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16 Oracle Database Appliance KVMデプロイメントの管理

KVM仮想化では、カーネルベースの仮想マシン(KVM)を使用して、Linuxアプリケーションの仮想化環境を作成します。

Oracle Database Appliance KVMアーキテクチャと、ゲスト仮想マシンのデプロイ、高可用性の管理、CPUプールの管理、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントのネットワーク設定の構成の手順を理解します。

ノート:

Oracle Database Appliance DBシステムでは、マルチユーザー・アクセスを有効にできません。 DBシステムごとに1つのデータベースのみを作成できるため、DBシステムではロールの分離は必要ありません。

Oracle Database Appliance KVMデプロイメントについて

Oracle KVMを使用して、データベースとアプリケーションのシステム・リソースの使用を最適化できます。

カーネルベースの仮想マシン(KVM)仮想プラットフォームをOracle Database Applianceにデプロイできます。 Oracle Database Appliance KVMデプロイメントでは、Oracle KVMの機能を使用して、同一の物理Oracle Database Appliance上で実行されているデータベースとアプリケーションに効果的にリソースを割り当てることができます。 単に不要なサーバー・コアを無効にするのでなく、他のワークロードをホスティングするために余剰の容量を使用できます。 これによりデータベースとアプリケーションを統合できる一方で、Oracle Database Applianceに関連するデプロイメントと管理は容易なままに保たれます。

関連項目:

サポートされるオペレーティング・システムの詳細は、Oracle Linux KVMユーザー・ガイドを参照してください : https://docs.oracle.com/en/operating-systems/oracle-linux/kvm-user/index.html

KVM機能には、Oracle Linuxカーネルをハイパーバイザとして使用できる一連のモジュールが用意されています。 KVMでは、x86_64プロセッサ・アーキテクチャがサポートされます。 デフォルトでは、KVMはUnbreakable Enterprise Kernel (UEK)リリースに組み込まれています。 KVM機能はアクティブに開発され、プラットフォームとカーネルのリリースによって異なります。 Unbreakable Enterprise Kernelを使用している場合は、ご使用のOracle Database Applianceのカーネルのリリースのリリース・ノートを参照して、機能や既知の問題、または当てはまる可能性がある制限事項について情報を入手する必要があります。 KVMはOracle Linux 7でサポートされています。

KVMとOracle VM仮想化の違い

Oracle KVMを使用すると、仮想化の専門知識がほとんどない場合でも、仮想化環境を容易に設定および管理できます。 KVMデプロイメントでは、単一のOracle Database Applianceシステム内で複数層の環境全体を統合できます。

KVMのオプションを使用してOracle Database Applianceをデプロイする利点の一部を次に示します。

  • データベースとアプリケーションを単一のハードウェア環境にデプロイします。

  • CPUコア(およびメモリー)を効率的に使用します。

  • 仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を使用して、異なる仮想マシンに別々のネットワークを提供します。

  • VMストレージを使用して、仮想マシンのリポジトリのストレージを拡張します。

  • VMごとのリソース管理およびサービス品質(QoS)の維持が容易になります
  • アプリケーション、ミドルウェアおよびデータベースを含むソリューション・イン・ボックスが用意されています。
  • より多くの空間を利用できるようになり、エネルギー消費と冷却コストが削減されるため、データセンターの効率性が向上します。

  • Oracle KVM仮想化はOracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントで使用可能ですが、Oracle Database ApplianceでのOracle VM仮想化には仮想化プラットフォームの設定が必要です。
  • Oracle Database Applianceでは、すべてのハードウェア・モデルでKVMがサポートされていますが、Oracle VMを使用する仮想プラットフォームのデプロイメントは、Oracle Database Appliance高可用性モデルでのみサポートされます。
  • Oracle Database Appliance KVMデプロイメントでは、タイプ2のホスト・オペレーティング・システムベースのハイパーバイザが使用されますが、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイメントではタイプ1のベア・メタル・ハイパーバイザが使用されます。
  • KVMは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)で使用される仮想化テクノロジですが、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームはXenテクノロジに基づいています。

Oracle Database Appliance KVM仮想化アーキテクチャについて

このトピックを確認し、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントがOracle Database Applianceハードウェアで機能する方法を理解します。

Oracle Database Appliance KVMデプロイメントが提供する仮想化テクノロジを使用すると、複数のアプリケーションが同じ物理サーバーを共有できます。 Oracle Database Appliance KVMアーキテクチャは、Oracle Database Applianceハードウェア機能を活用するように特に設計されています。 Oracle Database Appliance KVMスタックは、Oracle Clusterwareと統合されています。 VMストレージや仮想マシンなどのKVMリソースはCRSリソースとして登録され、高可用性のためにCRSによって自動的に管理されます。

Oracle Database Appliance KVM仮想化アーキテクチャは次の図に示す仮想マシン・コンポーネントを使用します。

仮想マシンとOracle Database Appliance KVMデプロイメントについて

Oracle Database Appliance KVMデプロイメントは、仮想マシンを実行、デプロイしてシステム・リソースを管理するように設計されています。

アプリケーションによるリソース(CPUプール、メモリーおよびその他の共有リソースなど)の使用を管理するようにOracle Database Appliance KVMデプロイメント上の仮想マシンを構成します。

Oracle Database Appliance KVMデプロイメントに設定する必要がある様々なコンポーネントの用語を理解します。 ODACLIツールは、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントに必要なすべての構成を処理します。

VMストレージ

VMストレージは、仮想マシンの作成と管理に不可欠なリソースを格納するための中心的な場所です。 こういったリソースには、ISOファイル(仮想DVDイメージ)、仮想マシン構成ファイルおよび仮想ディスクがあります。 VMストレージは、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)上で構成します。 Oracle Database Appliance KVMはVMストレージを使用して、環境内の使用可能なディスク領域の量を最適化し、物理サーバーで障害が発生したときに仮想マシンを簡単に再割当てできるようにします。 仮想マシン・ファイルは共有ディスクに格納できるため、仮想マシンに共有ストレージを提供します。 次のことが可能です。

  • VMストレージ上に1つ以上の仮想マシンを作成します。

  • ODACLIコマンドを使用して、VMストレージ、仮想ディスクとそれらの仮想マシン、および図に示されている基礎アーキテクチャを作成し管理します。

仮想ネットワーク

Oracle Database Appliance KVM仮想ネットワークでは、ブリッジおよびブリッジVLANの2つのタイプのネットワークがサポートされます。 前述の図は、Oracle Database Appliance X8-2ハードウェア・モデルのKVM仮想ネットワークの例です。

ブリッジ・ネットワークでは、Linuxブリッジが作成され、ネットワーク・インタフェースまたは結合インタフェースがブリッジにアタッチされます。 pubnetという名前のデフォルトのブリッジ・ネットワークが、アプライアンスのデプロイメント中に選択されたパブリック・ネットワークに作成されます。 このパブリック・ネットワークにアクセスする必要があるすべてのVMを、このpubnet vnetworkにアタッチできます。 このpubnet vnetworkは、変更することも削除することもできません。 前述の図では、パブリック・ネットワークにbtbond1が使用され、デフォルトのvnetwork pubnetがbtbond1で作成されます。このpubnet vnetworkには、VMのeth0がアタッチされています。 デフォルトのpubnetブリッジを除き、このパブリック・ネットワーク・インタフェースには、他のブリッジ・ネットワークは作成できません。 パブリック・ネットワークに使用されない他のインタフェースに、追加のブリッジvnetworkを作成できます。 前述の図では、mgmtNetブリッジ・ネットワークがbtbond2で作成されます。このmgmtNet vnetworkには、VM3のeth1がアタッチされています。

たとえば:
odacli create-vnetwork --name mgmtNet --bridge mgmtNet --type bridged --interface btbond2 --ip ip_address --gateway gateway --netmask netmask

ブリッジVLANネットワークでは、パブリック・ネットワークがすでに構成されているインタフェースなど、すべての使用可能なパブリック・インタフェースでVLANを作成できます。 たとえば、btbond1btbond2の両方にVLANを作成できます。 ブリッジVLANネットワークを作成する前に、正しい手順に従って、スイッチでVLANを構成します。 前述の図では、backupVLanおよびAppsVlan1btbond1から作成され、それぞれVM1およびVM2のeth1およびeth2にアタッチされています。

たとえば:
odacli create-vnetwork --name backupvlan --bridge backupvlan --type bridged-vlan --vlan-id 12 --interface btbond1 --ip ip_address --gateway gateway --netmask netmask

vnetworkは、結合インタフェースのプライベート・インタフェースおよびセカンダリ・インタフェースではサポートされていません。

仮想ディスク

仮想マシンの他に、VMストレージ内に仮想ディスクを作成できます。 仮想マシンに追加のブロック記憶域をアタッチすることで、仮想ディスクは仮想マシンに追加の記憶域オプションを提供します。 同様に、追加の領域が不要になった場合は、ディスクをデタッチできます。 新しい仮想ディスクを既存の論理ボリュームに追加するか、仮想ディスク上に新しいファイル・システムを作成することで、仮想ディスクを使用して仮想マシン内の既存のファイル・システム・ストレージを拡張できます。 オプションで、仮想ディスクを複数の仮想マシンにアタッチできます。

仮想マシン

仮想マシンには仮想リソースが割り当てられ、独立して起動、停止、クローニングおよび再起動ができます。 デフォルトでは、高可用性モデルで、自動起動およびフェイルオーバーが有効化されて仮想マシンが作成されます。 フェイルオーバー中に、VMが自動的に起動され、高可用性モデル上の別のノードにフェイルオーバーする前に1回再起動が試行されます。 odacli modify-vmコマンド・オプションを使用して、自動起動およびフェイルオーバーを有効化または無効化できます。 自動起動オプションは、単一ノードのOracle Database Applianceモデルでも使用できます。

Oracle Database ApplianceでのKVMデータベース・システムについて

KVMベースのデータベース・システムをOracle Database ApplianceにデプロイしてOracle Database環境を実行する方法を理解します。

KVMデータベース・システムについて

KVMデータベース・システムでは、Oracle Databaseライセンスのハード・パーティション化が可能であり、各KVMデータベース・システムには、KVMデータベース・システムの作成時に自動的に割り当てられる独自のCPUプールがあります。 Oracle Database Applianceでは、組込みのブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)またはODACLIコマンドライン・インタフェース(ODACLI)によって、KVMデータベース・システムの管理が容易になります。

KVMデータベース・システムのアーキテクチャについて

Oracle KVMでデータベース・システムをプロビジョニングおよび構成できます。 データベースは、単一インスタンスのOracle Database、または2つのインスタンスを持つOracle RAC Databaseになります。

