10 Oracle Databaseの変更、サポート終了および非推奨

データベースのパッチ適用およびアップグレードに関する長期的な計画の作成を支援するために、Oracleでは、複数のリリースにわたる変更、非推奨およびサポート終了のリストが提供されます。

このドキュメントは、Oracleがリリースに関する情報を反映して定期的に更新されるため、後日移行する予定のリリースの変更を計画できます。たとえば、Oracle Database 19cにアップグレードする場合、長期計画では、以降のリリースでサポートが終了した機能や、以降のリリースで非推奨の通知がある機能を認識しておくと便利です。また、セキュリティ・プロトコルまたはデフォルトのパラメータ設定が以降のリリースで変更されていることを認識しておくと役立つことがあります。これにより、これらの非推奨またはサポート終了が有効になっているリリースにアップグレードする前に、現在のリリースでその変更の準備を開始できます。

非推奨およびサポート対象外のステータスについて

Oracle Databaseリリースでは、新機能に加えて、機能を変更、非推奨またはサポート終了して、データベースのアップグレード動作の変更を導入できます

非推奨およびサポート終了の意味は、次のとおりです。

  • 非推奨機能とは、拡張はされませんが、非推奨通知が公開されるOracle Databaseリリースの存続期間中は引き続きサポートされる機能です。

  • サポート終了機能とは、サポート終了通知が公開されているOracle Databaseリリースのその機能に関連するバグの修正によってサポートされなくなった機能です。多くの場合、機能を使用するために必要なコードを削除することがオラクル社では選択できます。非推奨となった機能は、次のOracle Databaseリリースではサポート終了となる可能性があります。

サポート終了および非推奨のリリース通知日

トピックの日付スタンプを使用して、サポート終了または非推奨通知が公開された日付を識別できます。

2023年9月

この文の上のテキストは日付スタンプです。このトピックは、アップグレード・ガイドのために2023年9月の更新で追加されたことを示しています。2023年8月以降、Oracleはこのタイムスタンプをサポート終了および非推奨のトピックに追加しています。

ORADiffツールを使用したリリース変更の検索

パラメータのデフォルト、ユーザー、ロール、およびデータベース・リリース間のその他の変更内容を検索するために、OracleではOracle Databaseリリース差分ユーティリティ(ORADiff)を使用することをお薦めします。

2023年8月

Oracle Databaseリリース差分ユーティリティ(ORADiff)は、2つのOracle Databaseリリース、またはリリース更新を比較できるOracleツールです。パラメータ、権限、ユーザーおよびロール、予約語、パッチ修正、データベース・ホーム、オブジェクトなどの差異がレポートされます。特定のリリースのこれらのアイテムのインベントリを取得するためにも使用できます。ORAdiffデータは、四半期ごとに新しいリリース更新がリリースされたときにリフレッシュされます。また、ソース・データベースのリリースから削除または変更されたアイテムをターゲット・データベースのリリースに識別するために使用できるレポートを生成することもできます。ぜひ参照してください。

ORADiffを使用するには、Oracleアカウントのシングル・サインオン(SSO)ユーザーでログインする必要があります。

Oracle Database 23cの動作の変更、サポート終了および非推奨

Oracle Database 23cリリースの変更の説明を確認してください。

Oracle Database 23cアップグレード計画の動作の変更

Oracle Database 23cへのアップグレードの計画に役立つこれらの優れた動作変更を確認してください

動作の変更には、パラメータまたは機能のデフォルトの変更、製品名の変更、および注意が必要なデータベース構成に対するその他の変更が含まれる場合があります。

Oracle Databaseのリリース番号の変更

VERSIONVERSION_LEGACYおよびVERSION_FULLのリリース番号の値で提供されるデータは、Oracle Database 23cで更新されます。

ベース・バージョン・リリース

VERSIONリリースは、メジャー・リリース・バージョン.0.0.0.0の形式で指定されます。メジャー・リリース・バージョンは、Oracle Databaseのバージョンがリリースされた最初の年の最後の2桁に基づいています。たとえば、2023年に最初にリリースされたOracle Databaseバージョンのメジャー・リリース・バージョンは23で、そのバージョン・リリースは23.0.0.0.0になります。このベース・バージョンのリリース番号は、そのリリースの間は更新されません。SQL*Plusにログインし、SELECT BANNER FROM V$VERSIONと入力して、表示されたリリースを確認できます。これは、COMPATIBLE初期化パラメータに関連付けられている値です。

バージョンの完全リリース

version_fullリリースは、ピリオドで区切られた5つの数値セグメントによって分類され、ベース・データベースのリリース、リリース更新、リリース更新のリフレッシュ、リリース月およびリリース年を指定します。この値はトレース・ファイルに表示されます。Oracle Database 23cと19cで同じSQLコマンド出力を比較すると、次の例の違いを確認できます。Oracle Database 23cの出力では、VERSION_FULL値はベース・リリース(23)、リリース更新(4)、リリース更新のリフレッシュ(0)および年月(24.03)を提供し、VERSION_FULLのOracle Database 19c出力はベース・リリースおよびリリース更新(19.8)のみを示します:

SQL> select INSTANCE_NAME,VERSION,VERSION_LEGACY,VERSION_FULL from v$instance;

INSTANCE_NAME    VERSION           VERSION_LEGACY    VERSION_FULL
---------------- ----------------- ----------------- -----------------
orcl             23.0.0.0.0        23.0.0.0.0        23.4.0.24.03


19c
-----
SQL> select INSTANCE_NAME,VERSION,VERSION_LEGACY,VERSION_FULL from v$instance;

INSTANCE_NAME    VERSION           VERSION_LEGACY    VERSION_FULL
---------------- ----------------- ----------------- -----------------
orcl19800        19.0.0.0.0        19.0.0.0.0        19.8.0.0.0
Oracle Spatialおよび非推奨オブジェクト

