1 Oracle Tuxedo for OCIのイメージ

トピック:

Oracle Tuxedo for Oracle Cloud Infrastructure (Oracle Tuxedo for OCI)のイメージについて、およびそれらのイメージを使用してOracle Tuxedo for Oracle Cloud Infrastructureにインスタンスを作成する方法について学習します。

1.1 Oracle Tuxedo for OCIイメージについて

Oracle Tuxedo for OCIイメージは、ローリング・パッチ001 (RP001)に付属するOracle Tuxedoソフトウェア・バージョン22.1.0.0.0とともに事前インストールされます。Oracle Tuxedo for OCIイメージは、オペレーティング・システムとしてOracle Linux 8.6を使用します。

Oracle Tuxedo for OCIでは次がサポートされます:
  • ライセンス持込み(BYOL)イメージ: 有効なTuxedoライセンスとTuxedoを使用するためのサポート契約がすでにある場合、それらのライセンスをOCIに持ち込んでBYOLイメージを使用できます。ユーザーは、インフラストラクチャとコンピューティングに関連する料金のみを支払います(たとえば、OCPU、ストレージ、およびTuxedoアプリケーションに必要なその他すべてのものです)。
  • ユニバーサル・クレジット・モデル(UCM)イメージ: UCMイメージを使用すると、Tuxedoソフトウェアにアクセスするために、1時間ごとにOCPU単位で料金が発生します。これらのイメージを使用する場合、契約は不要ですが、ライセンスおよびサポートに関して暗黙的に同意したことになります。

表1-1 Oracle Tuxedo OCI Marketplaceイメージの請求オプション

ライセンス持込み(BYOL) ユニバーサル・クレジット・モデル(UCM)
ユーザーが独自のライセンスを持ち込みます。 Oracleがユーザーにライセンスを提供します。
ユーザーはクラウド・インフラストラクチャに対してのみ課金されます。 ユーザーはライセンスとインフラストラクチャの両方に対して課金されます。
Oracle Tuxedo for OCIでは、次のBYOLおよびUCMイメージが提供されます:
Oracle Tuxedoイメージ
アドオン製品なしでOracle Tuxedoのみを使用する場合。
Oracle Tuxedo Enterprise Editionイメージ
Oracle Tuxedoに加えて1つ以上のアドオン製品を使用する場合。Enterprise Editionには、Oracle Tuxedoに加えて次のアドオンが含まれます:
  • Oracle® Tuxedo Advanced Performance Pack
  • Oracle® Tuxedo Jolt
  • Oracle® Service Architecture Leveraging Tuxedo
Oracle Tuxedo Mainframe Modernization Runtimesイメージ
Oracle Tuxedo Enterpriseに加え、Oracle Tuxedo Mainframe Modernizationサブスクリプションでは、1つ以上のTuxedo Mainframe Modernization Runtimesを使用できます。Oracle Tuxedo Mainframe Modernization Runtimesには、次のアドオンが含まれます:
  • Oracle® Tuxedo Application Runtime for CICS
  • Oracle® Tuxedo Application Runtime for Batch
  • Oracle® Tuxedo Application Runtime for IMS
  • Oracle® Tuxedo Application Rehosting Test Manager

Oracle Tuxedo for OCIイメージのシェイプ

次のいずれかのコンピュート・シェイプを使用して、Oracle Tuxedo for OCIイメージでインスタンスを作成できます:
標準
 - VM.Standard1.1, VM.Standard1.16, VM.Standard1.2, VM.Standard1.4, VM.Standard1.8,
      VM.Standard2.1, VM.Standard2.16, VM.Standard2.2, VM.Standard2.24, VM.Standard2.4,
      VM.Standard2.8, VM.Standard.B1.1, VM.Standard.B1.16, VM.Standard.B1.2, VM.Standard.B1.4,
      VM.Standard.B1.8, VM.Standard.E2.1, VM.Standard.E2.2,
      VM.Standard.E2.4, VM.Standard.E2.8
フレキシブル
VM.Standard3.Flex (OCPU Constraint: 1 - 32, Memory Constraint: 1GBs - 512GBs) ,
        VM.Standard.E3.Flex (OCPU Constraint: 1 - 64, Memory Constraint: 1GBs - 1024GBs) ,
        VM.Standard.E4.Flex (OCPU Constraint: 1 - 64, Memory Constraint: 1GBs - 1024GBs)
最適化
VM.Optimized3.Flex (OCPU Constraint: 1 - 18, Memory Constraint: 1GBs - 256GBs)
Dense
VM.DenseIO2.16, VM.DenseIO2.24, VM.DenseIO2.8

1.2 ソフトウェア要件

表1-2 Tuxedo 22cのソフトウェア要件

コンポーネント 要件
COBOLコンパイラ Micro Focus Visual COBOL v6.0以降
Java 2 JRE (Java実行時環境用) JRE 1.8.0_341、11.0.15.1、17.0.4およびOpenJDK 17でテスト済
Java 2 Software Development Kit (SDK、Java開発環境用) JDK 1.8.0_341、11.0.15.1、17.0.4およびOpenJDK 17でテスト済
CORBA C++アプリケーションのデータベース Oracle Client 12cでテスト済

詳細は、『Oracle Tuxedoインストレーション・ガイド』を参照してください。

表1-3 Tuxedo Application Runtimesのソフトウェア要件

コンポーネント 要件
COBOLコンパイラ
  • Micro Focus Visual COBOL v6.0以降
  • COBOL-IT Enterprise Edition 3.x(3.9.16以降)
データベース Oracle Database 12c以降
シェル ksh
perl モジュールData::Dumper(perl-Data-Dumper)がインストールされたperl 5.28以降

ノート:

  • Micro Focus Visual COBOLを使用する場合は、$COBDIR/libに次のソフト・リンクを作成します:
    • ln -s libcobrts64.so.3 libcobrts64.so.2
    • ln -s libcobrts64_t.so.3 libcobrts64_t.so.2
    • ln -s libcobmisc64.so.3 libcobmisc64.so.2
    • ln -s libcobmisc64_t.so.3 libcobmisc64_t.so.2
    • ln -s libcobcrtn64.so.3 libcobcrtn64.so.2
  • コンパイラ・バージョンのサポート・ポリシー:

    コンパイラ・バージョンがサポートされる前提は、コンパイラ・ベンダーによってそのバージョンがイメージのオペレーティング・システムでサポートされていることと、コンパイラ・ベンダーによってマイナー・リリース間でバイナリ互換性が維持されていることです。

1.3 継続的なメンテナンスおよびパッチ適用要件

最新のパッチをダウンロードおよび適用し、必要に応じてTuxedoリリースをアップグレードすることを強くお薦めします。ソフトウェアに定期的にパッチを適用することで、セキュリティの脆弱性を更新し、最新のバグ修正を含めることができます。