2.2 サポートされているターゲット・タイプ

このトピックでは、クラシックおよびMicroservicesインスタンスでサポートされているターゲット・タイプを示します。

2.2.1 クラシックでサポートされているターゲット・タイプ

Oracle GoldenGate Enterprise Managerクラシック・インスタンスでサポートされているターゲット・タイプは、次のとおりです。

2.2.1.1 Oracle GoldenGate

Oracle GoldenGateターゲット・タイプは、Oracle GoldenGateクラシック・インスタンスを表します。これは、Manager、ExtractおよびReplicatターゲットの親ターゲットです。

Oracle GoldenGateターゲットには、初期ロード・プロセスを除いたOracle GoldenGateで使用可能なすべてのプロセスの総合ステータスが表示されます。このターゲットの総合ステータスがどのように機能するかを示す例を次に示します: Oracle GoldenGateに、ExtractおよびReplicatプロセスが5つ、初期ロード・プロセスが2つあり、そのうち2つのみがOracle Enterprise Managerで検出および昇格されます。つまり、Oracle GoldenGateプロセスのサブセットがEnterprise Managerでモニターされています。ただし、Oracle GoldenGateターゲットには、Oracle GoldenGateで使用可能なすべてのプロセスの総合ステータスが表示され、Enterprise Managerでモニターされているプロセスのステータスのみが表示されるわけではありません。

2.2.1.1.1 GoldenGate Monitorエージェント

GoldenGate Monitorエージェントは、Oracle GoldenGateインスタンスに接続しているGoldenGate Monitorエージェントを表します。

他のメトリックのバージョンおよび詳細は、Oracle GoldenGateターゲット・ページに表示されます。

このトピックでは、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-in ClassicインスタンスのGoldenGate Monitorエージェントのプロセスについて説明します。

メトリック 説明
GoldenGate Monitorエージェントのステータス 上矢印は、Golden Gateエージェントが起動して実行中であることを示します。下矢印は、Golden Gateエージェントが停止しているか、使用不可になっていることを示します。

インシデントとアラートを設定する場合、1は稼働中を表し、2は停止を表します。

WebService可用性

Oracle GoldenGateのWebserviceが稼働中かどうかを示します。

0は停止ステータス、1は稼働中ステータスを表します。

このメトリックは、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのリリース12.2.1.2.210930以降でのみ使用可能です。
ホスト名 GoldenGate Monitorエージェント・ホストの名前を表示します。
エージェント・ポート GoldenGate Monitorエージェントのプロセスが実行中のポートを示します。

ユーザー名

Monitorエージェントに接続するユーザー名を表示します。
エージェントのバージョン

GoldenGate Monitorエージェントのバージョンを示します。

このメトリックは、GoldenGate Monitorエージェント12.2.1.2.210930バージョン以降でのみ使用可能です
エージェント開始時間

1970年1月1日00:00:00 GMTからOracle GoldenGate Monitorエージェントの開始時間までの時間をミリ秒単位で表示します。

このメトリックは、Oracle GoldenGate Monitorエージェント12.2.1.2.210930バージョン以降でのみ使用可能です。
インストール・パス

Oracle GoldenGate Monitorエージェントの実行可能ファイルを含むディレクトリを表示します。これはOracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールのホーム・ディレクトリです。

このメトリックは、GoldenGate Monitorエージェント12.2.1.2.210930バージョン以降でのみ使用可能です。
構成パス

Oracle GoldenGate Monitorエージェントの構成プロパティの場所を示します。

このメトリックは、Oracle GoldenGate Monitorエージェント12.2.1.2.210930バージョン以降でのみ使用可能です。

2.2.1.2 ExtractおよびReplicat

「Extract」ターゲット・ページと「Replicat」ターゲット・ページでは、それぞれのOracle GoldenGateプロセスのメトリックの表示、それらのメトリックに対するアラートの設定、ログと構成ファイルとイベントの表示、および履歴傾向のモニターができます。

詳細は、ExtractおよびReplicatを参照してください。

2.2.1.3 マネージャ

Managerプロセスは、クラシック・インスタンス内のOracle GoldenGateプロセスをすべて制御します。このロールには、エージェントに渡される、クリティカルな監視イベントに関する情報を生成することも含まれます。Replicat、ExtractおよびManagerのターゲット・タイプの場合は、起動、停止、強制終了および再開アクションでプロセスを制御できます。