以前にメディア・オブジェクトに対してOracle MultimediaまたはOracle Locatorを使用した場合は、Oracle Database 23cへのアップグレード時にOracle Spatialがインストールされて、ORDIMおよびLCTRコンポーネントがレジストリから削除されます。

  • Oracle Database 21cへのアップグレードでは、MDSYSがデータベースに存在したが、Oracle Spatial (SDO)は存在しなかった場合に、Oracle Locator (LCTR)がデータベース・レジストリにインストールされました。
  • Oracle Database 23cへのアップグレード時には、Oracle Multimedia (ORDIM)が削除されます。LCTRがデータベース・レジストリに存在する場合は、それも削除されます。MDSYSスキーマのLocatorオブジェクトがデータベースに存在するがSDOは存在しない場合は、SDOがインストールされます。
  • Oracle Database 23cからダウングレードした場合、ダウングレードの一環としてORDIMはリストアされません。
  • Oracle Database 23cからOracle Database 21cにダウングレードする場合は、LCTRが再インストールされます。
  • データベース・レジストリ内にORDIMLCTRがある下位バージョンの非CDBやPDBを、SDOがインストールされていないターゲットの23c CDBにプラグインする場合は、プラグインの前にOracle Database 23cのCDB$ROOTにSDOをインストールします。
AutoUpgradeのREST API

Oracle DatabaseのアップグレードにAutoUpgradeユーティリティを安全かつ確実にリモート使用するために、AutoUpgradeでREST API (ORDSおよびOCI)が提供されるようになりました。

Oracle REST Data Services (ORDS)データベースAPIは、Oracle REST Data Servicesに埋め込まれているデータベース管理およびモニタリングREST APIです。Oracle Cloud Infrastructure (OCI) REST APIは、OCI署名バージョン1のセキュリティ・ポリシーを使用するようにRESTアダプタ接続を構成することで有効化されます。これらの機能を使用し、SSHを介してAutoUpgradeアップグレードをリモートで実行できます。AutoUpgrade 22以降のバージョンでは、AutoUpgrade REST APIの使用がサポートされます。

XML JSON検索索引の拡張機能

Oracle Database 23c以降では、JSON検索の拡張機能がアップグレード計画の要因となる場合があります。

アップグレード・テストが完了した後、Oracle Database 23cで導入されたXML検索索引の拡張機能を利用するために、COMPATIBLEパラメータを23.0.0.0に更新してからOracle Text索引およびJSON検索索引の再作成を計画することが必要になることがあります。ただし、既存のXQuery全文索引の機能は変更されません。この索引は、COMPATIBLE設定の更新後も引き続き使用できます。

COMPATIBLEパラメータ設定を更新した後は、既存のJSON検索索引が使用可能なすべてのパスを含むものとして処理されます。再作成しない既存のJSON検索索引は引き続き使用できます。パス対応JSON検索索引がOracle Database 21cで導入されたため、パス対応を有効にするためのJSON検索索引へのアップグレード変更は、Oracle Database 21cへのアップグレードの一部としてすでに処理されています。Oracle Database 23cで導入されたXML検索索引およびINCLUDEパス句の機能では、データベース互換性の設定を23.0.0.0.0に設定することが必須になります。

以前のリリースで使用されていた索引付け構文は引き続き使用できます。ただし、既存の索引付け機能用にOracle Database 23cで導入された構文は、互換性の設定を変更しなくても使用可能になります。ただし、JSON検索索引の場合、VALUEモードおよびパスのサブセット化機能は、JSON型列に索引を作成した後にのみ使用できます。

COMPATIBLE23.0.0.0.0にアップグレードすると、次のシナリオでのデータベースのダウングレードが防止されます。

  • XML検索索引が存在する場合
  • パスのサブセット化を使用したXMLまたはJSON検索索引が存在する場合。
SQL/JSONファンクションJSON_VALUEとブール型のJSON値

Oracle Database 23c以降では、Oracle SQLにデータ型BOOLEANが追加されます。この機能はSQL/JSON演算子を拡張して、BOOLEAN値を返すか、入力として受け入れることを可能にします。

COMPATIBLEパラメータを23.0.0.0に更新した後に、SQL/JSONパス式項目メソッドboolean()およびbooleanOnly()SQL BOOLEAN値を返すようになりました。つまり、json_valueのセマンティクスを持つ問合せでは、項目メソッドによって生成される値はデフォルトでBOOLEAN型になります。この値は、BOOLEAN型のjson_value RETURNING句によって制御されたかのように処理されます。

以前のリリースでは、これらのメソッドはVARCHAR2(20)'true'または'false'を返しました。VARCHAR2値を(互換性のためなどで)取得する必要がある場合は、SQL関数to_charで値をラップできます。

アップグレード前のFIPS内の非AESアルゴリズムからの移行

Transparent Data Encryption (TDE)を使用する場合は、Oracle Database 23cへのアップグレードを開始する前に、ソース・データベースをAES暗号化に移行する必要があります。

Oracle Database 23cでは、Federal Information Processing Standard (FIPS)用に構成されたTransparent Data Encryption (TDE)を使用する場合、Advanced Encryption Standard (AES)暗号AES-128、AES-192およびAES-256のみが許可されます。ソースOracle DatabaseがFIPSモード用に構成されており、他のアルゴリズムを使用して列または表領域を暗号化している場合、アップグレード前にAESを使用して列および表領域のキーを再作成する必要があります。

