算術演算子
算術演算子を1つまたは2つの引数とともに使用して、数値を否定、加算、減算、乗算および除算できます。これらの演算子の一部は日時と期間の算術演算でも使用されます。演算子の引数は、数値データ型または数値データ型に暗黙的に変換できる任意のデータ型に解決される必要があります。
単項算術演算子は、引数の数値データ型と同じデータ型を戻します。バイナリ算術演算子の場合、Oracleは、数値の優先順位が最も高い引数を判断し、残りの引数をそのデータ型に暗黙的に変換して、そのデータ型を戻します。表4-2に、算術演算子を示します。
関連項目:
暗黙的な変換の詳細は、表2-9を参照してください。数値の優先順位の詳細は、「数値の優先順位」を参照してください。また、「日時および期間の演算」を参照してください
表4-2 算術演算子
演算子 | 目的 | 例 |
---|---|---|
+ - |
正または負の式を表す場合は単項演算子です。 |
SELECT * FROM order_items WHERE quantity = -1 ORDER BY order_id, line_item_id, product_id; SELECT * FROM employees WHERE -salary < 0 ORDER BY employee_id; |
+ - |
加算または減算の場合は二項演算子です。 |
SELECT hire_date FROM employees WHERE SYSDATE - hire_date > 365 ORDER BY hire_date; |
* / |
乗算、除算を行います。これらは二項演算子です。 |
UPDATE employees SET salary = salary * 1.1; |
二重否定または負の値の減算を表す場合に、連続する2つのマイナス記号(--)を算術式で使用しないでください。文字--は、SQL文ではコメントの開始を示す場合に使用します。スペースまたはカッコを使用して、連続するマイナス記号を区切る必要があります。SQL文中のコメントの詳細は、コメントを参照してください。