Oracle Databaseの『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』のこのリリースでの変更点
この章では、このOracle Databaseリリース23cのマニュアルの変更内容について説明します。
新機能
この項では、SQL*Plusのリリースで導入された新機能を示します。
SQL*Plusリリース23c
この項では、23cのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。
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新しいコマンド
ARGUMENT
は、入力プロンプトをカスタマイズし、パラメータがスクリプトに渡されない場合のデフォルト値を設定します。 -
新しいコマンド
PING
は、データベースまたはデータベース・ネットワーク・リスナーにpingを実行して、可用性を確認します。 - エラー詳細の表示
- 新しいコマンド
OERR
を使用すると、ユーザーはOracleエラーの詳細な原因および処置テキストを表示できます。 - 新しいコマンド
SET ERRORDETAILS
は、実行中にSQL、PL/SQLまたはSQL*Plus文が失敗した場合に、原因および処置の詳細とともにOracleエラー・ヘルプURLを表示します。 HELP
コマンドは、指定されたエラー・コードのエラー詳細(原因、処置、パラメータなど)を表示するように拡張されました。
- 新しいコマンド
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DESCRIBE
コマンドは、使用可能な注釈が関連付けられている列の注釈情報を表示するように拡張されました。 SQL BOOLEAN
データ型のサポート
非推奨となった機能
この項では、Oracle Databaseリリース23cでの非推奨となった機能を示します。
FIPSパラメータの非推奨
Oracle Database 23c以降では、FIPS_140
に関連付けられた複数のパラメータが非推奨になりました。FIPS.ORA
内のFIPS_140
を使用すると、Oracle Database 23c以降のすべての機能でFIPS
を有効にできます。次のFIPSパラメータは非推奨となっています:
- SQLNET.ORA: ネイティブ・ネットワーク暗号化のためのFIPSを有効にする
FIPS_140
- FIPS.ORA: TLS用のFIPSを有効にする
SSLFIPS_140
- 初期化パラメータ: TDEおよび
DBMS_CRYPTO
用のFIPSを有効にする、DBFIPS_140
エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)の非推奨
エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)はOracle Database 23cでは非推奨です。集中管理ユーザー(CMU)を使用して移行することをお薦めします。この機能を使用すると、エンタープライズ・ユーザー認証およびデータベースへの認可用のディレクトリ・サービスを介在させることなく、Microsoft Active Directoryに直接接続できます。Oracle Databaseがクラウドにある場合は、クラウド・アイデンティティ・プロバイダとの新しい統合の1つに移行することもできます。