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ネットワーク・ボンディングのプロパティの構成
ネットワーク・ボンディングは、ホスト・システムで複数のインタフェースを結合して結合インタフェースを作成する方法です。結合インタフェースは、ネットワーク・スループットの向上が可能で、インタフェースに障害が発生した場合に冗長性計画を提供することもできます。結合インタフェースの動作は、結合モードによって決まります。たとえば、ロード・バランシング、フォルト・トレランス、フェイルセーフなどの機能に応じて、様々なモードのボンディングを実装します。
Cockpit管理者は、「ネットワーキング」ページで使用可能なボンディング構成のプロパティを使用して、結合インタフェースを簡単に作成、変更または削除できます。
前提条件
- Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。
詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。
- 複数の物理または仮想ネットワーク・デバイスがホスト・システムにインストールされていること。
cockpit-networkmanager
パッケージがインストールされていること。通常、このパッケージはデフォルトでインストールされます。パッケージのインストールの詳細は、「アドオン・アプリケーションのインストールと管理」を参照してください。- 管理者権限。
ステップ
Cockpit Webコンソールを使用して、ホスト・システムの結合インタフェースを作成、変更または削除するには、次のステップを実行します。
- 「ネットワーキング」ページで、「インタフェース」パネルに移動して、次のいずれかを実行します:
- 結合インタフェース構成を作成します。
- 結合の追加をクリックします。
「結合設定」ダイアログが表示されます。
- 「結合設定」ダイアログで、次のプロパティを指定して、「保存」をクリックします。
プロパティ 説明 名前 デフォルト名(たとえば、Bond0)を使用するか、bond0 (ラウンド・ロビン)などのユーザー指定のボンド名を入力します。 インタフェース 結合するインタフェースを使用可能なインタフェース・リストから選択します。 MAC ドロップダウン・リスト・メニューで、結合インタフェースのMACアドレスを選択するか、ユーザー指定のMACアドレスを入力します。 モード ドロップダウン・リスト・メニューで、選択した結合インタフェースに次のいずれかの結合モードを選択します。 -
アクティブ・バックアップ: 単一のインタフェースがプライマリ・インタフェースとして構成され、結合内の他のインタフェースはプライマリ・インタフェースに障害が発生した場合にバックアップとして機能します。
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ラウンド・ロビン: ネットワーク・トラフィックは、最初に使用可能なインタフェースで開始する順次送信によって分散されます。障害が発生したインタフェースがあると、ラウンド・ロビン選択でスキップされます。
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XOR: ネットワーク・トラフィックは、インタフェースMACアドレスから派生したハッシュ・ポリシーに基づいて分散されます。このモードでは、特定のピアを宛先とするネットワーク・トラフィックが常に同じ物理インタフェースから取得されます。
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ブロードキャスト: すべてのネットワーク・トラフィックがすべてのネットワーク・インタフェースで送信されます。このオプションにはフォルト・トレランスが含まれますが、ロード・バランシングは含まれません。
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802.3ad: IEEE 802.3ad動的リンク集約ポリシーを使用し、802.3ad対応スイッチが必要です。トラフィックは集約グループでブロードキャストされるため、フォルト・トレランスを最大化し、ロード・バランシング機能を提供します。
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適応型送信ロード・バランシング: 送信トラフィックは、各インタフェースの現在の負荷に基づいて、結合内のインタフェース間で分散されます。受信トラフィックは、現在のアクティブ・インタフェースに配信されます。
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適応型ロード・バランシング: このオプションは動的リンク・アグリゲーションと似ていますが、802.3ad対応スイッチの使用が必要になります。送信トラフィックは、適応型送信ロード・バランシングと同じ方法で処理されます。ARPネゴシエーションに基づいて受信トラフィックが分散されます。
プライマリ 「プライマリ」プロパティは、「モード」がアクティブ・バックアップに設定されている場合にのみ表示されます。ドロップダウン・メニューで、プライマリ・アクティブ・インタフェース・デバイスを選択します。 リンク・モニタリング ドロップダウン・リスト・ボックスで、適切なリンク・モニタリング・オプションを選択します。例: -
MII (推奨): MII (メディア独立型インタフェース)オプションはデフォルトで有効になっています。このオプションを有効にすると、ローカル・デバイス・ドライバまたはMIIレジスタを使用して各インタフェースのキャリア信号が検出されます。オプションで、次のものを設定できます
- ステータス・チェックの
Monitoring Interval
。最後のチェックが終了してから次のチェックを開始するまでの間隔時間(ミリ秒)を設定します。 - フェイルオーバーを防ぐための
Link up delay
タイマー。この遅延タイマーを、デバイス・リンクが再確立されてからそれをネットワーク・トラフィックの処理に使用できるようになるまでの時間(ミリ秒単位)に設定します。 - フェイルオーバーを防ぐための
Link down delay
タイマー。この遅延時間を設定して、インタフェースが停止としてマークされたときに別のインタフェースに切り替えるまでどのくらい待機するかを示します。
- ステータス・チェックの
-
ARP: ARPモニターは、ネットワーク上のピア・システムにARP問合せを送信し、レスポンスを使用してインタフェースが稼働しているかどうかを示します。ARPモニターは、デバイス・ドライバに依存して最後の伝送時間と受入時間を追跡します。デバイス・ドライバによる情報の更新がない場合、インタフェースは停止としてマークされます。
モニタリング・レベル、リンク・アップおよびリンク・ダウン これらのプロパティは必要に応じて編集します。通常、これらのプロパティのデフォルト値は、トラブルシューティングの場合にのみ変更します。 新しい結合インタフェースの名前は、「ネットワーキング」ページの「インタフェース」パネルに表示されます。
- 結合の追加をクリックします。
- 既存の結合インタフェースのプロパティを編集、無効化または削除します。
- 「インタフェース」パネルで、編集する結合インタフェースの名前をクリックします。
ネットワーキング > [結合名]ページが表示されます。
- ネットワーキング > [結合名]ページで、構成可能な結合プロパティを必要に応じて編集します。例:
結合インタフェースの接続状態を切り替えます。 結合リンク状態を非アクティブにするにはトグル・スイッチをオフにします。結合リンク状態をアクティブにするにはトグル・スイッチをオンにします。 結合の構成を削除します 結合インタフェース構成を削除するには、「削除」(結合インタフェース名の横)をクリックします。 インタフェースの接続状態を切り替えます 結合インタフェースに含まれるインタフェースを非アクティブにするには、トグル・スイッチをオフにします。結合インタフェースに含まれるインタフェースをアクティブにするには、トグル・スイッチをオンにします。 自動的に結合インタフェースを接続します(再起動後) 再起動後の自動接続を有効にするには、チェック・ボックスをオンにします。再起動後の自動接続を無効にするには、チェック・ボックスをオフにします。 アドレス(MAC、IPv4、IPv6アドレス)またはMTUサイズを変更します 「インタフェース」表で、トグル・スイッチをオフにしてインタフェースの状態を非アクティブにするか、トグル・スイッチをオンにしてインタフェースの状態をアクティブにします。 Bond: モード名 リンクをクリックして、「結合設定」ダイアログに表示される適切なプロパティを編集します。たとえば、モード・オプション、インタフェース割当てなどです。 インタフェース固有のプロパティを編集します 「インタフェース」表で、結合インタフェースに含まれているインタフェースの名前をクリックして、「結合設定」ダイアログに表示されるプロパティを必要に応じて編集します。
- 「インタフェース」パネルで、編集する結合インタフェースの名前をクリックします。
- 結合インタフェース構成を作成します。