1.1.3.2.1 Oracle Tuxedo定義へのWSDLファイルの変換
SALTには、外部WSDLファイルをOracle Tuxedo定義に変換するためのWSDL変換コマンド・ユーティリティが付属しています。WSDLファイルはExtensible Stylesheet Language Transformations (XSLT)テクノロジを使用して変換されます。SALTのインストール・パッケージには、デフォルトのXSLTツールキットとして使用するApache Xalan Java 2.7.0がバンドルされています。
SALT WSDLコンバータは2つの部分で構成されています。
- WSDLファイルを処理するxslファイル。
- コマンド・ユーティリティwsdlcvt<WSDF>は、Xalanツールキットを呼び出します。このラッパー・スクリプトでは、使いやすいWSDLコンバータ・インタフェースが提供されています。
次のサンプル・コマンドでは、外部WSDLファイルを変換してOracle Tuxedo定義ファイルを生成しています。
wsdlcvt -i GoogleSearch.wsdl -o GSearch
次の表では、SALT WSDLコンバータによって生成されたOracle Tuxedo定義ファイルを示します。
表1-3 SALT WSDLコンバータによって生成されたTuxedo定義ファイル
生成されたファイル | 説明 |
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Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ入力ファイル | SALT WSDLコンバータでは、各wsdl:operation がOracle Tuxedoサービス・メタデータ構文に準拠したSALTプロキシ・サービスに変換されます。SALTプロキシ・サービスは、GWWS サーバーによって通知され、Oracle TuxedoアプリケーションからのATMI呼出しを受け付けるために使用します。
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FML32フィールド表定義ファイル | SALTでは、各wsdl:message がOracle Tuxedo FML32型付きバッファにマップされます。SALT WSDLコンバータでは、各メッセージのXML Schemaが分解され、各基本XMLスニペットにFML32フィールドとしてマップされます。生成されたFML32フィールドは定義表ファイルで定義され、デフォルトではそのフィールド名がXML要素のローカル名と同じになります。
Oracle TuxedoアプリケーションからSALTプロキシ・サービスにアクセスする場合は、生成されたFML32フィールドを参照してリクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージを処理する必要があります。FML32環境変数を適切に設定して、Oracle TuxedoアプリケーションとGWWSサーバーの両方がフィールド名とフィールドID値をマップできるようにする必要があります。 ノート: 生成されたフィールド名が他のフィールド名と競合しているなど、何らかの理由でフィールド名を再定義することがあります。この場合、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ定義入力ファイルとFML32フィールド表定義ファイルの両方を変更する必要があります。詳細については、「生成されたSALTプロキシ・サービス定義での名前の競合を解決する」を参照 |
非ネイティブWSDFファイル | SALT WSDLコンバータでWSDLファイルをWSDFファイルに変換し、これを発信方向のSALTデプロイメント・ファイルでGWWSサーバーにデプロイできます。生成されたWSDFファイルは、ネイティブではないWSDFファイルになります。
ノート: ネイティブでないWSDFファイルを着信方向にデプロイしないこと。 |
XMLスキーマ・ファイル | WSDLの埋込みXMLスキーマとインポートXMLスキーマ(<xsd:import> で参照するXMLスキーマ・コンテンツ)は、ローカルに.xsd ファイルとして保存されます。これらはGWWSサーバーで使用するファイルで、同じディレクトリに保存する必要があります。
ノート: GWWSサーバーにこれらの.xsd ファイルをロードできるよう、新たに追加されたXMLスキーマ環境変数(XSDDIR およびXSDFILES )を適切に設定する必要があります。
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親トピック: 手動によるSALTの構成