KVMデータベース・システムのネットワークについて

KVMの各Oracle Database Applianceデータベース・システムには、デフォルトで次のネットワークが作成されます。
  • パブリック・ネットワーク: Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニングのために選択したパブリック・インタフェースに基づいて、デフォルトのvnetwork pubnetがベア・メタル・システムに作成されます。 データベース・システムを作成すると、データベース・システムのパブリック・ネットワークは、ベア・メタル・システムで作成されたpubnet vnetworkにアタッチされます。 pubnetネットワークは、データベース・システムのパブリック・ネットワークとしてデフォルトで選択されます。 別のvnetworkを作成して、それをdbsystemのパブリック・ネットワークとして使用することもできます。
  • Oracle ASMネットワークとデータベース・システム・クラスタのインターコネクト・ネットワークは内部で作成および管理されます。192.168.16.0/24と192.168.17.0/24は、これらの2つの内部ネットワークの使用のために予約されています。 そのため、KVMのOracle Database Applianceデータベース・システムで、IPアドレス192.168.16.0/24および192.168.17.0/24が使用可能になるようにします。
  • Oracle Database Applianceリリース19.12以降では、次のイメージのvnet2などのvnetwork (ブリッジまたはブリッジVLAN vnetwork)を作成し、odacli modify-dbsystemコマンドを使用してvnetworkをdbsystemにアタッチできます。

KVMデータベース・システムのデプロイ時の制限事項

KVMデータベース・システムをOracle Database Applianceにデプロイするときは、次の制限が適用されます。

  • データベース・システムごとに作成できるデータベースは1つのみです。
  • データベース・システムのシェイプは、データベースに選択したシェイプから導出されます。 データベース・システムのCPUコアは、データベース・シェイプで定義されたとおりに設定されます。 たとえば、データベースで4つのコアを使用するデータベース・シェイプとしてodb4を選択した場合、データベース・システムは4つのコアで作成されます。 デフォルトでは、データベース・システム・メモリーは、データベース・システムの作成時に指定されていない場合、CPUコアの8倍に設定されます。odb1sおよびodb1シェイプは、データベース・システムではサポートされていません。
  • データベース・システム内のストレージには、Oracle ACFSは使用できません。 dbsystem内で実行されているデータベースは、Oracle ASMストレージを使用します。 VMは、Oracle ACFSベースのストレージで作成されます。

  • Oracle Database Appliance DBシステムでは、インストールされるOracle Grid Infrastructureソフトウェアは、インストールするOracle Databaseバージョンと同じバージョンです。 バージョンは、databaseの属性versionを使用して、データベース・システムのJSONペイロードで指定されます。

  • CPUプールを構成することも、データベース・システム内でVMコマンドを実行することもできません。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの管理

ODACLIを使用して、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントでデータベース・システムを作成、リスト、詳細表示、起動、停止および削除します。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの作成

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントにデータベース・システムを作成します。

重要:

データベース・バージョンと同じバージョンのOracle Grid InfrastructureがDBシステムにインストールされます。 コマンドodacli describe-dbsystem-imageを使用して、DBシステムでサポートされているデータベース・バージョンを確認します。

注意:

データベース・システムを作成するには、ベア・メタル・システムで実行されているOracle ASMでアクセス制御を有効にする必要があります。 ベア・メタル・システムを新しくプロビジョニングしたかそのシステムでOracle Database Applianceリリース19.17にパッチを適用してある場合、アクセス制御はすでに有効になっています。これは、DBシステム上およびベア・メタル・システム上で作成されたすべてのファイルに対して、適切なファイル所有権を設定するための前提条件です。 データベース・システムを作成する前に、ファイルの所有権を持たないOracle ASMディスク・グループのファイルを所有権で設定する必要があります。 所有権が設定されていない場合、データベース・システムの作成は失敗します。 odacli modify-dbfileattributesコマンドを使用して、ファイルの所有権を設定します。

KVMデータベース・システムを作成するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli create-dbsystemを使用して、KVMデータベース・システムを作成します。

次のステップに従います。
  1. My Oracle Supportから外部クライアントの一時的な場所に、Oracle Database Appliance KVM DBシステム・イメージ(パッチ32451228)をダウンロードします。 最新リリースのソフトウェアの詳細は、リリース・ノートを参照してください。
    p32451228_1917000_Linux-x86-64.zip
  2. ソフトウェアを解凍します。これには、パッチのREADME.htmlおよび1つ以上のzipファイルが含まれています。
    unzip p32451228_1917000_Linux-x86-64.zip
    odacli-dcs-19.17.0.0.0-date-ODAVM-19.17.0.0.zip
  3. リポジトリをイメージで更新します。 データベース・システムのバージョンは、Oracle Database Applianceのバージョンと同じである必要があります。
    # /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-repository -f /tmp/odacli-dcs-19.17.0.0.0-date-ODAVM-19.17.0.0.zip
  4. odacli describe-dbsystem-imageコマンドを実行して、このデータベース・システムのKVMイメージに対してサポートされているOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのバージョンを問い合せます。 Oracle DatabaseのバージョンをサポートするOracle Grid Infrastructureのバージョンがインストールされます。
    # odacli describe-dbsystem-imageDB
          System Image details
    --------------------------------------------------------------------------------
          Component Name        Supported Versions    Available Versions
    --------------------       --------------------  --------------------
                   DBVM                   19.17.0.0.0 19.17.0.0.0
                      GI             19.17.0.0.221018 19.17.0.0.221018                  
                                     19.16.0.0.220719 not-available                      
                                     19.15.0.0.220419 not-available
                                     19.14.0.0.220118 not-available
                                     19.13.0.0.211019 not-available
                                     19.12.0.0.210720 not-available
                                     19.11.0.0.210420 not-available
                                     21.8.0.0.221018  not-available
                                     21.8.0.0.221018 
                                     21.7.0.0.220719  not-available
                                     21.6.0.0.220419  not-available
                                     21.5.0.0.220118  not-available
                                     21.4.0.0.211019 not-available
                                     21.3.0.0.210720 not-available
               DB  19.17.0.0.221018  19.17.0.0.221018  
                                     19.16.0.0.220719 not-available
                                     19.15.0.0.220419 not-available 
                                     19.14.0.0.220118 not-available
                                     19.13.0.0.211019 not-available
                                     19.12.0.0.210720 not-available
                                     19.11.0.0.210420 not-available
                    1.8.0.0.221018   21.8.0.0.221018   21.7.0.0.220719
                                      21.6.0.0.220419  not-available
                                      21.5.0.0.220118  not-available
                                      21.4.0.0.211019  not-available
                                      21.3.0.0.210720  not-available
          
  5. odacli describe-dbsystem-imageコマンドの出力に、システムのコンポーネントがnot-availableとして表示される場合は、supported versionsのコンポーネントをダウンロードし、odacli update-repositoryを実行してコンポーネントをリポジトリにインポートします。

    Oracle Databaseリリース19.17をデプロイするには、Oracle Grid Infrastructureリリース19.17をデプロイします。 Oracle Databaseリリース21.8をデプロイするには、Oracle Grid Infrastructureリリース21.8をデプロイします。

  6. この章の例に従って、prov.jsonファイルを作成します。

    Oracle Database 21cでは、コンテナ・データベース(CDB)のみがサポートされています。 必ずパラメータ"isCdb": trueを設定します。Oracle Database 21c DBシステムをプロビジョニングする場合は、JSONファイル内でpdbNamepdbAdminUserを両方とも指定します。

  7. ホストでprov.jsonファイルを指定してodacli create-dbsystemコマンドを実行します。
    # odacli create-dbsystem -p prov.json
  8. odacli create-dbsystemコマンドで「ASM ACL setup is not completed, please run 'odacli modify-dbfileattributes' command」と表示された場合は、odacli modify-dbfileattributesコマンドを実行して、odacli create-dbsystemコマンドの実行前にそのジョブが正常に完了していることを確認してください。
  9. 高可用性環境でodacli create-dbsystemコマンドによって「css_critical configuration should be different on both nodes」と表示された場合は、次の手順を実行してcss_criticalを設定し、相互接続が失敗したときにDBシステムが正しく機能することを確認します。
    1. 最初のベア・メタル・ホストでcrsctl set server css_critical yesを実行します。 値を有効にするには、ノードでOracle Clusterwareスタックを再起動する必要があります。
    2. 2番目のベア・メタル・ホストでcrsctl set server css_critical noを実行します。 値を有効にするには、ノードでOracle Clusterwareスタックを再起動する必要があります。
    3. crsctl get server css_criticalを実行して値を確認します。

      css_criticalの設定の詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドを参照してください。

KVMデータベース・システムを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、「Create DB System」をクリックします。
  5. 「Create DB System」ページで、DBシステムの値を指定します。
  6. 既存の構成ファイルを使用する場合は、「Browse」をクリックして構成ファイルを選択します。 ファイルからのシステム情報は、関連するフィールドに入力されます。
  7. 「システム情報」タブで、次のように値を指定します。
    • DB System Name: DBシステム名を入力します。 名前の末尾はダッシュ(-)にはできません。 15文字を超えることはできません。
    • Domain Name: ドメイン名を入力します。
    • Region: Oracle Database Applianceが配置される世界のリージョンを選択します。
    • Time Zone: Oracle Database Applianceが配置されるタイムゾーンを選択します。
    • Disk Group for VM Storage: KVMストレージをホストするために使用するディスク・グループを選択します。 なお、これは、KVMで実行されるデータベース用のデータベース・ファイル・ストレージとは異なります。そのストレージは、データベース・ファイル・タイプに基づいて正しいOracle ASMディスク・グループから自動的に表示されます。
    • CPUプール名: DBシステムに関連付けるCPUプールを選択します。
    • 操作を強制する場合は、「強制実行」を選択します。 予約済CPUコアを使用するには、「予約済CPUコアの使用」を選択します。
    • メモリー・サイズ: DBシステムに割り当てるメモリーを指定します。 メモリー・サイズは、KB、MB、GBまたはTBです。 デフォルトはGBです。
    • 「System Password」および「Confirm Password」: 両方のフィールドにシステム・パスワードを入力します。 システム・パスワードは、UNIXおよびrootユーザー用に設定されたパスワードです。 パスワードには、大文字、小文字、数字(0-9)および許可される特殊文字#、-または_のそれぞれ2文字以上の文字を含める必要があります。 パスワードは9文字以上30文字以下にする必要があります。
    • (オプション) DNS Servers: 1つ以上のDNSサーバーのアドレスを入力します。
    • (オプション) NTP Servers: 1つ以上のNTPサーバーのアドレスを入力します。
    • Public Network: 既存の仮想ネットワークから選択します。
  8. 「ネットワーク情報」タブで、単一ノードまたは2ノードのDBシステム・デプロイメントのいずれであるかに応じて、クライアント・アクセス・ネットワークの詳細を指定します:
    • Node Name: Node0に、プライマリ・クライアント・アクセス・ネットワークのホスト名を入力します。
    • IP Address: ノード間で共有される仮想IPアドレスを入力します。
    • Subnet Mask: プライマリ・クライアント・アクセス・ネットワークのサブネット・マスク・アドレスを入力します。
    • Gateway: プライマリ・クライアント・アクセス・ネットワークのゲートウェイ・アドレスを入力します。
    2ノード・デプロイメントの場合は、両方のノードに前述の値を指定します。 また、次も指定する必要があります。
    • 優先ノード: 作成するDBシステムの優先ノードを選択します。 「フェイルオーバーの設定」を選択して、フェイルオーバーするノードを選択します。 優先ノードを選択すると、「ネットワーク情報」タブに、選択したノードのホスト名、IPアドレス、サブネット・マスクおよびゲートウェイが表示されます。
    • 「VIP Name」および「VIP Address」: 仮想IP名と仮想IPアドレスを指定します。
    • 「SCAN Name」および「SCAN IP Address」: 単一クライアント・アクセス名(SCAN)とSCAN IPアドレスを指定します。
  9. ユーザーおよび「グループ選択」タブで、ユーザーおよびグループを構成し、オペレーティング・システム・ロールの分離を許可するかどうかを指定します:
    • 2人のユーザーと6つのグループ: 「Customize Users and Groups」で「No」を選択します。 「Allow OS Role Separation」で、「Yes」を選択します。 これはデフォルトの構成です。
    • 2人のカスタマイズ・ユーザーと6つのカスタマイズ・グループ: 「Customize Users and Groups」で「Yes」を選択します。 「Allow OS Role Separation」で、「Yes」を選択します。
    • 1人のユーザーと2つのグループ: 「Customize Users and Groups」で「No」を選択します。 「Allow OS Role Separation」で、「No」を選択します。
    • 1人のユーザーと6つのグループ: 「Customize Users and Groups」で「Yes」を選択します。 「Allow OS Role Separation」で、「No」を選択します。
    • 「GI User」「DB User」「Install Group」「DBA Oper Group」「DBA Group」「ASM Admin Group」「ASM Oper Group」「ASM DBA Group」およびユーザーIDとグループIDを指定します。
  10. 「データベース情報」タブで、次の情報を入力してデータベースを構成します:
    • DB Name: データベースの名前を入力します。 名前には英文字を含める必要があり、8文字以内にする必要があります。
    • DBバージョン: データベースのバージョンを指定します。
    • (オプション) DB Unique Name: データベースのグローバルに一意な名前を入力します。

