論理ボリュームのサイズ変更

Webコンソールの「ストレージ」ページを使用すると、Cockpit管理者は論理ボリュームのストレージ・サイズを変更できます。

ノート:

Logical Volume Manager (LVM)には、論理ボリュームとそのファイル・システムの領域を使用中に増やす機能があります。論理ボリュームの領域を減らす機能については、ファイル・システム・タイプによって異なります。たとえば、XFSファイル・システムでは、ボリューム・サイズを減らす機能はサポートされません。

前提条件

  • Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。

    詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。

  • cockpit-storagedパッケージがインストールされている必要があります。

    ノート:

    cockpit-storagedパッケージがインストールされていない場合は、「アドオン・アプリケーションのインストールと管理」の項を参照してください。
  • 論理ボリューム・サイズを増やす場合は、次の考慮事項が適用されます:
    • マウントされたアクティブな論理ボリュームがホストに存在していること。

      ノート:

      LVMは、ファイル・システムがマウントされていて使用中のときに、論理ボリュームとそのファイル・システムに領域を追加する機能があります。
    • 論理ボリュームが存在するボリューム・グループで空き領域が使用可能になっている必要があります。
  • 論理ボリューム・サイズを減らす場合は、次の考慮事項が適用されます:
    • 論理ボリュームのファイル・システムは、ボリューム領域を減らす機能をサポートしている必要があります。EXT 3および4のファイル・システムでは、サイズを縮小するときにオフラインのサイズ変更がサポートされます。その一方で、XFSとGFS2のファイル・システムでは、オフラインでもオンラインでもボリューム・サイズを減らすことはできません。
    • EXT3とEXT4のファイル・システムの場合は、サイズを減らす前に論理ボリュームをアンマウントする必要があります。
    • EXT3またはEXT4のファイル・システムは、そのファイル・システムが存在する論理ボリュームを縮小する前に、サイズを縮小する必要があります。
  • 管理者権限。

ステップ

Cockpit Webコンソールを使用して、論理ボリュームのサイズを変更するには、次のステップを実行します。

  1. 「ストレージ」ページで、「デバイス」の表を見つけて、サイズを設定する論理ボリュームが含まれているボリューム・グループを選択します。
    LVM2グループ[名前]ページが表示されます。
  2. LVM2グループ[名前]ページで、「論理ボリューム」表に移動します。
  3. 「論理ボリューム」表で、サイズを変更するボリュームのエントリを見つけて、下矢印をクリックしてボリューム情報を展開します。
    「ボリューム」タブが表示されます。
  4. 「ボリューム」タブで、「増加」または「縮小」をクリックします。次のいずれかのダイアログが表示されます。
    • 論理ボリュームの増加ダイアログ。
      1. 「増加」スライダをクリックしてドラッグし、増加したボリューム・サイズを定義します。
      2. 「増加」をクリックします。

        LVMにより、論理ボリューム領域のサイズが拡大されます。

    • 論理ボリュームの縮小ダイアログ。
      1. 「縮小」スライダをクリックしてドラッグし、縮小したボリューム・サイズを定義します。
      2. 「縮小」をクリックします。

        LVMにより、論理ボリューム領域のサイズが縮小されます。