6.2 ページの作成ウィザードのページ・タイプの理解

ページの作成ウィザードを実行して既存のアプリケーションに新規ページを追加します。ウィザードの動作は、作成するページのタイプによって異なります。

ヒント:

ユニバーサル・テーマ - 42は、モバイルまたはデスクトップのいずれの環境でも同等に正しく動作するよう最適化されています。以前のリリースおよび以前のテーマでは、モバイル・ユーザー・インタフェースはjQuery Mobileに基づいていました。jQuery Mobileはサポート対象外になったため、既存のモバイル・アプリケーションをユニバーサル・テーマに移行する必要があります。

6.2.1 コンポーネント・ページ・タイプ

ページの作成ウィザードを実行し、ユニバーサル・テーマを使用しているときに使用可能なコンポーネント・ページ・タイプについて説明します。

表6-1 ページの作成ウィザードのコンポーネント・ページ・タイプ

ページ・タイプ 説明 さらに学習するには

空白ページ

組込み機能のないページを作成します。アプリケーションを作成した後、ページ・デザイナでページにリージョンを作成できます。

このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。

Calendar

月別、週別、日別表示のカレンダを生成します。

参照: カレンダの作成

カード

カード・ページは、情報タイルの整然としたレイアウトが特徴です。開発者は、「グリッド」、「フロート」または「水平(行)」の3つのレイアウトから選択します。

機能:

  • カード・リージョンのUIのあらゆる側面(レイアウト、外観、アイコン、バッジ、メディアなど)をカスタマイズします。
  • アクションを追加してカード・ページから宣言的にリンクを作成します。アクション・タイプには、「ボタン」、「カード全体」、「タイトル」、「サブタイトル」または「メディア」があります。
  • クライアント側の条件付き書式設定のためのテンプレート・ディレクティブが含まれる高度なHTML式をサポートします。

参照: カードの管理

Chart

チャートを含む新しいページを作成します。サポートされるチャート・タイプには、面、棒、ボックス・プロット、バブル、組合せ、ステータス・メーター・ゲージ、ドーナツ、ファンネル、ガント、折れ線、面付き折れ線、円、極、ピラミッド、レーダー、散布、株価チャートがあります。

参照: チャートの作成

ダッシュボード

ダッシュボード・ページを作成します。4種類のチャート・レイアウトから選択します。これらはページ・デザイナで簡単にカスタマイズできます。使用可能なチャート・レイアウトとして、プライマリと2つのセカンダリ・チャート4つのチャートのグリッドプライマリと3つのセカンダリ・チャートおよび6つのチャートのグリッドがあります。

参照: アプリケーションの作成ウィザードを使用したダッシュボード・ページの作成

ファセット検索

ファセット検索ページでは、Eコマース・サイト(左側の「検索」リージョンおよび「レポート」リージョン)からユーザーが認識する直感的なエクスペリエンスを使用してデータの表示およびフィルタ処理を行います。検索結果をカードまたはクラシック・レポートとして表示します。

機能:

  • 左側の「検索」リージョンのファセットからオプションを選択して、検索結果を絞り込みます。
  • 結果セット内の発生数とともに可能な値を表示するファセットを使用してフィルタを設定します。
  • 組込み検索機能。
  • オプションで、任意のファセット対するチャートを含めます。
  • 棒グラフ(デフォルト)と円グラフでタイプを切り替えます。
  • 複数のフラグ列を持つデータ・モデルのファセット・グループを作成します。

参照: ファセット検索の管理

スマート・フィルタ

スマート・フィルタ・ページには、ページ上部にある単一の検索フィールドと検索結果レポート(クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダ)があります。スマート・フィルタはファセット検索と同様に動作しますが、スペース効率の高いレイアウトが特徴です。

機能:

  • ページ上部にある検索フィールドとともに、サジェスチョン・チップとして表示されるフィルタがあります。
  • 検索結果は、クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダとして表示できます。
  • フィルタ名をクリックすると、値リストが表示されます。
  • サジェスチョン・チップの右側をクリックすると、適用済フィルタ・チップに変化し、「適用済フィルタ」領域に移動します。適用済フィルタ・チップを再度クリックすると、リストが表示されます。
  • 組込み検索機能。