      同じドメイン内の同じDB名を持つデータベース(たとえば、レポート用に作成されたデータベースのコピーやフィジカル・スタンバイ用に作成されたデータベースのコピー)には、エンタープライズ内で一意の異なるDBの一意の名前が必要です。 名前は、小文字または大文字で始まり、英数字とアンダースコア(_)のみを含む必要があります。 名前には、ドル($)およびポンド(#)の文字を含めることはできません。 名前は30文字以下で指定してください。

    • CDB: 「Yes」または「No」を選択して、コンテナ・データベース(CDB)が必要かどうかを指定します。
    • PDB Name: プラガブル・データベース(PDB)の名前を入力します。
    • PDB Admin User: プラガブル・データベース(PDB)の管理ユーザー名を入力します。 名前は英文字で始まる必要があります。 名前には英数字およびアンダースコア(_)を指定できます。
    • Database Edition: Oracle Databaseエディション(Standard EditionまたはEnterprise Edition)を選択します。 ライセンスによって、DBシステムで作成できるデータベース・エディションが決まります。
    • デプロイメント: デプロイメントのタイプを選択します(RACRAC OneまたはSI)。

      Standard Edition Oracle Database 19c以上では、単一インスタンスのOracle Databaseのみを作成できます。 Standard Edition Oracle Database 19.6以降では、単一インスタンス・データベースの高可用性を有効にすることができます。

      Enterprise Edition Oracle Database 19.15以降またはOracle Database 21.6以降では、単一インスタンス・データベースの高可用性を有効にするように選択できます。 Enterprise Edition Oracle Database 19.15以降またはOracle Database 21.6以降では、単一インスタンス・データベースの作成を選択した場合、高可用性機能はデフォルトで無効になります。 高可用性を有効にするには、「高可用性の有効化」フィールドの値を「はい」に設定します。

    • 「Sys and PDB Admin User Password」および「Confirm Password」: データベースのパスワードを指定します。
    • Shape: リストからデータベースのシェイプを選択します。
    • 「Database Class」フィールドで、ドロップダウン・リストからデータベース・クラスを選択します。 オプションがリストで選択できない場合は、そのオプションはOracle Database Applianceのデータベース・エディションまたは選択したバージョンでサポートされていません。 デフォルトはOLTPです。
    • Configure EM Express: 「Yes」または「No」を選択します。 Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)コンソールを構成するには、「Yes」を選択します。
    • Character set: 文字セットを選択します。
    • National Characterset: 各国語文字セットを選択します。
    • Language: データベース言語を選択します。
    • Territory: リストから地域または場所を選択します。
    • Oracle Database Enterprise Edition 19c以降の場合、透過的データベース暗号化(TDE)を有効にすることを選択できます。 「Enable TDE」オプションで「Yes」または「No」を選択します。 TDEパスワードを指定して確認します。 デフォルトでは、TDEオプションは無効になっています。
    • Data Files on Flash Storage: 「Yes」または「No」を選択します。 このオプションは、高可用性システムにHDDストレージ・ドライブがある場合にのみ使用できます。
  11. 「Create」をクリックします。
  12. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  13. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムのリスト

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムをリストします。

KVMデータベース・システムをリストするためのODACLIの使用方法

コマンドodacli list-dbsystemsを使用して、KVMデータベース・システムをリストします。
# odacli list-dbsystems

KVMデータベース・システムをリストするためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、詳細を表示するDBシステムをクリックします。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの詳細表示

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムを詳細表示します。

KVMデータベース・システムを詳細表示するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli describe-dbsystemを使用して、KVMデータベース・システムを詳細表示します。
# odacli describe-dbsystem -n dbsystem_name

KVMデータベース・システムを詳細表示するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、詳細を表示するDBシステムをクリックするか、「Actions」ドロップダウンをクリックし、「View Details」を選択してDBシステムの詳細を表示します。
  5. 「System Information」タブをクリックして、DBシステムの詳細、関連するCPUプール、ストレージの詳細および関連するVMについて確認します。
  6. 「Database Information」タブをクリックして、関連するデータベースの詳細を表示します。
  7. 「Network Information」タブをクリックして、単一ノード・デプロイメントまたは高可用性デプロイメントのネットワークの詳細を表示します。

KVMデプロイメントでのDB Systemの変更

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムを変更します。

KVM DB Systemを変更するためのODACLIの使用

コマンドodacli modify-dbsystemを使用して、データベース・シェイプ、KVM DBシステムのCPUプールの関連付けの変更、ネットワークのアタッチまたはデタッチ、またはDBシステムのメモリーの増加を行います。
# odacli modify-dbsystem -n name [-cp cpu_pool_name] [-no-cp] [-avn v_network] [-dvn v_networks_to_detach] [-en] [-gw gateway] [-ip ip_address] [-nm netmask] [-sip scan_ip_address] [-sn scan_name] [-s shape]  [-vips vip_address] [-vt v_network_type] [-m custom_memory_size]

CPUプールをDBシステムにアタッチすることも、DBシステムからCPUプールを削除することもできます。

コマンドodacli modify-dbsystemを使用して、DBシステム・メモリーを増やします。 これにより、データベース・メモリー構成は変更されません。 増加したメモリーを利用するには、SGA、PGAなどのデータベース・メモリー構成を手動で更新する必要があります。 このコマンドはDBシステム・メモリーの削減をサポートしていません。 DBシステム・メモリーの変更後にDBシステムのシェイプを変更すると、DBシステムとデータベースのメモリーがDBシステムのシェイプと一致するようにリセットされます。

-mオプションを使用して、odacli modify-dbsystemコマンドを使用してDBシステム・メモリーを増やすことができます。

# odacli modify-dbsystem -n dbsystem_name -m 24G
DBシステム・メモリーを削減するには、コマンドodacli modify-dbsystem--shapeオプションを使用します。 新しいシェイプを有効にするには、DBシステムが自動的に再起動されます。
# odacli modify-dbsystem --name dbsystem1 --shape odb4

コマンドodacli modify-dbsystemを使用して、DBシステムに新しいネットワークをアタッチまたはデタッチします。 この新しいネットワークは、DBシステムのデータベース・バックアップ、Oracle Data Guard設定またはその他の目的で使用できます。

odacli modify-dbsystemを使用して、共有DBシステムのCPUプールをアタッチまたはデタッチできます。 共有DBシステムのCPUプールをアタッチすると、DBシステムの作成時に作成された内部CPUプールが削除されます。 DBシステムから共有CPUプールをデタッチすると、内部CPUプールが自動的に作成され、DBシステムにアタッチされます。 1つの共有DBシステムCPUプールを複数のDBシステムにアタッチできます。 共有DBシステムのCPUプールへのオーバー・サブスクリプションは許可されますが、共有CPUプールが過剰に登録されている場合、潜在的なパフォーマンスに影響する可能性があります。

ノート:

odacli modify-dbsystem -s shapeコマンドは、Oracle Database Applianceリリース19.13以降のDBシステムでのみ機能します。 CPUプール・コマンドは、Oracle Database Applianceリリース19.11以降のDBシステムで使用できます。

ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用したKVM DB Systemの変更

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、詳細を表示するDB Systemをクリックするか、「行動」ドロップダウンをクリックし、「変更」を選択して次を変更します:
    • DB Systemのシェイプ
    • DBシステムのCPUプールのアタッチまたはデタッチ
    • ネットワークのアタッチまたはデタッチ
    • DBシステムのNUMAの有効化または無効化
    • DBシステムに割り当てられたメモリー・サイズ
  5. 新しいシェイプとCPUプールを選択し、「Modify」をクリックします。
  6. 「Enable NUMA」をクリックしてNUMA機能を設定し、「Modify」をクリックします。
  7. 「Detach Networks」フィールドをクリックしてネットワークを表示し、デタッチするネットワークを選択して「Modify」をクリックします。
  8. ネットワークをアタッチするには、「Name」「IP Address」「Subnet Mask」「Gateway」「Network Type」「Default Network」を指定し、「Modify」をクリックします。
  9. DBシステムを変更するジョブを発行するアクションを確認します。 DBシステム内でodacli modify-databaseコマンドを手動で実行して、データベース・シェイプを変更できます。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムに対するネットワークのアタッチおよびデタッチ

ODACLIコマンドを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムに対してネットワークをアタッチまたはデタッチします。

