システム・コンテナのチェックポイントとリストア

Cockpit Webコンソールの「Podman」ページを使用して、システム・コンテナにチェックポイントを設定して、その状態をディスクに保存します。チェックポイントを作成してシステムを再起動すると、システム・コンテナの状態を必要に応じて以前のチェックポイントに回復できます。

前提条件

  • Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。

    詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。

  • Podmanコンテナ・ツールがホスト・システムにインストールされている必要があります。 Podmanのインストール方法の詳細は、『Oracle Linux: Podmanユーザー・ガイド』の「Podmanと関連ユーティリティのインストール」を参照してください。
  • Cockpit-Podmanアドオン・アプリケーションがインストールされている必要があります。Podmanと対話するようにCockpit Webコンソールを構成する方法の詳細は、「Cockpit-Podmanのインストールおよび構成」を参照してください。
  • 1つ以上の実行中のコンテナが「コンテナ」表にすでに存在している必要があります。コンテナまたはポッド・グループの作成方法の詳細は、「コンテナの作成および実行」を参照してください。
  • システム・コンテナのチェックポイントとリストアの実行には、管理者またはrootの権限が必要です。

ステップ

Cockpit Webコンソールを使用して、システム・コンテナにチェックポイントを作成してリストアするには、次のステップを実行します。

  1. Cockpitのナビゲーション・ペインで、「Podman」をクリックします。
    「Podman」ページが表示されます。
  2. 「Podman」ページで、「コンテナ」表に移動します。
  3. 「コンテナ」表で、実行中になっている目的のシステム・コンテナが含まれている行を見つけて、その同じ行でアクション[]メニューから「チェックポイント」を選択します。
    「チェックポイント」ダイアログが表示されます。
  4. 「チェックポイント」ダイアログで、次の適用するプロパティのいずれかを選択して、「チェックポイント」をクリックします。
    すべての一時チェックポイント・ファイルを保持します。(オプション) このオプションを選択すると、CRIUによって作成されたすべてのログと統計データが保持されます。
    ディスクへのチェックポイントの書込み後に、実行したままにします。(オプション) このオプションを選択すると、チェックポイント・プロセスの完了後にコンテナが実行されたままになります。
    確立されたTCP接続の保持をサポートします。(オプション) このオプションを選択すると、現在のコンテナTCPプロパティの接続が維持されます。
    実行中のコンテナのチェックポイント状態がディスクに保存されます。

    ノート:

    再起動後に、システム・コンテナは保存されているチェックポイント状態にリストアできます。
  5. チェックポイント・コンテナをリストアするには、次のステップを実行します:
    1. チェックポイントの作成後にシステムが再起動しなかった場合は、次の操作を実行します:
      1. システムを手動で再起動します。
      2. Cockpit Webコンソールにアクセスして、「Podman」ページを開きます。
    2. Cockpit Webコンソールの「Podman」ページで、チェックポイント・コンテナが含まれている行に移動して、アクション[]メニューから「リストア」を選択します。

      「リストア」ダイアログが表示されます。

    3. 「リストア」ダイアログで、次の適用するプロパティのいずれかを選択して、「リストア」をクリックします。
      すべての一時チェックポイント・ファイルを保持します。(オプション) このオプションを選択すると、チェックポイント・プロセス中に作成されたすべてのCRIUの一時ログとプロパティが保存されます。

      ノート:

      チェックポイント操作が失敗した場合、一時ファイルとそれらのプロパティはデバッグ目的に使用できる状態が維持されます。
      確立されたTCP接続の保持をサポートします。(オプション) このオプションを選択すると、現在のコンテナTCPプロパティの接続が保持されます。
      静的に設定されている場合は、IPアドレスを無視します。(オプション) このオプションは、ポート・マッピングが構成されている場合にのみ適用されます。

      このオプションを選択すると、コンテナの起動に以前に使用したものと同じIPアドレスが使用されます。

      静的に設定されている場合は、MACアドレスを無視します。(オプション) このオプションを選択すると、コンテナの実行に以前に使用したものと同じMACアドレスが使用されます。

      システム・コンテナがチェックポイント状態にリストアされると、「コンテナ」表に実行中のコンテナとして表示されます。