  
  8. ストレージ拡張シェルフのディスク(2つのJBOD設定)がoakdおよびOracle ASMに追加されていることを確認します。

プロシージャのOracle Database Appliance仮想化プラットフォームに対するodaadmcliコマンドをoakcliコマンドに置き換えます。

詳細は、Oracle Database Appliance X8-2デプロイメント・ガイドストレージの管理の章を参照してください。

この問題は、Oracleバグ30839054で追跡されます。

2つのOracle ACFSデータベースの同時作成が失敗する

データベースまたはデータベース・ストレージがまだ作成されていないシステムで2つのOracle ACFSデータベースを作成しようとすると、データベースの1つでエラーが発生してデータベースの作成が失敗します。

DCS-10001:Internal error encountered: Fail to run command Failed to create  
volume. 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

システムからDATAボリューム(およびOracle Database Appliance X8-2の場合はREDOボリューム)を手動で削除します。

高パフォーマンス構成の場合は、次のコマンドを実行します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Data datdbname 
Oracle Database Appliance X8-2高パフォーマンス構成の場合は、次のようにREDOボリュームを削除します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Reco rdodbname 
大容量構成の場合は、次のコマンドを実行します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Flash datdbname (if volume exists in FLASH disk group)
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G data datdbname (if volume exists in DATA disk group)  
Oracle Database Appliance X8-2大容量構成の場合は、次のようにREDOボリュームを削除します。
su - GRID_USER 
export ORACLE_SID=+ASM1(in case of first node) /+ASM2(in case of second 
node); 
export ORACLE_HOME=GRID_HOME; 
GRID_HOME/bin/asmcmd --nocp voldelete -G Flash rdodbname  

この問題は、Oracleバグ30750497で追跡されます。

cleanup.plを実行した後にエラーが発生する

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを実行するときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを使用しようとすると、次のエラーが発生します。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行して、エージェント・ウォレットでユーザーoda-cliadminの資格証明を設定します。

# rm -rf /opt/oracle/dcs/conf/.authconfig  
# /opt/oracle/dcs/bin/setupAgentAuth.sh 

この問題は、Oracleバグ29038717で追跡されます。

クローン・データベース操作のエラー

クローン・データベース操作がエラーにより失敗します。

ソース・データベースが単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeであるか、リモート・ノードで実行されている場合、制御ファイルでパスが正しく作成されていないため、クローン・データベース操作は失敗します。

ソース・データベース作成タイムスタンプがクローン操作に近すぎる場合(少なくとも60分以内)、クローン・データベース操作もエラーが発生して失敗することがあります。

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

クローン・データベースの作成がトリガーされるのと同じノードで実行されているソース・データベース・インスタンスからクローン・データベースを作成します。

Oracle Database 12c以降の場合は、次のコマンドを実行して、クローン操作の前にソース・データベースを同期します。
SQL> alter system checkpoint;

この問題は、Oracleバグ29002563、29002004、29001906、29001855、29001631、28995153、28986643、30309971および30228362で追跡されます。

クローン・データベース操作が失敗する

Oracle Databaseリリース12.1データベースでは、Oracleバイナリのデフォルトの互換性バージョンが12.0.0.0.0に設定されているため、データベースのクローン作成が失敗することがあります

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

互換値をソース・データベースの値に設定します。 次のステップに従います。
  1. パラメータ値を変更します。
    SQL> ALTER SYSTEM SET COMPATIBLE = '12.1.0.2.0' SCOPE=SPFILE;
  2. データベースを停止します。
    SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
  3. データベースを起動します。
    SQL> Startup
  4. 新しい値のパラメータを確認します。
    SQL> SELECT name, value, description FROM v$parameter WHERE name ='compatible';

この問題は、Oracleバグ30309914で追跡されます。

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題について理解します。

データベースのバックアップ中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをバックアップするときに、エラーが発生します。