参照: スマート・フィルタの管理

フォーム

フォームでは、ユーザーが表内の単一行または複数行を更新できます。

外部キーがあるローカル表をデータ・ソースとして選択されている場合、それらの列に対してアイテム・タイプは「選択リスト」に設定されます。

参照: フォームの作成

対話グリッド

対話グリッドでは、検索可能でカスタマイズ可能なレポートにデータが表示されます。対話モード・レポートで使用可能な同様のカスタマイズ機能に加えて、マウスまたはキーボードを使用して対話しながらレポートを再配置する機能が含まれています。

機能:

  • メニューまたはインライン編集を使用した広範なカスタマイズ機能。
  • 「属性」、「編集」、「有効」の各リージョンを使用して、編集をオンまたはオフにします。
  • 組込み検索機能。
  • 編集可能レポートと編集不可レポートの両方について、ユーザーはレポート・レイアウトの変更およびプライベート・レポートの作成が可能です。
    • 「列ヘッダー」メニュー - 「コントロール・ブレーク」、「集計」、「凍結」、「非表示」および「フィルタ」でレポート・レイアウトを変更します。
    • 「アクション」メニュー:
      • 列 - 表示または非表示にする列を構成します。
      • フィルタ - 表示を変更するフィルタを作成します。
      • データ - ソート、集計、リフレッシュ、フラッシュバック。
      • 書式 - コントロール・ブレーク、ハイライト、列幅の拡張。
      • 選択 - セルの選択、クリップボードにコピー、行のリフレッシュ。
      • チャート - チャートを作成します。
      • レポート - 保存済のプライベート・レポートまたは代替レポートを作成、編集および管理します。
      • ダウンロード - レポートをCSV、HTML、PDFまたはExcelファイルとしてダウンロードまたは電子メールで送信します
  • 編集可能な場合、ユーザーはデータを直接編集できます。

    • 「行アクション」メニュー - 単一行ビュー、行の追加、重複行、行の削除、行のリフレッシュ、変更の回復。
    • 行の追加 - 「行の追加」ボタンをクリックして新しい行を追加します。
    • 行の編集 - マウスでセルを選択またはダブルクリックし、コンテンツを編集して、「保存」ボタンをクリックして行を編集します。

参照: 対話グリッドの管理

対話モード・レポート

対話モード・レポート・ページには、検索可能で簡単にカスタマイズできるレポートがあります。

機能:

  • レポートは、標準のアプリケーション・ページまたはモーダル・ダイアログとして表示できます。
  • 「フォームを含める」オプションを有効にして、レポートを作成し、フォームの組合せを更新します。
  • 組込み検索機能。
  • レポート・レイアウトを変更し、メニューを使用してプライベート・レポートを作成します。
    • 「列ヘッダー」メニュー: 「昇順ソート」、「降順ソート」、「列の非表示」、「コントロール・ブレーク」および「フィルタ」でレポート・レイアウトを変更します。
    • 「アクション」メニュー:
      • 列 - 表示または非表示にする列を構成します。
      • フィルタ - 表示を変更するフィルタを作成します。
      • データ - ソート、集計、計算、フラッシュバック。
      • 書式 - コントロール・ブレーク、ハイライト、ページごとの行数。
      • チャート - チャートを作成します。
      • グループ化 - 「グループ化」を使用して1つ以上の列で結果セットをグループ化します。
      • ピボット - ピボット・レポートは、行を列に入れ替え、クロス集計形式で結果を生成します。
      • レポート - 保存済の名前付きレポートを作成、編集および管理します。
      • ダウンロード - レポートをCSV、HTML、ExcelまたはPDFとしてダウンロードまたは電子メールで送信します。
      • サブスクリプション - レポート更新をCSV、HTML、ExcelまたはPDF形式でサブスクライブします。

