Oracle Databaseの『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』のこのリリースでの変更点

この章では、このOracle Databaseリリース23cのマニュアルの変更内容について説明します。

新機能

この項では、SQL*Plusのリリースで導入された新機能を示します。

SQL*Plusリリース23c

この項では、23cのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。

  • 新しいコマンドARGUMENTは、入力プロンプトをカスタマイズし、パラメータがスクリプトに渡されない場合のデフォルト値を設定します。

    ARGUMENT

  • 新しいコマンドPINGは、データベースまたはデータベース・ネットワーク・リスナーにpingを実行して、可用性を確認します。

    PING

  • エラー詳細の表示
    • 新しいコマンドOERRを使用すると、ユーザーはOracleエラーの詳細な原因および処置テキストを表示できます。

      OERR

    • 新しいコマンドSET ERRORDETAILSは、実行中にSQL、PL/SQLまたはSQL*Plus文が失敗した場合に、原因および処置の詳細とともにOracleエラー・ヘルプURLを表示します。

      SET ERRORDETAILS

    • HELPコマンドは、指定されたエラー・コードのエラー詳細(原因、処置、パラメータなど)を表示するように拡張されました。

      HELP

  • DESCRIBEコマンドは、使用可能な注釈が関連付けられている列の注釈情報を表示するように拡張されました。

    DESCRIBE

  • SQL BOOLEAN データ型のサポート
    • SQL文に新しいデータ型BOOLEANのサポートが追加されました。

      DESCRIBE

    • COLUMNおよびVARIABLEコマンドの構文が拡張されました。

      COLUMN

      VARIABLE

SQL*Plusリリース21c

この項では、21cのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。

  • HISTORYコマンド構文が拡張されました。コマンドでNを省略すると、最新の履歴リストの最新エントリに対してRUNEDITまたはDELETEが実行されます。

  • SET JSONPRINTは、JSONデータの書式設定を可能にする新しいコマンドです。

SQL*Plusリリース19c

この項では、19cのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。

Oracle Databaseに接続するためにアプリケーションで使用されるEasy Connect構文が機能拡張され、Easy Connect Plusと呼ばれています。

非推奨となった機能

この項では、Oracle Databaseリリース23cでの非推奨となった機能を示します。

FIPSパラメータの非推奨

Oracle Database 23c以降では、FIPS_140に関連付けられた複数のパラメータが非推奨になりました。

FIPS.ORA内のFIPS_140を使用すると、Oracle Database 23c以降のすべての機能でFIPSを有効にできます。次のFIPSパラメータは非推奨となっています:

  • SQLNET.ORA: ネイティブ・ネットワーク暗号化のためのFIPSを有効にするFIPS_140
  • FIPS.ORA: TLS用のFIPSを有効にするSSLFIPS_140
  • 初期化パラメータ: TDEおよびDBMS_CRYPTO用のFIPSを有効にする、DBFIPS_140

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)の非推奨

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)はOracle Database 23cでは非推奨です。

集中管理ユーザー(CMU)を使用して移行することをお薦めします。この機能を使用すると、エンタープライズ・ユーザー認証およびデータベースへの認可用のディレクトリ・サービスを介在させることなく、Microsoft Active Directoryに直接接続できます。Oracle Databaseがクラウドにある場合は、クラウド・アイデンティティ・プロバイダとの新しい統合の1つに移行することもできます。