アプリケーション・コンテナの削除

アプリケーション・コンテナは、アプリケーション・コンテナをあるCDBから別のCDBに移動する場合、またはアプリケーション・コンテナが不要になった場合に削除できます。

アプリケーション・コンテナの削除は、PDBの削除と非常に似ています。アプリケーション・コンテナを削除する場合、CDBの制御ファイルが変更され、削除されたアプリケーション・コンテナへの参照がすべて除外されます。アプリケーション・コンテナに関連付けられているアーカイブREDOログ・ファイルおよびバックアップは削除されませんが、Oracle Recovery Manager (RMAN)を使用して削除できます。

アプリケーション・コンテナを削除する場合、そのアプリケーション・コンテナのデータファイルは、DROP PLUGGABLE DATABASE文にある次のいずれかの句を使用して保持または削除できます。

  • KEEP DATAFILESはデフォルトであり、データファイルを保持します。

    KEEP DATAFILESが指定されていても、アプリケーション・コンテナの一時ファイルは不要になったため削除されます。

  • INCLUDING DATAFILESでは、ディスクからデータファイルを削除します。

    アプリケーション・コンテナがSNAPSHOT COPY句を指定して作成された場合は、アプリケーション・コンテナを削除する際にINCLUDING DATAFILESを指定する必要があります。

次の前提条件を満たしている必要があります。

  • アプリケーション・コンテナはマウント・モードであるか、切断されている必要があります。

    「PDBのオープン・モードの変更」を参照してください。

    「アプリケーション・コンテナの切断」を参照してください。

  • 現在のユーザーにはSYSDBAまたはSYSOPER管理権限が必要であり、その権限は共通で付与されているか、またはアプリケーション・コンテナでローカルに付与されている必要があります。ユーザーは、接続時にAS SYSDBAまたはAS SYSOPERを使用して権限を行使する必要があります。

  • アプリケーション・コンテナにアプリケーションPDBが接続されていない必要があります。

  • アプリケーション・コンテナにアプリケーション・シードが接続されていない必要があります。

ノート:

これは、破壊的な操作です。

アプリケーション・コンテナを削除するには:

  1. SQL*Plusで、現在のコンテナがCDBルートであることを確認します。

    「現在のコンテナについて」および「SQL*Plusを使用したCDB内のコンテナへのアクセス」を参照してください。

  2. DROP PLUGGABLE DATABASE文を実行し、削除するアプリケーション・コンテナを指定します。

例14-6 データファイルを保持した状態でのアプリケーション・コンテナsalesactの削除

DROP PLUGGABLE DATABASE salesact
  KEEP DATAFILES;

例14-7 アプリケーション・コンテナsalesactとデータファイルの削除

DROP PLUGGABLE DATABASE saleact
  INCLUDING DATAFILES;