STDDEV
構文
関連項目:
構文、セマンティクスおよび制限事項の詳細は、「分析ファンクション」を参照してください。
目的
STDDEV
は、数値の集合であるexpr
の標本標準偏差を戻します。これは、集計ファンクションまたは分析ファンクションとして使用できます。このファンクションは、STDDEV_SAMP
がNULLを戻すことに対して、入力データが1行のみの場合にSTDDEV
が0(ゼロ)を戻すという点で、STDDEV_SAMP
と異なります。
Oracle Databaseは、VARIANCE
集計ファンクションに対して定義された分散の平方根として標準偏差を計算します。
このファンクションは、引数として、任意の数値データ型、または暗黙的に数値データ型に変換可能な数値以外のデータ型を取ります。また、引数の数値データ型と同じデータ型を返します。
関連項目:
暗黙的な変換の詳細は、表2-9を参照してください
DISTINCT
を指定する場合は、analytic_clause
のquery_partition_clause
のみを指定できます。order_by_clause
およびwindowing_clause
は指定できません。
関連項目:
-
「集計ファンクション」、「VARIANCE」および「STDDEV_SAMP」を参照してください。
-
expr
の有効な書式の詳細は、「SQL式」を参照してください。
集計の例
次の例では、サンプル表hr.employees
の給与値の標本標準偏差を戻します。
SELECT STDDEV(salary) "Deviation" FROM employees; Deviation ---------- 3909.36575
分析の例
次の例では、hire_date
で順序付けられたサンプル表hr.employees
の部門80の給与の値の累積標準偏差を戻します。
SELECT last_name, salary, STDDEV(salary) OVER (ORDER BY hire_date) "StdDev" FROM employees WHERE department_id = 30 ORDER BY last_name, salary, "StdDev"; LAST_NAME SALARY StdDev ------------------------- ---------- ---------- Baida 2900 4035.26125 Colmenares 2500 3362.58829 Himuro 2600 3649.2465 Khoo 3100 5586.14357 Raphaely 11000 0 Tobias 2800 4650.0896