KVMデータベース・システムに対してネットワークをアタッチまたはデタッチするためのODACLIの使用方法

新しいvnetworkをdbsystemにアタッチして、データベースのバックアップ、Oracle Data Guard構成およびその他のオプションに使用できます。 odacli modify-dbsystemを使用して、KVMデプロイメントのdbsystemに対してネットワークをアタッチまたはデタッチします。 vnetworkをdbsystemにアタッチする前に、そのvnetworkが存在している必要があります。

DBシステムにネットワークをアタッチするには、次のステップに従います。
  1. odacli list-vnetworksおよびodacli describe-vnetwork -n vnetwork_nameのコマンドを使用して、dbsystemにアタッチするvnetworkブリッジの名前を特定します。
  2. odacli modify-dbsystemコマンドを使用して、ネットワークをdbsystemにアタッチします。
    # odacli modify-dbsystem -n dbsystem1 -avn vnet2 -t Dataguard -ip 192.168.10.119,192.168.10.120 -nm 255.255.240.0 -gw 192.168.10.1 -sn scan1 -sip 192.168.10.30,192.168.10.31 -vips vip1:0:192.168.15.57,vip2:1:192.168.15.58

    IPアドレス、ネットマスク(nm)およびゲートウェイ(gw)値は、dbsystemの新しいインタフェースを構成するために使用されます。 ネットワーク・タイプがdatabaseまたはdataguardの場合は、SCAN名(sn)、SCAN IPアドレス(sip)および仮想IPアドレス(vip)が使用されます。

DBシステムのネットワークをデタッチするには、次のコマンドを実行します。
# odacli modify-dbsystem -n name -dvn vnetwork_name

KVMデータベース・システムを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、詳細を表示するDBシステムをクリックするか、「Actions」ドロップダウンをクリックし、「Modify」を選択して、DBシステムに対してネットワークをアタッチまたはデタッチします。
  5. 「Detach Networks」フィールドをクリックしてネットワークを表示し、デタッチするネットワークを選択して「Modify」をクリックします。
  6. ネットワークをアタッチするには、「Name」「IP Address」「Subnet Mask」「Gateway」「Network Type」「Default Network」を指定し、「Modify」をクリックします。
  7. アクションを確定して、DBシステムを変更するジョブを発行します。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの起動

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムを起動します。

KVMデータベース・システムを起動するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli start-dbsystemを使用して、KVMデータベース・システムを起動します。
# odacli start-dbsystem -n dbsystem_name

KVMデータベース・システムを起動するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、起動するDBシステムをクリックします。
  5. 「System Information」タブをクリックし、「Start」をクリックします。
  6. 高可用性デプロイメントの場合は、DBシステムを起動するノードを選択します。 「Yes」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。
  9. DBシステムが起動すると、状態としてONLINEと表示されます。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの停止

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムを停止します。

KVMデータベース・システムを停止するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli stop-dbsystemを使用して、KVMデータベース・システムを停止します。
# odacli stop-dbsystem -n dbsystem_name

KVMデータベース・システムを停止するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、停止するDBシステムをクリックします。
  5. 「System Information」タブをクリックし、「Stop」をクリックします。
  6. 高可用性デプロイメントの場合は、DBシステムを停止するノードを選択します。 「Yes」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。
  9. DBシステムが停止すると、状態としてOFFLINEと表示されます。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの削除

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのデータベース・システムを削除します。

KVMデータベース・システムを削除するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli delete-dbsystemを使用して、KVMデータベース・システムを削除します。
# odacli delete-dbsystem -n dbsystem_name -f

-fオプションを指定しない場合、この操作によってデータベース・システムおよびOracle Clusterwareファイルが削除され、データベース・ファイルが保持されます。 -fオプションを使用すると、この操作によってデータベース・システム、Oracle Clusterwareファイルおよびデータベース・ファイルが削除されます。

KVMデータベース・システムを削除するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「DB Systems」をクリックして、「DB Systems」ページを表示します。
  4. このページで、削除するDBシステムに対して、「Actions」ドロップダウン・リストをクリックし、「Delete」を選択します。
  5. DBシステムを削除することを確定します。 削除操作中にデータベース・システム、Oracle Clusterwareファイルおよびデータベース・ファイルを削除する場合は、「Force Delete」を選択します。 「Yes」をクリックします。
  6. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  7. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでのデータベース・システムの共有CPUプールの管理

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントでデータベース・システムの共有CPUプールを管理します。

データベース・システムの共有CPUプールを管理するためのODACLIの使用方法

dbsystemを作成すると、このdbsystemに関連付けられた内部dbsystem CPUプールが自動的に作成されます。 内部dbsystem CPUプールは内部で作成および管理されます。 手動では作成することも、変更することも、削除することもできません。 リリース19.11以降では、odacli create-cpupool --dbsystem/-dbs -n coresコマンドを使用して、新しいタイプの共有CPUプールを作成できます。 VMおよびBMのタイプと同様に、このCPUプールは他のCPUプールと重複できません。 高可用性環境では、dbsystem CPUプールをローカルにすることはできず、両方のノードに常に存在する必要があります。

共有DBシステムCPUプールの関連付け

共有dbsystem CPUプールは、新しいdbsystemまたは既存のdbsystemに関連付けることができます。 DBシステム共有CPUプールを使用して新しいDBシステムを作成するには、create-dbsystem jsonファイル内にcpuPoolNameパラメータを追加します。 共有CPUプールがDBシステムにアタッチされると、関連した内部CPUプールが削除されます。 odacli modify-dbsystemコマンドを使用して、CPUプールを既存のdbsystemに関連付けます。
# odacli modify-dbsystem -n dbsystem_name -cp dbspool1

DBシステムのコア(シェイプに基づく)は、共有DBシステムのCPUプールに収まる必要があります。 共有dbsystem CPUプールを既存のdbsystemに関連付けると、dbsystemに関連付けられた内部CPUプールが削除されます。 単一のDBシステム共有CPUプールを複数のDBシステムで共有できます。 DBシステムのCPUプールへのオーバーサブスクリプションは許可されますが、CPUプールがオーバーサブスクライブされている場合は、パフォーマンスに影響する可能性があります。 関連付けられたDBシステムのリストは、odacli list-cpupoolまたはodacli describe-cpupoolのコマンドを使用して問い合せることができます。

odacli describe-dbsystemを使用して、dbsystemに関連付けられたCPUプールの詳細を確認します。

# odacli describe-dbsystem -n dbs4e912c
 CPU Pool                
--------------------------
                     Name:  ce3f42bb28
          Number of cores:  2
 
                     Host:  n1
        Effective CPU set:  9-10,29-30
              Online CPUs:  9, 10, 29, 30
             Offline CPUs:  NONE
 
                     Host: n2
        Effective CPU set:  9-10,29-30
              Online CPUs:  9, 10, 29, 30
             Offline CPUs:  NONE

odacli list-cpupoolsを使用して、dbsystem CPUプールのタイプおよび関連するdbsystemを表示します。 内部dbsystem CPUプールのタイプはDB_SYSTEMであり、共有dbsystem CPUプールのタイプはDB_SYSTEM_SHAREDです。

# odacli list-cpupools
Name                  Type                Configured on              Cores  Associated resources            Created                  Updated               
--------------------  ------------------  -------------------------  -----  ------------------------------  -----------------------  -----------------------
bmpool1               BM                  n1,             2      NONE                            2021-03-30 17:54:59 UTC  2021-03-30 17:55:00 UTC
                                          n2                                                                                                    
vmpool1               VM                  n1,             2      NONE                            2021-03-30 17:54:48 UTC  2021-03-30 17:54:49 UTC
                                          n2                                                                                                    
dbspool1              DB_SYSTEM_SHARED    n1,             4      NONE                            2021-03-30 17:55:11 UTC  2021-03-30 17:55:11 UTC
                                          n2                                                                                                    
ce3f42bb28            DB_SYSTEM           n1,             2      dbs4e912c                       2021-03-30 17:57:43 UTC  2021-03-30 18:01:27 UTC
                                          n2

odacli describe-cpupoolを使用して、dbsystem CPUプールの詳細を確認します。

# odacli describe-cpupool -n ce3f42bb28
CPU Pool details                                                               
--------------------------------------------------------------------------------
                       ID:  8e62933b-b394-4bcf-9c32-6a4cea2e0360
                     Name:  ce3f42bb28
                  Created:  2021-03-30 17:57:43 UTC
                  Updated:  2021-03-30 18:01:27 UTC
                     Type:  DB_SYSTEM
          Number of cores:  2
     Associated resources:  dbs4e912c
 
 CPU Allocations         
--------------------------
                     Node:  n1
        Effective CPU set:  9-10,29-30
              Online CPUs:  9, 10, 29, 30
             Offline CPUs:  NONE
 
                     Node:  n2
        Effective CPU set:  9-10,29-30
              Online CPUs:  9, 10, 29, 30
             Offline CPUs:  NONE

共有DBシステムCPUプールの関連付け解除

共有DBシステムCPUプールを持つDBシステムで、共有CPUプールをデタッチして、内部DBシステムCPUプールを作成できます。 内部DBシステムCPUプールを作成できない場合、odacli modify-dbsystemコマンドは失敗します。

共有DBシステムCPUプールの関連付け解除:

# odacli modify-dbsystem -n dbs4e912c -no-cp

共有DBシステムCPUプールの変更

関連するすべてのDBシステム・シェイプが引き続きプールのコアに収まる場合(CPUプール・サイズ>=個別のDBシステム・サイズ)、共有DBシステムCPUプールのサイズを変更できます。変更は、DBシステムVMの実行時に即時に有効になります。

共有DBシステムCPUプールに関連付けられているときのDBシステムの変更

DBシステムが共有DBシステムCPUプールに関連付けられ、そのシェイプがodacli modify-dbsystemコマンドを使用して変更された場合、DBシステムの新しいシェイプはプールのコアに収まる必要があります。

共有DBシステムCPUプールの削除

共有DBシステムCPUプールは、関連付けられたDBシステムがない場合にのみ、odacli delete-cpupoolコマンドを使用して削除できます。

KVMデプロイメントのデータベース・システムでのバックアップ、リストアおよびリカバリの管理

KVMデプロイメントのデータベース・システムでサポートされているバックアップ、リストアおよびリカバリの操作を理解します。

データベース・システムでのバックアップ、リストアおよびリカバリについて

ベア・メタル・システムと同様に、ODACLIコマンドを使用して、データベース・システムでのバックアップ、リストアおよびリカバリの操作を構成および実行できます。 1つのdbsystemでサポートされるデータベースは1つのみであるため、iRestoreを使用してデータベースをdbsystemにリストアする前に、スタンバイdbsystemでodacli delete-databaseを使用してデータベースを削除する必要があります。 Oracle Database Applianceでのバックアップ、リストアおよびリカバリの詳細は、このガイドのバックアップ、リカバリおよびリストアの章を参照してください。