参照: 対話モード・レポートの管理

マップ

マップ・コンポーネントは、ローカル表のデータから取得された背景マップと空間ジオメトリ・オブジェクト(またはレイヤー)で構成されます。サポートされている空間ジオメトリ・オブジェクト(またはレイヤー)には、ポイント、線、ポリゴン、ヒート・マップまたは押出しポリゴンがあります。空間ジオメトリ・オブジェクトは、次のいずれかです。

  • ジオメトリ列 - サポートされるデータ型はSDO_GEOMETRYVARCHAR2またはCLOBVARCHAR2列とCLOB列には、GeoJSON形式のジオメトリ情報が含まれている必要があります。

  • 2つの数値列 - これらの列には経度と緯度の値が含まれている必要があります。このオプションは、ポイントおよびヒート・マップ・レイヤーにのみ適用されます。

参照: マップの作成

検索ページ

検索可能なデータ・ソースに関する情報を含む検索構成を作成してから、結果を表示する検索ページを作成することにより、アプリケーションの宣言型検索を作成します。

「アプリケーションへの検索の追加」を参照してください

マスター・ディテール

マスター・ディテールは、データベースの2つの表の1対多関係を示します。マスター・ディテール・フォームにより、ユーザーが2つの表またはビューに対して値を挿入、更新および削除できるようになります。「マスター・ディテール」のオプションは次のとおりです。

  • 積上げ - 編集可能対話グリッドを含む単一ページ・マスター・ディテールを作成します。ユーザーは、マスター・グリッド内の行を選択してディテール・グリッドを更新します。

  • 左右 - 左右レイアウトとモーダル編集ウィンドウがあるレポート・リージョンを使用した単一ページ・マスター・ディテールを作成します。左側には、マスター・レコードにナビゲートするマスター・リストがあります。右側には、選択したマスター・レコードおよび関連する詳細レポートがあります。

  • ドリルダウン - 2ページ(または「ドリルダウン」)マスター・ディテールを作成します。1ページ目には、マスター表の対話モード・レポートがあります。2ページ目には、マスター用の標準フォームと、ディテール用の対話グリッドがあります。

参照: マスター・ディテール・フォームの作成

クラシック・レポート

クラシック・レポートには、SQL問合せの書式設定された結果に基づく単純なレポート・ページがあります。

機能:

  • レポートは、標準のアプリケーション・ページまたはモーダル・ダイアログとして表示できます。

  • 「フォームを含める」オプションを有効にして、レポートを作成し、フォームの組合せを更新します。
  • 列を選択し、「列」属性、「ソート」属性を構成して、ページ・デザイナで列のソートを有効にします。
  • テンプレート駆動型の最も汎用性の高いレポート。事前定義済のレポート・テンプレート(メディア・リスト、コメント、時系列、バッジ・リスト、値属性の組合せなど)から選択します。または、データをカスタマイズおよびビジュアル化するための独自のテンプレートを作成します。
  • レポートをCSV、HTML、ExcelまたはPDFとしてダウンロードします。
  • 「レポート・レイアウト」をサポートし、PDFエクスポートを書式設定します。

参照: クラシック・レポートの管理

プラグイン・ページ

リージョン・タイプ・プラグインに基づいて新しいページを作成します。プラグインにより、開発者はOracle APEXで使用可能な組込みタイプを宣言的に拡張、共有および再利用できます。

参照: プラグイン・ページからのプラグインのインポート

ツリー

階層的なデータまたは複数のレベルのデータをグラフィカルに通信し、必要に応じて各ツリー・ノードに固有のページまたはURLにナビゲートするためのツリーを作成します。

参照: ツリーの管理

データのロード

データ・ロード定義がある場合は、データ・ロード・ページを作成できます。「ページの作成ウィザード」では、「ネイティブ・データ・ロード」ページのプロセスを使用して単一のページが作成され、データをファイルからアップロードしたり、データをコピー・アンド・ペーストしてからアップロードする機能が提供されます。このデータ・ロード・ページでは、エンド・ユーザーがデータのロードを管理できます。

