1.2.9 リリース12c R2 (12.2.2)
SALT 12c リリース2 (12.2.2)では、次の機能が導入されています。
- カスタムSOAPヘッダー
この機能により、SOAP/httpを使用してTuxedoサービスにアクセスするときにSOAPメッセージでアプリケーション固有のヘッダーを使用できます。この機能は、既存の
tpsetcallinfo()
およびtpgetcallinfo()
APIを利用してデータを着信/発信方向のSOAPヘッダーに配置したりSOAPヘッダーから取得します。- 着信(Webサービスとして公開されたOracle Tuxedoサービス、またはネイティブWebサービス)。
- 発信(WebサービスをOracle Tuxedoサービスとして起動、または外部Webサービスを起動)。
詳細は、SALT構成ガイドのtpsetcallinfo(3c)、tpgetcallinfo()、SALT構成ツールの有効化のカスタムSOAPヘッダーに関する項を参照してください
- RECORDバッファ・タイプのサポート
SALTで
RECORD
バッファ・タイプがサポートされるようになりました。RECORD
バッファ・タイプは、COBOLコピーブック・レコードを正しく完全に表現できる柔軟な方法です。RECORD
バッファは、メインフレーム・トランザクションとARTトランザクションをWebサービスとして公開し、これらのトランザクションにアクセスするためにSALTで使用されます。
詳細は、「SALTのOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリの使用」 および「Oracle Tuxedoサービス用Tuxedo-to-XMLデータ型のマッピング」を参照してください
- SALTのメインフレーム・トランザクション・パブリッシャ
このリリースのSALTでは、IBMメインフレームのCICS/IMS環境で実行されているトランザクションをWebサービス(SOAP/httpまたはRESTful Webサービス)として簡単に公開できます。さらに、このようなメインフレーム・トランザクションでは、SOAP/httpまたはRESTful APIを使用して外部Webサービスにアクセスすることもできます。この統合は完全に構成に基づき、コードを開発する必要はありません。
SALTには、
wscobolcvt
などのツールが含まれており、これらのツールを使用して、COBOLコピーブックをインポートしたり、メタデータ・リポジトリ・アーティファクト、WSDLおよびその他の必要な構成を作成してメインフレーム・トランザクションをWebサービスとして公開できます。同様に、ツールを使用して、外部WebサービスのWSDLをインポートしたり、外部Webサービスにアクセスするメインフレーム・トランザクションに必要なアーティファクトを作成できます。詳細は、wscobolcvt、「SALTメインフレーム・トランザクション・パブリッシャ」 および「外部Webサービス用XML-to-Tuxedoデータ型のマッピング」を参照してください
新しいTuxedoサービス・コンソール
- このリリースのSALTでは、Tuxedoサービスを公開、インポートするための既存のSALT構成ツールが、新しいTuxedoサービス・コンソールに置き換えられました。この新しいコンソールには、次の主要機能があります。
- サービス管理: Tuxedoメタデータ・リポジトリのTuxedoサービス定義を追加/編集/削除します。
- Webサービス(SOAPおよびREST)の構成: SOAPまたはRESTサービスとしてOracle Tuxedoサービスにアクセスしたり、Tuxedoアプリケーションから外部SOAP/REST Webサービスにアクセスできます。
- メインフレーム・トランザクションとの統合: Webサービス(SOAPまたはREST)としてメインフレーム・トランザクションにアクセスしたり、メインフレーム・トランザクションから外部Webサービスにアクセスできます。
詳細は、「TMADMSVR」および「MTP」を参照してください
- Oracle Access Managerを使用したシングル・サインオン
このリリースのSALTは、OAM認証サーバー構成の自動検出とOAMトークンの処理により、Oracle Access Manager (OAM)とシームレスに統合されています。これにより、セキュアなSOAPおよびRESTアクセスをサポートするためにHTTPレベルでのシングル・サインオンが実現されます。
詳細は、「Oracle Tuxedo Webサービスの構成」のセキュリティ機能の構成に関する項を参照してください
親トピック: SALTのリリース履歴