KVMデプロイメントのデータベース・システムでのOracle Data Guardの管理

KVMデプロイメントのデータベース・システムでサポートされているOracle Data Guard操作を理解します。

データベース・システムでのOracle Data Guardの使用について

ベア・メタル・システムと同様に、ODACLIコマンドを使用して、データベース・システムでOracle Data Guardを構成および使用できます。 1つのDBシステムでサポートされるデータベースは1つのみであるため、スタンバイ・データベースをリストアしてOracle Data Guardを構成する前に、odacli delete-databaseを使用してスタンバイDBシステムのデータベースを削除する必要があります。 Oracle Data Guardは、ベア・メタル・システムとDBシステムの間、または2つのDBシステム間で設定できます。 統合されたOracle Data Guardは、ベア・メタル・システムからDBシステムへの移行に使用することも、2つのDBシステム間の移行に使用することもできます。 Oracle Database ApplianceのOracle Data Guardの詳細は、このガイドのOracle Database Applianceでの障害管理およびリカバリのためのOracle Data Guardの使用の章を参照してください。

アプリケーションのためのKVMデプロイメントの設定および構成

アプリケーションのためにKVMデプロイメントを設定および構成するステップを理解します。

Oracle Database ApplianceでKVMデプロイメントを設定するには、次のステップに従います
  1. VMストレージを作成します。
  2. 仮想ネットワークを作成します。
  3. 仮想ディスクを作成します。
  4. 仮想マシンを作成します。

次のリンクで、これらのステップの実行に関する情報を示します。

KVMデプロイメントでのVMストレージの管理

ODACLIを使用して、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントでVMストレージを作成、表示、変更および削除します。

KVMデプロイメントでのVMストレージの作成

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントにVMストレージを作成します。

VMストレージを作成するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli create-vmstorageを使用して、VMストレージを作成します。

8 GBのshare1という名前のVMストレージを作成します。
# odacli create-vmstorage -n share1 -s 8G

VMストレージを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「Show VM Instances」をクリックして、「VM Instances」ページを表示します。
  4. このページで、「Create VM Storage」オプションを選択して、「Next」をクリックします。
  5. 「Create VM Storage」ページで、次を指定します。
    • Storage Name: VMストレージの名前
    • Storage Size: 割り当てるストレージのサイズ
  6. 「Create」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでのVMストレージの表示

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのすべてのVMストレージまたはVMストレージに関する詳細を表示します。

VMストレージを表示するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli describe-vmstorageを使用すると、VMストレージの詳細が表示されます。 コマンドodacli list-vmstoragesを使用して、デプロイメントのすべてのVMストレージを表示します。
# odacli list-vmstorages
# odacli describe-vmstorage

VMストレージを表示するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Storage」タブをクリックして、構成されているすべてのVMストレージのリストを表示します。
  5. VMストレージをクリックして、そのVMストレージの詳細を表示します。

KVMデプロイメントでのVMストレージの変更

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメント内のVMストレージを変更します。

VMストレージを変更するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli modify-vmstorageを使用して、VMストレージを変更します。

share1という名前のVMストレージのサイズを10GB増やします。
# odacli modify-vmstorage -n share1 -i 10G
share1という名前のVMストレージのサイズを5ギガバイト縮小します。
# odacli modify-vmstorage -n share1 -s 5G

VMストレージを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Storage」タブをクリックします。
  5. このページで、VMストレージを選択し、「Modify」オプションを選択して「Next」をクリックします。
  6. 「Modify VM Storage」ページで、サイズの増分を指定して「Modify」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでのVMストレージの削除

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのVMストレージを削除します。

VMストレージを削除するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli delete-vmstorageを使用して、VMストレージを削除します。

vs1という名前のVMストレージを削除します。
# odacli delete-vmstorage -n vs1

VMストレージを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Storage」タブをクリックします。
  5. このページで、VMストレージを選択し、「Delete」オプションを選択します。
  6. 「Yes」をクリックして、選択内容を確定します。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ネットワークの管理

ODACLIを使用して、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントで仮想ネットワークを作成、表示、起動、停止および削除します。

KVMデプロイメントでの仮想ネットワークの作成

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントに仮想ネットワークを作成します。

仮想ネットワークを作成するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli create-vnetworkを使用して、仮想ネットワークを作成します。

インタフェースbtbond2を使用して、bridgedタイプのVMネットワークを作成します。
# odacli create-vnetwork --name mgmtNet --bridge mgmtNet --type bridged --interface btbond2 --ip 192.168.120.26 --gateway 192.168.120.1 --netmask 255.255.255.0
インタフェースbtbond1を使用して、bridged-vlanタイプのVMネットワークを作成します。
# odacli create-vnetwork --name backupvlan --bridge backupvlan --type bridged-vlan --vlan-id 12 --interface btbond1 --ip 192.168.100.10 --gateway 192.168.100.1 --netmask 255.255.255.0

仮想ネットワークを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「Show VM Instances」をクリックして、「VM Instances」ページを表示します。
  4. このページで、「Create Virtual Network」オプションを選択して、「Next」をクリックします。
  5. 「Create Virtual Network」ページで、次を指定します。
    • Name: 仮想ネットワークの名前
    • IP Address: 仮想ネットワークのIPアドレス
    • Subnet Mask and Gateway: 仮想ネットワークのサブネット・マスクおよびゲートウェイ
    • Network Type: 仮想ネットワークのタイプ
    • Interface: 仮想ネットワーク・インタフェース
    • Bridge Name: ネットワーク・ブリッジの名前
    • VLAN ID: VLANネットワークのID
  6. 「Create」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ネットワークの表示

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのすべての仮想ネットワークまたは仮想ネットワークに関する詳細を表示します。

仮想ネットワークを表示するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli describe-vnetworkを使用すると、仮想ネットワークの詳細が表示されます。 コマンドodacli list-vnetworksを使用して、デプロイメントのすべての仮想ネットワークを表示します。
# odacli list-vnetworks
# odacli describe-vnetwork -n vnet1

仮想ネットワークを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Networks」タブをクリックして、構成されているすべての仮想ネットワークのリストを表示します。
  5. 仮想ネットワークをクリックして、仮想ネットワークの詳細を表示します。

KVMデプロイメントでの仮想ネットワークの起動と停止

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想ネットワークを起動または停止します。

仮想ネットワークを起動および停止するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli start-vnetworkを使用すると、仮想ネットワークが起動します。 コマンドodacli stop-vnetworkを使用して、デプロイメントの仮想ネットワークを停止します。
# odacli start-vnetwork -n vnet1
# odacli stop-vnetwork -n vnet1

仮想ネットワークを起動および停止するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Networks」タブをクリックして、構成されているすべての仮想ネットワークのリストを表示します。
  5. 仮想ネットワークを起動するには、仮想ネットワークをクリックし、「Start」をクリックします。
  6. 仮想ネットワークを停止するには、仮想ネットワークをクリックし、「Stop」をクリックします。

KVMデプロイメントでの仮想ネットワークの変更

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想ネットワークを変更します。

仮想ネットワークを変更するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli modify-vnetworkを使用して、仮想ネットワークを変更します。

# odacli modify-vnetwork -n vnet1 -g 10.11.44.41

仮想ネットワークを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Networks」タブをクリックします。
  5. このページで、仮想ネットワークを選択し、「Modify」オプションを選択して「Next」をクリックします。
  6. 「Modify Virtual Network」ページで、「Subnet Mask」、「Gateway」または「IP Address」で変更内容を指定し、「Modify」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ネットワークの削除

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想ネットワークを削除します。

仮想ネットワークを削除するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli delete-vnetworkを使用して、仮想ネットワークを削除します。

vnet1という名前の仮想ネットワークを削除します。
# odacli delete-vnetwork -n vnet1

仮想ネットワークを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Networks」タブをクリックします。
  5. このページで、仮想ネットワークを選択し、「Delete」オプションを選択します。
  6. 「Yes」をクリックして、選択内容を確定します。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ディスクの管理

ODACLIを使用して、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントで仮想ディスクを作成、表示、クローニング、変更および削除します。

KVMデプロイメントでの仮想ディスクの作成

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントに仮想ディスクを作成します。

仮想ディスクを作成する前に、VMストレージが存在するようにします。

仮想ディスクを作成するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli create-vdiskを使用して、仮想ディスクを作成します。

コマンドodacli create-vdisk -n nameで仮想ディスクの名前を指定します。 -st storageオプションを使用して、仮想ディスクを作成するストレージを特定します。 オプション-s sizeを使用して、仮想ディスクのサイズを指定します。 仮想ディスクを共有ディスクとして構成する場合は、オプション-shを使用します。

VMストレージvms1内に、vdisk1という名前の2 GBの非スパースで共有可能な仮想ディスクを作成します。
odacli create-vdisk -n vdisk1 -st vms1 -s 2G -sh

仮想ディスクを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「Virtual Disk」ページを表示します。
  4. 「Create Virtual Disk」をクリックします。
  5. このページで、「Create Virtual Disk」オプションを選択して、「Next」をクリックします。
  6. 「Create Virtual Disk」ページで、次を指定します。
    • Virtual Disk Name: 名前リポジトリ内で一意である仮想ディスクに割り当てる名前
    • VM Storage Name: 仮想ディスクが作成されるVMストレージの名前
    • Disk Size: 仮想ディスクのサイズ
    • Shared: 仮想ディスクを共有するかどうかを指定します
    • Sparse or Shared: 仮想ディスクがスパースかどうかを指定します
  7. 「Create」をクリックします。
  8. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  9. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ディスクの表示

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのすべての仮想ディスクまたは仮想ディスクに関する詳細を表示します。

仮想ディスクを表示するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli describe-vdiskを使用すると、仮想ディスクの詳細が表示されます。 コマンドodacli list-vdisksを使用して、デプロイメントのすべての仮想ディスクを表示します。
# odacli list-vdisks
# odacli describe-vdisk -n vdisk_name

仮想ディスクを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Disks」タブをクリックして、構成されているすべての仮想ディスクのリストを表示します。
  5. 仮想ディスクをクリックして、仮想ディスクの詳細を表示します。

KVMデプロイメントでの仮想ディスクのクローニング

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想ディスクをクローニングします。

仮想ディスクをクローニングするためのODACLIの使用方法

コマンドodacli clone-vdiskを使用して、既存の仮想ディスクをクローニングします。

-nオプションでクローニング元のソースvdiskを指定し、クローニングされた仮想ディスクの名前を-cnオプションで指定します。

vdisk1という名前の仮想ディスクのクローンをvdisk1_cloneという名前で作成します。 クローニングされたディスクは、vdisk1と同じストレージに作成されます。
# odacli clone-vdisk -n vdisk1 -cn vdisk1_clone

仮想ディスクを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「Virtual Disk」ページを表示します。
  4. 「Create Virtual Disk」をクリックします。
  5. このページで、「Clone Virtual Disk」オプションを選択して、「Next」をクリックします。
  6. 「Clone Virtual Disk」ページで、次を指定します。
    • クローニングするソース仮想ディスクを選択します
    • クローニングされた仮想ディスクの名前を指定します
  7. 「Create」をクリックします。
  8. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  9. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ディスクの変更

