2 インスタンスの作成

トピック:

Oracle Tuxedo for OCIイメージを使用してOracle Tuxedo for OCIコンピュート・インスタンスを作成する方法について学習します。

2.1 イメージの使用

Oracle Tuxedo for OCIイメージを利用すると、Tuxedoソフトウェアを使用する資格付きでOracle Cloud Infrastructureコンピュート・インスタンスにOracle Tuxedoドメイン・ノードを作成できます。Oracle Tuxedo for OCIイメージには、次の2つのディレクトリが含まれます:
  • /u01/oraHome: Tuxedoソフトウェアはこのディレクトリにインストールされます。これには、Oracle JDK 1.8やOPatchなどの他のユーティリティも含まれます。
  • /u01/app/oraInventory: Tuxedoインベントリ情報は、このディレクトリに格納されます。これには、データ・ファイル、インストール・ログおよびOracleホーム情報が格納されます。
Oracle Tuxedo for OCIイメージを使用するには、次の手順に従います:
  • イメージを使用してインスタンスを作成する場合、SSHキーを指定する必要があります。このSSHキーは、インスタンスにアクセスしてそれを起動するために必要です。
  • opcユーザーとして、SSHコマンドを使用してインスタンスに接続できます。
  • SSH秘密キー: 公開キーに関連付けられた秘密キーは、プロビジョニング時に使用されます。例: $ssh -I <private_key> opc@< ip_address>
  • ユーザーの公開キーは、プロビジョニング時に提供されています。次のコマンドを使用して直接ログインします: $ssh opc@< ip_address>
  • OPCユーザーとしてログインしたら、次のコマンドを使用してOracleユーザーに切り替えます: $sudo su oracle
  • ソース・コマンドを使用して、Tuxedoの実行に必要なtux.envファイルからTUXDIRJAVA_HOMEなどのTuxedo環境変数をロードします。
    • 次のコマンドを実行してTuxedo環境変数をロードします:
      source /u01/oraHome/tuxedo22.1.0.0.0/tux.env
  • デフォルトでは、tlistenは構成されません。Oracle TSAM PlusとMP/クラスタ・モード構成にはtlistenが必要です。tlistenパスワードを設定するには、次の手順に従います:
    • cd /u01/oraHome/tuxedo22.1.0.0.0/
    • . ./tux.env
    • tlistpwd $TUXDIR
  • Tuxedoでは、デフォルトでTLSがサポートされています。LDAPの使用はオプションです。Oracle Walletを使用する場合、LDAPは不要です。次のいずれかの条件が満たされる場合にのみ、ユーザーはLDAPを構成する必要があります。
    • レガシー・セキュリティ資格証明の使用
    • ローカル・ホストでLDAPに対して389以外のポートを使用する必要があります
    • ローカル・ホストで実行中のLDAPサーバーがありません
  • LDAP構成: epifregedtコマンドを使用してレジストリを変更します。
  • 初期化後に次の3つのコマンドを使用してTLS LDAP情報を変更します:
    1. epifregedt -s -k SYSTEM/impl/security/BEA/key_management -a Params=privateKeyDir=file:///$TUXDIR/udataobj/security/keys
    2. epifregedt -s -k SYSTEM/impl/security/BEA/certificate_validation -a Params=caCertificateFile=file:///$TUXDIR/udataobj/security/certs/trust_ca.cer -a Params=peerValidationRuleFile=file:///$TUXDIR/udataobj/security/certs/peer_val.rul
    3. epifregedt -s -k SYSTEM/impl/security/BEA/certificate_lookup -a Params=userCertificateLdap=ldap://*LDAP_SERVICE_NAME*:*LDAP_PORTID* -a Params=ldapBaseObject=*LDAP_BASE_OBJECT* -a Params=filterFileLocation=file:///*LDAP_FILTER_FILE_LOCATION*
  • UNIXでは、Tuxedoレジストリは$TUXDIR/udataobj/System.rdpにあります。コマンドepifregedt -gを使用して、現在のレジストリを出力できます。最初のコマンドでは、特定の秘密キー・ディレクトリを指定するようにキー管理オブジェクトを変更します。
  • 次のコマンドおよび手順を実行して、Oracle® Tuxedo Application Rehosting Test Managerの管理者パスワードをリセットしてください。
    • $ORA_HOME/art_tm12.2.2.0.0/config.sh
  • 次のリンク(存在する場合)に従ってTuxedoドメインを作成します: Tuxedo Domainsコンポーネントの使用

2.2 コンパートメント・ポリシーの作成

Oracle Cloud Infrastructure管理者でない場合は、マーケットプレイス・アプリケーションおよびリソース・マネージャに対する管理アクセス権が付与されている必要があります。Oracle Tuxedo for OCIイメージによって、コンピュート・インスタンスを作成できます。

次に、サンプル・ポリシーを示します:
Allow group
        MyGroup to use app-catalog-listing in compartment MyCompartmentAllow group
        MyGroup to manage instance-family in compartment MyCompartmentAllow group
        MyGroup to manage orm-family in compartment MyCompartmentAllow group
        MyGroup to manage virtual-network-family in compartment MyNetworkCompartment

関連項目:

