Kspliceクライアント構成オプション
Kspliceクライアント構成は、/etc/uptrack/uptrack.confファイルに格納されます。
表2-2 Kspliceクライアント構成オプション
| オプション | 説明 |
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accesskey
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Kspliceアクセス・キーは、Kspliceサービスを使用するために必要な一意の識別子です。キーによって、システムがULNアカウントおよびプロファイルに関連付けられます。 システムのKspliceアクセス・キーは、「システム・ステータス」タブの、https://status-ksplice.oracle.com/にあるKspliceアカウントに関連付けられたキーと合致します。 エントリの例は次のようになります:
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https_proxy
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Uptrackサーバーにアクセスするためのプロキシ・サーバーのURLおよびポート。 システムがKsplice Uptrackリポジトリに登録されている場合、クライアントはhttps://updates.ksplice.com:443に接続してUptrackサーバーと通信します。 システムがファイアウォールの内側にある場合は、ポート443を介して接続できるようにファイアウォールを構成するか、プロキシ・サーバーを使用するようにクライアントを構成できます。エントリの例は次のようになります:
Kspliceクライアントは、 |
install_on_reboot
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同じカーネルにリブートすると、ブート時に自動的に更新を再インストールします。 このオプションを有効にすると、Kspliceは再起動後に同じパッチ更新セットをカーネルに適用して継続性を維持します。 同じカーネルにリブートする場合に、ブート時に利用可能なすべての更新をインストールするには、このオプションを有効にします。エントリの例は次のようになります:
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upgrade_on_reboot
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ブート時に、別のカーネルにリブートしても、使用可能なすべての更新を自動的にインストールします。 このオプションを有効にすると、Kspliceはリブート後に使用可能なすべてのパッチ更新を実行中のカーネルに適用します。システムがオフライン・モードで実行されている場合は、システムですでに使用可能なRPMパッケージにしかパッチを適用できないことに注意してください。 同じカーネルにリブートする場合に、ブート時に利用可能なすべての更新をインストールするには、このオプションを有効にします。エントリの例は次のようになります:
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autoinstall
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新しい更新が利用可能になったら自動的にインストールします。システムがオフライン・モードで実行されている場合は、システムですでに使用可能なRPMパッケージにしかパッチを適用できないことに注意してください。 Kspliceの更新がシステムで使用可能になると、ユーザーは電子メール通知を受信します。 すべての更新を自動的にインストールするようにクライアントに指示するには、このオプションを有効にします。たとえば、エントリは次のように表示されることがあります:
ノート: 更新の自動インストールを有効にしても、Kspliceクライアント自体は自動的に更新されません。dnfコマンドを使用してKspliceソフトウェアをアップグレードできる場合、オラクルはユーザーに電子メールで通知します。 |
skip_apply_after_pkg_install
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dnfコマンドを使用してuptrack-updates RPMをインストールした後のKsplice更新の自動適用を防止します。 このオプションは、テストや、Kspliceをオフライン・モードで実行する場合や、RPMパッケージ管理をKspliceパッチ適用から切り離す必要がある場合など、Kspliceでパッチを自動的に適用しないカスタマイズされたパッチ管理に役立ちます。 uptrack更新パッケージのインストール後にKsplice更新の自動適用を無効にするには、このオプションを有効にします。たとえば、エントリは次のようになります:
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