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想ディスクを変更します。

仮想ディスクを変更するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli modify-vdiskを使用して、仮想ディスクのサイズを増やします。

vdisk1という名前の仮想ディスクのサイズを4GB増やします。
# odacli modify-vdisk -n vdisk1 -i 4G

仮想ディスクを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Disks」タブをクリックします。
  5. このページで、仮想ディスクを選択し、「Modify Virtual Disk」オプションを選択して「Next」をクリックします。
  6. 「Modify Virtual Disk」ページで、サイズの増分と仮想ディスクを共有するかどうかを指定します。
  7. 「Modify」をクリックします。
  8. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  9. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想ディスクの削除

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想ディスクを削除します。

仮想ディスクを削除するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli delete-vdiskを使用して、仮想ディスクを削除します。

vdisk1という名前の仮想ディスクを削除します。
# odacli delete-vdisk -n vdisk1

仮想ディスクを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show Virtual Disks」タブをクリックします。
  5. このページで、仮想ディスクを選択し、「Delete」オプションを選択します。
  6. 「Yes」をクリックして、選択内容を確定します。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想マシンの管理

ODACLIを使用して、Oracle Database Appliance KVMデプロイメントで仮想マシンを作成、表示、クローニング、変更、起動、停止および削除します。

KVMデプロイメントでの仮想マシンの作成

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントに仮想マシンを作成します。

VMインスタンスを作成する前に、VMストレージが存在するようにします。

仮想マシン・インスタンスを作成するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli create-vmを使用して、VMインスタンスを作成します。 作成後に仮想マシンを起動する優先ノードを指定します(-pnオプション)。

次に、8個のvCPUと8 GBのメモリーを持つvm1という名前のVMを作成するコマンドの例を示します。 サイズが10 GBのVMディスクは、オペレーティング・システムのインストールのために、VM内の/dev/vdaとして自動的に作成されます。 VMディスクがVMストレージvms1に格納されます。 インストールに使用されるソースは、/u01/OL7.isoにあります。 追加の仮想ディスクをVMにアタッチする場合は、--vdisks vdisk_nameを指定できます(vdisk_nameは既存の仮想ディスク)。 この仮想ディスクは、アタッチされると、VM内の/dev/vdbとして表示されます。
# odacli create-vm -n vm1 -vc 8 -m 8G -vms vms1 -src /u01/OL7.iso -size 10G

kickstart構成ファイルを使用してVMインスタンスを作成するには、--extra-argsパラメータにファイルを含めます。 ゲストVMのネットワーク構成を含む、kickstart構成ファイルを作成します。 ゲストVMがアクセスできるネットワーク経由で、kickstart構成ファイルを使用できる状態にします。

たとえば:
odacli create-vm --name odaksvm --memory 4G --source /u01/kvm/images/OL77_x86_64.iso --vmstorage myvms --size 10G --vcpus 2 --extra-args "console=tty0 console=ttyS0,115200 ks=http://test:portnumber/ks.txt"
kickstart構成ファイルを使用してVMインスタンスを作成しない場合は、次のようにして、VMインスタンスの作成を完了します。
  1. odacli create-vmコマンドを実行して、それが正常に完了したことを確認します。
  2. odacli describe-vmコマンドを使用して、VNCポートを確認します。
  3. VNCポートhost:vncportを使用してVMインスタンスにログインします。 VNCを使用してVMインスタンスに接続するステップは、VNCを使用したVMインスタンスへの接続の項を参照してください。
  4. インストール画面で値を指定して、インストール・プロセスを完了します。
  5. VNCポートhost:vncportを使用してVMインスタンスに再度ログインします。 VNCを使用してVMインスタンスに接続するステップは、VNCを使用したVMインスタンスへの接続の項を参照してください。
  6. odacli create-vmコマンドで--vnetworkを指定した場合、ifconfig -aを実行してVM内のネットワーク・インタフェースを表示できます。 Linuxシステムの場合と同様にネットワークを構成します。
  7. ネットワークの構成後、ネットワークを使用してVMにログインし、VMインスタンスをカスタマイズします。
  8. odacli create-vmコマンドで--vnetworkを指定しなかった場合、VMネットワークはデフォルトのネットワーク・アドレス変換(NAT)ベースのKVMブリッジvirbr0を使用して作成されます。eth0は、VM内でDHCPとして構成されます。

VNCを使用したVMインスタンスへの接続: 方法1

  1. コマンドodacli describe-vm -n vm_name: 127.0.0.1:1から、VMのVNC表示ポートを確認します
    # odacli describe-vm -n vm1
    VM details
    --------------------------------------------------------------------------------
                    ID: c280af13-997c-49b1-97ce-0617610535f1
                  Name: vm1
     ...
     Graphics settings: vnc,listen=127.0.0.1
          Display Port: 127.0.0.1:1 <<<<
     ...
  2. Oracle Database Applianceホストでvncserverを実行します。 vncserverアドレスodahost:11を書き留めます。
    # vncserver
    New 'odahost:11 (root)' desktop is odahost:11
  3. デスクトップからvncviewerを起動し、ステップ2で作成したvncserverアドレス(odahost:11)を使用してOracle Database Applianceホストにログインします。 これにより、Oracle Database Applianceホストにログインするvncviewerが起動します。
  4. ステップ3で起動したvncviewerから、odacli describe-vm出力の表示ポートを指定してvncviewerコマンドを実行します。 たとえば、前のステップで、odacli describe-vmコマンドによって表示ポートが127.0.0.1:1であることが示されているため、vncviewer 127.0.0.1:1と入力します。

VNCを使用したVMインスタンスへの接続: 方法2

  1. コマンドodacli describe-vmから、VMのVNC表示ポートを確認します。 たとえば、表示ポートはDisplay Port: 127.0.0.1:1であり、現在のノードはmyodahost1です。
    # odacli describe-vm -n vm1
    VM details
    --------------------------------------------------------------------------------
                    ID: c280af13-997c-49b1-97ce-0617610535f1
                  Name: vm1
     ...
     Graphics settings: vnc,listen=127.0.0.1
          Display Port: 127.0.0.1:1 <<<<
     ...
     Status
    --------------------------
                 Current node:  myodahost1   <<<
                Current state:  ONLINE
                 Target state:  ONLINE
  2. vncviewerを起動するLinuxまたはmacOSのオペレーティング・システムで、次のコマンドを使用してSSHトンネルを作成します。
    ssh -L localport:127.0.0.1:vncport root@odahost

    ここで、localportは、vncビューアが起動されるローカル・マシンの1024より大きい使用可能なポート番号(12345など)です。vncportは、odacli describe-vmコマンドで表示されるVNCポートに5900を加えたものです。 たとえば、odacli describe-vmで表示ポートとして127.0.0.1:1が返される場合は、VNCポートとして5901を使用します。odahost1は、VMが実行されているOracle Database Applianceホストのホスト名です。127.0.0.1は、vncサーバーがリスニングしているアドレスです。 127.0.0.1アドレスは変更しないでください。 たとえば:

    ssh -L 12345:127.0.0.1:5901 root@odahost1

    Windowsでは、PuTTYを使用してSSHトンネルを作成します。

  3. デスクトップからvncviewerを起動し、VNCサーバー・アドレスとしてlocalhost:localportと入力します。ここでlocalportは、ステップ2でSSHトンネルに使用されたものです(12345など)。 たとえば:
    vncserver: localhost:12345

vnetworkにアタッチされているVMネットワーク・インタフェースを確認する方法

odacli create-vmコマンドで--vnetworkを指定した場合、ifconfig -aを実行してVM内のネットワーク・インタフェースを表示できます。 インタフェースのMACアドレスをodacli describe-vmコマンドで表示されるMACアドレスと照合して、vnetworkにアタッチされているVMネットワーク・インタフェース名を確認します。

たとえば:
# odacli describe-vm -n vm1
VM details
--------------------------------------------------------------------------------
                       ID: c280af13-997c-49b1-97ce-0617610535f1
                     Name: vm1
...
 Parameters
--------------------------
   ...
                            Config Live
                            ------------------------- -------------------------
                   Memory: 2.00 GB 2.00 GB
               Max Memory: 2.00 GB 2.00 GB
...
                vNetworks: pubnet:52:54:00:15:b5:c4 pubnet:52:54:00:15:b5:c4 <<<<
VM内でip link showを実行し、describe-vmの出力のvnetworkのMACアドレスpubnet:52:54:00:15:b5:c4と一致するMACアドレス(ipコマンドの出力のlink/etherフィールド: link/ether 52:54:00:15:b5:c4)を持つインタフェース名を確認します(この場合はeth0)。 そのため、eth0は、vnetworkのpubnetにアタッチされているインタフェースです。
# ip link show
...
3: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
    link/ether 52:54:00:15:b5:c4 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

Linuxシステムの場合と同様に、ネットワーク・インタフェースeth0を構成します。

仮想マシン・インスタンスを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「Show VM Instances」をクリックして、「VM Instances」ページを表示します。
  4. このページで、「Create VM Instance」オプションを選択して、「Next」をクリックします。
  5. 「Create Virtual VM」ページで、次を指定します。
    • VM Name: 名前リポジトリ内で一意であるVMインスタンスに割り当てる名前
    • VM Storage Name: VMインスタンスが作成されるVMストレージの名前
    • Source Installation: VMの作成元とするソース
    • Preferred Node: VMインスタンスを実行するノード
    • Memory Size: 割り当てるメモリーのサイズ
    • CPU Pool Name: CPUプールを選択します
    • Number of vCPUs to Use: 割り当てる仮想CPUの数
  6. 「Create」をクリックします。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想マシンのクローニング

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想マシン・インスタンスをクローニングします。

仮想マシン・インスタンスをクローニングするためのODACLIの使用方法

コマンドodacli clone-vmを使用して、既存の仮想マシンをクローニングします。

作成するVMの名前は、コマンドodacli clone-vm -cn nameによって定義されます。 クローニング元のソースVMを指定します。

vm1という名前の仮想マシンのクローンをvm1_cloneという名前で作成します。 クローニングされたVMは、vm1と同じストレージに作成されます。
# odacli clone-vm -n vm1 -cn vm1_clone

仮想マシン・インスタンスをクローニングするためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Instance」ページを表示します。
  4. 「Create VM Instance」をクリックします。
  5. このページで、「Clone VM Instance」オプションを選択して、「Next」をクリックします。
  6. 「Clone VM Instance」ページで、次を指定します。
    • クローニングするソースVMを選択します
    • クローニングされたVMインスタンスの名前と説明を指定します
  7. 「Create」をクリックします。
  8. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  9. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想マシンの変更

