3.6 セッション・ステートの管理

実行時に編集可能なページの下部に表示される実行時開発者ツールバーから、セッション・ステートを表示し、セッション・ステート・オーバーライドを管理します。

3.6.1 セッション・ステートの表示

実行時に「セッション」ページを表示するには、実行時開発者ツールバーで「セッション」、「セッション・ステートの表示」の順にクリックします。

セッション・ページは、現在実行中のアプリケーションのセッションに関する有益な情報を提供します。Oracle APEXアプリケーションの動作のほとんどは、セッション・ステートの値によって決まります。たとえば、ボタンは、アイテムのセッション・ステートの値に基づいて、条件付きで表示できます。この項では、ページのセッション・ステートを表示する方法について説明します。

セッション・ページを表示するには:

  1. 開発者としてアプリケーションを実行します。
  2. 実行時開発者ツールバーを見つけます。デフォルトでは、ページの下部に実行時開発者ツールバーが表示されます。
  3. 実行時開発者ツールバーで、「セッション」「セッション・ステートの表示」の順にクリックします。

    セッション・ページが表示され、ページの中央に次の情報が表示されます。

    • アプリケーション: アプリケーション名が表示されます。

    • セッション: カレント・セッションのセッションIDが表示されます。

    • ユーザー: カレント・ユーザーが表示されます。

    • ワークスペース: 現在のワークスペースIDが表示されます。

    • ブラウザ言語: 現在のブラウザ言語が表示されます。

  4. ページ上部のフィールドを構成し、「設定」をクリックして表示を変更します。
    • ページ: ページを見つけます。ページ番号を入力します。
    • 検索: 大/小文字が区別されない問合せを入力します。「検索」を使用して、アイテム名とアイテム値、またはコレクション名(ビューにより異なる)の検索を実行します。
    • : 表示するアイテムの数を選択します。
    • ビュー: 表示するセッション・ステート・レポートを選択します。

3.6.2 セッション・ステート・オーバーライドの管理

実行時開発者ツールバーから「セッション・オーバーライド」ダイアログにアクセスし、実行時にセッション・ステート値を管理します。

セッション・オーバーライドの有効化スイッチを使用すると、すべてのセッション値を有効または無効にできます。同様に、すべてのセッション値には、セッション・ステート値のオーバーライドを制御できるようにするスイッチがあります。

たとえば、アプリケーションを翻訳する必要がある場合は、「アプリケーション言語」属性を変更できます。セッション・オーバーライドのもう1つの一般的なユースケースは、#APP_FILES#などのファイル・パス値を変更することです。この種の変更により、URLはローカル開発用のlocalhost:PORTのような他の場所にリダイレクトされます。

「セッション・オーバーライド」ダイアログにアクセスするには:

  1. 開発者としてアプリケーションを実行します。
  2. 実行時開発者ツールバーを見つけます。デフォルトでは、ページの下部に実行時開発者ツールバーが表示されます。
  3. 実行時開発者ツールバーで、「セッション」「セッション・オーバーライド」の順にクリックします。
  4. 「セッション・オーバーライド」ダイアログで、次のようにします。
    1. セッション・オーバーライドの有効化: このスイッチを使用して、すべてのセッション値を有効または無効にします。
    2. ファイル・パス:
      • APEXファイル#APEX_FILES#: このオプションは、別の場所を指すように#APEX_FILES#の値を変更する場合に有効にします。#APEX_FILES#は、#APP_FILES#置換文字列を使用するときに、静的ファイルを指すためにWebサーバーで使用する仮想パスを決定します。

        この属性は、「ユーザー・インタフェース」、「詳細」で編集することもできます。「ユーザー・インタフェース属性の編集」を参照してください。

      • アプリケーション・ファイル#APP_FILES#: このオプションは、別の場所を指すように#APP_FILES#の値を変更する場合に有効にします。#APP_FILES#は、アプリケーション・ビルダーで配布されるイメージ・ディレクトリを指し示すためにWebサーバーが使用する仮想パスを決定します。インストール時、仮想パスは/i/ として構成されます。不明な場合は、管理者に連絡してください。

        この属性は、「ユーザー・インタフェース」、「詳細」で編集することもできます。「ユーザー・インタフェース属性の編集」を参照してください。

      • ワークスペース・ファイル#WORKSPACE_FILES#: このオプションは、別の場所を指すように#WORKSPACE_FILES#の値を変更する場合に有効にします。#WORKSPACE_FILES#は、アップロード済イメージ、JavaScriptおよびワークスペース内の多くのアプリケーションで共有されているカスケード・スタイルシートを参照します。

      • テーマ・ファイル#THEME_FILES#: このオプションは、別の場所を指すように#THEME_FILES#の値を変更する場合に有効にします。#THEME_FILES#は、テーマ定義とともに格納されているファイルを参照する場合に使用します。

    3. 追加ファイル:
      • JavaScript URL: 現在のユーザーのこのアプリケーションに追加のJSファイルURLをロードします。

        この属性は、「ユーザー・インタフェース」、「JavaScript」で編集することもできます。「ユーザー・インタフェース属性の編集」を参照してください。

      • CSS URL: 現在のユーザーのこのアプリケーションに追加のCSSファイルURLをロードします。

        この属性は、「ユーザー・インタフェース」、「CSS」で編集することもできます。「ユーザー・インタフェース属性の編集」を参照してください。

    4. グローバリゼーション:
      • アプリケーション言語: 現在のユーザーの現在のアプリケーションの言語を変更します。

      • 文書方向: 現在のユーザーの現在のアプリケーションの文書方向(「左から右」、「右から左」)を変更します。

      • タイムゾーン: 現在のユーザーの現在のアプリケーションのタイムゾーンを変更します。

      これらの属性は、「グローバリゼーション属性」でも編集できます。「グローバリゼーション属性の構成」を参照してください。

  5. ダイアログを終了します。
    • 保存」をクリックして変更を保存します。
    • 「リセット」をクリックして変更を元に戻します。
    • 「取消」をクリックして変更を行わずにダイアログを終了します。