8.1.2.3 システム定義のイベント
Oracle Tuxedoシステムでは、システムの警告と障害に関連する定義済の特定のイベントが検出されてポストされます。これらの処理はイベント・ブローカによって行われます。たとえば、システム定義のイベントには、設定の変更、状態の変更、接続の障害、マシンの分断などがあります。イベント・ブローカによって検出されるシステム定義のイベントの完全なリストについては、『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』の「EVENTS(5)」を参照してください。
システム定義のイベントは、Oracle Tuxedoシステム・コードで定義されているため、ポストする必要はありません。システム定義のイベント名は、アプリケーション定義のイベント名とは異なり、必ずドット(.)で始まります。アプリケーション定義のイベント名をドットで始めることはできません。
クライアントとサーバーは、システム定義のイベントをサブスクライブできます。ただし、システム定義のイベントは、アプリケーション内のすべてのクライアントが使用するのではなく、主にアプリケーション管理者が使用する必要があります。
イベント・ブローカをアプリケーションに組み込む場合、イベント・ブローカが多数のサブスクライバに大量の配信を行うためのシステムではないことを考慮してください。発生するすべての動作に対してイベントをポストしないでください。また、すべてのクライアントとサーバーがイベントをサブスクライブする必要はありません。イベント・ブローカに負荷がかかると、システムのパフォーマンスに影響し、通知が行われなくなる場合があります。負荷を最小限にするには、『Oracle Tuxedoシステムのインストール』で説明するように、アプリケーション管理者がオペレーティング・システムのIPCリソースを慎重に調整する必要があります。
親トピック: ブローカ・イベント