多言語の正規表現の構文
表D-1に、POSIX規格のExtended Regular Expression(ERE)の構文に定義されているすべての演算子を示します。Oracleは、POSIX規格にASCII(英語)データの検索用に定義されているこれらの演算子の完全な構文および検索セマンティクスに従います。演算子とその使用例、およびそれらの演算子のOracle多言語拡張の詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。表の後に示すノートでは、演算子とそれらの機能、およびそれらの演算子のOracle多言語拡張の詳細を示します。表D-2に、POSIX演算子のOracleのサポートおよび多言語拡張を示します。
表D-1 正規表現の演算子およびメタ記号
演算子 | 説明 |
---|---|
\ |
バックスラッシュは、そのコンテキストに応じて、次の4つの異なる意味を持つことができます。持つことができる意味は次のとおりです。
|
* |
0(ゼロ)回以上の繰返しに一致します。 |
+ |
1回以上の繰返しに一致します。 |
? |
0回または1回の繰返しに一致します。 |
| |
代替一致を指定する代替演算子です。 |
^ |
デフォルトでは文字列の先頭に一致します。複数行モードでは、ソース文字列内の任意の行の先頭に一致します。 |
$ |
デフォルトでは文字列の末尾に一致します。複数行モードでは、ソース文字列内の任意の行の末尾に一致します。 |
. |
サポートされる文字セットの任意の文字( |
[ ] |
大カッコで囲んだ一致リストのいずれかの正規表現に一致します。非一致リストの正規表現はキャレット(^)で始まり、リストに示されている正規表現以外の任意の文字に一致するリストを指定します。 大カッコの正規表現に右大カッコ(])を指定するには、リストの先頭(キャレット(^)が最初の文字である場合はその後)に配置します。 大カッコの正規表現にハイフンを指定するには、リストの先頭(キャレット(^)が最初の文字である場合はその後)、リストの最後または範囲を表す正規表現の場合は範囲の最後を表すポイントとして配置します。 |
( ) |
グループ化の正規表現で、1つの部分正規表現として処理されます。 |
{m} |
厳密にm回の繰返しに一致します。 |
{m,} |
m回以上の繰返しに一致します。 |
{m,n} |
m回以上n回以下の繰返しに一致します。 |
\n |
後方参照表現(nは1から9の数字)は、\nの前のカッコで囲まれたn番目の部分正規表現に一致します。 |
[..] |
1つの照合要素を指定します。複数文字要素を指定できます(スペイン語の[.ch.]など)。 |
[: :] |
文字クラスを指定します([:alpha:]など)。文字クラス内の任意の文字に一致します。 |
[==] |
等価クラスを指定します。たとえば、[=a=]は基本文字「a」のすべての文字に一致します。 |