ソース・データベースをアップグレードし、暗号化にサポートされていないアルゴリズムを使用している場合、アップグレードされたデータベースは起動に失敗するか、データベースが表領域キーを復号化できないため、暗号化された表領域を使用できません。その場合、Oracleでは、データベースをダウングレードし、暗号化キーをサポートされているAES暗号にアップグレードしてから、アップグレードを再開することをお薦めします。

読取り専用Oracleホームについて

Oracle Database 23cでは、Oracleホームはデフォルトで読取り/書込みモードで使用可能です。ただし、ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールを実行した後で、読取り専用モードでOracleホームを構成することを選択できます。

読取り専用のOracleホームになることで、インストールと構成が別々に実装され、それによりプロビジョニングが簡素化されます。

Oracleホームが読取り専用の場合、すべての構成データおよびログ・ファイルがその読取り専用Oracleホーム以外の場所に格納されます。

従来のORACLE_BASEおよびORACLE_HOMEディレクトリとは別に、ORACLE_HOMEに格納されていたファイルは次のディレクトリに格納されます。

  • ORACLE_BASE_HOME

  • ORACLE_BASE_CONFIG

ノート:

この機能は、データベース管理者によるシステム・パフォーマンスの監視、診断および調整の方法に影響を及ぼすものではありません。
SYSDATEおよびSYSTIMESTAMPがPDBタイム・ゾーンを反映

Oracle Database 23c以降では、SYSDATEおよびSYSTIMESTAMPを、個々のデータベースのタイム・ゾーン設定に従ってデータベースごとに個別に管理できます。

マルチテナントの適用性と透過性を高め、独立したデータベースをさらに統合するために、プラガブル・データベース(PDB)をコンテナ・データベース(CDB)のデータベースに対して個別に管理できるようになりました。ユーザーに表示されるすべての操作および内部機能(Oracle SchedulerやOracle Flashbackテクノロジなど)がこの設定に従います。

以前のリリースでは、データベース・ホストのオペレーティング・システム・レベルに従って、SYSDATEおよびSYSTIMESTAMP設定が一元管理されていました。この更新により、Oracle Multitenantを使用してOracle Databaseで複数のプラガブル・データベースを自己完結型データベースとして統合できるため、リソース使用率とデータベース管理が改善されます。アップグレード後に初期化パラメータを変更しない場合、デフォルトのままになり、すべてのプラガブル・データベースはオペレーティング・システムからシステム時間を継承します。

4バンド・ラスター・ブロックでのOracle Spatial GeoRaster JPEG圧縮

Oracle Database 23c以降、Oracle Spatial GeoRasterオブジェクトのJPEG圧縮は、1バンドおよび3バンド・ラスター・ブロックにのみ適用できます。

4バンド・ラスター・ブロックを持つGeoRasterオブジェクトがある場合は、JPEG圧縮を適用する前に、オブジェクトを1バンドまたは3バンド・ラスター・ブロックに再ロックする必要があります。以前のリリースの4バンド・ラスター・ブロックでJPEG圧縮を使用するGeoRasterオブジェクトがある場合は、Oracle Database 23cにアップグレードする前に、それらを1バンドまたは3バンド・ラスター・ブロックに再ロックする必要があります。

二面性ビューのドキュメント識別子フィールド名の要件

Oracle Database 23cリリース更新23.4以降、二面性ビューを使用している場合、ドキュメント識別子フィールド名は_idである必要があります。

_idという名前は、二面性ビューに使用できる必須(および唯一の)ドキュメント識別子です。_id識別子フィールドを使用しない二面性ビューは失敗します。Oracle Database 23c (23.4)以降の更新で、この制限が適用されます。

BIGFILEはSYSAUX、SYSTEMおよびUSER表領域でのデフォルト

Oracle Database 23c以降、新しく作成されたデータベースでは、SYSTEMSYSAUXおよびUSER表領域でデフォルトとしてBIGFILEが使用されます。

ビッグファイル表領域は、単一だが大きいデータファイルが含まれている表領域です。これに対して、従来の小型ファイル表領域(smallfile)には、通常は複数のデータファイルが格納されますが、各ファイルは大きくありません。SYSAUXSYSTEMおよびUSER表領域がデフォルトでビッグファイル表領域になると、データファイルの数が減ることで大規模なデータベースにメリットがあり、それにより、ユーザーのデータファイル、表領域および全体的なグローバル・データベースの管理が簡素化されます。

ストアド・アウトラインの最終リリース

Oracle Database 23cは、ストアド・アウトラインの最終リリースです。すべてのストアド・アウトラインをSQL計画ベースラインに移行します。

ストアド・アウトラインは、Oracle Database 11gで非推奨になりました。Oracleは、ストアド・アウトラインのさらなるサポートを中止する準備をしています。SQL計画管理ベースラインを使用して代替機能が提供され、多数の拡張機能が提供されます。

Oracle Database 23cでサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースでサポートが終了した機能を確認してください。

ODP.NET OracleConfiguration.DirectoryTypeプロパティおよび.NET構成ファイルのDIRECTORY_TYPE設定のサポート終了
OracleConfigurationクラスの一部であるOracle Data Provider for .NET DirectoryTypeプロパティは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

.NET構成ファイルのDIRECTORY_SERVER_TYPE設定によって、DIRECTORY_TYPE設定が置換されます。OracleConfiguration DirectoryServerTypeプロパティは、DirectoryTypeプロパティを置き換えます。これらのプロパティはすべて同一の機能を持ちます。開発者は、DirectoryServerTypeプロパティを使用して移行することをお薦めします。DirectoryServerTypeの名前は、同等の機能を提供するDIRECTORY_SERVER_TYPEよりも、ldap.oraパラメータに合わせて調整されています。

元のエクスポート・ユーティリティ(EXP)のサポート終了

元のOracle Databaseのエクスポート(exp)ユーティリティは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

