5.7 サーバーのビルド
実行可能なATMIサーバーをビルドするには、buildserver(1)コマンドを使用して、Oracle Tuxedoシステム・サーバー・アダプタなどすべての参照ファイルとともにアプリケーション・サービス・サブルーチンをコンパイルします。
ノート:
Oracle Tuxedoサーバー・アダプタは、メッセージの受信、処理のディスパッチ、トランザクションが有効な場合はトランザクションの管理を行います。buildserver
コマンドには、次の構文を使用します。
buildserver -o filename -f filenames -l filenames -s -v
次の表は、buildserver
コマンド行オプションを示しています:
ノート:
Oracle Tuxedoライブラリは自動的にリンクされます。コマンド行にOracle Tuxedoライブラリ名を指定する必要はありません。リンクの編集はbuildserver
コマンドを実行して行う必要があります。
リンクするライブラリ・ファイルの指定順序は重要です。関数を呼び出す順序と、それらの関数への参照を含むライブラリによって、この順序が決定されます。
デフォルトでは、buildserver
コマンドはUNIXのcc
コマンドを呼び出します。環境変数CC
を指定して別のコンパイル・コマンドを指定したり、CFLAGS
を指定してコンパイル・フェーズやリンク・フェーズに独自のフラグを指定することができます。詳細は、「環境変数の設定」を参照してください。
次のコマンドは、acct.o
アプリケーション・ファイルを処理して、NEW_ACCTとCLOSE_ACCTという2つのサービスを含むACCT
サーバーを作成しています。NEW_ACCT
はOPEN_ACCT
関数を呼び出し、CLOSE_ACCT
は同じ名前の関数を呼び出します。
buildserver –o ACCT –f acct.o –s NEW_ACCT:OPEN_ACCT –s CLOSE_ACCT
関連項目:
- クライアントのビルド
- 『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』の
buildclient(1)
に関する項
親トピック: サーバーのコーディング