18 DBFSの使用

DBFSファイル・システムの実装には、ファイル・システムの作成、アクセスおよび管理が含まれます。

18.1 DBFSの高度なSecureFiles LOBの有効化

@dbfs_create_filesystem.sqlコマンドを使用すると、compressionおよびdeduplicateオプションを使用して、パーティション化されたまたはパーティション化されていないファイルシステムを作成できます。ファイルシステムの作成時に追加のオプションを指定する場合は、DBMS_DBFS_SFS.CREATEFILESYSTEMプロシージャを使用します。

DBMS_DBFS_SFS.CREATEFILESYSTEMプロシージャで使用できるすべての追加オプションの詳細は、PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスCREATEFILESYSTEMプロシージャを参照してください。

@dbfs_create_filesystem.sqlコマンドを使用して、ファイルシステムをすばやく作成、登録およびマウントします。DBMS_DBFS_SFS.CREATEFILESYSTEMプロシージャを使用してファイルシステムの作成時に追加オプションを有効にする場合は、追加のコマンドを実行して、作成したファイルシステムを登録およびマウントする必要があります。

DBMS_DBFS_SFS.CREATEFILESYSTEMプロシージャを使用して、暗号化オプションを指定してファイルシステムを作成します。

開始する前に、暗号化キーを使用してウォレットを作成したことを確認してください。SQL言語リファレンスAdminister Key Managementを参照してください。

暗号化オプションを指定してファイル・システムを作成するには:

  1. 次のコマンドを実行します。

    構文

    exec dbms_dbfs_sfs.createFilesystem('store_name',tbl_tbs=>'tablespace_name',do_encrypt=> true | false,encryption=> encryption_type, do_dedup=> true | false,do_compress=>true | false);

    コマンド・オプションの詳細は、PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスCREATEFILESYSTEMプロシージャを参照してください。

    たとえば、test_fs1表領域内のTest3ストアに、デフォルトのencryption、compressionおよびdeduplicateオプションを指定してファイル・システムを作成するには:

    exec dbms_dbfs_sfs.createFilesystem('test_fs1', tbl_tbs=>'Test3', do_encrypt=>true, encryption=>dbms_dbfs_sfs.ENCRYPTION_DEFAULT, do_dedup=>true, do_compress=>true);

    指定したオプションを使用してファイル・システムが作成されます。

  2. 次のコマンドを実行して、作成したファイル・システムを登録します。

    構文

    dbms_dbfs_content.registerStore(store_name => 'filesystem_name', provider_name => 'posix',provider_package => 'dbms_dbfs_sfs') ;

    たとえば、次のコマンドを実行してtest_fs1ファイル・システムを登録します。

    dbms_dbfs_content.registerStore(store_name => 'test_fs1', provider_name => 'posix', provider_package => 'dbms_dbfs_sfs') ;
  3. 次のコマンドを実行して、作成したファイル・システムをマウントします。

    構文

    dbms_dbfs_content.mountStore(store_name  => 'filesystem_name', store_mount => 'filesystem_name');

    たとえば、次のコマンドを実行してtest_fs1ファイル・システムをマウントします。

    dbms_dbfs_content.mountStore(store_name  => 'test_fs1', store_mount => 'test_fs1');

18.2 ファイル・システムの削除

DBFS_DROP_FILESYSTEM.SQLを実行してファイルシステムを削除できます。

注意:

ファイル・システムを削除すると、すべてのファイルと関連するメタデータが削除されます。ファイルにアクセスできなくなります。
  1. データベース・インスタンスにログインします。
    $ sqlplus dbfs_user/@db_server
    
  2. 次のコマンドを入力します。
    @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/dbfs_drop_filesystem.sql file_system_name
    

ファイル・システムを削除すると、すべてのファイルと関連するメタデータが削除されます。ファイルにアクセスできなくなります。DBFSの削除後にファイル・システムにアクセスする場合は、データベース・バックアップまたはファイル・システム・バックアップからファイル・システムをリストアできます。

組織のバックアップ・ポリシーによっては、データベースのバックアップまたはファイル・システムのバックアップがある場合があります。データベース・バックアップからリストアするには、データベース全体をリストアしてから、リストアされたファイル・システムを使用する必要があります。ファイル・システム・バックアップからファイル・システムをリストアするには、新しいDBFSを作成し、ファイル・システム・バックアップからファイル・システムをリストアします。