Oracle Data Pumpエクスポート(expdp)を使用することをお薦めします。

Oracle用MySQLクライアント・ライブラリ・ドライバのサポート終了
Oracle用MySQLクライアント・ライブラリ・ドライバはOracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

MySQLクライアント・ライブラリ・ドライバliboramysqlは、Oracle Database 21cで非推奨になりました。現在は、サポートが終了しています。これに替わる機能はありません。このサポート終了は、liboramysqlを使用してデータベースに接続する以前のOracle Databaseクライアント・リリースの機能に影響を与えることはありません。ただし、これらのクライアントで使用できる機能が最終的に制限される可能性があります。

ACFSUTIL REPL REVERSEのサポート終了
acfsutil repl reverseコマンドは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。かわりにrepl failoverまたはrepl switchoverを使用します。

日付: 2023年4月

Oracle Automatic Cluster File System (ACFS)コマンド・ユーティリティacfsutilには、コマンドrepl failoverおよびrepl switchoverが含まれます。これらのコマンドは、acfsutil repl reverseのすべての機能を含め、さらに多くの機能を提供します。このため、acfsutil repl reverseコマンドはサポートされなくなりました。

クラスタ・ドメイン - ドメイン・サービス・クラスタのサポート終了
Oracle Grid Infrastructure 23c以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャに含まれるドメイン・サービス・クラスタ(DSC)はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

Oracleクラスタ・ドメインは、ドメイン・サービス・クラスタ(DSC)とメンバー・クラスタで構成されます。メンバー・クラスタは、Oracle Grid Infrastructure 19cで非推奨になりました。DSCは、引き続き本番クラスタにサービスを提供できます。ただし、それらのサービスの大部分ではホスティングにDSCを必要としなくなったため、DSCのインストールはOracle Database 23cでサポートが終了しました。該当する場合、以前にDSCでホストされていたサービスに、任意のクラスタまたはシステムを使用することをお薦めします。Oracleでは、代替システムで各サービスを使用できるようになるまで、共有サービスをホストするためのDSCのサポートを継続します。

適応しきい値機能DBSNMPのDBSNMPパッケージのサポート終了

適応しきい値機能に関連付けられたDBSNMP PL/SQLパッケージは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13.5以降、すべてのOracle Databaseターゲットのデータベース・サーバー適応しきい値およびベースライン・メトリックしきい値のすべての機能が削除されています。この機能をサポートするデータベース・サーバー側パッケージDBSNMP.BSLN、DBSNMP.BSLN_INTERNALは使用できなくなります。DBSNMP.MGMT_RESPONSEは、引き続きサポートされます。

この非推奨およびサポート終了の詳細は、My Oracle Support 2697846.1を参照してください

ポリシー管理型のデータベース・デプロイメントのサポート終了

ポリシー管理型のデータベース・デプロイメント・オプションは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

ポリシー管理データベースはOracle Database 21cで非推奨となり、管理者管理データベース・デプロイメントはポリシー管理データベースと同様の機能で拡張されました。ポリシー管理データベースによって提供される自動化と管理者管理データベースの一貫性を組み合せることで、データベース管理者のデータベース管理タスクの簡素化を目指しました。この組合せ型のデータベース・デプロイメントでは、デプロイメント時に特定のスタイルを選択する必要なく、データベースの起動順序をランク付けおよび定義するオプションを提供するなど、両方のメリットが提供されます。

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ・ユーザー移行ユーティリティのサポート終了

Database 23c以降、エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)ユーザー移行ユーティリティ(UMU)はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

回避策はありません。

Oracle Enterprise Manager Database Expressのサポート終了

Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)は、Oracle Databaseリリース23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

EM Expressは、Oracle Database内に構築されるWebベースのデータベース管理ツールです。これは、キー・パフォーマンス管理および基本的なデータベース管理機能をサポートしています。EM ExpressはOracle Database 21cで非推奨になりました。EM Expressの機能の多くは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Database Managementサービス、Oracle Enterprise Manager Cloud ControlまたはOracle SQL Developerで使用できるようになりました。

EM Expressのかわりに、OCI Database Managementサービス、Oracle Enterprise Manager Cloud Control、Oracle SQL Developer WebまたはOracle SQL Developerデスクトップ製品から、要件およびデプロイメント・タイプ(クラウド、オンプレミスまたはハイブリッド)に適合するツールを選択することをお薦めします。

Oracle Wallet Manager (OWM)のサポート終了

Oracle Database 23c以降、Oracle Wallet Manager (OWM)はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

orapkiコマンドライン・ツールを使用してOWMを置き換えることをお薦めします。

RASADMのサポート終了

Real Application Security GUI管理ツール(RASADM)は、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

RASADMは、Oracle Database 23cでの使用がサポートされなくなりました。RASADMのすべての機能を含むRAS PL/SQL APIを使用することをお薦めします。

Oracle Label Securityのパラメータおよびファンクションのサポート終了

Oracle Database 12cで非推奨となったOracle Label Security (OLS)のパラメータおよびファンクションは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

以前に非推奨になったOLSのパラメータおよびファンクションには、使用できる代替パラメータがあります。

次のOLSファンクションはサポートが終了しました。

Least_UBOUND。かわりにOLS_GREATEST_LBOUNDを使用します。
LUBD。かわりにOLS_GLBDを使用します。
DOMINATES。かわりにOLS_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
STRICTLY_DOMINATES。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
S_DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
DOMINATED_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
DOM_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
STRICTLY_DOMINATED_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
S_DOM_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。

また、OLSスタンドアロン・ファンクションSA_UTL.DOMINATESブール・データ型もサポートされなくなります。NUMBERデータ型を使用するSA_UTL.DOMINATESファンクションは非推奨ではありません。

