14.7.1.2 プロセス詳細
再表示プロセスは、法的エンティティ、基準日、データ発生元およびGLタイプに基づいて、日次移動および期間残高計算と同様に機能します。このプロセスは、特定のGLタイプのすべてのジャーナルの最早記帳日の間にある記帳日ごとに実行されます。このプロセスでは、前述の指定範囲内にある各日付に対して過去日付として識別されたジャーナル・エントリごとに、日次移動または期間残高(あるいはその両方)が再計算されます。GLタイプ間の処理の違いは次のとおりです:
- 貸借対照表GLタイプ
残高はジャーナル・エントリの貸方または借方ベクトルに基づいて追加され、プロセスは前述の指定範囲内にあるすべての日付の日次移動と期間残高に影響を与えます。
- 損益GLタイプ
残高はジャーナル・エントリの貸方または借方ベクトルに基づいて合計され、プロセスは過去日付のジャーナルが識別される特定の日付の日次移動に影響を与えます。このプロセスでは、前述の指定範囲内にあるすべての日付の期間残高が再計算されます。
前のプロセスは、再計算された残高を含む既存のレコードの新しいバージョンを追加します。このレコードは、処理エンティティの基準日と記帳日(有効日)に関する差異も示します。
金融商品レベル残高の日次処理を行う機関の場合、例として、2020年8月15日に抽出され、同じ日に処理するためにOFSAAに提供された現在日付のジャーナル・エントリは、会計エントリ・エンティティに提供されるときに、列値の例で次の日付値を示します。
表 14-4 ステージ会計エントリ表の日付フィールドの詳細
論理列名 | 列摘要 | 列値の例 |
---|---|---|
抽出日 | この列には、ソース・データのスナップショットが処理のために抽出された日付が格納されます。 | 15-Aug-20 |
トランザクション日 | これはトランザクションの日付であり、常にタイムスタンプのあるシステム日付になります | レコードのシステム(データ派生元)によって割り当てられたとおり |
評価日 | この列には、契約の評価日が格納されます。評価日は、契約が有効になる日付です。 | 会計システムによって割り当てられたとおり |
トランザクション記帳日 | このトランザクションが金融商品および小切手の関連する口座に対して記帳された日付。 | 15-Aug-20 |
処理日 | これはトランザクションの処理日で、支店コードの現在日付が移入されます。 | 15-Aug-20 |
トランザクション取消日 | この列には、特定のエントリを取り消すために行われた取消エントリであるトランザクションの日付が格納されます。これらの取消エントリは、取り消されたトランザクションの結果として渡すことができるエントリです。 | NULL |
残高計算管理元帳プロセスでは、基準日と記帳日の比較の組合せから前日付のジャーナル・エントリが識別されます。記帳日が基準日より前の場合、残高計算管理元帳パイプラインは、貸借対照表と損益計算書の元帳勘定科目タイプを次のように処理します:
- 再表示プロセスは、法的エンティティ、基準日、データ発生元およびGLタイプごとに、日次移動プロセスおよび期間残高計算プロセスと同様に機能します。再表示は、特定のGLタイプのジャーナル・エントリの最早日付と現在の基準日の間にある記帳日ごとに実行されます。このプロセスでは、前述の日付範囲内の各基準日に対して過去日付として識別されたジャーナル・エントリに基づいて、日次移動または期間残高(あるいはその両方)が再計算されます。貸借対照表と損益の処理:
- 貸借対照表元帳勘定科目: 残高はジャーナル・エントリの貸方/借方ベクトルに基づいて合計され、プロセスは前述の指定範囲内にあるすべての日付の日次移動と期間残高に影響を与えます。
- 損益元帳勘定科目: 残高はジャーナル・エントリの貸方/借方ベクトルに基づいて合計され、プロセスは過去日付のジャーナルが識別される特定の日付の日次移動に影響を与えます。このプロセスでは、前述の指定範囲内にあるすべての日付の期間残高が再計算されます。