フェイルオーバーが成功した後、新しいプライマリ・データベースでコマンドodacli create-backupを実行すると失敗し、次のメッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to get the
rman command status commandid:xxx
output:STATUS
-------------------------
[COMPLETED WITH WARNINGS] error:.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 新しいプライマリ・データベースで、oracleとしてRMANに接続し、アーカイブ・ログ削除ポリシーを編集します。
    rman target /
    RMAN> CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO BACKED UP 1 TIMES TO 'SBT_TAPE';
  2. 新しいプライマリ・データベースで、rootユーザーとしてバックアップを作成します。
    odacli create-backup -in db_name -bt backup_type

この問題は、Oracleバグ33181168で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行するときに、エラーが発生することがあります。

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行すると、CONFIGUREDG - DCS-10001: UNABLE TO CONFIGURE BROKER DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;に次のエラー・メッセージが表示されることがあります :
ORA-16783: cannot resolve gap for database tgtpodpgtb

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

新しいプライマリ・データベースでマシンで次のステップを実行します:
  1. 次のコマンドを使用して、プライマリ・データベースのスケジュール済自動バックアップを無効にします:
    odacli update-schedule
  2. プライマリ・データベースのアーカイブ・ログをリストアします。
    odacli restore-archivelog
  3. コマンドodacli configure-dataguardを使用してOracle Data Guardを構成します。

この問題は、Oracleバグ34008520で追跡されます。

データベースの自動バックアップ中のエラー

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、データベースの自動バックアップでエラーが発生することがあります。

次のメッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: 1.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

アプライアンスにパッチが正常に適用された後、自動データベース・バックアップ・プロセスは正常に完了します。

この問題は、Oracleバグ33699091で追跡されます。

OpenSSHコマンドの脆弱性

QualysおよびNessusのスキャンで検出されたOpenSSHコマンドの脆弱性の問題。

QualysとNessusの両方に、中程度の重大度の問題OPENSSH COMMAND INJECTION VULNERABILITYが報告されています。 詳細は、CVE-2020-15778を参照してください。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33217970で追跡されます。

AHF権限エラー

Oracle Database ApplianceのAHF_HOMEでOERRツールを実行中に、エラーが発生しました。

フェイルオーバーが成功した後、新しいプライマリ・データベースでコマンドodacli create-backupを実行すると失敗し、次のメッセージが表示されます。
cd /opt/oracle/dcs/oracle.ahf/bin
../oerr
-bash: ./oerr: Permission denied

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

shを使用して、次のようにツールを実行します。
cd /opt/oracle/dcs/oracle.ahf/bin
sh oerr
Use AHF XXXX format... Exiting

この問題は、Oracleバグ33293560で追跡されます。

デプロイメントのクリーン・アップ中のエラー

Oracle Database Applianceをクリーン・アップするときに、エラーが発生します。

クリーン・アップ中に、NFSエクスポート・サービスがOracle ACFSベースのクローン・リポジトリを使用するため、クラスタウェアの停止が失敗します。

ハードウェア・モデル

DBシステムを含むすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 両方のノードでNFSサービスを停止します。
    service nfs stop
  2. ベア・メタル・システムをクリーン・アップします。 ステップについては、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。

この問題は、Oracleバグ33289742で追跡されます。

TDEウォレット管理のエラー

TDEウォレット・パスワードを変更するときや、TDE Wallet Managementの値がEXTERNALに設定されているデータベースのTDEウォレットのキーを更新するときに、エラーが発生します。

次のメッセージが表示されます。
DCS-10089:Database DB_NAME is in an invalid state 'NOT_RUNNING'.Database DB_NAME must be running

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。 TDEウォレットのパスワード変更やTDEウォレットのキー更新などの操作は、TDE Wallet Managementの値がEXTERNALに設定されているデータベースではサポートされていません。

この問題は、Oracleバグ33278653で追跡されます。

ファイル・ログ・パスの表示のエラー

ファイル・ログ・パスがコンソールには正しく表示されませんが、ジョブに対して生成されたすべてのログに実際には正しいパスが記録されています。

ハードウェア・モデル

仮想プラットフォームを使用するすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33580574で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行するときに、エラーが発生することがあります。

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行するときに、ステップRestore missing archivelog (Primary site)に次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
DCS-10114:Failed to acquire exclusive access