代替方法の詳細は、『Oracle Label Security管理者ガイド』の「非推奨となった機能」を参照してください。

Oracle Internet DirectoryとOracle Label Securityのサポート終了

Oracle Internet Directory (OID)とOracle Label Security (OLS)の統合は、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

OLSポリシーおよびラベルを格納するためのOIDの使用は、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。この機能の代替は計画されていません。この機能を使用している場合は、この情報をコピーして保存するカスタム・メソッドを作成する必要があります。

RADIUSユーザーへの管理権限の付与のサポート終了

Oracle Database 23c以降、レガシーRADIUS APIを使用してデータベースへの認証を行うユーザーには、管理権限が付与されなくなりました。

日付: 2023年4月

以前のリリースでは、RADIUS APIを使用して認証するユーザーには、SYSDBASYSBACKUPなどの管理権限を付与できました。Oracle Database 23cでは、最新の標準を使用する新しいRADIUS APIが導入されています。ユーザーに管理権限を付与するには、データベースへのデータベース接続で新しいRADIUS APIが使用されていること、およびOracle Database 23cクライアントを使用してOracle Database 23cサーバーに接続していることを確認します。

Transparent Data Encryption PKIキーのサポート終了

Transparent Data Encryption (TDE)公開キー・インフラストラクチャ(PKI)キーはOracle Database 23cでサポートが終了しました

日付: 2023年4月

TDE PKIキーの非推奨は、Oracle Database 12cで発表されました。かわりに現在のTDEキーのいずれかを使用することをお薦めします。Oracle Database 23cをアップグレードする前に、ドキュメントに従って新しいTDEキーでデータベースのキー更新を行います。TDEで使用されるPKIキーがアップグレード・スクリプトによって検出された場合、スクリプトは停止し、アップグレードの前にTDEマスター・キーのキー更新を行うように通知されます。

GOSTおよびSEED TDE暗号化アルゴリズムのサポート終了

Oracle Database 23c以降、GOSTおよびSEEDアルゴリズムのTransparent Data Encryption (TDE)暗号化ライブラリはサポートされなくなり、削除されました。GOSTおよびSEED復号化ライブラリは非推奨です。どちらも、HP Itaniumプラットフォームでは削除されます。

日付: 2023年4月

GOST 28147-89はロシア政府によって非推奨とされ、SEEDは韓国政府によって非推奨とされました。韓国政府が承認したTDE暗号化が必要である場合は、かわりにARIAを使用します。GOST 28147-89を使用している場合は、サポートされている別のTDEアルゴリズムを使用して、復号化および暗号化する必要があります。GOST 28147-89およびSEEDの復号化アルゴリズムはOracle Database 23cに含まれていますが、非推奨であり、GOST暗号化アルゴリズムはOracle Database 23cでサポートが終了しました。TDE暗号化にGOSTまたはSEEDを使用している場合は、Oracle Database 23cにアップグレードする前に、別のアルゴリズムで復号化および暗号化することをお薦めします。ただし、HP Itaniumプラットフォームを除き、Oracle Database 23cではGOSTおよびSEED復号化ライブラリを使用できるため、アップグレード後に復号化することもできます。

Oracle Database 10Gパスワード検証機能のサポート終了

Oracle Database 23c以降、10Gデータベース・パスワード検証機能はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

Oracle Database 10gのデータベース・パスワード検証機能10Gは、Oracle Database 23cでサポートされなくなったか、使用できなくなりました。Oracle Database 10Gデータベース・パスワード検証機能を識別する方法、および最新の最も安全なデータベース・パスワード検証機能の暗号化を使用するようにデータベース・ユーザーを更新する方法の詳細は、『データベース・アップグレード・ガイド』のインストール前の章を参照してください。

10G検証機能に関連付けられたパラメータは、Oracle Database 21cでサポートされなくなりました。

  • IGNORECASE
  • SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、11Gおよび12Cの検証機能がデフォルトのパスワード検証機能でした。次の関連パラメータ値もサポートされなくなります。

  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER値の8、9、10および11が削除されました(12と12aは残っています)。
  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENT値の11が削除されました(12と12aは残っています)。

また、次の点にも注意してください。

  • 12c検証機能を使用する10gおよび11gのパッチ適用されたクライアントは引き続き動作します。
  • Database Net Servicesリファレンスにリストされているクライアント機能が変更されます。
  • O3LO4LおよびO5Lクライアント機能がクライアント機能表から削除されます。
Transport Layer Securityバージョン1.0および1.1のサポート終了

Database 23c以降、Transport Layer Securityプロトコル・バージョン1.0および1.1の使用はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

データベース・クライアントおよびサーバーは最も安全なプロトコルおよび暗号アルゴリズムの使用をネゴシエートするため、ほとんどの場合、この変更による影響はありません。ただし、TLS 1.0または1.1が指定されている場合は、これを削除してデータベース・サーバーおよびクライアントが最も安全なプロトコルを選択できるようにするか、プロトコルにTLS 1.2またはTLS 1.3、あるいはその両方を指定する必要があります。最も安全な最新のプロトコルを使用することをお薦めします。そのプロトコルはTLS 1.3で、Oracle Database 23cで導入されています。

Unix Crypt (MD5crypt)パスワード検証機能のサポート終了

Unix Crypt (MD5crypt)パスワード検証機能アルゴリズムは、Oracle Database 23cのサーバーおよびクライアントではサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

Oracle Internet Directory (OID)のユーザーを使用するエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)のお客様は、Unix Cryptによって、OIDによって、またはOIDへの移行前にオペレーティング・システムによって生成された、古い安全性の低いパスワード検証機能を使用できる可能性があります。パスワードをハッシュする現在の方法に比べ、Unix Cryptは安全性の低いアルゴリズムです。Oracle Databaseでは、それらの古いパスワード検証機能を使用してEUSまたはOIDユーザーを認証できなくなりました。新しいセキュアなハッシュ・アルゴリズムを使用して、OIDのパスワードを今すぐリセットすることをお薦めします。

