11.10 エントリがないために発生するエラー
バッファ・タイプを識別するためのデータ構造体やシステム表にエントリがないと、エラーが発生します。エントリ・タイプのエラーを示すTPENOENT
の意味は、そのエラーを戻す関数によって異なります。次の表は、このエラーを戻す関数とエラーの様々な原因を示しています。
表11-2 エントリがないために発生するエラー
関数 | 原因 |
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tpalloc()
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システムで認識できないバッファ・タイプがリクエストされています。バッファ・タイプやサブタイプを認識するには、Oracle Tuxedoシステム・ライブラリに定義されているタイプ・スイッチ・データ構造体にそのエントリがあることが必要です。詳細は、『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxtypes(5) およびtypesw(5) に関する項を参照してください。アプリケーション・レベルでは、既知のタイプを参照しなければなりません。参照していない場合は、システム管理者に問い合せてください。
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tpinit()
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エントリ用の領域が掲示板に残っていないため、呼出し側プロセスがアプリケーションに参加できません。システム管理者に問い合せてください。 |
tpcall() tpacall()
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呼出し側プロセスが参照しているサービスは、掲示板にエントリがないため、システムに認識されません。アプリケーション・レベルでサービスを正しく参照しなければなりません。正しく参照していない場合は、システム管理者に問い合せてください。 |
tpconnect()
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指定されたサービスに接続できません。そのようなサービス名が存在していないか、または会話型サービスではありません。 |
tpgprio()
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指定されたサービスに接続できません。そのようなサービス名が存在していないか、または会話型サービスではありません。 |
tpunadvertise()
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サービス名の通知を解除することができません。そのサービス名は、呼出し側プロセスによって現在通知されていません。 |
tpenqueue(3c) tpdequeue(3c)
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関連付けられているTMQUEUE(5) サーバーが使用できないため、キュー・スペースにアクセスできません。詳細は、『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』を参照してください。
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tppost() tpsubscribe() tpunsubscribe()
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Oracle Tuxedoシステムのイベント・ブローカにアクセスできません。詳細は、「イベント・ベースのクライアントおよびサーバーのコーディング」を参照してください。 |
親トピック: エラーの管理