Oracle Cloud Infrastructureドキュメントの共通ポリシーに関する項およびポリシーの管理に関する項を参照してください。

2.3 コンピュート・インスタンス・コンソールを使用したインスタンスの作成

コンピュート・インスタンス・コンソールでは、Oracle Tuxedo for OCIイメージを使用して新しいインスタンスを作成できます。

インスタンスを作成するには、次の手順に従います:
  1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールにサインインします。
  2. メニューから「ナビゲーション」をクリックし、「コンピュート」を選択して、「コンピュート」グループの下にある「インスタンス」をクリックします。
  3. 「インスタンスの作成」をクリックします。

    必要に応じて、インスタンスの名前を変更できます。

  4. インスタンスを作成するコンパートメントを選択します。
  5. 「配置」で、インスタンスを作成する可用性ドメインを選択します。「拡張オプションの表示」をクリックします。
  6. 「イメージとシェイプ」で、「イメージの変更」をクリックして次の手順に従います:
    1. 「イメージ・ソース」ドロップダウンから「マーケットプレイス」を選択し、「検索」を使用するか、次のOracle Tuxedo for OCIイメージのいずれかを選択できます:
      • Oracle Tuxedo BYOLイメージ
      • Oracle Tuxedo Enterprise BYOLイメージ
      • Oracle Tuxedo UCMイメージ
      • Oracle Tuxedo Enterprise UCMイメージ
      • Oracle Tuxedo Mainframe Modernization Runtimes BYOLイメージ
      • Oracle Tuxedo Mainframe Modernization Runtimes UCMイメージ
    2. 選択したイメージについて、右側の矢印をクリックし、BYOLまたはUCMイメージのイメージ・ビルド・バージョンを選択します。例: Oracle Linux 8.6 (<release>-ol8.6-<build>-<timestamp>というラベル付き)
    3. 使用条件を確認し、「Oracle使用条件」チェック・ボックスを選択して「イメージの選択」をクリックします。
  7. 「イメージとシェイプ」で、「シェイプの変更」をクリックします。インスタンス・タイプを選択し、シェイプを選択します。

    仮想マシンの作成中に、「シェイプ・シリーズ」でプロセッサ・グループを選択し、シェイプを選択します。サポートされるシェイプを確認するには、イメージのシェイプに関する項を参照してください。

  8. インスタンスのネットワークを構成します。「拡張オプションの表示」をクリックして、ネットワークの詳細設定を指定します。
  9. 「SSHキーの追加」で、キーの生成、公開キーのアップロード、またはキーの貼付けを行います。
  10. 「ブート・ボリューム」で、インスタンスのブート・ボリュームのサイズと暗号化オプションを指定します。
  11. 「拡張オプションの表示」をクリックして、詳細設定を構成します。
  12. 「作成」をクリックします。

    詳細は、Oracle Cloud InfrastructureドキュメントLinuxインスタンスの作成に関する項を参照してください。

2.4 マーケットプレイスを使用したインスタンスの作成

マーケットプレイスで使用可能なOracle Tuxedo for OCIイメージを使用して、新しいインスタンスを作成できます。

マーケットプレイスを使用してインスタンスを作成するには、次の手順に従います:
  1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールにサインインします。
  2. ナビゲーション・メニューをクリックし、「マーケットプレース」を選択して、「すべてのアプリケーション」をクリックします。
  3. 次のOracle Tuxedo for OCIイメージ(BYOLまたはUCM)のいずれかを選択します:
    • Oracle Tuxedo BYOLイメージ
    • Oracle Tuxedo Enterprise BYOLイメージ
    • Oracle Tuxedo UCMイメージ
    • Oracle Tuxedo Enterprise UCMイメージ
    • Oracle Tuxedo Mainframe Modernization Runtimes BYOLイメージ
    • Oracle Tuxedo Mainframe Modernization Runtimes UCMイメージ
  4. 「バージョン」ドロップダウンから、イメージ・ビルド・バージョンを選択します。

    すべてのイメージは特定のオペレーティング・システム向けに構築されており、すべてのオペレーティング・システムがサポートされていない場合があります。

    • Oracle Linux 8.6 (<release>-ol8.6-<build>-<timestamp>というラベル付き)
  5. 使用条件を確認し、「Oracle使用条件」チェック・ボックスを選択します。
  6. 「インスタンスの起動」をクリックします。
  7. インスタンスを作成するコンパートメントを選択します。
  8. 「配置」で、インスタンスを作成する可用性ドメインを選択します。

    「拡張オプションの表示」をクリックして、容量タイプとフォルト・ドメインを指定します。

  9. 「イメージとシェイプ」で、「シェイプの変更」をクリックします。インスタンス・タイプを選択し、シェイプを選択します。

    仮想マシンの作成中に、「シェイプ・シリーズ」でプロセッサ・グループを選択し、シェイプを選択します。サポートされるシェイプを確認するには、イメージのシェイプに関する項を参照してください。

  10. インスタンスのネットワークを構成し、「拡張オプションの表示」をクリックしてネットワークの詳細設定を指定します。
  11. 「SSHキーの追加」で、キーの生成、公開キーのアップロード、またはキーの貼付けを行います。
  12. 「ブート・ボリューム」で、インスタンスのブート・ボリュームのサイズと暗号化オプションを指定します。
  13. 「拡張オプションの表示」をクリックして、詳細設定を構成します。
  14. 「作成」をクリックします。

    詳細は、Oracle Cloud InfrastructureドキュメントLinuxインスタンスの作成に関する項を参照してください。