このトピックでは、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-in ClassicインスタンスのManagerプロセスについて説明します。

メトリック 説明

ホスト名

ホスト・システムの名前を示します。

有効な値: ホストの完全修飾DNS名またはそのIPアドレス

マネージャ・ポート

インスタンスのManagerプロセスがそのローカル・システムで実行しているポートを示します。デフォルトのポート番号は7809ですが、このManagerに別のポートを指定することもでき、Managerパラメータ・ファイルの表示またはGGSCIのINFO MANAGERコマンドの発行(Managerが実行中の場合)により識別することができます。

有効な値: Managerパラメータ・ファイルに指定した、Managerプロセスのポート番号

開始時間

起動情報が作成された後でOracle GoldenGateコンポーネントにより受信された時間を示します。

有効な値: 64ビット・ユリウスGMTタイムスタンプ(マイクロ秒)

バージョン

選択したOracle GoldenGateインスタンスが表すOracle GoldenGateのバージョンを示します。

有効な値: X.x.x (メジャー、マイナーおよびメンテナンス・バージョン・レベル)、11.1.1など

作業ディレクトリ

選択したOracle GoldenGateインスタンス用のManagerの実行可能ファイルを含むディレクトリを示します。これはOracle GoldenGate のインストールのホーム・ディレクトリです。

有効な値: ディレクトリのフル・パス名

2.2.2 Microservicesでサポートされているターゲット・タイプ

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Microservicesインスタンスでサポートされているターゲット・タイプは、次のとおりです。

2.2.2.1 管理サービス

管理サービスを使用して、ExtractおよびReplicatプロセスを管理したり、そのメトリックを監視できます。これは、ExtractおよびReplicatターゲットの親ターゲットです。管理サービスには、プロセス・ヘルス概要、アラート概要およびプロセスのメトリック詳細というプロセス・サマリーの詳細が表示されます。

次のプロセス関連の詳細が表形式で表示されます。
  • 名前: プロセスの名前。
  • ステータス: プロセスのステータスで、プロセスが稼働中かどうかを示します。ステータスは、上下の矢印アイコンで示されます。
  • タイプ: プロセス/ターゲットのタイプ。たとえば、Classic ExtractまたはClassic Replicatです。
  • ラグ: プロセスによるデータ・フェッチとトレイルへの書込みの間の遅延時間が表示されます。
  • 廃棄の合計: プロセスによる廃棄操作の回数を表示します。
  • 無視の合計: プロセスにより実行された無視操作の回数を表示します。
「検索」オプションを使用して、このビューでプロセスを検索することもできます。
選択したプロセスについて、次のターゲット・メトリックが表示されます。
  • 操作の合計
  • 挿入の合計
  • 更新の合計
  • 削除の合計
  • 切捨ての合計

2.2.2.2 ExtractおよびReplicat

「Extract」ターゲット・ページと「Replicat」ターゲット・ページでは、それぞれのOracle GoldenGateプロセスのメトリックの表示、それらのメトリックに対するアラートの設定、ログと構成ファイルとイベントの表示、および履歴傾向のモニターができます。

次の表に、ExtractおよびReplicatプロセスのモニターに使用されるメトリックを示します。デフォルトでは、メトリックは60秒ごとにターゲットからフェッチされます。ただし、フェッチ頻度は変更できます。

メトリック 説明

チェックポイントの位置

ExtractおよびReplicatに有効

ExtractまたはReplicatによりディスクに保存された最新のチェックポイントのコンポジット表現を示します。この値は、属性が公開され、チェックポイントが保存された直後に、監視エージェントにより取得されます。

Extractは読取りおよび書込みチェックポイントを作成し、Replicatは読取りチェックポイントのみを作成します。コンポジット・チェックポイントの位置内の個別のチェックポイントは、トランザクション・ログまたは証跡(プロセス、および読取りチェックポイントか書込みチェックポイントかによる)内のレコードのRBA (相対バイト・アドレス)と、レコードが含まれるログまたは証跡ファイルの順序番号から構成されます。複数のデータ・ソース・ログ・ファイル内の一連の読取りチェックポイント(Oracle Real Application ClusterからのExtractなど)、または複数の書込みチェックポイント(複数の証跡ファイルを含むExtract構成内など)、およびその両方が存在する可能性があります。