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想マシンを変更します。

仮想マシンを変更するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli modify-vmを使用して、仮想マシンを変更します。

vm1という名前のVMの構成を更新し、実行中のVMと後続の起動の両方でCPU数を6、最大メモリーを6GBに設定します。
# odacli modify-vm -n vm1 -c 6 -mm 6G --live --config
VMを変更してvnetworkをアタッチします。
# odacli modify-vm -n vm_name -avn vnetwork_name
  • アプリケーションVMが作成されると、デフォルトでVMにデフォルトのネットワーク・インタフェースが作成されます。 このインタフェースは、ホストのデフォルトのkvmブリッジ(virbr0)にアタッチされます。 このインタフェースは、ホストとVMの間の便利な通信を目的としています。 このインタフェースは、ホストの物理ネットワーク・インタフェースにはアタッチしません。 このインタフェースは外部通信に使用するように構成しないでください。
  • コマンドodacli create-vnetworkを使用してvnetworkを作成し、VMにvnetwork (odacli modify-vm -avn)をアタッチする必要があります。 これにより、VMに2つ目のインタフェースが作成されます。 このネットワーク・インタフェースをネットワーク要件にあわせて構成します。
  • VMのネットワーク・インタフェース名は、オペレーティング・システムによって異なります。

仮想マシンを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Instances」タブをクリックします。
  5. このページで、仮想マシンを選択し、「Modify」オプションを選択して「Next」をクリックします。
  6. 「Modify VM」ページで、サイズの増分を指定し、自動起動、フェイルオーバーの設定またはNUMAの有効化が必要かどうかを指定します。
  7. また、CPUプール、使用するvCPUの数とメモリー・サイズを変更したり、仮想ディスクと仮想ネットワークをアタッチおよびデタッチできます。
  8. 構成を保存するか、実行中のVMに構成を適用するかを選択します。
  9. 「Modify」をクリックします。
  10. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  11. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

KVMデプロイメントでの仮想マシンの表示

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントのすべての仮想マシンまたは仮想マシンに関する詳細を表示します。

仮想マシンを表示するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli describe-vmを使用すると、仮想マシンの詳細が表示されます。 コマンドodacli list-vmsを使用して、デプロイメントのすべての仮想マシンを表示します。
# odacli list-vms
# odacli describe-vm -n vm_name

仮想マシンを作成するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Instances」タブをクリックして、構成されているすべての仮想マシンのリストを表示します。
  5. VMインスタンスをクリックして、仮想マシンの詳細を表示します。

KVMデプロイメントでの仮想マシンの起動と停止

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想マシンを起動または停止します。

仮想マシンを起動および停止するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli start-vmを使用すると、仮想マシンが起動します。 コマンドodacli stop-vmを使用して、デプロイメントの仮想マシンを停止します。

VMにpref-nodeが定義されている場合、VMはpref-nodeで起動します。 VMにpref-nodeが定義されていない場合、高可用性デプロイメントでは任意のノードでVMを起動できます。 ただし、ノード名-nを指定した場合、優先ノードが定義されていても、VMは指定されたノードで起動します。

# odacli start-vm -n vm1
# odacli stop-vm -n vm1

仮想マシンを起動および停止するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Instances」タブをクリックして、構成されているすべての仮想マシンのリストを表示します。
  5. 仮想マシンを起動するには、VMインスタンスをクリックし、「Start」をクリックして、仮想マシンを起動するノードを選択します。
  6. 仮想マシンを停止するには、VMインスタンスをクリックし、「Stop」をクリックして、仮想マシンを停止します。 実行中のすべてのプロセスを閉じ、仮想マシンを停止するには、「Force Stop」をクリックします。

KVMデプロイメントでの仮想マシンの削除

ODACLIコマンドまたはブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、KVMデプロイメントの仮想マシンを削除します。

仮想マシンを削除するためのODACLIの使用方法

コマンドodacli delete-vmを使用して、仮想マシンを削除します。

vm1という名前の仮想マシンを削除します。
# odacli delete-vm -n vm1

仮想マシンを変更するためのブラウザ・ユーザー・インタフェースの使用方法

次のステップに従います。
  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェースにログインします。
    https://host-ip-address:7093/mgmt/index.html
  2. 「Appliance」タブをクリックします。
  3. 「VM Instances」をクリックして、「VM Details」ページを表示します。
  4. 「Show VM Instances」タブをクリックします。
  5. このページで、VMインスタンスを選択し、「Delete」オプションを選択します。
  6. 「Yes」をクリックして、選択内容を確定します。
  7. ジョブを発行すると、ジョブIDとジョブへのリンクが表示されます。 リンクをクリックすると、ジョブのステータスと詳細が表示されます。
  8. ジョブが完了したことを検証します。 ブラウザ・ユーザー・インタフェースの「Activity」タブでジョブを追跡することも、ジョブIDを指定してコマンドodacli describe-jobを実行することもできます。

Oracle Database Appliance KVMシステムのメモリーまたはCPUのオーバーコミットについて

アプリケーションKVMのCPUとメモリーをオーバーコミットする前に、パフォーマンスおよびその他の考慮事項を理解します。

Oracle Database Applianceでは、アプリケーションKVMのCPUおよびメモリーのオーバーコミットは制限されません。 ただし、CPUまたはメモリーをオーバーコミットすることはお薦めしません。 CPUをオーバーコミットすると、VMおよびホストのパフォーマンスが低下する可能性があります。 メモリーをオーバーコミットすると、システムでメモリー不足(OOM)が発生することで、Linuxカーネルによって重要なシステム・プロセスが停止される場合があります。 CPUまたはメモリーをオーバーコミットすることを決定する前に、必ずシステムをテストしてください。 アプリケーションVMのサイズ設定時には、ベア・メタル・システム・ホストでデータベースが実行されていないときに、ベア・メタル・システムKVMホスト用に少なくとも24 GBのメモリーと2つのCPUコアを予約することをお薦めします。

Oracle Database Applianceは、DBシステムおよびDBシステムに関連付けられたメモリーの共有CPUプールのオーバー・サブスクリプションを検証します。 Oracle Database Applianceリリース19.15以降、操作によってDBシステムのCPUプールまたはメモリーが過剰にコミットされた場合、コマンドodacli start-dbsystem, odacli modify-dbsystem, odacli create-dbsystemおよびodacli modify-cpupoolはエラーを表示します。 --force/-fオプションを使用して、DBシステムのリソースの過剰コミットを許可できます。 このチェックは、アプリケーションVMではなくDBシステムにのみ適用されます。

単一ノードのDBシステムを作成するためのJSONファイルの例

JSONファイルの例に従ってJSONファイルを作成し、コマンドodacli create-dbsystemを使用して、ロール分離を使用する単一ノードのDBシステムをデプロイします。

JSONファイルの例を使用して、環境にあわせてファイルを作成します。

ノート:

JSONファイルを作成する前に、readmeおよび例を慎重に検討することが重要です。

例16-1 ロール分離を使用する単一ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイル

次に、Oracle Database Applianceベア・メタル・プラットフォームで単一ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイルの例を示します。 この例ではロール分離を使用しています。 例を使用してJSONファイルを作成する場合は、環境に合わせて定義を変更します。 パスワードは、パスワードの要件を満たしている必要があります。

{
    "system": {
        "name": "test_example",
        "shape": "odb2",
        "customMemorySize": "24G",
        "timeZone": "America/Los_Angeles",
        "diskGroup": "DATA",
        "cpuPoolName": "shared_dbsystem_cpupool",  
        "enableRoleSeparation": true,
        "customRoleSeparation": {
            "groups": [
                {
                    "name": "oinstall",
                    "id": 1001,
                    "role": "oinstall"
                },
                {
                    "name": "dbaoper",
                    "id": 1002,
                    "role": "dbaoper"
                },
                {
                    "name": "dba",
                    "id": 1003,
                    "role": "dba"
                },
                {
                    "name": "asmadmin",
                    "id": 1004,
                    "role": "asmadmin"
                },
                {
                    "name": "asmoper",
                    "id": 1005,
                    "role": "asmoper"
                },
                {
                    "name": "asmdba",
                    "id": 1006,
                    "role": "asmdba"
                }
            ],
            "users": [
                {
                    "name": "grid",
                    "id": 1000,
                    "role": "gridUser"
                },
                {
                    "name": "oracle",
                    "id": 1001,
                    "role": "oracleUser"
                }
            ]
        }
    },
    "database": {
        "name": "db19",
        "uniqueName": "db19",
        "domainName": "example.com",
        "version": "19.17.0.0.221018",
        "edition": "EE",
        "type": "SI",
        "dbClass": "OLTP",
        "shape": "odb2",
        "role": "PRIMARY",
        "targetNodeNumber": null,
        "enableDbConsole": false,
        "enableFlashStorage": false,  
        "enableFlashCache": false,   
        "enableUnifiedAuditing": true,  
        "redundancy": null,<<< if diskgroup redundancy is FLEX, then database redundancy must be set to one of "HIGH" or "MIRROR", otherwise, can be null
        "characterSet": {
            "characterSet": "AL32UTF8",
            "nlsCharacterset": "AL16UTF16",
            "dbTerritory": "AMERICA",
            "dbLanguage": "ENGLISH"
        },
        "enableTDE": false,
         "isCdb": true,
            "pdbName": "pdb1",
            "pdbAdminUser": "pdbadmin"
    },
    "network": {
        "domainName": "test_domain",
        "ntpServers": [],
        "dnsServers": [
            "xx.xxx.xx.xxx"
        ],
        "nodes": [
            {
                "name": "node1",
                "ipAddress": "xx.xx.xx.xxx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xx.x",
                "number": 0
            }
        ]
    },
  "publicVNetwork": "vnet1" 
    },
    "grid": {
        "language": "en",
        "enableAFD": true
    }
}

例16-2 ロール分離を使用しない単一ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイル

次に、Oracle Database Applianceベア・メタル・プラットフォームでロール分離を使用しない単一ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイルの例を示します。 例を使用してJSONファイルを作成する場合は、環境に合わせて定義を変更します。 パスワードは、パスワードの要件を満たしている必要があります。

