5.8.3 ホット・アップグレードの例

次の例は、ホット・アップグレードのサンプル・シナリオとホット・アップグレードの実行ステップを示したものです。

UNIXプラットフォームで以下のものがあるとします。
  1. MASTERとして構成され、旧リリースを実行するMACH1というマシン
    • $APPDIR1というアプリケーション・ディレクトリが対応しています
    • $TUXCONFIG1という構成ファイルが対応しています。
  2. バックアップとして構成されたMACH2というマシン
    • $APPDIR2というアプリケーション・ディレクトリが対応しています。
    • $TUXCONFIG2という構成ファイルが対応しています。

次の例で、ホット・アップグレードのサンプル・シナリオとホット・アップグレードの実行ステップについて説明します:

  1. 環境が次のように設定されていることを確認します(MPモードでは、MASTERマシンの$APPDIRUBBCONFIGファイルを構成する必要があります)。
    1. 参考のためには、サンプルの銀行アプリケーションのubbmpファイルを参照してください。
    2. 構成のリソース・セクションで、BACKUP MASTERマシンを指定する必要があります。次のステップに従います。
      • *RESOURCESセクションで、MASTERの値をMACH1, MACH2のように選択します(MACH2はバックアップ・マスター・マシン)。次に例を示します:

        MASTER      MACH1,MACH2

    3. 構成で、*RESOURCESセクションのMODELオプションをMPに設定する必要があります。
    4. 構成で、MIGRATEオプションを設定する必要があります。

      OPTIONS         LAN, MIGRATE

    5. NetworkセクションにはNADDRNLSADDRの両方を設定する必要があります(それぞれを別のポートにする必要があります)。
      *NETWORK
      MACH1 NADDR="//<MACH1_Hostname>:<naddr_port_number>"
      #BRIDGE="/scratch/<user_name>"
      NLSADDR="//<MACH1_Hostname>:<nls_port_number>"
      MACH2 NADDR="//<MACH2_Hostname>:<naddr_port_number>"
      #BRIDGE="/scratch/user_name"
      NLSADDR="//<MACH2_Hostname>:<nls_port_number>"
    6. MASTERマシンとBACKUP MASTERマシンはどちらにも、古いTuxedoバージョンがインストールされている必要があります。
    7. MASTERマシンとBACKUP MASTERマシンの両方でTlistenを起動します。UBBCONFIGのNetworkセクションで、tlistenNLSADDRと同じアドレスを指定する必要があります。
    8. サンプル・アプリケーションのREADMEに従って、サーバーとクライアントのファイル(この場合はsimpservおよび"simpcl)を生成します。
  2. 前述の構成ファイルからtmconfigファイルを生成した後、TmbootコマンドをMACH1上で実行します。
     MACH1> tmloadcf -y ubbmp
  3. Machine1 (MASTERマシン)に対するTmbootによって、BACKUP MASTERマシン(MACH2)でtmconfigが生成されます。
  4. MACH1で次のコマンドを使用して、バックアップMASTERマシンを停止します:
    MACH1> tmshutdown -B MACH2 -l MACH2
  5. 次のコマンドを使用して、バックアップ・マスター・マシン(MACH2)のtlistenプロセスを強制終了します
    ps -ef | grep tlisten 
    kill -9 <pid of the tlisten got from above command>
  6. Oracle Tuxedo 22c Release 1 (22.1.0.0.0)ソフトウェアをバックアップMASTERマシンにインストールします。
  7. MACH2Cd  $Appdir実行し、rm tuxconfigを実行してファイルを削除します。
  8. MACH1にあるUBBCONFIGファイルに対して、tmconfigを実行し、MACH2APPDIRTUXCONFIGおよびTUXDIRを更新する前に、エクスポート(EDITOR=vi)を行い、viエディタで編集できるようにします:
    MACH1> tmconfig
    choose option 2)MACHINES
    choose option 5)Update

    TA_LMID<the machine LMID for which you want an update> (LMIDの値はUBBCONFIGファイルの*MACHINESセクションで確認できます)

    TA_APPDIR Value of the new appdir
    TA_TUXDIR Value of new tuxdir
    TA_TUXCONFIG value of new TUXCONFIG
    TA_LMID MACH2
    TA_APPDIR     /scratch/<user_name>/oraHome_22c_load11/tuxedo22.1.0.0.0/samples/atmi/simpapp
    TA_APPDIR     /scratch/<user_name>/oraHome_22c_load11/tuxedo22.1.0.0.0
    TA_APPDIR     /scratch/<user_name>/oraHome_22c_load11/tuxedo22.1.0.0.0/samples/atmi/tuxconfig
    