有効な値: データベースによって使用するログ内のレコードの位置の表現は異なります。そのため、チェックポイントの位置は、数値ではなく、UTF8でエンコードされたテキスト文字列として公開されます。チェックポイントの位置内の個別のチェックポイントに対し、GGSCI SEND group-name STATUSコマンドで返される、次のものが示されます。

  • RBAの値(相対バイト・アドレス)

  • ファイル順序番号

  • タイムスタンプ

削除差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理されたDELETE操作の数を示します。

有効な値: 正の整数

破棄差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理されたDISCARD操作を示します。

有効な値: 正の整数。

実行済DDL差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された実行済のデータ定義言語(DDL)操作の数を示します。

有効な値: 正の整数

無視差分

Extractに有効

最後にフェッチされた値以降の、エラーの間無視するように構成されたデータ操作言語(DML)操作の数を示します。

有効な値: 正の整数

挿入差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理されたデータ操作言語(DML)のINSERT操作の数を示します。

有効な値: 正の整数

秒当たりの操作差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された操作の数(毎秒)を示します。

有効な値: 正の整数

操作差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された、データ定義言語(DDL)とデータ操作言語(DML)のINSERT、UPDATE、DELETEおよびTRUNCATE操作の合計数を示します。

有効な値: 正の整数

行フェッチ試行差分

Extractに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された行フェッチ試行の数を示します。

有効な値: 正の整数

行フェッチ失敗差分

Extractに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された行フェッチ失敗の数を示します。

有効な値: 正の整数

切捨て差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理されたTRUNCATE操作の数を示します。

有効な値: 正の整数

更新差分

ExtractおよびReplicatに有効

最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理されたUPDATE (主キーの更新を含む)操作の数を示します。

有効な値: 正の整数

ファイルの終わり

ExtractおよびReplicatに有効

選択したプロセスがデータ・ソース(トランザクション・ログまたは証跡ファイル)からの入力の最後に到達したかどうかを示します。

有効な値: TRUE (ファイルの終わり)またはFALSE。

ノート:

ファイルの終わりメトリックの値0は、FALSEを意味します。アラート・テンプレートの場合は、格納されたメトリック値0および1を使用してください。0はFALSE、1はTRUEを意味します。

ノート:

アラート・テンプレートの場合は、格納されたメトリック値をミリ秒単位(UNIXエポック基準)で、last_checkpoint_ts、last_processed_ts、last_operation_ts、start_time、last_checkpoint_ts、last_processed_ts、last_operation_tsおよびstart_timeの各メトリックに使用してください。

ラグ(秒)

ExtractおよびReplicatに有効

最後の操作のタイムスタンプと最後の処理のタイムスタンプ間の時間差異を示します。この属性は、Oracle GoldenGateプロセスとそのデータ・ソース間の実際のラグを表します。このラグの値は、GGSCIコマンドSEND groupGETLAG で返される値と一致する必要があります。

有効な値: ラグ時間(秒)

最終チェックポイント・タイムスタンプ

ExtractおよびReplicatに有効

プロセスにより最後のチェックポイントが書き込まれた時間を示します。

有効な値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}形式の日時値。たとえば: 01/14/2011 09:36:32 AM。

最終操作タイムスタンプ

ExtractおよびReplicatに有効

トランザクション・ログに記録されたとおり、操作(INSERT、UPDATE、DELETE)がデータ・ソースでコミットされた時間を示します。

有効な値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}形式の日時値。たとえば: 01/14/2011 09:36:32 AM

最後の処理のタイムスタンプ

ExtractおよびReplicatに有効

有効なレコードが選択したプロセスに返された時間を示します。Extractの場合、この時間値は、コンテナ・トランザクションがコミットした後でレコードが処理されるときに割り当てられます(レコードがトランザクション・ログから読み取られるときではありません)。データ・ポンプまたはReplicatの場合、この時間値はすぐに返されます。証跡内のすべてのトランザクションがコミットされているとわかっているからです。

有効な値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}形式の日時値。たとえば: 01/14/2011 09:36:32 AM

名前

ExtractおよびReplicatに有効

選択したオブジェクトの名前。

有効な値: Oracle GoldenGateモニター・インタフェースに表示されるオブジェクトの名前。

最後のOGGチェックポイント以降の秒数

ExtractおよびReplicatに有効

最後のOGGチェックポイント以降の時間(秒)。

開始時間

ExtractおよびReplicatに有効

起動情報が作成された後でOracle GoldenGateコンポーネントにより受信された時間を示します。

有効な値: 64ビット・ユリウスGMTタイムスタンプ(マイクロ秒)

