CDBからのアプリケーション・コンテナの切断

アプリケーション・コンテナをCDBから切断できます。

アプリケーション・コンテナの切断について

アプリケーション・コンテナを切断すると、アプリケーション・コンテナがCDBから関連付け解除されます。

通常、アプリケーション・コンテナは、そのアプリケーション・コンテナを別のCDBに移動する場合に切断します。アプリケーション・コンテナは、不要になった場合も切断できます。

アプリケーション・コンテナの切断は、PDBの切断と似ています。アプリケーション・コンテナを切断するには、CDBルートに接続し、ALTER PLUGGABLE DATABASE文を使用して、XMLファイルまたは.pdbファイルを指定します。XMLファイル(拡張子.xml)を指定すると、そのファイルには、切断後にアプリケーション・コンテナに関するメタデータが含まれます。このSQL文によってXMLファイルが作成され、このXMLファイルには、ターゲットCDBでCREATE PLUGGABLE DATABASE文を使用してアプリケーション・コンテナを接続できるようにするのに必要な情報が含められます。.pdbファイルを指定すると、そのファイルにはアプリケーション・コンテナについて記述したXMLファイルおよびアプリケーション・コンテナで使用されるファイル(データファイルやウォレット・ファイルなど)の圧縮アーカイブが含まれます。.pdbファイルにより、単一の圧縮されたファイル(複数ファイルではない)を新しい場所にコピーしてアプリケーション・コンテナをCDBに接続できます。

切断する前に、アプリケーション・コンテナにアプリケーションPDBが接続されていない必要があり、クローズされている必要があります。アプリケーション・コンテナを切断する場合、切断されたアプリケーション・コンテナはマウント・モードになります。切断操作により、記録するアプリケーション・コンテナのデータファイルに、たとえばアプリケーション・コンテナが正常に切断されたことなどの変更が加えられることがあります。依然としてCDBの一部であるため、切断されたアプリケーション・コンテナはCDB全体のRMANバックアップに含まれています。このような方法によるバックアップは、切断されたアプリケーション・コンテナが将来必要になった場合に備えてアーカイブするのに便利です。

アプリケーション・コンテナをCDBから完全に削除するには、それを削除できます。切断されたアプリケーション・コンテナに対してサポートされる操作は、アプリケーション・コンテナの削除のみです。アプリケーション・コンテナは、同じCDBに再接続する前に、CDBから削除する必要があります。アプリケーション・コンテナは、CDBに接続されているときにのみ使用可能です。

関連項目:

アプリケーション・コンテナの切断

ALTER PLUGGABLE DATABASE ... UNPLUG INTO文を使用してアプリケーション・コンテナを切断します。

前提条件

次の前提条件を満たしている必要があります。

  • 現在のユーザーにはSYSDBAまたはSYSOPER管理権限が必要であり、その権限は共通で付与されているか、またはPDBでローカルに付与されている必要があります。ユーザーは、接続時にAS SYSDBAまたはAS SYSOPERを使用して権限を行使する必要があります。

  • アプリケーション・コンテナは少なくとも1回オープンされている必要があります。

  • アプリケーション・コンテナにアプリケーションPDBが接続されていない必要があります。

  • アプリケーション・コンテナにアプリケーション・シードが接続されていない必要があります。

ノート:

透過的データ暗号化で暗号化されているデータが含まれたアプリケーション・コンテナを切断する場合は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』の指示に従います。

アプリケーション・コンテナを切断するには:

  1. SQL*Plusで、現在のコンテナがCDBのルートであることを確認します。

  2. アプリケーション・コンテナをクローズします。

    Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)環境では、アプリケーション・コンテナがすべてのインスタンスでクローズされている必要があります。

  3. UNPLUG INTO句を指定してALTER PLUGGABLE DATABASE文を実行し、切断するアプリケーション・コンテナおよびアプリケーション・コンテナのXMLメタデータ・ファイルまたは.pdbファイルの名前と場所を指定します。

例14-5 アプリケーション・コンテナsalesactの切断

このALTER PLUGGABLE DATABASE文は、アプリケーション・コンテナsalesactを切断し、salesact.xmlメタデータ・ファイルを/oracle/data/ directoryに作成します。

ALTER PLUGGABLE DATABASE salesact UNPLUG INTO '/oracle/data/saleact.xml';