3.12.7 スキーマへのワークスペースの割当ての管理

インスタンス管理者は、スキーマおよびワークスペースの割当てを表示、編集および削除し、ワークスペースに追加のスキーマを関連付けて、新しいスキーマを作成できます。

ユーザーがOracle APEXにサインインする場合、ワークスペースという作業用の共有領域にアクセスします。各ワークスペースに、複数のスキーマを関連付ける(マップする)ことができます。ワークスペースをスキーマに関連付けることによって、開発者はワークスペースで、スキーマ内の新規データベース・オブジェクトの作成、およびスキーマ内のデータベース・オブジェクトと相互作用するアプリケーションの構築が可能です。

3.12.7.1 開発環境でのスキーマおよびワークスペースの割当ての表示

完全開発環境で既存のスキーマとワークスペースの割当てを表示します。

既存のスキーマへのワークスペースの割当てを表示するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle APEX管理サービスにサインインします。
  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします。

    「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」ページが表示され、関連付けられたスキーマと環境内のすべてのワークスペースが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。

3.12.7.2 ランタイム環境でのスキーマおよびワークスペースの割当ての表示

ランタイム環境で既存のスキーマとワークスペースの割当てを表示します。

ランタイム環境で既存のスキーマへのワークスペースの割当てを表示するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle APEXがインストールされているデータベースに接続します。たとえば:
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。
    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_220200
    
  3. 次の文を実行します。
    SELECT APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_SCHEMAS(WORKSPACE_NAME) 
    FROM DUAL;
    

    ここで、WORKSPACE_NAMEはワークスペースの名前です。

3.12.7.3 既存のスキーマおよびワークスペースの割当ての編集

既存のスキーマおよびワークスペースの割当てを編集します。

既存のスキーマとワークスペースの割当てを編集するには:

  1. 管理サービスにサインインします。
  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします

    ワークスペースとスキーマの割当ての管理ページが表示されます。

  4. 既存のスキーマへのワークスペースの割当てを編集するには次のステップを実行します。
    1. ワークスペース名を選択します。
    2. 新しいワークスペースまたはデータベース・スキーマを選択します。
    3. 「変更の適用」をクリックします。

3.12.7.4 完全開発環境でのスキーマの関連付け

「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」ページで、既存のスキーマまたは新規スキーマをワークスペースに関連付けます。

スキーマをワークスペースに関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. 管理サービスにサインインします。
  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします。
    ワークスペースとスキーマの割当ての管理ページが表示されます。
  4. 「スキーマの追加」をクリックします。
    スキーマの追加ウィザードが表示されます。
  5. 「スキーマ」で「既存」または「新規」を選択します。
    次に表示されるオプションは、選択内容によって異なります。
  6. 「既存」を選択した場合:
    1. ワークスペース - ワークスペースの名前を入力するか、リストから選択します。
    2. スキーマ - 新しいスキーマ名を入力します。
    3. 「次」をクリックします。
  7. 「新規」を選択した場合:
    1. ワークスペース - ワークスペースの名前を入力するか、リストから選択します。
    2. スキーマ - 新しいスキーマ名を入力します。
    3. パスワード - スキーマのパスワードを入力します。
    4. デフォルト表領域 - プロビジョニングされたスキーマのデフォルト表領域を入力するか、リストから選択します。
    5. 一時表領域 - プロビジョニングされたスキーマの一時表領域を入力するか、リストから選択します。
    6. 「次」をクリックします。
  8. 選択内容を確認して、「スキーマの追加」をクリックします。

3.12.7.5 ランタイム環境での追加スキーマの関連付け

ランタイム環境で追加スキーマをワークスペースに関連付けます。

ランタイム環境で追加スキーマをワークスペースに関連付けるには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle APEXがインストールされているデータベースに接続します。たとえば:
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。
    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_220200
    
  3. 次の文を実行します。
    BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_SCHEMA(WORKSPACE_NAME, SCHEMA_NAME)
    END;
    

    説明:

    • WORKSPACE_NAMEは、ワークスペースの名前です。

    • SCHEMA_NAMEは、スキーマの名前です。

3.12.7.6 ランタイム環境のワークスペースからのスキーマ・マッピングの削除

ランタイム環境の作業領域からスキーマ・マッピングを削除します。

ランタイム環境でワークスペースからスキーマ・マッピングを削除するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle APEXがインストールされているデータベースに接続します。たとえば:
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。
    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_220200
    
  3. 次の文を実行します。
    BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA(WORKSPACE_NAME, SCHEMA_NAME)
    END;
    

    説明:

    • WORKSPACE_NAMEは、ワークスペースの名前です。

    • SCHEMA_NAMEは、スキーマの名前です。