ステータス

ExtractおよびReplicatに有効

選択したプロセスの実行ステータスを示します。

ノート:

メトリック・ステータスのアラートは数値に設定されます。メトリック・アラートの設定の詳細は、ExtractおよびReplicatのメトリック・アラートおよびインシデントの設定を参照してください。

削除の合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、DELETE操作の合計数を示します。

有効な値: 正の整数

破棄の合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで破棄された操作の合計数を示します。レコードはプロセスに関連付けられた破棄ファイルに書き込まれます。

有効な値: 正の整数。

実行済DDLの合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、データ定義言語(DDL)操作の合計数を示します。

有効な値: 正の整数

無視の合計

Extractに有効

現在の実行セッションのプロセスにより無視された、データ操作言語(DML)の合計数を示します。エラーは無視の合計メトリックに含まれます。

有効な値: 正の整数

挿入の合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、データ操作言語(DML)のINSERT操作の合計数を示します。統計値は、そのプロセス用のパラメータ・ファイルに指定されたすべての表で実行された操作の合計を反映します。ノート: 表がExtract構成のターゲットにマップされる場合、統計はすべてのターゲットに対する操作の合計を反映します。

有効な値: 正の整数

操作の合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、データ定義言語(DDL)とデータ操作言語(DML)のINSERT、UPDATE、DELETEおよびTRUNCATE操作の合計数を示します。

有効な値: 正の整数

行フェッチ試行合計

Extractに有効

選択したプロセスにより現在の実行セッションで実行された行フェッチの合計数を示します。フェッチは、情報が不十分である場合やトランザクション・ログにない場合、行の値を取得するために時々実行される必要があります。

有効な値: 正の整数

行フェッチ失敗合計

Extractに有効

選択したプロセスにより現在の実行セッションで実行できなかった行フェッチの合計数を示します。

有効な値: 正の整数

切捨ての合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、TRUNCATE操作の合計数を示します。統計値は、そのプロセス用のパラメータ・ファイルに指定されたすべての表で実行された操作の合計を反映します。ノート: 表がExtract構成のターゲットにマップされる場合、統計はすべてのターゲットに対する操作の合計を反映します。

有効な値: 正の整数

更新の合計

ExtractおよびReplicatに有効

選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、UPDATE (主キーの更新を含む)操作の合計数を示します。統計値は、そのプロセス用のパラメータ・ファイルに指定されたすべての表で実行された操作の合計を反映します。ノート: 表がExtract構成のターゲットにマップされる場合、統計はすべてのターゲットに対する操作の合計を反映します。

有効な値: 正の整数

2.2.2.3 サービス・マネージャ

サービス・マネージャページには、すべてのOracle GoldenGate Miscroservices Architectureデプロイメントがリストされます。これはデプロイメント・ターゲットの親ターゲットで、次に管理サービス、レシーバ・サービス、分散サービスおよびパフォーマンス・メトリック・サーバー・ターゲットが含まれます。複数のデプロイメントがある場合は、「デプロイメント」ドロップダウン・リストを使用してフィルタ処理することもできます。

サービス・マネージャ・ページには、各デプロイメントのGoldengateホームも表示されます。このページには、デプロイメントごとに次の情報もリストされます。
詳細 説明
サービス名 サービスの名前。たとえば、distsrvr:8062です
サービス・タイプ サービスのタイプ(管理サービス、分散サービス、パフォーマンス・メトリック・サービスまたはレシーバ・サービスなど)。
ポート ポート番号

ステータス

サービス・タイプのステータス。

有効な値:

1: 稼働中ステータスを示します

0: 停止中ステータスを示します

ノート:

OCI GoldenGateサービスの場合、サービス・マネージャ・ターゲットは存在しません。

2.2.2.4 デプロイメント

「デプロイメント」には、ターゲット・デプロイメントのステータス、パラメータ・ファイルを含めたデプロイメント構成ファイルの場所、デプロイメント・アーティファクトの場所、構成アーティファクトの場所、およびデプロイメントのOracle GoldenGateイベントが表示されます。これは、管理サービス、レシーバ・サービス、分散サービスおよびパフォーマンス・メトリック・サービスの親ターゲットです。

