8.10.6 クラシック・レポートの列属性の管理

列属性を編集すると、表示、機能および列の動作を制御できます。

8.10.6.1 クラシック・レポートの列のレイアウトの変更

列属性を編集して、レポート・レイアウトを詳細に制御します。たとえば、これらの属性を使用して、列ヘッダー・テキストの変更、列の位置の変更、列の非表示化、列の合計の作成、またはソート順序の選択を行うことができます。

列属性を編集するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。
  4. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。属性は、グループに編成されます。

    ヒント:

    ヘルプを表示するには、属性を選択して「ヘルプ」タブをクリックします。「ヘルプ」ペインをアクティブ化すると、別の属性を選択するたびに表示されるコンテンツが変わります。

    次の表は、レポートの列を編集するための一般的な方法について説明しています。

    表 8-3 クラシック・レポートのレポート列の基本的な編集操作

    説明 開発者の操作

    列を非表示にします。

    「識別」を検索します。「タイプ」に、「非表示列」を選択します。

    列ヘッダー・テキストを編集します。

    「ヘッダー」を検索します。「ヘッダー」属性と「位置合せ」属性を編集します。

    列ヘッダー・テキストの位置合せを変更します。

    「ヘッダー」を検索します。「ヘッダー」で、「位置合せ」から新しく選択します。

    列の表示順序を変更します。

    「レイアウト」を検索します。「順序」属性を編集します。

    一意のソート順序を有効にします。

    「ソート」を検索します。「ソート可能」で、「オン」をクリックして「デフォルト順序」を選択します。

    任意の数の列をソート可能にできます。ただし、1つ以上の列にソート順序が定義されている必要があります。

    列の合計を有効にします。

    「詳細」を検索します。合計の計算で、「オン」を選択します。

  5. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

8.10.6.2 クラシック・レポートでの列ソートの有効化

列ソートを有効にするには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。
    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  4. 「ソート」を検索します。
  5. 「ソート」で、次を編集します。
    1. デフォルト順序 - この列のソート順序を選択します。正しい順序でレポート出力するには、各列に一意の順序を持たせます。
    2. ソート可能: ソートを有効化するには、「オン」を選択します。「オン」を選択すると、エンド・ユーザーがレポートでこの列をソートできます。
  6. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

ヒント:

レポートの最初および最後にNULL値を含む列を表示する場合は、列のソートを有効にする必要があります。「NULLのソート」属性の詳細は、「クラシック・レポートのページ区切りの編集」を参照してください。

8.10.6.3 クラシック・レポートでの列リンクの作成

レポートからアプリケーション内の別のページまたはURLへのリンクを作成するには、「列リンク」属性を使用します。

別のページへの列リンクを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。
    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  4. 「識別」を検索します。「タイプ」から、「リンク」を選択します。
  5. 「リンク」を検索して、「リンクが定義されていません」をクリックします。
    「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログが表示されます。
  6. 別のページへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで:
    1. タイプ: 「このアプリケーションのページ」を選択します。
    2. ページ: ターゲット・ページ番号を指定します。
    3. アイテムの設定: 「名前」および「値」を選択して、アイテムのセッション・ステートを指定します。
    4. 「クリア/リセット」の「キャッシュのクリア」 - キャッシュをクリアするページ番号を指定します。複数ページを指定するには、ページ番号のカンマ区切りリストを入力します。
    5. 「クリア/リセット」の「アクション」 - 次のいずれかを選択します。
      • なし - ページのロード時にアクションはクリア/リセットされません。

      • リージョンのクリア - ページのリージョン設定をすべてクリアします。

      • リージョンのリセット - ソート順序、非表示の列などを含め、ページのすべてのリージョンをデフォルトの状態にリセットします。

      • ページ区切りのリセット - このオプションでは、下位互換性が有効になります。

    6. 詳細、リクエスト: 使用するリクエストを指定します。
    7. 「OK」をクリックします。
  7. URLへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで:
    1. タイプ: 「URL」を選択します。
    2. URL: URLアドレスを入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
  8. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

