10 Exadata Storage拡張ラックのハードウェア・コンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックには、Exadata Database Machine用の追加記憶域が用意されています。
追加記憶域は、バックアップ、履歴データ、非構造化データ用に使用できます。Oracle Exadata Storage拡張ラックを使用すると、次のようにExadata Database Machineに領域を追加できます。
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新しいOracle Exadata Storage Serverとグリッド・ディスクを新しいOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループに追加します。
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Oracle Exadata Storage拡張ラックにグリッド・ディスクを追加して、既存のディスク・グループを拡張します。
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Oracle Exadata Storage拡張ラックを複数のExadata Database Machineに分割します。
次の項では、Oracle Exadata Storage拡張ラックのコンポーネントについて説明します。
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX9M-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX8M-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX8-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX7-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX6-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX5-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2のコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2のコンポーネント
- Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ラックのコンポーネント
- Oracle Exadata Storage拡張ラックのスペア・キットのコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックには、スペア・キットが含まれています。
親トピック: ハードウェア・コンポーネント
10.1 Oracle Exadata Storage拡張ラック X9M-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX9M-2には、次のコンポーネントが含まれています。
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ストレージ: 4台から19台のExadata Storage Server X9M-2
基本のOracle Exadata Storage拡張ラックには、4台の大容量(HC)または4台のExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーが含まれています。HCベース・ラックの場合、追加のHCまたは拡張(XT)ストレージ・サーバーを合計19台のストレージ・サーバーまで追加できます。EFベース・ラックの場合、追加のEFまたはXTストレージ・サーバーを合計19台のストレージ・サーバーまで追加できます。
RAW記憶容量:
- HCストレージ・サーバーの場合:
- 4台のHCストレージ・サーバー: 864 TBのRAWディスク容量と102.4 TBのRAWフラッシュ容量
- 19台のHCストレージ・サーバー: 4104 TBのRAWディスク容量と486.4 TBのRAWフラッシュ容量
- EFストレージ・サーバーの場合:
- 4台のEFストレージ・サーバー: 204.8 TBのRAWフラッシュ容量
- 19台のEFストレージ・サーバー: 972.8 TBのRAWフラッシュ容量
- XTストレージ・サーバーの場合: 4台のHCまたは4台のEFストレージ・サーバーに加えて、最大3240 TBのRAWディスク容量
- HCストレージ・サーバーの場合:
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RDMAネットワーク・ファブリック: 3 x RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ
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配電ユニット(PDU): 2 x 15 kVA (単相または3相、高電圧または低電圧)
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ネットワーク接続: 1個の管理ネットワーク・スイッチ
ノート:
上のリストのRAW容量は、標準のディスク・ドライブ用語(1 TB = 1,000,000,000,000バイト)を使用して表されています。使用可能な容量は少なくなります。10.2 Oracle Exadata Storage拡張ラック X8M-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラック X8M-2には、次のコンポーネントが含まれています。
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4台以上のExadata Storage Server X8M-2サーバー(次を搭載):
- 6.4TBフラッシュ・アクセラレータF640またはF640v2 PCIeカード
- (大容量(HC)ストレージ・サーバーのみ) 14TB 7.2K RPM高容量SASディスク
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3個のRoCEネットワーク・ファブリック・スイッチ
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2つの冗長15kVA PDU(単相または3相、高電圧または低電圧)
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1個の管理ネットワーク・スイッチ
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HCストレージ・サーバーの場合は102.4TBのrawフラッシュ容量、またはExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーの場合は204.8TBのrawフラッシュ容量
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大容量ストレージ・サーバーの場合のみ672TBのRAW容量ディスク
(上のリストでは、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際のフォーマット済容量は少なくなります。)
10.3 Oracle Exadata Storage拡張ラックX8-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX8-2には、次のコンポーネントが含まれています。
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6.4TBフラッシュ・アクセラレータF640またはF640v2 PCIeカードを搭載した4台のExadata Storage Server X8-2サーバー、および大容量(HC)ストレージサーバーのみの場合は14TB 7.2K RPM大容量SASディスク
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3台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36
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2つの冗長15kVA PDU(単相または3相、高電圧または低電圧)
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1個の48ポートCisco Nexus 9348 (Cisco Nexus9000 C9348GC-FXPシャーシ)イーサネット・スイッチ
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HCストレージ・サーバーの場合は102.4TBのrawフラッシュ容量、またはExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーの場合は204.8TBのrawフラッシュ容量
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大容量ストレージ・サーバーの場合のみ672TBのRAW容量ディスク
(上のリストでは、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際のフォーマット済容量は少なくなります。)
10.4 Oracle Exadata Storage拡張ラックX7-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX7-2には、次のコンポーネントが含まれています。
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6.4TBフラッシュ・アクセラレータF640 PCIeカードまたは10TB 7.2K RPM大容量SASディスクを搭載した4台のExadata Storage Server X7-2 Server
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3台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36
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2つの冗長15kVA PDU(単相または3相、高電圧または低電圧)
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1個の48ポートCisco Nexus 93108-1G (Cisco Nexus9000 C93108TC-EXシャーシ)または9348 (Cisco Nexus9000 C9348GC-FXPシャーシ)イーサネット・スイッチ
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HCストレージ・サーバーの場合は102.4TBのrawフラッシュ容量、またはExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーの場合は204.8TBのrawフラッシュ容量
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大容量ストレージ・サーバーの場合のみ480TBのRAW容量ディスク