OCI GoldenGateサービスの場合、デプロイメント・ターゲットは親ターゲット・ノードであるため、OGGホーム・ページに「ステータス」のみが表示されます。デプロイメント・ステータスは、その子ターゲットに基づいて計算されます。いずれかの子が「稼働中」の場合、デプロイメント・ステータスも「稼働中」であり、それ以外は「停止」とマークされます。
詳細 説明

ステータス

デプロイメントの実行ステータスを示します。メトリック・ステータスのアラートは数値に設定されます。

有効な値:

1: 稼働中ステータスを示します

0: 停止中ステータスを示します

GoldenGateホーム

ホスト・コンピュータに作成されるOracle GoldenGateホームは、製品をインストールするために選択したディレクトリです。この読取り専用ディレクトリには、製品のバイナリ、実行可能ファイルおよびライブラリ・ファイルが格納されます。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_install_locationです。

GoldenGate Etcホーム

パラメータ・ファイルを含め、デプロイメント構成ファイルが格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/etcです。

GoldenGate構成ホーム

各デプロイメント情報および構成アーティファクトが格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/etc/confです。

GoldenGate SSLホーム

各デプロイメント・セキュリティ・アーティファクト(証明書、ウォレット)が格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/etc/sslです。
GoldenGate Varホーム 各デプロイメント・ロギングおよびレポート処理アーティファクトが格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/varです。
GoldenGateデータ・ホーム 各デプロイメント・データ・アーティファクト(証跡ファイル)が格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/var/lib/dataです。
サービス・マネージャが管理 デプロイメントがサービス・マネージャによって管理されるかどうかを示します。

有効な値: trueまたはfalse

2.2.2.5 分散サービス

「ターゲット暗号化アルゴリズム」、「クリティカル」、「処理のラグ」、「自動再起動」およびDDL、DML、表統計などの「統計」を含むパス詳細などのパス・サマリーおよびパス・メトリックを、分散サービス詳細ページで表示できます。

「分散パス・サマリー」では、次のものが要約されます。
  • パス数
  • 「実行中」状態のパスの数。
  • 「失敗」状態のパスの数。
  • その他
「名前」、「ステータス」、「処理のラグ」、「ソース」、「ターゲット」、「DB名」および「Extract」列の列値に基づいてパス詳細を検索することもできます。検索は、大/小文字を区別しません。

パス情報

パスの詳細 説明

パス名

分散サービスのパス名
説明 パス名に指定された説明。たとえば、ExtractとReplicatの名前です。

ステータス

分散パスのステータス。メトリック・ステータスのアラートは数値に設定されます。次のステータスの有効な数値は次のとおりです。
  • 未初期化 = 0
  • 実行中 = 1
  • 不明 = 2
  • 一時停止済 = 3
  • 停止中 = 4
  • 停止済 = 5
  • 強制終了 = 6

処理のラグ

Extractによって証跡にトランザクションが書き込まれた時点から分散サービスによってこのトランザクションが処理される時点までの時間差。

ソース

分散サービスの完全パス名。

ターゲット

レシーバ・サービスの完全パス名。

DB名 Extractターゲットがデータをフェッチするデータベースの名前。
Extract 分散サービスの接続先となるExtractターゲット(データのフェッチ先)の名前。

ソース/ターゲットDB詳細 説明

ソース

  • ホスト名: ソース・ホストのURL。たとえば、同じシステム上にソースがある場合はlocalhostです。
  • ポート: 分散サービスのポート番号。
  • プロトコル名: データ転送プロトコル名。たとえばトレイルです。
  • トレイル名: パスはソース・トレイルを取得し、データをターゲット・トレイルに送信します。これは後から作成されるどのReplicatでも使用できます。
  • 生成されたソースURI: Extractの情報に基づいて、トレイルのURIが自動的に生成されます。
  • ソース・トレイル・ファイル: ソース・トレイル・ファイルが生成されるファイルの名前。
  • トレイル・シーケンス長: トレイル・シーケンス番号の長さ。
  • トレイル・サイズ(MB): トレイル内のファイルの最大サイズ。

