8.1.1 Oracle GoldenGateの様々な資格証明セット

8.1.1.1 優先資格証明

優先資格証明は本来、階層構造になっています。優先資格証明は、ターゲットのログイン資格証明を管理リポジトリに格納し、管理対象ターゲットへのアクセスを容易にするために使用されます。優先資格証明は、Oracle GoldenGateクラシック・インスタンスおよびMicroservicesインスタンスの管理タスクを実行するために必要です。

優先資格証明はユーザー単位で設定されるため、管理対象のエンタープライズ環境のセキュリティを確保できます。資格証明は階層構造になっています。たとえば、Oracle GoldenGateターゲット・タイプの資格証明を指定した場合は、デフォルトで子ターゲット・タイプにも適用されます。これは、Oracle GoldenGateのExtract、ManagerまたはReplicatプロセスに適用されることを意味します優先資格証明には、ホスト資格証明およびOGG管理資格証明というタイプがあります。
ホスト資格証明
ホスト資格証明は、Enterprise Managerエージェントのホスト・マシンにログインするための資格証明です。この資格証明を設定しないと、プロセスを起動または停止できません。
OGG管理資格証明
OGG管理資格証明は、Oracle GoldenGateモニタリング・エージェントの資格証明です。UIで、モニター・エージェントのユーザー名およびモニター・エージェントのパスワードを設定します。モニター・エージェントのユーザー名は、Oracle GoldenGateモニタリング・エージェントのインストールのconfig.propertiesで定義します。

8.1.1.2 モニタリング資格証明

GoldenGateターゲットからメトリックを取得するには、モニタリング資格証明が必要です。これらは、検出後にデフォルトで設定されます。

モニタリング資格証明は、Classicインスタンスの場合はOracle GoldenGateターゲット、MAインスタンスの場合はGoldenGateサービス・マネージャまたはGoldenGateデプロイメントおよびGoldenGate管理サービスのターゲット・タイプ(オプション)に設定する必要があります。