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. コマンドodacli configure-dataguardを実行する前に、プライマリ・データベースの自動バックアップ・スケジュールを無効にし、既存のバックアップ・ジョブが完了したことを確認します。
    1. プライマリ・データベースのデータベース・バックアップ・スケジュールを確認します。
      odacli list-schedules
    2. プライマリ・データベースのデータベースおよびアーカイブ・ログのバックアップ・スケジュールを無効にします。
      odacli update-schedule -i schedule_id -d
  2. コマンドodacli configure-dataguardを実行します。
  3. コマンドodacli configure-dataguardが正常に完了した後、必要に応じて、プライマリ・データベースの自動バックアップを再度有効にします。
    odacli update-schedule -i schedule_id -e

この問題は、Oracleバグ33724368で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

古いプライマリ・データベースを手動でフラッシュバックします。
次のコマンドを実行します。
  1. 新しいプライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database;
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN
    --------------------------
      4370820
  2. 古いプライマリ・データベースで、oracleユーザーとして次を実行します。
    rman target /
    RMAN> set decryption identified by 'password'
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN;
  3. 新しいプライマリ・データベースで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33190261で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

スタンバイ・データベースをリリース12.1から19.14にアップグレードした後、ステップEnable redo transport and applyに次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
Warning: ORA-16629: database reports a different protection level from the protection mode standbydb - Physical standby database (disabled)

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のDGMGRLコマンドを実行して、スタンバイ・データベースを再度有効にします。
DGMGRL> Enable database tgtptdcnvo
Enabled.

この問題は、Oracleバグ33749492で追跡されます。

Oracle Data Guardステータスの表示中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardステータスを表示するときに、エラーが発生します。

Oracle Data Guardステータスは、Oracle Database Appliance高可用性システムのリモート・ノードに表示されないため、Oracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各ジョブがタスクCheck if DataGuard config is updatedで失敗します。 ただし、Oracle Data Guard操作は成功しています。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性システム

回避策

DGMGRLを使用して、Oracle Data Guardステータスを確認します。

この問題は、Oracleバグ33411769で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復操作のエラー

Oracle Data Guardでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

dcs-agent.logで報告されるエラーは次のとおりです。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg." and can 
further find this error "ORA-12514: TNS:listener does not currently know of  
service requested  

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。

データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
srvctl start database -d db-unique-name -o mount

コマンドが正常に完了したら、コマンドodacli reinstate-dataguardジョブを実行します。 データベースがMOUNTモードになっている場合は、一時的なエラーになる可能性があります。 数分後、odacli describe-dataguardstatusまたはodacli list-dataguardstatusを使用してData Guardステータスを再度確認するか、DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;を使用して回復が成功したかどうかを確認します。

この問題は、Oracleバグ32367676で追跡されます。

同時データベースまたはデータベース・ホーム作成ジョブの実行中のエラー

同時データベースまたはデータベース・ホーム作成ジョブを実行するときに、エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

同時データベースまたはデータベース・ホーム作成ジョブを実行しないでください。

この問題は、Oracleバグ32376885で追跡されます。

データベースのアップグレード後の適用プロセスの有効化のエラー

Oracle Data Guardデプロイメントでデータベースをアップグレード後に適用プロセスの有効化を実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
Error: ORA-16664: unable to receive the result from a member

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. スタンバイ・データベースをアップグレード・モードで再起動します。
    srvctl stop database -d <db_unique_name> 
    Run PL/SQL command: STARTUP UPGRADE; 
  2. 適用プロセスの有効化を続行し、ログ適用プロセスがリフレッシュされるまで待機します。
  3. しばらくしてから、DGMGRLコマンドを使用してData Guardステータスを確認します。
    SHOW CONFIGURATION; 

この問題は、Oracleバグ32864100で追跡されます。

Oracle Data Guardステータスの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Active Data Guardを構成するときに、エラーが発生します。

