VMホスト・デバイスのアタッチまたは削除
VM [名前]ページを使用して、Cockpit管理者は、ホスト・デバイスの追加や、VMインスタンスからのデバイスの削除ができます。
ホスト・デバイスとは、次のような管理対象ホスト・システムに接続された物理デバイスです:
- SCSIテープ・ドライブ、ディスク、およびチェンジャ
- PCI NIC、GPU、およびHBA
- USBマウス、カメラ、ディスク
前提条件
- Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。
詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。
- Cockpit-machinesアドオン・アプリケーションがWebコンソールにインストールされていることと、Oracle Linux仮想化パッケージがホスト・システムにインストールされていて有効化されていることが必要です。
詳細は、「Cockpit-Machinesのインストールと仮想化の有効化」を参照してください。
- 管理対象ホスト・システムに1つ以上の仮想マシン・インスタンスが存在していて、「仮想マシン」ページに表示されていること。
- ホスト・デバイスが直接接続されていて、管理対象ホスト・システムで操作できること。
ステップ
Cockpit Webコンソールを使用して、次のステップに従ってVMホスト・デバイスの追加または削除を実行します。
- Cockpitのナビゲーション・ペインで、「仮想マシン」をクリックします。
「仮想マシン」ページが表示されます。
- 「仮想マシン」ページで、目的の仮想マシンの名前をクリックします。
仮想マシン[VM名]ページが表示されます。
-
仮想マシン[VM名]ページで、ホスト・デバイス・セクションに移動して、次のいずれかのアクションを実行します:
ホスト・デバイスの追加 次のステップを実行します: - ホスト・デバイスの追加をクリックします。
- 「追加」ダイアログで、次のプロパティを構成します。
- タイプ: USBまたは「PCI」を選択して、デバイス製品リストに移入します。
- デバイス: 追加するホスト・デバイスのチェック・ボックスを選択します。
- 「追加」をクリックします。ホスト・デバイスのセクションに、ホスト・デバイスが表示されます。
- VMインスタンスを再起動して、新しく追加したホスト・デバイスを検出します。
詳細は、「VMインスタンスの起動、停止、削除または割込み」を参照してください。
VMの再起動時に、新しく追加したデバイスがVMインスタンス・ページのホスト・デバイスのセクションに表示されます。
削除 オプションの要件: - ホスト・デバイスのデタッチ前に、VM XML構成ファイルのバックアップを作成するために、
virsh dumpxml
コマンドを使用することを検討してください:virsh dumpxml VM_name > VM_name.xml cat VM_name.xml <domain type='kvm' xmlns:qemu='http://libvirt.org/schemas/domain/qemu/1.0'> <name>VM_name</name> <uuid>ede29304-fe0c-4ca4-abcd-d246481acd18</uuid> [...]
次のステップを実行します:
- 「削除」をクリックします。
- 確認ダイアログで、「削除」をクリックしてVMインスタンスからホスト・デバイスをデタッチします。
- ホスト・デバイスの削除によってVMインスタンスがブート不可になった場合は、
virsh define
ユーティリティを使用してバックアップしたXML構成をリストアします。virsh define VM_name.xml
- アタッチしたUSBホスト・デバイスの取外しは、USBデバイスのデバイス番号とバス番号の相関が正しくないために失敗することがあります。回避方法として、VMのXML構成ファイルを編集し、USBデバイスのエントリ[hostdev]を削除します。例:
virsh edit VM_name_xml_file