    • コマンドwq!を実行し、保存して終了します
    • 確認するにはYを選択します。tmconfigの詳細は、tmconfigの実行を参照してください。
    • tmunloadcfを実行して、更新が正常に終了したことを確認します。
  9. PATH、LD_LIBRARYおよびTUXDIRをTuxedoの最新リリースに設定するには、MACH2に新たにインストールしたTuxedo製品からtux.envを実行します。
  10. TUXCONFIGおよびAPPDIRが最新バージョンのTuxedoを指していることを確認します。
  11. 次のコマンドを使用して、MACH2$APPDIR内にファイルUPGRADEを作成します
    touch UPGRADE
  12. MACH2で、次のセキュリティ環境変数をエクスポートします:
    export LLE_DEPRECATION_WARN_LEVEL=NONE
    export TM_USE_OLD_CIPHER=Y
    export TM_ALLOW_NOTLS=Y
    export TM_MIN_PUB_KEY_LENGTH=0
    export TM_SECURITY_CONFIG=NONE
  13. MACH2Oracle Tuxedo 22cリリース1 (22.1.0.0.0) tlistenを起動します。
  14. MACH1で、次のコマンドを使用して、バックアップMASTERマシンを再起動します:
    MACH1> tmboot -B MACH2 -l MACH2 
    verify the tmconfig file generated in this process is located in $APPDIR
  15. 旧リリースが実行されているMASTERマシンを、最新リリースが実行されているMASTERマシンに移行します。

    MASTERコマンドの実行後は、エラーが発生せず、PSRによってマシンで実行されているサービスが表示されます。

    MACH2> tmadmin
                   master
                   y
                   psr
                   q
  16. MACH1で次のコマンドを使用してtlistenを強制終了します:
    ps -ef | grep tlisten
    kill -9 <pid of the tlisten got from above command>
  17. Oracle Tuxedo 22cリリース1 (22.1.0.0.0)ソフトウェアが旧MASTERマシン(MACH1)にインストールされたことを確認します。
  18. MACH1の$APPDIRからtuxconfigファイルを削除します(存在する場合)。
  19. MACH 2tmconfigファイルを実行して、UBBCONFIGファイルのMACH1APPDIRTUXCONFIGおよびTUXDIRをリセットします。その後、tmconfigファイルを実行する前に、エクスポート(EDITOR=vi)を行い、viエディタで変更を完了できるようにします:
    • MACH2> tmconfig
      choose option 2)MACHINES 
      choose option 5)Update

      次の変数をタブで区切ったキーと値のペアを渡して、特定のマシンの詳細を更新します。

    • TA_LMID MACH1 
      TA_APPDIR Value of the new appdir 
      TA_TUXDIR Value of new tuxdir 
      TA_TUXCONFIG value of new TUXCONFIG
    • コマンドwq!を実行し、保存して終了します。
    • 確認するにはYを選択します。tmconfigの詳細は、tmconfigの実行を参照してください。
    • tmunloadcfを実行して、更新が正常に終了したことを確認します。
  20. 新たにインストールしたTuxedo製品からtux.envファイルを実行することで、PATH、LD_LIBRARYおよびTUXDIRMACH1の最新リリースのTuxedoに設定します。
  21. TUXCONFIGおよびAPPDIRが最新バージョンのTuxedoを指していることを確認します。
  22. MACH1の次の環境変数をエクスポートします:
    MACH1>
    export LLE_DEPRECATION_WARN_LEVEL=NONE
    export TM_USE_OLD_CIPHER=Y
    export TM_ALLOW_NOTLS=Y
    export TM_MIN_PUB_KEY_LENGTH=0
    export TM_SECURITY_CONFIG=NONE
  23. MACH1Oracle Tuxedo 22c tlistenを起動します。
  24. 次のコマンドを使用して、MACH2から旧MASTERマシン(MACH1)を再起動します:
    MACH2> tmboot -B MACH1 -l MACH1 
    Verify tmconfig is generated in $APPDIR in this process.
  25. MACHINE2 $APPDIRからUPGRADEコマンドを削除します