{
    "system": {
        "name": "test_example",
        "shape": "odb2",
        "customMemorySize": "24G",
        "timeZone": "America/Los_Angeles",
        "diskGroup": "DATA",
        "cpuPoolName": "shared_dbsystem_cpupool",  
    "database": {
        "name": "db19",
        "uniqueName": "db19",
        "domainName": "example.com",
        "version": "19.17.0.0.221018",
        "edition": "EE",
        "type": "SI",
        "dbClass": "OLTP",
        "shape": "odb4",
        "role": "PRIMARY",
        "targetNodeNumber": null,
        "enableDbConsole": false,
        "enableUnifiedAuditing": true,  
        "redundancy": "HIGH",<<< if diskgroup redundancy is FLEX, then database redundancy must be set to one of "HIGH" or "MIRROR", otherwise, can be null
        "characterSet": {
            "characterSet": "AL32UTF8",
            "nlsCharacterset": "AL16UTF16",
            "dbTerritory": "AMERICA",
            "dbLanguage": "ENGLISH"
        },
        "enableTDE": false,
        "isCdb": true,
            "pdbName": "pdb1",
            "pdbAdminUser": "pdbadmin"
    },
    "network": {
        "domainName": "test_domain",
        "ntpServers": [],
        "dnsServers": [
            "xx.xxx.xx.xxx"
        ],
        "nodes": [
            {
                "name": "node1",
                "ipAddress": "xx.xx.xx.xxx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xx.x",
                "number": 0
            }
        ]
    },
  "publicVNetwork": "vnet1" 
    },
    "grid": {
        "language": "en",
         "enableAFD": true
    }
}

高可用性DBシステムを作成するためのJSONファイルの例

JSONファイルの例に従ってJSONファイルを作成し、コマンドodacli create-dbsystemを使用して、ロール分離を使用する2ノードのDBシステムをデプロイします。

JSONファイルの例を使用して、環境にあわせてファイルを作成します。

例16-3 ロール分離を使用しない2ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイル

次に、Oracle Database Applianceベア・メタル・プラットフォームでロール分離を使用しない2ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイルの例を示します。 例を使用してJSONファイルを作成する場合は、環境に合わせて定義を変更します。 パスワードは、パスワードの要件を満たしている必要があります。

{
    "system": {
        "name": "test_system",
        "shape": "odb2",
        "customMemorySize": "24G",
        "timeZone": "America/Los_Angeles",
        "diskGroup": "DATA",
        "cpuPoolName": "shared_dbsystem_cpupool",  
        },
    "database": {
        "name": "dbtest",
        "uniqueName": "dbtest",
        "domainName": "test_domain",
        "version": "19.17.0.0.221018",
        "edition": "EE",
        "type": "SI",
        "dbClass": "OLTP",
        "shape": "odb2",
        "role": "PRIMARY",
        "targetNodeNumber": "0",
        "enableDbConsole": false,
        "enableUnifiedAuditing": true,
        "enableEEHA": true,
        "redundancy": "MIRROR", <<< if diskgroup redundancy is FLEX, then database redundancy must be set to one of "HIGH" or "MIRROR", otherwise, can be null
        "characterSet": {
            "characterSet": "AL32UTF8",
            "nlsCharacterset": "AL16UTF16",
            "dbTerritory": "AMERICA",
            "dbLanguage": "AMERICAN"
        },
         "enableTDE": false,
         "isCdb": true,
            "pdbName": "pdb1",
            "pdbAdminUser": "pdbadmin"
    },
    "network": {
        "domainName": "test_domain",
        "ntpServers": [],
        "dnsServers": [
            "xx.xxx.xx.xxx"
        ],
        "nodes": [
            {
                "name": "node1",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 0,
                "vipName": "node1-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            },
            {
                "name": "node2",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 1,
                "vipName": "node2-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            }
        ],
        "publicVNetwork": "vnet1",      
        "scanName": "test-scan",
        "scanIps": [
            "xx.xx.xxx.xx",
            "xx.xx.xxx.xx"
        ]
    },
    "grid": {
        "language": "en",
         "enableAFD": true
    }
}

例16-4 ロール分離を使用する2ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイル

次に、Oracle Database Applianceベア・メタル・プラットフォームで2ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイルの例を示します。 この例ではロール分離を使用しています。 例を使用してJSONファイルを作成する場合は、環境に合わせて定義を変更します。 パスワードは、パスワードの要件を満たしている必要があります。

{
    "system": {
        "name": "test_system",
        "shape": "odb2",
        "customMemorySize": "24G",
        "timeZone": "America/Los_Angeles",
        "diskGroup": "DATA",
        "cpuPoolName": "shared_dbsystem_cpupool",  
        "enableRoleSeparation": true,
        "customRoleSeparation": {
            "groups": [
                {
                    "name": "oinstall",
                    "id": 1001,
                    "role": "oinstall"
                },
                {
                    "name": "dbaoper",
                    "id": 1002,
                    "role": "dbaoper"
                },
                {
                    "name": "dba",
                    "id": 1003,
                    "role": "dba"
                },
                {
                    "name": "asmadmin",
                    "id": 1004,
                    "role": "asmadmin"
                },
                {
                    "name": "asmoper",
                    "id": 1005,
                    "role": "asmoper"
                },
                {
                    "name": "asmdba",
                    "id": 1006,
                    "role": "asmdba"
                }
            ],
            "users": [
                {
                    "name": "grid",
                    "id": 1000,
                    "role": "gridUser"
                },
                {
                    "name": "oracle",
                    "id": 1001,
                    "role": "oracleUser"
                }
            ]
        }
    },
    "database": {
        "name": "dbtest",
        "uniqueName": "dbtest",
        "domainName": "test_domain",
        "version": "19.17.0.0.221018",
        "edition": "EE",
        "type": "SI",
        "dbClass": "OLTP",
        "shape": "odb2",
        "role": "PRIMARY",
        "targetNodeNumber": "0",
        "enableDbConsole": false,
        "enableUnifiedAuditing": true,
        "enableEEHA": true,
        "redundancy": null, <<< if diskgroup redundancy is FLEX, then database redundancy must be set to one of "HIGH" or "MIRROR", otherwise, can be null
        "characterSet": {
            "characterSet": "AL32UTF8",
            "nlsCharacterset": "AL16UTF16",
            "dbTerritory": "AMERICA",
            "dbLanguage": "AMERICAN"
        },
        "enableTDE": false,
        "isCdb": true,
            "pdbName": "pdb1",
            "pdbAdminUser": "pdbadmin"
    },
    "network": {
        "domainName": "test_domain",
        "ntpServers": [],
        "dnsServers": [
            "xx.xxx.xx.xxx"
        ],
        "nodes": [
            {
                "name": "node1",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 0,
                "vipName": "node1-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            },
            {
                "name": "node2",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 1,
                "vipName": "node2-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            }
        ],
        "publicVNetwork": "vnet1",  
        "scanName": "test-scan",
        "scanIps": [
            "xx.xx.xxx.xx",
            "xx.xx.xxx.xx"
        ]
    },
    "grid": {
        "language": "en",
         "enableAFD": true
    }
}

例16-5 Standard Edition高可用性対応の2ノードのOracle KVM Databaseシステムを作成するJSONファイル

次に、Oracle Database Applianceベア・メタル・プラットフォーム上に2ノードOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイルの例を示します。 例を使用してJSONファイルを作成する場合は、環境に合わせて定義を変更してください。 パスワードはパスワード要件を満たさなければなりません。

{
    "system": {
        "name": "test_system",
        "shape": "odb2",
        "customMemorySize": "24G",
        "timeZone": "America/Los_Angeles",
        "diskGroup": "DATA",
        "cpuPoolName": "shared_dbsystem_cpupool",  
        },
    "database": {
        "name": "dbtest",
        "uniqueName": "dbtest",
        "domainName": "test_domain",
        "version": "19.15.0.0.220419",
        "edition": "SE",
        "type": "SI",
        "dbClass": "OLTP",
        "shape": "odb2",
        "role": "PRIMARY",
        "targetNodeNumber": "0",
        "enableDbConsole": false,
        "enableUnifiedAuditing": true,
        "enableSEHA": true,
        "redundancy": "MIRROR", <<< if diskgroup redundancy is FLEX, then database redundancy must be set to one of "HIGH" or "MIRROR", otherwise, can be null
        "characterSet": {
            "characterSet": "AL32UTF8",
            "nlsCharacterset": "AL16UTF16",
            "dbTerritory": "AMERICA",
            "dbLanguage": "AMERICAN"
        },
         "enableTDE": false,
         "isCdb": true,
            "pdbName": "pdb1",
            "pdbAdminUser": "pdbadmin"
    },
    "network": {
        "domainName": "test_domain",
        "ntpServers": [],
        "dnsServers": [
            "xx.xxx.xx.xxx"
        ],
        "nodes": [
            {
                "name": "node1",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 0,
                "vipName": "node1-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            },
            {
                "name": "node2",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 1,
                "vipName": "node2-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            }
        ],
        "publicVNetwork": "vnet1",      
        "scanName": "test-scan",
        "scanIps": [
            "xx.xx.xxx.xx",
            "xx.xx.xxx.xx"
        ]
    },
    "grid": {
        "language": "en"
        "enableAFD": true
    }
}

例16-6 Oracle RACデータベースを含む2ノードのOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイル

次に、Oracle Database Applianceベア・メタル・プラットフォーム上に2ノードOracle KVMデータベース・システムを作成するJSONファイルの例を示します。 例を使用してJSONファイルを作成する場合は、環境に合わせて定義を変更してください。 パスワードはパスワード要件を満たさなければなりません。

{
    "system": {
        "name": "test_system",
        "shape": "odb2",
        "customMemorySize": "24G",
        "timeZone": "America/Los_Angeles",
        "diskGroup": "DATA",
        "cpuPoolName": "shared_dbsystem_cpupool",  
        },
    "database": {
        "name": "dbtest",
        "uniqueName": "dbtest",
        "domainName": "test_domain",
        "version": "19.15.0.0.220419",
        "edition": "EE",
        "type": "RAC",
        "dbClass": "OLTP",
        "shape": "odb2",
        "role": "PRIMARY",
        "targetNodeNumber": "0",
        "enableDbConsole": false,
        "enableUnifiedAuditing": true,
        "redundancy": "MIRROR", <<< if diskgroup redundancy is FLEX, then database redundancy must be set to one of "HIGH" or "MIRROR", otherwise, can be null
        "characterSet": {
            "characterSet": "AL32UTF8",
            "nlsCharacterset": "AL16UTF16",
            "dbTerritory": "AMERICA",
            "dbLanguage": "AMERICAN"
        },
         "enableTDE": false,
         "isCdb": true,
            "pdbName": "pdb1",
            "pdbAdminUser": "pdbadmin"
    },
    "network": {
        "domainName": "test_domain",
        "ntpServers": [],
        "dnsServers": [
            "xx.xxx.xx.xxx"
        ],
        "nodes": [
            {
                "name": "node1",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 0,
                "vipName": "node1-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            },
            {
                "name": "node2",
                "ipAddress": "xx.xx.xxx.xx",
                "netmask": "xxx.xxx.xxx.x",
                "gateway": "xx.xx.xxx.x",
                "number": 1,
                "vipName": "node2-vip",
                "vipAddress": "xx.xx.xxx.xx"
            }
        ],
        "publicVNetwork": "vnet1",      
        "scanName": "test-scan",
        "scanIps": [
            "xx.xx.xxx.xx",
            "xx.xx.xxx.xx"
        ]
    },
    "grid": {
        "language": "en"
        "enableAFD": true
    }
}