ネットワーク・チーミングのプロパティの構成

ネットワーク・インタフェース・チーミングは、ネットワーク・インタフェースの結合に対する多機能の代替方法です。チーミングはボンディングと同様に、1つ以上のインタフェースがバンドルされて1つの論理リンクとして機能する、ネットワーク・リンク・アグリゲーションを実装するためのもう1つの方法です。ネットワーク・チーミング機能は小さいカーネル・ドライバによって実現されますが、ネットワーク・ボンディング機能はボンディング・ドライバによって実現されます。機能の比較については、「チーミングとボンディングの機能の比較」を参照してください。

Cockpit管理者は、「ネットワーキング」ページで提供されるチーミング構成のプロパティを使用して、ネットワーク・チーミング・インタフェースを簡単に作成、変更または削除できます。

重要:

Oracle Linux 9では、ネットワーク・ボンディングを優先する機能として、ネットワーク・チーミングは非推奨になっています。Oracle Linux 9を使用している場合は、かわりにネットワーク・ボンディングを構成します

前提条件

ステップ

Cockpit Webコンソールを使用して、ホスト・システムでネットワーク・チーミング・インタフェース構成を作成、変更、または削除するには、次のステップを実行します。

  1. 「ネットワーキング」ページで、「インタフェース」パネルに移動して、次のいずれかを実行します:
    • 結合インタフェースを作成します
      1. チームの追加をクリックします。チーム設定ダイアログが表示されます。
      2. チーム設定ダイアログで、次のプロパティを指定して、「保存」をクリックします。
        プロパティ 説明
        名前 デフォルト名(たとえば、team0)を使用するか、team0 (ラウンド・ロビン)などのユーザー指定のチーム名を入力します。
        インタフェース・ポート 使用可能なポート・リストから、バンドルするインタフェースを選択します。
        ランナー ランナーのモードにより、チーミングされたポート・インタフェースに適用するロード・バランシングとフェイルオーバーのスキームを決定します。

        ドロップダウン・リスト・メニューで、選択したチーミングされたポート・インタフェースに対して、次のいずれかのランナー・モードを選択します。

        • ブロードキャストすべてのネットワーク・トラフィックが、すべてのポート・インタフェースに送信されます。

        • ラウンド・ロビン。ネットワーク・トラフィックは、最初に使用可能なインタフェースから始まる順次送信によって分散されます。障害が発生したインタフェースがあると、ラウンド・ロビン選択でスキップされます。

        • アクティブ・バックアップ。単一のポート・インタフェースまたはリンクが使用され、その他のポート・インタフェースはバックアップとして機能します。

        • LACP。IEEE 802.3ad動的リンク・アグリゲーション・ポリシーを使用します。802.3ad対応スイッチが必要になります。トラフィックは集約グループでブロードキャストされるため、フォルト・トレランスを最大化し、ロード・バランシング機能を提供します。

        リンク・ウォッチ

        リンク・ウォッチは、チーミングされたポート・インタフェースの状態をモニターします。ドロップダウン・リスト・ボックスで、適切なリンク・ウォッチ・オプションを選択します。例:

        • Ethtool (デフォルト)。リンク・ウォッチは、チーミングされたポート・インタフェースの管理にOracle Linuxのethtoolユーティリティを使用します。

        • ARP。リンク・ウォッチは、Oracle Linux arp_pingユーティリティとアドレス解決プロトコル(ARP)をデータ・レイヤーで使用して、宛先ホストにARPリクエストを送信します。

        リンク・アップおよびリンク・ダウン リンク・アップまたはリンク・ダウンのタイマー遅延をミリ秒単位で設定します。遅延により、チーミングされたポート・インタフェースの同期が可能になります。

        Link up delayには、デバイス・リンクが再確立されてから、デバイスがネットワーク・トラフィックの処理に使用できるようになるまでの時間を指定できます。

        Link down delayは、バックアップ・モードがアクティブ化されるまでに少し時間がかかることがあるデバイスとスイッチのためのものです。遅延を指定することで、そうしたバックアップ・デバイスの使用準備が整う前に、ただちにフェイルオーバーが発生することを防止できます。

        新しくチーミングされたポート・インタフェースの名前は、「ネットワーキング」ページの「インタフェース」セクションに表示されます。

    • 既存のチーム・インタフェースのプロパティ編集、無効化または削除します
      1. 「インタフェース」表で、編集するチーム・インタフェースの名前をクリックします。

        ネットワーキング[チーム名]ページが表示されます。

      2. ネットワーキング[チーム名]ページで、構成可能なチーミングのプロパティを必要に応じて編集します。例:
        チーム・インタフェースの接続状態を切り替えます。 トグル・スイッチをオフにして、チーム・インタフェースの状態を非アクティブにします。または、トグル・スイッチをオンにして、チーム・インタフェースの状態をアクティブにします。
        チーム・インタフェース構成を削除します 結合インタフェース構成を削除するには、「削除」(チーム・インタフェース名の横)をクリックします。
        インタフェース・ポートの接続状態を切り替えます 「ポート」表で、トグル・スイッチをオフにしてポートを非アクティブにします。または、トグル・スイッチをオンにしてポートをアクティブにします。
        自動的にチーム・インタフェースを接続します(再起動後) 有効にするには、チェック・ボックスを選択します。無効にするには、チェック・ボックスをクリアします。
        チーム: 名前のプロパティを編集します リンクをクリックして、「結合設定」ダイアログに表示される適切なプロパティを編集します。たとえば、ランナー・オプションやインタフェース割当てなどです。
        ポート固有のプロパティを編集します 「ポート」表で、チーム・インタフェースに含まれているポートの名前をクリックし、チーム設定ダイアログに表示されるプロパティを必要に応じて編集します。