1.1 データ・カタログの主な機能
この項では、データ・カタログの主な機能に関する情報を提供します。
図1-1 データ・カタログの主な機能

データ・カタログは、金融サービス業界のデータ・モデルを提供します。データ・カタログの主な機能は次のとおりです:
- カタログ・ブラウザ: データ・カタログは表示フレームワークで構成されています。データ・カタログ・ブラウザAPIベースのインタフェースでは、データ・カタログ・コンポーネントを表示できます。カタログ・ブラウザを使用すると、ユーザーはデータ・カタログ・コンテンツ間を移動し、ドメイン、サブジェクト領域およびエンティティ別にビジネス用語を表示できます。カタログ・ブラウザでは、ビジネス用語のプロパティ、わかりやすい言語でのコンテキスト依存定義、値リスト、データ・ソーシング・コンポーネントおよびデータ品質ルールも表示されます。
- 組込みデータ・モデリング機能: データ・カタログには、データ・モデルの基礎となるサービスを確立するために必要なすべての情報が含まれており、それはエンティティ、属性およびエンティティと属性の関係です。この目的で使用される任意のエンティティ関係モデリング・ツールと類似して、データ・カタログは配置目的でデータ・モデルを作成、管理および保持できます。
- データ品質チェック・ルール: データ・カタログ・コンテンツには、システム受信データを確認および検証できるように、データ品質チェック・ルールが含まれています。
- カタログ拡張: データ・カタログでは、データ・カタログ拡張またはカタログ拡張と呼ばれる、データ・カタログを拡張するためのフレームワークがサポートされています。カタログ拡張を使用すると、ユーザーは、シード済カタログ・コンテンツを拡張して、新規またはクライアント固有のビジネス・ユース・ケースをサポートできます。外部エンティティによってビジネス用語が強制される場合に、新規ビジネス用語を追加したり、既存の定義をカスタマイズできます。
- 包括カバー範囲: データ・カタログでは、ビジネス・ラインおよびユース・ケース全体の包括的なビジネス用語のコレクションが提供されます。
- データ移動: データ・カタログでは、分析消費の結果に合せてデータを移動する'処理の標準化のためのステージ'のメカニズムが提供されます。カタログ・サービスは、データを移動するためにデータ・サービス・モジュールが使用するAPIコールを通じてアクセスされます。