FIPS強度80の暗号化のサポート終了

FIPS暗号強度80は、Oracle Database 23cのリリースではサポートされなくなりました。かわりに、FIPS暗号強度112を使用してください。

日付: 2023年4月

FIPS暗号強度80は、RSA、Diffie-Hellman (DH)およびDigital Signature Algorithm (DSA)のキー長1024に相当します。Oracle Database 21cでのFIPSの使用では、低い強度0 (RSA/DH/DSAのキー長512)がサポートされなくなりました。Oracle Database 23cでサポートされているFIPS暗号強度は112 (RSA/DH/DSAのキー長2048)のみです。暗号強度80と0は、FIPS以外では引き続き使用できます。FIPS暗号強度112はFIPS暗号強度80よりもずっと強力であり、Oracle Database 23cではその長いキー長が使用されるため、FIPS 112を使用することをお薦めします。

Diffie-Hellman匿名暗号のサポート終了

Oracle Database 23cでは、アウトバウンド接続とデータベース・クライアント/サーバー接続の両方について、Diffie-Hellman匿名暗号(DH anon)の使用はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

DH anon暗号の削除により、Oracle Database接続のセキュリティが向上します。

Oracle Database 23cでは、次の3つの暗号はサポートされなくなりました。
  • TLS_DH_ANON_WITH_AES_256_GCM_SHA384
  • TLS_DH_ANON_WITH_AES_128_GCM_SHA256
  • SSL_DH_ANON_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)のお客様の場合は、OID接続でサーバーベースのTLS認証を使用していることを確認する必要があります。データベース・クライアント/サーバー接続の場合は、サーバーとクライアントを、可能なかぎり強力な接続になるようネゴシエートできるようにする必要があります。DH anon暗号を指定した場合は、その暗号を削除する必要と、データベース・サーバーが1方向TLS接続に対して認証されるようにする必要があります。

Oracle Database Extensions for .NETのサポート終了

Oracle Database Extensions for .NETはサポートされなくなりました。.NETコードを中間層に配置するか、外部プロシージャ機能を使用するか、PL/SQLまたはJavaを使用してコードをリライトすることをお薦めします。

日付: 2023年4月

Oracle Database Extensions for .NETは、Microsoft Windows上のOracle Databaseの機能であり、.NETによって管理される言語(C#など)で記述されたストアド・プロシージャおよびファンクションが使用できるようになります。

Oracle Databaseは、Oracleデータベース・プロセスの外にある外部プロセス内でMicrosoft Common Language Runtime(CLR)をホストします。アプリケーション開発者は、C#やVB.NETなど、任意の.NET準拠言語を使用してストアド・プロシージャおよびファンクションを記述し、これらの.NETストアド・プロシージャを他のPL/SQLまたはJavaストアド・プロシージャと同様にデータベースで使用できます。.NETストアド・プロシージャは、PL/SQLパッケージ、プロシージャ、ファンクションおよびSQL文からのトリガー、またはPL/SQLプロシージャやファンクションをコール可能な場所ならどこからでもコールできます。

次の移行オプションがあります。
  • 中間層への.NETコード(アセンブリ)の移動
  • 外部プロシージャ機能を使用した、外部プロセスのロードおよび.NETアセンブリの実行
  • PL/SQLまたはJavaを使用したストアド・プロシージャのリライト
Quality of Service Managementのサポート終了

Oracle Databaseリリース23c以降では、Oracle Quality of Service Management (QoSMまたはQoS Management)はサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

Oracle QoSMでは、事前定義されたポリシーに基づいてシステム構成を調整し、必要なパフォーマンス・レベルでアプリケーションを継続的に実行できるようにすることで、システム全体のワークロード管理が自動化されます。アプリケーションおよびデータベースはますます、QoSMのリソース管理機能の一部を提供するシステムにデプロイされるようになってきています。同時に、OracleのAutonomous Health Frameworkは、システムとその関連コンポーネントの健全性および運用能力に影響を与える事象や状態を緩和するための推奨事項を調整したり提供するように強化されています。このため、QoSMおよびそのメモリー・ガード機能は、Oracle Database 23cではサポートされなくなりました。

従来の監査のサポート終了

Oracle Database 23cでは、従来の監査はサポートされなくなりました。統合監査を使用することをお薦めします。

日付: 2023年4月

Oracle Database 23c以降では、統合監査が、Oracle Database監査を実行するための方法です。統合監査では、選択的かつ効果的な監査をより柔軟に実行できます。これは、企業にとって重要なアクティビティに重点を置くために役立ちます。統合監査には、単一のセキュアな統合証跡、監査選択性に関する条件ポリシー、および簡潔性に関する事前構成済のデフォルト・ポリシーがあります。セキュリティとコンプライアンスの向上のために、統合監査の使用をお薦めします。

config.shのサポート終了

Oracle Database 23c以降では、Oracle Grid Infrastructure構成ウィザード・ツール(config.sh)はサポートされなくなりました。かわりにgridSetup.shを使用してください。

日付: 2023年4月

イメージベースのOracle Grid Infrastructureインストールの導入により、config.sh機能は廃止されました。gridSetup.shスクリプトでは、config.shで以前使用されていたレスポンス・ファイル機能がサポートされています。

OLS表のLABELS列のサポート終了

ALL_SA_USER_LABELSおよびDBA_SA_USER_LABELS OLS表のLABELS列は、Oracle Database 23cでサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

