ファイル・システムおよびストレージ

このOracle Linux 9リリースでは、ファイル・システムおよびストレージに関連する次の機能、拡張機能および変更が導入されています。

バージョン6.4.0に更新されたxfsprogs

xfsprogsパッケージがバージョン6.4.0に更新されました。

NVMe/TCPによるNVMe TP 8006インバンド認証

NVMe over Fabrics (NVMe-oF)のインバンド認証であるNon-Volatile Memory Express (NVMe)TP 8006は、RHCKで完全に使用できるようになりました。この機能は、NVMe-oFのDH-HMAC-CHAPインバンド認証プロトコルを提供します。詳細は、nvme-connect(1)マニュアル・ページのdhchap-secretおよびdhchap-ctrl-secretオプションを参照してください。

インバンド認証は、UEK R7U2以降、UEKで完全に利用できます。

TMPFSの割当て

tmpfsでは、ファイル・システム割当て制限を使用して、マウントされたtmpfsファイル・システムの領域またはメモリー使用量を制限し、共有ファイル・システムに書き込むことでユーザーがシステム上の使用可能な領域またはメモリーをすべて使い果たすのを防ぐことができるようになりました。この機能はRHCKでのみ使用できます。

バージョン4.20.2に更新されたSamba

Sambaパッケージがバージョン4.20.2に更新されました。

Server Message Blockバージョン1 (SMB1)プロトコルは非推奨であり、将来のリリースで削除される可能性があることに注意してください。

詳細は、https://www.samba.org/samba/history/samba-4.20.0.htmlを参照してください。

NVME Over Fibre Channelの検出および接続

nvme-cliユーティリティを使用すると、NVMe over Fibre Channel (NVMe/FC)対応のホスト・バス・アダプタ(HBA)を検出して接続できます。この機能の詳細は、『Oracle Linux 9: ストレージ・デバイスの管理』を参照してください。互換性のあるHBAデバイスの詳細は、https://linux.oracle.com/Component_Compatibility_Guide.pdfを参照してください。

NVMe Over Fibre Channelのインストール

Oracle Linuxのインストール時に、インストール先ウィンドウでディスクを追加する際に、NVMeファブリック・デバイス・セクションでNVMe over Fibre Channel (NVMe/FC)デバイスを選択できるようになりました。互換性のあるHBAデバイスの詳細は、https://linux.oracle.com/Component_Compatibility_Guide.pdfを参照してください。

NVMe Over Fiber ChannelのSANブート

NVMe/FCブート機能をサポートするNVMe/FCホスト・バス・アダプタでNVMe over Fibre Channel (NVMe/FC)をブートできるようになりました。NVMe/FCブート機能の有効化の詳細は、NVMe-FCホスト・バス・アダプタ(HBA)の製造元のドキュメントを参照してください。互換性のあるHBAデバイスの詳細は、https://linux.oracle.com/Component_Compatibility_Guide.pdfを参照してください。