参照: ページの作成ウィザードを使用したデータのロード・ページの作成

ウィザード

ウィザードとして使用するページのコレクションを作成します。一般に、ウィザードは、複数のステップにわたってデータを入力する場合に使用します。

このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。

統合タスク・リスト

ユーザーが自分の承認タスクを表示、処理または編集できるページを作成します。

参照: 統合タスク・リストの管理

6.2.2 機能ページ・タイプ

ページの作成ウィザードを実行し、ユニバーサル・テーマを使用しているときに使用可能な機能ページ・タイプについて説明します。

表6-2 ページの作成ウィザードの機能ページ・タイプ

ページ・タイプ 説明 さらに学習するには

情報ページ

アプリケーションを説明する説明フィールド、アプリケーションのバージョンおよびページ数のカウントが記載されたこのアプリケーションについてページを含めます

機能を作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。

アクセス制御

アクセス制御リストを管理するページを作成します。アプリケーション・アクセス制御共有コンポーネントを使用して、アプリケーション・ロールをアプリケーション・ユーザーに関連付けます。このウィザードは、リーダーコントリビュータおよび管理者ロールおよび対応する認可スキームもアプリケーションに追加します。これらの認可スキームをページおよびページ・コンポーネントに適用して、ユーザーおよびロールごとにアクセスを管理します。

アプリケーション、ページおよびページ・コンポーネントへのアクセスの制御を参照してください

アクティビティ・レポート アプリケーションに対するエンド・ユーザー・アクティビティに関する多数のレポートを含めます。最もアクティブなユーザー、最も使用されているページ、ページのパフォーマンス、発生したエラーを特定し、アプリケーションがどのように使用されているか、および改良点をより適切に把握します。

適用されません。

構成オプション

アプリケーション管理者がアプリケーション内の特定の機能を有効または無効にできるようにします。この機能は、選択した機能に、エンド・ユーザーによる使用の前に追加の開発作業が必要な場合に便利です。

この機能は、アプリケーション固有の機能に拡張できます。開発者が追加のビルド・オプションを定義してそれらをアプリケーション全体にわたる特定の機能に関連付ける場合は、これらを管理者用の構成設定に追加できます。

適用されません。

電子メール・レポート このアプリケーションからキューに入れられた電子メール、送信済の電子メールおよび電子メール送信エラーに関する多数のレポートを含めます。

適用されません。

フィードバック

エンド・ユーザーがアプリケーション管理者および開発者向けの一般的なコメントをポストするためのメカニズムを提供します。ポストには、エンド・ユーザーがどこからフィードバックを送信したかを開発者が特定するのに役立つ、有益なセッション・ステート情報が含まれます。

フィードバックの作成:

  • ユーザーがクリックしてフィードバックを残すことができるナビゲーション・バー・アイコンを作成します。
  • フィードバックを表示および更新するためのレポートを作成します。
  • アプリケーションおよびページID、フィードバック・コメント、日時およびユーザー情報を取得します。

フィードバックの管理を参照してください。

ログイン・ページ ユーザーがアプリケーションにアクセスするためのログイン資格証明を入力できるログイン・ページを作成します。開発者は、「ユーザー名」および「パスワード」のフィールドのテンプレートおよびラベルを選択して、「ユーザー名」の値がシステムで生成されたCookieとして格納されているかどうかを確認できます。

適用されません。

テーマ・スタイルの選択 管理者がアプリケーションのデフォルトのカラー・スキーム(テーマ・スタイル)を選択できるようにします。管理者は、エンド・ユーザーにその独自のテーマ・スタイルの選択を許可することもできます。エンド・ユーザーは、ホームページの下部にある「カスタマイズ」ボタンをクリックして、使用可能なテーマ・スタイルから選択するだけです。たとえば、視力に障害のあるユーザーは、カラー・コントラストが非常に高い「Vista」テーマ・スタイルを優先的に使用できます。

適用されません。

6.2.3 レガシー・ページ・タイプ

ページの作成ウィザードを実行しているときに使用可能なレガシー・ページ・タイプについて説明します。レガシー・ページは引き続きOracleでサポートされますが、使用することはお薦めしません。

ページの作成ウィザードを実行しているときに使用可能なレガシー・ページは、次のとおりです。

  • ローカル・プロシージャのフォーム

  • サマリー・ページ

  • レガシー・データ・ロード