9.7 LOB用のPro*C/C++およびPro*COBOL API

この項では、LOB値にアクセスするためのロケータ・ポインタへのPro*C/C++およびPro*COBOLロケータのマッピングについて説明します。

埋込みSQL文を使用すると、BLOBCLOBおよびNCLOBに格納されているデータにアクセスできます。

関連項目:

構文、ホスト変数型およびサンプル・コードの詳細は、Pro*C/C++プログラマーズ・ガイドおよびPro*COBOLプログラマーズ・ガイドを参照してください。

PL/SQLのロケータとは異なり、Pro*C/C++およびPro*COBOLのロケータはロケータ・ポインタにマップされ、LOB値の参照に使用されます。埋込みSQL LOB文を正常に実行するには、次の処理が必要です。

  1. 文を実行する前に、データベース表領域または外部ファイル・システムに存在するLOBを表す入力ロケータ・ポインタを割り当てます。
  2. LOBロケータをLOBロケータ・ポインタ変数にSELECTします。
  3. 埋込みSQL LOB文の中でこの変数を使用し、LOB値にアクセスし操作します。

表9-9 Pro*C/C++およびPro*COBOL: LOBを操作する埋込みSQL文

分類 関数およびプロシージャ 説明
オープンとクローズ OPEN LOBをオープン
DESCRIBE[ISOPEN] LOBがオープンしているかどうかの確認
CLOSE LOBのクローズ
読取り操作 DESCRIBE[LENGTH] LOB長の取得
DESCRIBE[CHUNKSIZE] 最適な読取りまたは書込みサイズを取得します
READ 指定されたオフセットからのLOBデータの読取り
変更操作 WRITE 指定されたオフセットからLOBにデータを書き込みます
WRITE APPEND データをLOBの終わりに書き込みます。
ERASE 指定のオフセットから開始して、LOBの一部を消去します
TRIM LOB値の指定された長さまでの切捨て
複数のロケータを含む操作 APPEND LOB値を別のLOBに追加します
COPY LOBの全体または一部を他のLOBにコピーします。
ASSIGN LOBを別のLOBに割り当てます
LOAD FROM FILE BFILEデータのLOBへのロード