2 永続LOB
永続LOBとは、データベースの表の行に存在するLOBインスタンスです。永続LOBは、SecureFilesまたはBasicFilesとして格納できます。
LOBという用語は、記憶域タイプが明示的に指定されていないかぎり、SecureFiles型またはBasicFiles型のLOBを表すことができます。両方のストレージ・タイプの名前で指定することも、アーカイブまたはリンクへの参照で指定することもでき、これはSecureFilesストレージ・タイプにのみ適用されます。LOBの格納および管理には、SecureFilesをお薦めします。
記憶域タイプが明示的に指定されていない場合、SecureFiles LOB記憶域はCREATE TABLE
文のデフォルトです。すべての新しいLOB列では、LOBの格納および管理に推奨される方法であるSecureFiles LOB記憶域がデフォルトで使用されます。SecureFiles LOB記憶域は、従来のネットワーク・ファイル・システムのパフォーマンスを満たす、またはそれを超える優れたパフォーマンスとスケーラビリティを提供するように設計されています。ただし、自動セグメント領域管理(ASSM)で管理されていない表領域のLOB記憶域には、BasicFiles LOB記憶域を使用する必要があります。SecureFiles LOBは、自動セグメント領域管理(ASSM)で管理される表領域でのみ作成できます。
- LOB列を含む表の作成
CREATE TABLE
文またはALTER TABLE ADD
列文を使用して、新しいLOB列を作成できます。この項では、LOBに対する基本的なDDL操作について説明します。 - 表でのLOB値の挿入および更新
Oracle Databaseには、データベース表のLOB列で使用可能なデータを挿入および更新する様々な方法が用意されています。 - 表からのLOB値の選択
読取りおよび書込み操作を実行するために、文字バッファ、RAWバッファまたはLOB変数にLOBを選択できます。 - ネストした表でのLOBに対するDML操作および問合せ操作の実行
この項では、ネストした表でのLOBに対するINSERT
、UPDATE
およびSELECT
操作について説明します。ネストした表内のLOBを更新するには、LOBを含む行を明示的にロックする必要があります。 - LOBに対するパラレルDDL、パラレルDML (PDML)およびパラレル問合せ(PQ)操作の実行
Oracleでは、SecureFiles LOBまたはBasicFiles LOBを持つパーティション表に対して実行した場合、次の操作のパラレル実行がサポートされています。 - LOBを使用したシャーディング
LOBは、シャード環境で使用できます。この項では、シャード表のLOBをサポートするインタフェースについて説明します。