(上のリストでは、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際のフォーマット済容量は少なくなります。)
10.5 Oracle Exadata Storage拡張ラックX6-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX6-2は、クオータ・ラックとして提供されています。次のコンポーネントが含まれます。
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3.2 TB NVMe PCIe 3.0高パフォーマンスSSDまたは8TB 7.2K RPM大容量SASディスクを搭載した4台のExadata Storage Server X6-2 Server
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3台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36
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2つの冗長15kVA PDU(単相または3相、高電圧または低電圧)
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1台の48ポートCisco Catalyst 4948E-F、モデル番号WS-C4948E-F-Sのイーサネット・スイッチ
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大容量ストレージ・サーバーの場合のみ12.8 TBのRAWフラッシュ容量
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Extreme Flashドライブ用に102.4 TBのRAW容量、大容量ディスク用に384 TBのRAW容量
(上のリストでは、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際のフォーマット済容量は少なくなります。)
10.6 Oracle Exadata Storage拡張ラックX5-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX5-2は、クオータ・ラックとして提供されています。次のコンポーネントが含まれます。
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1.6 TB NVMe PCIe 3.0の高パフォーマンスSSDまたは8 TB 7.2 K RPMの大容量SASディスクを搭載した4台のExadata Storage Server X5-2 Server(以前のリリースでは、大容量ディスクは4 TBでした)
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3台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36
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2つの冗長15kVA PDU(単相または3相、高電圧または低電圧)
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1台の48ポートCisco Catalyst 4948E-F、モデル番号WS-C4948E-F-Sのイーサネット・スイッチ
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大容量ストレージ・サーバーの場合のみ12.8 TBのRAWフラッシュ容量
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高パフォーマンス・ディスク用に51.2 TB (76.8 TBに拡張可能)のRAW記憶容量、または大容量ディスク用に192 TBのRAW容量
(上のリストでは、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際のフォーマット済容量は少なくなります。)
10.7 Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2は、フル・ラック、ハーフ・ラックまたはクオータ・ラックとして使用できます。表10-1に、各Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2に含まれるコンポーネントを示します。
次の表では、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際にフォーマットされる容量は少なくなります。
表10-1 Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2のコンポーネント
ラック | コンポーネント |
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Oracle Exadata Storage拡張X4-2フル・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張X4-2ハーフ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張X4-2クオータ・ラック |
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10.8 Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2のコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2は、フル・ラック、ハーフ・ラックまたはクオータ・ラックとして使用できます。表10-2に、各Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2に含まれるコンポーネントを示します。
次の表では、RAW容量については、1 GB = 10億バイトとなります。容量は、通常の領域の表記(1 TB = 1024 * 1024 * 1024 * 1024バイト)を使用して計算されます。実際にフォーマットされる容量は少なくなります。
表10-2 Oracle Exadata Database Machine X3-2のスペア・キットのコンポーネント
ラック | コンポーネント |
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Oracle Exadata Storage拡張X3-2フル・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張X3-2ハーフ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張X3-2クオータ・ラック |
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10.9 Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ラックのコンポーネント
Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ラックは、フル・ラック、ハーフ・ラックまたはクオータ・ラックとして使用できます。表10-3に、Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容する各Oracle Exadata Storage拡張ラックに含まれるコンポーネントを示します。
表10-3 Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したExadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ラックのコンポーネント
ラック | コンポーネント |
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Oracle Exadata Storage拡張フル・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張クオータ・ラック |
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10.10 Oracle Exadata Storage拡張ラックのスペア・キットのコンポーネント
Oracle Exadata Storage拡張ラックには、スペア・キットが含まれます。
表10-4 Exadata Storage Serverモデル別のスペア・キットの内容
エンジニアド・システム | スペア・キットの内容 |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX9M-2 |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX8-2およびX8M-2 |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX7-2 |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX6-2フルラック、ハーフ・ラックおよびクオータ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX5-2フルラック、ハーフ・ラックおよびクオータ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2フルラック、ハーフ・ラックおよびクオータ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2フル・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2ハーフ・ラック |
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Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2クオータ・ラック |
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Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したOracle Exadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張フル・ラック |
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Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したOracle Exadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張ハーフ・ラック |
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Sun Fire X4270 M2サーバーを使用したOracle Exadata Storage Serverを収容するOracle Exadata Storage拡張クオータ・ラック |
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