ターゲット

  • ホスト名: ターゲット・ホストのURL。たとえば、同じシステム上にソースがある場合はlocalhostです。
  • ポート: 受信サーバーのポート番号とReplicatのトレイル名。
  • プロトコル名: データ転送プロトコル名。たとえばトレイルです。
  • トレイル名: パスはソース・トレイルを取得し、データをターゲット・トレイルに送信します。これは後から作成されるどのReplicatでも使用できます。
  • 生成されたターゲットURI: ターゲット認証方法およびターゲット情報に基づいて、トレイルのターゲットURIが自動的に生成されます。
  • ソース・トレイル・ファイル: ソース・トレイル・ファイルが生成されるファイルの名前。
  • トレイル・シーケンス長: トレイル・シーケンス番号の長さ。
  • トレイル・サイズ(MB): トレイル内のファイルの最大サイズ。
  • ターゲット暗号化アルゴリズム: ターゲット・トレイルの暗号化アルゴリズム。たとえば、NONE、AES128、AES192、AES256です。
  • クリティカル: デフォルト値はfalseです。値がtrueの場合、分散パスがデプロイメントにとってクリティカルであることを示します。
  • 処理のラグ(秒): Extractによって証跡にトランザクションが書き込まれた時点から分散サービスによってこのトランザクションが処理される時点までの時間差。
  • ラグのレポート以降(秒): 最後にレポートされたラグからの時間。
  • 自動再起動: デフォルト値はfalseです。値がtrueの場合、分散パスは終了すると自動的に再起動します。

統計

「統計」タブには、送信された論理変更レコード(LCR)とトレイルから読み取られたDDLの合計バイト数、送信されたLCRとDDL、およびプロシージャに関する詳細情報が示されます。また、DMLタイプ、挿入、更新、アップサートおよび削除に関する情報も提供されます。

この表の情報には、「表名」、「挿入」、「削除」、「アップサート」、「読取りLCR」および「送信LCR」の値が含まれます。表の任意の列の値に基づいてレコードを検索できます。この検索に、大文字と小文字の区別はありません。

2.2.2.6 レシーバ・サービス

「ターゲット暗号化アルゴリズム」、「クリティカル」、「処理のラグ」、「自動再起動」およびDDL、DML、表統計などの「統計」を含むパス詳細などのパス・サマリーおよびパス・メトリックを、レシーバ・サービス詳細ページで表示できます。

「レシーバ・パス・サマリー」では、次のものが要約されます。
  • パス数
  • 「実行中」状態のパスの数。
  • 「失敗」状態のパスの数。
  • その他
「名前」、「ステータス」、「処理のラグ」、「ソース」、「ターゲット」、「DB名」および「Extract」列の列値に基づいてパス詳細を検索することもできます。検索は、大/小文字を区別しません。

パス情報

パスの詳細 説明

レシーバ・サービス・パス名

レシーバ・サービスのパス名

ステータス

レシーバ・パスのステータス。メトリック・ステータスのアラートは数値に設定されます。次のステータスの有効な数値は次のとおりです。
  • 未初期化 = 0
  • 実行中 = 1
  • 不明 = 2
  • 一時停止済 = 3
  • 停止中 = 4
  • 停止済 = 5
  • 強制終了 = 6

処理のラグ

Replicatによって証跡内のトランザクションが読み取られた時点からレシーバ・サービスによってこのトランザクションが処理される時点までの時間差。
ソース

分散サービスの完全パス名。

ターゲット

レシーバ・サービスの完全パス名。

DB名 Extractターゲットがデータをフェッチするデータベースの名前。
Extract レシーバ・サービスの接続先となるExtractターゲット(データのフェッチ先)の名前。

非ターゲット開始パスのパス詳細:

パスの詳細 説明

名前

レシーバ・サービスのパス名

ターゲット・トレイル・ファイル

以前に作成したReplicatのターゲット証跡の名前。

転送プロトコル

データ転送プロトコルたとえば、oggです。

ホスト レシーバ・パスのホスト名。
ポート レシーバ・パスのポート番号。
データベース Extractターゲットがデータをフェッチするデータベースの名前。
Extract レシーバ・サービスの接続先となるExtractターゲット(データのフェッチ先)の名前。

ターゲット開始パスのパス詳細:

パスの詳細 説明

名前

レシーバ・サービスのパス名

説明

パス名に指定された説明。たとえば、ExtractとReplicatの名前です。

ステータス

レシーバ・サービス・パスのステータス。たとえば、「停止中」、「実行中」または「停止済」です。

データベース名 Extractターゲットがデータをフェッチするデータベースの名前。
Extract レシーバ・サービスの接続先となるExtractターゲット(データのフェッチ先)の名前。

