Joltリレー
Joltリレー(JRLY)とJoltリレー・アダプタ(JRAD)間の動作を、通常インターネット・リレーと呼びます。Joltリレーは、JoltクライアントからJSLやJSHにメッセージをルーティングします。これにより、JSHとOracle Tuxedoを、(安全性に問題があると見なされている)Webサーバーと同じマシンで実行する必要がなくなります。Joltリレーは、次の図に示す2つのコンポーネントで構成されています。
- Joltリレー(JRLY) - JRLYは、Joltリレーのフロント・エンドです。Oracle Tuxedoのクライアントでもサーバーでもなく、Oracle Tuxedoのバージョンにも依存しません。スタンドアロンのソフトウェア・コンポーネントです。Joltクライアントと共に動作させるための構成は最小限で済みます。
- Joltリレー・アダプタ(JRAD) - JRADは、Joltリレーのバックエンドです。これはOracle Tuxedoシステム・サーバーですが、Oracle Tuxedoサービスは含まれていません。これをJSLおよびOracle Tuxedoとともに動かすためにはコマンド行引数が必要です。
ノート:
Joltリレーは、JoltクライアントおよびJoltサーバーからは見えません。Joltサーバーは、複数のイントラネット・クライアントに同時に直接接続したり、Joltリレーを介してインターネット・クライアントに接続できます。Tuxedo ではJoltクライアントとJSL/JSHでSSLをサポートしていますが、JRADとJRLYについてはSSLのサポートが実装されていません。そのため、SSLを使用するTuxedo Jolt構成ではJRADおよびJRLYプロセスを利用できません。
図3-1 Joltインターネット・リレーのパス

この図では、ブラウザからWebサーバー・ソフトウェアに接続し、Oracle Joltアプレットをダウンロードする様子を示しています。まず、Joltのアプレットまたはクライアントは、Webサーバー・マシン上のJRLYに接続します。次に、JRLYは、ファイアウォールを越えてJoltメッセージをJRADに転送します。さらに、JRADはメッセージをJSLまたは適切なJSHに転送します。