8.10.6.4 クラシック・レポートでの更新可能な列の定義

開発者は列属性を編集して、列を更新可能にすることができます。Oracle APEXエンジンは、次の場合にのみ更新を実行できることに注意してください。

  • 複数行の更新が定義されている場合。
  • 更新済データを処理するためにPL/SQLプロセスが実装されている場合。
  • 組込み表形式フォームの要素および表示タイプを使用している場合、レポートは、SQL問合せ(更新可能レポート)のタイプを使用して定義する必要があります。

更新可能な列属性を定義するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。
    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  4. プロパティ・エディタで、「識別」を検索して「タイプ」属性を編集します。
  5. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

8.10.6.5 クラシック・レポートでのLOVとしての列定義

列は、ラジオ・グループとしてレンダリングするか、静的LOV、名前付きLOVまたは問合せベースのLOVとしてレンダリングできます。たとえば、選択リストまたはポップアップLOVを使用して列をレンダリングできます。または、LOVに基づく読取り専用テキストとして列をレンダリングすることもできます。

この最後の方法は、表示参照値を作成する場合に効果的な手法であり、特に、更新できない通常のレポートで役立ちます。この方法を使用すると、SQL JOIN文を記述することなく、列の値を表示できます。

LOVとしてレポート列をレンダリングするには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。
    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  4. 「識別」を検索します。「タイプ」「プレーン・テキスト(LOVに基づく)」を選択します。
  5. 「LOV」を検索します。「タイプ」を選択します。
    • 共有コンポーネント: 「共有コンポーネント」で定義されている事前定義済の値リストに基づいて値リストを作成します。
    • SQL問合せ: 指定したSQL問合せに基づいて値リストを作成します。
    • 静的値: 指定したテキスト値に基づいて静的な値リストを作成します。
    • SQL問合せを戻すPL/SQLファンクション本体: 指定したPL/SQLファンクション本体から返されたSQL問合せに基づいて動的な値リストを作成します。
  6. UIは、選択したLOVタイプに基づいて変わります。すべての必須属性(赤で識別)を入力します。
  7. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

8.10.6.6 クラシック・レポートの列の表示条件の制御

「認可スキーム」属性および「サーバー側の条件」属性を使用すると、列の表示条件を制御できます。

認可スキームを使用して、事前定義されたユーザー権限に基づいて(レポート列などの)リソースへのアクセスを制御します。たとえば、マネージャのみが特定のレポート列を表示できる認可スキームを作成できます。認可スキームを選択するには、まずその認可スキームを作成する必要があります。「サーバー側の条件」を使用します

条件とは、事前定義された条件タイプに基づいた列の表示の制御を可能にする論理単位です。条件は、「式」フィールドに入力した値に基づいて、trueまたはfalseと評価されます。

「認可スキーム」属性および「サーバー側の条件」属性を指定するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
  3. 編集する列を選択します。
    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  4. 認可スキームで列を制御する場合は、認可スキームを選択します。
    1. 「セキュリティ」を検索します。
    2. 認可スキーム - 選択します。
  5. 条件で列を制御する場合は、条件を定義します。
    1. 「サーバー側の条件」を検索します。
    2. タイプ - 選択します。
    3. 選択に応じて、指定のフィールドに式または値を入力します。
    認可が正常に終了し、条件タイプの表示がtrueに評価されると、列が表示されます。
  6. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

8.10.6.7 クラシック・レポートへのダウンロード・リンクの追加

開発者は、レポート内にリンクを作成して、ユーザーがレポートをカンマ区切りファイル(.csv)としてエクスポートできるようにします。レポートにCSVリンクを追加するには、自動CSVエンコーディングを有効にする必要があります。自動CSVエンコーディングを使用する際、レポート・テンプレートは重要ではありません。CSVリンクは、CSVエクスポート置換文字列が定義されていればどのレポート・テンプレートに追加することもできます。