19.6.8 タスクの状態および遷移について

Oracle APEX承認コンポーネントにおけるタスクのライフサイクルについて説明します。

タスクには、独自のライフサイクルがOracle APEX承認コンポーネント内にあります。状態はタスクのライフサイクルにおけるタスクの現在の位置である一方、遷移は様々な状態間のタスクの移動を指します。遷移は、通常のタスクのライフサイクルの一部として発生することも、例外またはユーザーによる中断によって発生することもあります。

エラー状態は、タスクの実行中に、次のような回復不可能なエラーがある場合に発生します。
  • 基礎となるデータベース・エラー
  • コード・バグ
  • 無効なタスク定義
  • タスク定義に指定されたアクションの実行中に発生したエラー

取消済状態は、タスクのイニシエータがタスクを明示的に取り消すと発生します。

タスクの状態および可能な遷移は、次の図または表19-1表で入手できます。
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図approvals_state_diagram.pngの説明

表19-1 タスクの状態および遷移

タスクの状態 ライフサイクル・ステージ Category 可能な遷移
作成済 初期 標準
  • 未割当て(潜在的所有者が複数の場合)
  • 割当て済(潜在的所有者が1人の場合)
  • エラー発生(実行中にリカバリ不能なエラーが発生した場合)
未割当て 中間 標準
  • 割当て済(ユーザーがタスクを要求するか、またはタスクを委任する場合)
  • エラー発生(実行中にリカバリ不能なエラーが発生した場合)
  • 取消済(イニシエータがタスクを取り消した場合)
割当て済 中間 標準
  • 完了(所有者がタスクを承認または却下した場合)
  • 未割当て(所有者がタスクを解放した場合)
  • 割当て済(ユーザーがタスクを他の潜在的所有者に委任した場合)
  • エラー発生(実行中にリカバリ不能なエラーが発生した場合)
  • 取消済(イニシエータがタスクを取り消した場合)
完了 最後 標準 なし
エラー発生 最後 例外 なし
取消済 最後 ユーザーによる中断 なし