15.6 アプリケーションの計算の理解
単一ページまたはアプリケーション・レベル・アイテムの値を設定するアプリケーションの計算を作成します。アプリケーションの計算は、アプリケーション内の複数のページにわたって同じポイントで実行されます。
ヒント:
検証エラーが発生した場合の実行動作の詳細は、「検証が失敗した場合の処理」を参照してください。
- アプリケーションの計算について
アプリケーションの計算は、単一のページ・レベル・アイテムまたはアプリケーション・レベル・アイテムの値を設定するロジックの単位であり、アプリケーション内の複数のページにわたって同じポイントで実行されます。 - 新しいインスタンス開始時に実行されるアプリケーションの計算について
「新規インスタンス開始時」計算ポイントを使用して、ユーザーのセッション内で情報を1回取得します。 - アプリケーションの計算の作成
「共有コンポーネント」からアプリケーションの計算を作成します。 - アプリケーション計算履歴レポートへのアクセス
親トピック: 計算、検証およびプロセスの管理
15.6.1 アプリケーションの計算について
アプリケーションの計算は、単一のページ・レベル・アイテムまたはアプリケーション・レベル・アイテムの値を設定するロジックの単位であり、アプリケーション内の複数のページにわたって同じポイントで実行されます。
ページ・レベルの計算と同様に、アプリケーションの計算も静的値、アイテム値、PL/SQLまたはSQLに基づくことができます。アプリケーション・アイテムの一般的な用途は、アプリケーションで最後に参照されたページの値を格納することです。アイテムに値を格納することで、戻るボタンを追加して、計算で求められたページ番号にユーザーをリダイレクトできます。このタイプの計算は、たとえばユーザーがエラー・ページを取り消せるようにする場合に効果的です。
例: 最後にアクセスされたページの格納
次に、最後にアクセスされたページを格納する計算の例を示します。この例では、計算によって次のことが実行されます。
-
LAST_PAGE
というアイテムへの最後にアクセスされたアプリケーション・ページの格納 -
CURRENT_PAGE_ITEM
の値が次に示す計算ボディを含むPL/SQLのファンクション本体のタイプであるかどうかの確認BEGIN :LAST_PAGE := nvl(:CURRENT_PAGE,:APP_PAGE_ID); :CURRENT_PAGE := :APP_PAGE_ID; RETURN :LAST_PAGE; END;
親トピック: アプリケーションの計算の理解
15.6.2 新しいインスタンス開始時に実行されるアプリケーションの計算について
「新規インスタンス開始時」計算ポイントを使用して、ユーザーのセッション内で情報を1回取得します。
通常、アプリケーションの計算は、アプリケーション内の複数のページにわたって同じポイントで実行されます。例外は、「新規インスタンス開始時」という計算ポイントを持つ計算です。これらのタイプの計算は、ユーザーのセッション内で情報を1回のみ取得する必要がある場合に便利です。たとえば、ログインしているユーザーに依存しないアプリケーション・アイテムは、計算ポイント「新しいインスタンス開始時」を使用して初期化できます。また、ユーザーに依存する情報を検索するために、「認証後」を使用することもできます。
認証スキーム(「新規インスタンス開始時」および「ログイン後」)で同じCookie名を設定することによって、同じセッションを共有するようにアプリケーションを構成すると、アプリケーション・プロセスは、Oracle APEXがアプリケーションのリクエストを最初に処理するとき(つまり、「新規インスタンス開始時」)、またはアプリケーションに対して認証されたユーザーのリクエストを処理するとき(つまり、「認証後」)、常に実行されます。
親トピック: アプリケーションの計算の理解
15.6.3 アプリケーションの計算の作成
「共有コンポーネント」からアプリケーションの計算を作成します。
アプリケーションの計算を作成するには:
- 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
- 「アプリケーション・ロジック」で、「アプリケーションの計算」を選択します。
- 「作成」をクリックします。
- 次の属性を編集します。
- アイテム、順序 - このコンポーネントの順序を指定します。これによって評価の順序が決まります。
- アイテム、計算アイテム - この計算によって影響を受けるアイテムを選択します。
- 頻度、計算ポイント - この計算を実行するプロセス・ポイントを選択します。「送信後」を選択すると、ページが表示され送信された後でのみ計算が実行されます。
- 計算、計算タイプ - この計算の実行方法を選択します。
- 計算、計算 - 計算タイプに対応する計算ロジックを入力します。例は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
- 計算、計算エラー・メッセージ - 計算が失敗した場合に表示されるエラー・メッセージを入力します。
- 認可、認可スキーム(オプション) - この計算を実行するためにTrueと評価される必要がある認可スキームを選択します。
- 条件、条件タイプ(オプション): この計算を実行するために満たす必要がある条件タイプを選択します。
- 構成、ビルド・オプション(オプション): このコンポーネントのビルド・オプションを選択します。
- コメント、コメント(オプション): コメントを入力します。
- 「計算の作成」をクリックします。
関連項目:
親トピック: アプリケーションの計算の理解
15.6.4 アプリケーション計算履歴レポートへのアクセス
アプリケーション計算履歴レポートにアクセスするには:
関連項目:
親トピック: アプリケーションの計算の理解