LABELS列は、他の列で使用可能な情報と重複するため、Oracle Label Security (OLS)に対しては以前に非推奨になっていました。この変更により、参照する列を選択する必要がなくなったため、これらの表の使いやすさが向上します。

32ビットのOracle Databaseクライアントのサポート終了

32ビットのOracle Databaseクライアントは、Oracle Database 23cでサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

Oracleは、32ビットのOracle Databaseクライアントの開発を中止しました。64ビットのOracle Databaseクライアントを使用することをお薦めします。32ビット・アプリケーションを使用している場合は、「異なるOracleバージョンのクライアント/サーバーの相互運用性サポート・マトリックス(ドキュメントID 207303.1)」、およびリリース・サポート・ライフサイクル(My Oracle Support 742060.1)に従って、以前の32ビットOracle Databaseクライアントを引き続き使用できます。Thin JDBCや管理対象ODP.NETなどのThinまたはManagedデータ・クライアント・アクセス・ドライバを使用することもできます。

Oracle Sharding高可用性のためのOracle GoldenGateレプリケーションのサポート終了

Oracle Shardingのシャード・レベルの高可用性のためのOracle GoldenGateレプリケーションの使用が、Oracle Database 23cでサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)のサポート終了

Oracle Database 23c以降、グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)の使用はサポートされなくなりました。

日付: 2023年7月

Oracleは、別のリポジトリを使用してメタデータを格納しています。GIMRの使用はOracle Database 23cではサポートされていません。この移行は、Oracle Autonomous Health Framework (AHF)、Cluster Health Monitor (CHM)、Oracle Cluster Health Advisor (CHA)、Oracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)など、GIMR (GIMRクライアント)を使用する機能に影響を与えないよう計画されています。

データ・リカバリ・アドバイザ(DRA)のサポート終了

Oracle Database 23c以降、データ・リカバリ・アドバイザ(DRA)機能はサポートされなくなりました。

日付: 2023年7月

DRAのサポート終了には、LIST FAILUREADVISE FAILUREREPAIR FAILUREおよびCHANGE FAILUREというOracle Recovery Manager (RMAN)コマンドのサポート終了が含まれています。データベース管理者はこれらのコマンドにアクセスできなくなります。DRAに代わる機能はありません。

DBUAおよび手動アップグレード方法のサポート終了

Oracleでは、データベースのアップグレードにAutoUpgradeを使用することをお薦めします。

日付: 2023年7月

Oracle Databaseのアップグレードの信頼性とサポートを改善するために、Oracleでは、Database Upgrade Assistant (DBUA)、およびパラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)とデータベース・アップグレード・スクリプトdbupgradeおよびdbupgrade.cmdを使用する手動アップグレードのサポートを終了しています。Oracle DatabaseアップグレードでAutoUpgradeを使用します。廃止されたアップグレード方法を置き換えることで、OracleはAutoUpgradeユーティリティの機能と管理性の改善と拡張に集中できます。

Oracle OLAPのサポート終了

分析ワークスペース、OLAP DMLプログラミング言語、財務レポートおよびOLAP Java APIは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年7月

高度な分析機能が必要な新しいアプリケーションの場合、予測およびwhat-if分析のために分析ビュー(Oracle Databaseの機能)またはOracle Essbaseを検討することをお薦めします。Oracle分析ビューは、あらゆるOracle Databaseエディションの機能です。アプリケーションでディメンション問合せおよびレポート・アプリケーションにOLAPを使用する場合は、Oracle分析ビューをOLAPの代替として検討することをお薦めします。分析ビューは、既存のデータベース表およびビューに格納されているデータの分析問合せを迅速に効率的に作成する方法を提供します。Oracle分析ビューを使用すると、"キューブ・ビルド/更新"プロセスを必要とせずに、ディメンション問合せモデルおよびサポート・メタデータを取得できます。キューブ・ビルド/更新プロセスを省くことで、スケーラビリティ制約(モデルの複雑さとデータ量)が緩和され、データ準備パイプラインが簡素化され、データ待機時間が短縮または省かれます。

Oracle Real Application TestingによるOracle Data Masking and Subsettingのサポート終了

Oracle Database 23cでは、データ・マスキングとOracle Real Application Testingの統合はサポートされなくなりました。

日付: 2023年11月

テストの場合、Oracleでは、テスト・データベースをセキュリティのために本番レルムに保持し、SQLパフォーマンス・アナライザ(SPA)試行とデータベース・リプレイの両方を実行するためにデータにアクセスできないテスト用のユーザー・アカウントを作成することをお薦めします。

アドレスの共有グリッド・ネーミング・サービス・オプションのサポート終了

クラスタでの名前解決のためのグリッド・ネーミング・サービスの共有GNSオプションは、Oracle Grid Infrastructure 23cでサポートされなくなりました。

日付: 2023年12月

「共有GNS名解決」オプションは、1つのクラスタ上で実行されるデーモンで、解決のためにGNSに委任されるドメイン内のすべてのクラスタに名前解決を提供するように構成されます。これは、SRVCTLコマンドを使用して一元的に管理できます。Oracle Database 23c以降では、デプロイメント・オプションとしての、ロールを使用してGNSのプライマリ・ロールまたはセカンダリ・ロールを指定するオプション、および共有GNSを使用するオプションが廃止されています。これらの機能を使用する既存の構成は、アップグレード後も機能しますが、新しいGNSデプロイメントでは使用できません。Oracleでは、独自のDNSを使用してOracle Grid Infrastructureへのクライアント接続を構成することをお薦めします。

DBMS_AUDIT_MGMT.FLUSH_UNIFIED_AUDIT_TRAILプロシージャのサポート終了

DBMS_AUDIT_MGMTプロシージャのDBMS_AUDIT_MGMT.FLUSH_UNIFIED_AUDIT機能は、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年12月