ソース/ターゲットDB詳細 説明

ソース

  • ホスト名: ソース・ホストのURL。たとえば、同じシステム上にソースがある場合はlocalhostです。
  • ポート: レシーバ・サービスのポート番号。
  • プロトコル名: データ転送プロトコル名。たとえばトレイルです。
  • トレイル名: パスはソース・トレイルを取得し、データをターゲット・トレイルに送信します。これは後から作成されるどのReplicatでも使用できます。
  • 生成されたソースURI: Extractの情報に基づいて、トレイルのURIが自動的に生成されます。
  • ソース・トレイル・ファイル: ソース・トレイル・ファイルが生成されるファイルの名前。
  • トレイル・シーケンス長: トレイル・シーケンス番号の長さ。
  • トレイル・サイズ(MB): トレイル内のファイルの最大サイズ。

ターゲット

  • ホスト名: ターゲット・ホストのURL。たとえば、同じシステム上にソースがある場合はlocalhostです。
  • ポート: レシーバ・サービスのポート番号とReplicatのトレイル名。
  • プロトコル名: データ転送プロトコル名。たとえばトレイルです。
  • トレイル名: パスはソース・トレイルを取得し、データをターゲット・トレイルに送信します。これは後から作成されるどのReplicatでも使用できます。
  • 生成されたターゲットURI: ターゲット認証方法およびターゲット情報に基づいて、トレイルのターゲットURIが自動的に生成されます。
  • ソース・トレイル・ファイル: ソース・トレイル・ファイルが生成されるファイルの名前。
  • トレイル・シーケンス長: トレイル・シーケンス番号の長さ。
  • トレイル・サイズ(MB): トレイル内のファイルの最大サイズ。
  • ターゲット暗号化アルゴリズム: ターゲット・トレイルの暗号化アルゴリズム。たとえば、NONE、AES128、AES192、AES256です。
  • クリティカル: デフォルト値はfalseです。値がtrueの場合、レシーバ・パスがデプロイメントにとってクリティカルであることを示します。
  • 処理のラグ(秒): Replicatによって証跡内のトランザクションが読み取られた時点からレシーバ・サービスによってこのトランザクションが処理される時点までの時間差。
  • ラグ: 最後の操作のタイムスタンプと最後の処理のタイムスタンプの間の時間差を示します。この属性は、 Oracle GoldenGateプロセスとそのデータ・ソース間の実際のラグを表します。

    このラグの値は、GGSCIコマンドSEND groupGETLAGで返される値と一致する必要があります。

  • ラグのレポート以降(秒): 最後にレポートされたラグからの時間。
  • 自動再起動: デフォルト値はfalseです。値がtrueの場合、レシーバ・パスは終了すると自動的に再起動します。

統計

「統計」タブには、トレイルから読み取られた論理変更レコード(LCR)およびDDL、送受信されたLCRおよびDDL、フィルタ処理されたLCRおよびDDLに関する詳細情報が表示されます。また、DMLタイプ、挿入、更新、アップサートおよび削除に関する情報も提供されます。

この表の情報には、読取りおよび送信されたLCRの値が含まれます。検索は、大/小文字を区別しません。

ターゲット開始パスの場合、「統計」タブには次が表示されます。
  • ネットワーク: 「ネットワーク」情報には、ターゲット・トレイル・ファイル名、ポート番号、書き出された合計メッセージ数などの詳細が含まれます。必要な場合には、この情報を使用して、Distribution Serverに戻ってネットワーク・パラメータをチューニングできます。
  • ファイルIO: ファイルIOには、合計読取りバイト数、ファイルに書き込まれた合計バイト数および合計アイドル時間(秒)が含まれます。
  • DDL: 「DDL」表に表示される詳細は、「トレイルからの読み取られたLCR」、「送信LCR」、「トレイルからの読み取られたDDL」、「送信DDL」および「プロシージャ」です。
  • DML:表示されるDMLの詳細は、「タイプ」、「挿入」、「更新」、「アップサート」および「削除」です。
  • : この表は、「表名」、「挿入」、「削除」、「更新」、「アップサート」、「読取りLCR」、「送信LCR」などの詳細で構成されています。
非ターゲット開始パスの場合、「統計」タブには、ネットワークおよびファイルIOの詳細のみが表示されます。

ノート:

Microservicesのターゲット開始パスにより、レシーバ・サービスはターゲット・デプロイメントおよびプル・トレイル・ファイルの分散サービスへのパスを開始できます。詳細は、Oracle GoldenGate Microservicesアーキテクチャを使用してのステップ・バイ・ステップ・データ・レプリケーションターゲット開始パスについてを参照してください。