5 Minikubeでのクイック・スタート
この項の手順に従って、Minikubeを構成し、マイクロサービス対応トランザクション・マネージャ(MicroTx)をインストールしてから、サンプル・アプリケーションを実行します。
注意:
この項で説明する手順は、テスト環境または開発環境専用です。本番環境では、これらの手順を使用してMicroTxを設定および使用しないでください。runme.sh
スクリプトは、マイクロサービスを非セキュア・モードで実行します。
ノート:
runme.sh
スクリプトはテスト環境または開発環境でのみ実行するため、認証の詳細情報を指定する必要はありません。
runme.sh
スクリプトは、MicroTxをインストールし、Dockerイメージを構築してから、サンプル・アプリケーションをインストールします。runme.sh
スクリプト・ファイルを使用してこれらのステップを自動化せずに、サンプル・アプリケーションを実行することもできます。『Transaction Manager for Microservices開発者ガイド』の「サンプル・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。
- 必要なソフトウェアの設定
開始する前に、ローカル・システムで次のソフトウェアを使用できるようにします。 - XAサンプル・アプリケーションの実行
XAサンプル・アプリケーションを実行して、ある部門から別の部門に送金し、MicroTxを使用してXAトランザクションを調整する方法を理解します。MicroTxライブラリ・ファイルは、サンプル・アプリケーション・コードとすでに統合されています。 - LRAサンプル・アプリケーションの実行
LRAサンプル・アプリケーションを実行して、旅行を予約し、MicroTxを使用してトランザクションを調整する方法について理解します。MicroTxライブラリ・ファイルは、サンプル・アプリケーション・コードとすでに統合されています。 - TCCサンプル・アプリケーションの実行
TCCサンプル・アプリケーションを実行して、旅行を予約し、MicroTxを使用してトランザクションを調整する方法について理解します。MicroTxライブラリ・ファイルは、サンプル・アプリケーション・コードとすでに統合されています。
5.2 XAサンプル・アプリケーションの実行
XAサンプル・アプリケーションを実行して、ある部門から別の部門に送金し、MicroTxを使用してXAトランザクションを調整する方法を理解します。MicroTxライブラリ・ファイルは、サンプル・アプリケーション・コードとすでに統合されています。
このサンプル・アプリケーションでは、XAトランザクションに参加し、MicroTxを使用してトランザクションを調整するマイクロサービスを開発する方法が示されます。振込アプリケーションを実行すると、これがXAトランザクションを作成し、ある部門から資金を引き出して別の部門に預け入れます。XAトランザクションでは、引出しと預入れなどのすべてのアクションが成功するか、1つ以上のアクションが失敗した場合にすべてがロールバックされます。サンプルXAアプリケーションの詳細は、『Transaction Manager for Microservices開発者ガイド』のサンプルXAアプリケーションを参照してください。
- 前提条件を満たし、必要なソフトウェアを設定します。前提条件を参照してください。
- XAアプリケーションを実行するために2つのトランザクション参加側サービスのリソース・マネージャを設定します。Oracle Databaseをリソース・マネージャとして設定します。XA準拠リソース・マネージャの設定を参照してください。
- 資格証明や接続文字列など、データベースへの接続に必要な詳細情報を書き留めます。
runme.sh
スクリプト・ファイルを使用してサンプルXAアプリケーションを実行するには:
- Kialiダッシュボードを使用して、MicroTxでサンプル・マイクロサービス間のリクエストのフローがどのように処理されるかを確認します。
- Jaegerを使用して分散トレースを実行し、トランザクション全体をトレースします。「Jaegerを使用した分散トレースの実行」を参照してください。
- 別のサンプル・アプリケーションを実行します。
- サンプル・アプリケーションのソース・ファイルを確認します。
- ログ・ファイルを表示して、トランザクションの詳細を確認します。
- MicroTxを使用して独自のアプリケーションを作成して実行します。
親トピック: Minikubeでのクイック・スタート
5.3 LRAサンプル・アプリケーションの実行
LRAサンプル・アプリケーションを実行して、旅行を予約し、MicroTxを使用してトランザクションを調整する方法について理解します。MicroTxライブラリ・ファイルは、サンプル・アプリケーション・コードとすでに統合されています。
このサンプル・アプリケーションでは、LRAトランザクションに参加し、MicroTxを使用してトランザクションを調整するマイクロサービスを開発する方法が示されます。このアプリケーションを実行すると、ホテル客室と航空券が予約され、仮予約が行われます。予約を確定する承認を与えた場合のみ、ホテル客室と航空券の予約が確定されます。仮予約を取り消すと、押さえていたホテル客室と航空券が解放され、予約が取り消されます。デフォルトでは、フライト・サービスで確定できるのは2件の予約のみです。エラー・シナリオをテストできるように、フライト・サービス・サンプル・アプリケーションは、2件の予約の確定後に追加の予約リクエストが行われると拒否します。これは、旅行のホテル仮予約の取消(補正)につながり、その旅行は予約されなくなります。サンプルLRAアプリケーションの詳細は、『Transaction Manager for Microservices開発者ガイド』のサンプルLRAアプリケーションを参照してください。
runme.sh
スクリプト・ファイルを使用してサンプルLRAアプリケーションを実行するには:
- Kialiダッシュボードを使用して、MicroTxでサンプル・マイクロサービス間のリクエストのフローがどのように処理されるかを確認します。
- Jaegerを使用して分散トレースを実行し、トランザクション全体をトレースします。「Jaegerを使用した分散トレースの実行」を参照してください。
- 別のサンプル・アプリケーションを実行します。
- サンプル・アプリケーションのソース・ファイルを確認します。
- ログ・ファイルを表示して、トランザクションの詳細を確認します。
- MicroTxを使用して独自のアプリケーションを作成して実行します。
親トピック: Minikubeでのクイック・スタート
5.4 TCCサンプル・アプリケーションの実行
TCCサンプル・アプリケーションを実行して、旅行を予約し、MicroTxを使用してトランザクションを調整する方法について理解します。MicroTxライブラリ・ファイルは、サンプル・アプリケーション・コードとすでに統合されています。
サンプルTCCアプリケーションによって実装されるシナリオでは、旅行代理店マイクロサービスが旅行を予約し、航空券予約サービスが航空券を予約し、ホテル予約マイクロサービスがホテルを予約します。旅行代理店サービスは、航空券とホテル両方の予約サービスにアクセスします。顧客が航空券とホテルを予約すると、顧客が支払を完了して予約を確定するまで、その予約が押さえられています。エラーが発生すると、予約されたリソースが取り消され、リソースはインベントリに戻されます。サンプルTCCアプリケーションの詳細は、『Transaction Manager for Microservices開発者ガイド』のサンプルTCCアプリケーションを参照してください。
runme.sh
スクリプト・ファイルを使用してサンプルTCCアプリケーションを実行するには:
- Kialiダッシュボードを使用して、MicroTxでサンプル・マイクロサービス間のリクエストのフローがどのように処理されるかを確認します。
- Jaegerを使用して分散トレースを実行し、トランザクション全体をトレースします。「Jaegerを使用した分散トレースの実行」を参照してください。
- 別のサンプル・アプリケーションを実行します。
- サンプル・アプリケーションのソース・ファイルを確認します。
- ログ・ファイルを表示して、トランザクションの詳細を確認します。
- MicroTxを使用して独自のアプリケーションを作成して実行します。
親トピック: Minikubeでのクイック・スタート