Oracle Data Guardを構成する場合、odacli configure-dataguardコマンドは、スタンバイ・システムで次のエラーでステップNewDgconfigで失敗します。
ORA-16665: TIME OUT WAITING FOR THE RESULT FROM A MEMBER

odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブのステータスを確認します。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. スタンバイ・システムで、次を実行します。
    export DEMODE=true; 
    odacli create-dataguardstatus -i dbid -n dataguardstatus_id_on_primary -r configdg.json 
    export DEMODE=false; 
    configdg.json example   
単一ノード・システムのconfigdg.jsonファイルの例:
{
  "name": "test1_test7",
  "protectionMode": "MAX_PERFORMANCE",
   "replicationGroups": [
    {
      "sourceEndPoints": [
        {
          "endpointType": "PRIMARY",
          "hostName": test_domain1",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test1",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress"
        },
         ],
      "targetEndPoints": [
        {
          "endpointType": "STANDBY",
          "hostName": "test_domain2",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test7",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress3"
        },
      ],
      "transportType": "ASYNC"
    }
  ]
}

この問題は、Oracleバグ32719173で追跡されます。

データベースのリストア中にエラーが発生しました

Oracle Database Applianceでデータベースをリストアするときに、コマンドodacli irestore-databaseでDBホームIDが指定されている場合、エラーが発生する可能性があります。

次のエラー・メッセージが表示されます。
odacli irestore-database -r dbs2_check.json -n name2 -dh
3462a80c-0c6a-419b-82e1-c3944dedd892
Enter SYS user password:
Retype SYS user password:
DCS-10001:Internal error encountered: java.lang.NullPointerException.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. NFSクライアントのロケーションをアンマウントします。
    umount NFS_client_location
  2. NFSサーバーのロケーションに対して、/etc/exportファイルにno_root_squashオプションを追加します。
    nfs_server_locationIP_address_of_NFS_Client(rw,syn,no_root_squash)
  3. NFSサーバー・マシンでNFSサーバーを再起動します。
    /bin/systemctl restart nfs.service
  4. NFSクライアントを再マウントします。
     mount -t nfs IP_address_of_NFS_server:NFS_server_location
    NFS_client_location
  5. NFSバックアップからデータベースのirestoreを実行します。
  6. NFSクライアントのロケーションをアンマウントします。
    umount NFS_client_location
  7. NFSサーバーのロケーションに対して/etc/exportファイルのno_root_squashオプションを削除します。
    nfs_server_location IP_address_of_NFS_Client(rw,sync)
  8. ステップ3とステップ4を再度実行します。

この問題は、Oracleバグ34149711で追跡されます。

データベースの登録中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをリストアするときに、スタンバイ・データベースのNLS設定がAmerica/Americanでない場合、エラーが発生することがあります。

RMAN複製タスクの実行中にエラーが発生しました。 エラー・メッセージに示されているRMANログに、RMAN-06136エラーおよびORA-00907エラーが表示される場合があります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ32349703で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Unable to reinstate Dg. Reinstate job was executed within 24hrs after failover job.  

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

DGMGRL> Reinstating database "xxxx", 
 please wait... 
Oracle Clusterware is restarting database "xxxx" ... 
Connected to "xxxx" 
Continuing to reinstate database "xxxx" ... 
Error: ORA-16653: failed to reinstate database 

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. プライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database; 
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN 
    -------------------------- 
              3522449 
  2. 古いプライマリ・データベースで、バックアップ暗号化パスワードを使用してRMANでこのSCNにフラッシュバックします。
    RMAN> set decryption identified by 'rman_backup_password' ; 
    executing command: SET decryption 
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN 3522449 ; 
    ... 
    Finished flashback at 24-SEP-20 
    RMAN> exit 
  3. 新しいプライマリ・マシンで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ31884506で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中の障害発生

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Message:   
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.   

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

ORA-12514: TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. 回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。 データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
    srvctl start database -d db-unique-name -o mount 
  2. 前述のコマンドが正常に実行されたら、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ32047967で追跡されます。

Oracle Data Guard操作後のロールの更新中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardの操作を実行中、ロールを更新するときにエラーが発生します。

odacli describe-databaseコマンドの出力に示されているdbRoleコンポーネントは、Oracle Database ApplianceでのOracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各操作後には更新されません。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli update-registry -n db --force/-fを実行して、データベース・メタデータを更新します。 ジョブの完了後、odacli describe-databaseコマンドを実行して、dbRoleが更新されていることを確認します。

