1.2.8 リリース12 c R2 (12.1.3)

SALT 12 c リリース2 (12.1.3)では、次の機能が導入されています。

  • RESTful Web API

    既存のOracle Tuxedoサービスは、RESTful Webサービスとしてhttpクライアントからのアクセスを可能にできます。これにより、軽量アプリケーションにSOAP/httpを使用する必要がなくなり、他のアプリケーションとの統合が促進されます。RESTful Web APIは、データ転送にXMLまたはJSONのペイロードを使用できます。

    Oracle TuxedoサービスをRESTful Webサービスとしたアクセスが可能であることに加え、コードを記述することなしにOracle Tuxedoアプリケーションから外部RESTfulサービスにアクセスすることも可能です。Oracle Tuxedoアプリケーションは、Oracle Tuxedoサービスを呼び出すのと同じように、RESTfulサービスを呼び出すことができます。SALTゲートウェイは、RESTful Webサービスのプロキシとして動作します

    詳細は、『SALT構成ガイド』SALT構成ツールの有効化、REpresentational State Transfer (REST)オプションに関する項を参照してください

  • カスタムHTTPヘッダー

    HTTPヘッダーを使用して、関連アプリケーションの制御情報をOracle Tuxedoとの間でやり取りできます。RESTful Webサービスの場合は、Oracle TuxedoバッファにカスタムHTTPヘッダーが添付され、呼び出されたOracle Tuxedoサービスに渡されます。Oracle Tuxedoサービスのヘッダーを読み取るには、提供されるAPIを使用します。同様に、Oracle Tuxedoアプリケーションは提供されるAPIを使用してOracle TuxedoバッファにHTTPヘッダを設定できます。これはSALTゲートウェイによってHTTPヘッダーに変換されます。

    詳細は、 『SALT構成ガイド』SALT構成ツールの有効化、カスタムHTTPヘッダーに関する項を参照してください

  • 外部Webサービスに対するWS-Security

    メッセージへの署名にX.509証明書を使用したメッセージレベルの認証が用意されています。Oracle Tuxedoは、SOAP/httpとX.509証明書のプリンシパルIDを使用して外部Webサービスを呼び出します。

    詳細は、 『SALT構成ガイド』Oracle Tuxedo Webサービスの構成/セキュリティ機能の構成に関する項を参照してください

  • データ変換のトレース

    すべての着信メッセージおよび発信メッセージをトレースできます(RESTful Webサービス、SOAP/http Webサービス、およびXMLとOracle Tuxedo双方向のすべてのデータ変換を含みます)。

    詳細は、 『SALTプログラミング・ガイド』データ型のマッピングとメッセージ変換外部Webサービスを対象としたXMLからTuxedoへのデータ型マッピングに関する項を参照してください

  • ECID伝播

    ECID (実行コンテキストID)が、Tuxedo内、およびOracleスタックの様々な製品間で、各リクエストと一緒に伝播されます。ECIDの伝播によって、Oracle TuxedoドメインとOracle製品(Oracle WebLogic Server、Oracle Databaseなど)間のリクエスト相関が可能になり、アプリケーションの問題をすばやく診断できます。

    詳細は、「ECIDを伝播するためのTuxedoの構成」を参照してください

  • 動的構成とMIB

    停止することなく構成ファイルの変更を動的にリロードできます。Webサービスの構成とランタイム統計を参照できるMIBインタフェースが用意されています。

    詳細は、『SALT構成ガイド』のSALT構成ツールの有効化、MIBクラス・インタフェースに関する項を参照してください

  • XML複合属性のマッピング

    WSDLのcomplexType要素で属性フィールドを使用できるようになったことで、外部Webサービスにアクセスする際の使いやすさが向上しました。complexType属性フィールドは、対応するFML32フィールドに"1対1"でマッピングされます。

    詳細は、『SALTプログラミング・ガイド』データ型のマッピングとメッセージの変換に関する項を参照してください

  • 構成ツールの機能拡張

    構成ツールの機能拡張によって、次の機能が提供されます。

    • RESTful Webサービスをサポート
    • 外部Webサービスのインポートが可能
    • WebブラウザとしてFireFoxとSafariをサポート
    • RESTful Webサービス用のテスト・クライアント

詳細は、『SALT構成ガイド』のSALT構成ツールに関する項を参照してください