この問題は、Oracleバグ31378202で追跡されます。

単一インスタンス・データベースをリカバリするときのエラー

単一インスタンス・データベースをリカバリするときに、エラーが発生します。

単一インスタンス・データベースがリモート・ノードで実行されている場合に、ローカル・ノードでデータベース・リカバリ操作を実行すると、次のエラーが発生します。
DCS-10001:Internal error encountered: DCS-10001:Internal error encountered: 
Missing arguments : required sqlplus connection  information is not 
provided

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベースが実行されているノードで単一インスタンス・データベースのリカバリを実行します。

この問題は、Oracleバグ31399400で追跡されます。

ORAchkサマリーと詳細レポート・ページの不整合

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAChkレポート・サマリーに、レポート詳細ページとは異なるクリティカル、失敗および警告の問題の数が表示される場合があります。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAchkレポート・サマリーのクリティカル、失敗および警告の問題の数を無視します。 レポート詳細ページを確認します。

この問題は、Oracleバグ30676674で追跡されます。

dbstorageが再検出されたときのDATA、RECOおよびREDOエントリの欠落

-n all --forceまたは-n dbstorage --forceオプションを指定してodacli update-registryコマンドを実行すると、メタデータが破損する可能性があります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

システムで作成されたすべてのデータベースが移行されたシステムでOAKCLIを使用する場合は、-allオプションを実行します。 DCSスタックで実行される他のシステムでは、odacli update-registry -n component_name_to_be_updated_excluding_dbstorageを使用して、dbstorage以外のすべてのコンポーネントを個別に更新します。

この問題は、Oracleバグ30274477で追跡されます。

oakdが非クラスタ・モードで実行されているとodaeraserツールが機能しない

デプロイメントのクリーン・アップ後に、oakdが非クラスタ・モードで実行されていると、Secure Eraserツールが機能しません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェアのベア・メタル・システム

回避策

デプロイメントのクリーン・アップ後、oakdは非クラスタ・モードで起動され、odaadmcli stop oakコマンドを使用して停止することはできません。 このような場合、Secure Eraseツールを実行すると、odaeraserコマンドは失敗します。

コマンドodaadmcli shutdown oakを使用して、oakdを停止します。

この問題は、Oracleバグ28547433で追跡されます。

認識されないトークン・メッセージが/var/log/messagesに表示される

Oracle Database Applianceを更新すると、認識されないトークン・メッセージが/var/log/messagesに表示されます。

Oracle Database Appliance 12.1.2.11.0に更新すると、Oracle VM Serverのバージョンが3.4.3に更新されます。 更新後、次のメッセージが/var/log/messagesに表示されます。

Unrecognized token: "max_seq_redisc"
Unrecognized token: "rereg_on_guid_migr"
Unrecognized token: "aguid_inout_notice"
Unrecognized token: "sm_assign_guid_func"
Unrecognized token: "reports"
Unrecognized token: "per_module_logging"
Unrecognized token: "consolidate_ipv4_mask"

InfiniBand準拠のサブネット・マネージャおよび管理(opensm)機能には影響しないため、これらのパラメータのメッセージは無視できます。 ただし、/var/log/messagesのフラッディングを避けるために、パラメータを削除することをお薦めします。

ハードウェア・モデル

InfiniBandを使用したOracle Database Appliance X6-2-HAおよびX5-2

回避策

次の手順を実行して、パラメータを削除します。

  1. パッチ適用後に、ベア・メタル・デプロイメントおよび仮想化プラットフォーム環境のDom0で/etc/opensm/opensm.confファイルを更新して、パラメータを削除します。

    cat /etc/opensm/opensm.conf  | egrep -w
    'max_seq_redisc|rereg_on_guid_migr|aguid_inout_notice|sm_assign_guid_func|repo
    rts|per_module_logging|consolidate_ipv4_mask' | grep -v ^#
    max_seq_redisc 0
    rereg_on_guid_migr FALSE
    aguid_inout_notice FALSE
    sm_assign_guid_func uniq_count
    reports 2
    per_module_logging FALSE
    consolidate_ipv4_mask 0xFFFFFFFF
  2. 再起動します。 ノードを再起動した後は、このメッセージは表示されません。

この問題は、Oracleバグ25985258で追跡されます。