監査レコードが共通ロギング・インフラストラクチャ・キューをバイパスし新しい内部リレーショナル表に直接書き込まれるようになったため、このプロシージャは不要になりました。

AUDIT_TRAIL_PROPERTYパラメータのAUDIT_TRAIL_WRITEモードのサポート終了

Oracle Database 23cでは、AUDIT_TRAIL_PROPERTY機能のDBMS_AUDIT_MGMT AUDIT_TRAIL_WRITEモードのサポートが終了しました。

日付: 2023年12月

監査レコードが共通ロギング・インフラストラクチャ・キューをバイパスし新しい内部リレーショナル表に直接書き込まれるようになったため、このプロシージャは不要になりました。

クラスタ時刻同期化サービスのサポート終了

クラスタ時刻同期化サービス(CTSS)のサポートは、Oracle Database 23cで終了しました。

日付: 2024年1月

クラスタ・メンバー・ノード間で時刻を同期するには、オペレーティング・システムで構成されているネットワーク・タイム・プロトコル(ntpchronyなど)またはMicrosoft Windows Timeサービスを使用します。ネットワーク時刻同期化が構成されていることを確認するには、cluvfy comp clocksync -n allコマンドを使用します。

Oracle Database 23cでサポートが終了したパラメータ

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリース以降、サポートされなくなった初期化パラメータを確認してください。

SYS_CONTEXT USERENVのEXTERNAL_NAMEパラメータのサポート終了

SYS_CONTEXT USERENVのEXTERNAL_NAMEパラメータは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました

日付: 2023年4月

EXTERNAL_NAMEパラメータは、Oracle Database 10gで非推奨になりました。2つの新しいパラメータAUTHENTICATED_IDENTITYおよびENTERPRISE_IDENTITYが詳細情報を提供します。Oracle Database 23cではEXTERNAL_NAMEが削除されます。

サービス属性値SESSION_STATE_CONSISTENCY = STATICのサポート終了

SESSION_STATE_CONSISTENCY = STATICが指定されたセッション属性値FAILOVER_TYPE = TRANSACTIONは、サポートされているサービス属性の組合せではなくなりました。

日付: 2023年4月

以前のリリースでは、サービス・パラメータsession_stateを使用し、透過的アプリケーション・コンティニュイティを使用してセッション状態を自動的に管理したり、session_stateDYNAMICまたはSTATICに設定して管理できました。しかし、Oracle Database 23c以降、STATICオプションを使用できなくなりました。かわりに、次のいずれかのフェイルオーバー・オプションを使用します。

  • FAILOVER_TYPE = AUTOSESSION_STATE_CONSISTENCY = AUTOまたはHYBRID
  • FAILOVER_TYPE = TRANSACTIONおよびSESSION_STATE_CONSISTENCY = DYNAMIC

これらの構成により、Oracle Databaseでのセッション状態トラッキングが強制され、セッション移行およびセッションのフェイルオーバー時にセッション状態が維持されます。

Oracle Database 21c以降は、RESET_STATE属性を設定して、リクエストの最後にアプリケーションにより設定されたセッション状態をクリアすることもできます。詳細は、RESET_STATEを参照してください。計画メンテナンスの場合、完了していないリクエストについてアプリケーション・コンティニュイティと組み合せて、Oracle Database接続プールからリクエストを排出することをお薦めします。

Oracle Label Securityのパラメータおよびファンクションのサポート終了

Oracle Database 12cで非推奨となったOracle Label Security (OLS)のパラメータおよびファンクションは、Oracle Database 23cでサポートが終了しました。

日付: 2023年4月

以前に非推奨になったOLSのパラメータおよびファンクションには、使用できる代替パラメータがあります。

次のOLSファンクションはサポートが終了しました。

Least_UBOUND。かわりにOLS_GREATEST_LBOUNDを使用します。
LUBD。かわりにOLS_GLBDを使用します。
DOMINATES。かわりにOLS_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
STRICTLY_DOMINATES。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
S_DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
DOMINATED_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
DOM_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
STRICTLY_DOMINATED_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。
S_DOM_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYスタンドアロン・ファンクションを使用してください。

また、OLSスタンドアロン・ファンクションSA_UTL.DOMINATESブール・データ型もサポートされなくなります。NUMBERデータ型を使用するSA_UTL.DOMINATESファンクションは非推奨ではありません。

代替方法の詳細は、『Oracle Label Security管理者ガイド』の「非推奨となった機能」を参照してください。

ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONパラメータのサポート終了

Oracle Database 23c以降では、ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONパラメータはサポートされなくなりました。

日付: 2023年4月

TDEウォレットを格納および取得するには、WALLET_ROOT構造(Oracle Database 18cで導入)を使用します。

ノート:

Transparent Data Encryption (TDE)が有効になっているが、WALLET_ROOTが構成されていない場合は、Oracle Database 23cへのアップグレードがブロックされます。TDEを使用したデータベースのアップグレードに対するこのブロックは、アップグレード後にデータベースをオープンできない可能性を回避するためです。
ADD_SSLV3_TO_DEFAULT SQLNET.ORAパラメータ(およびSSLv3)のサポート終了

Oracle Database 23c以降では、データベースのサーバーとクライアントの接続でSecure Socket Layer v3プロトコル(SSLv3)がサポートされなくなり、sqlnet.oraのパラメータADD_SSLV3_TO_DEFAULTが削除されました。

日付: 2023年4月

データベースのサーバーとクライアント間の接続を保護する上で、SSLv3はあまり安全ではないプロトコルです。SSLv3を使用するかわりに、サーバーとクライアント間で共通する最もセキュアなプロトコルを、データベースのサーバーとクライアントがネゴシエートできるようになります。Oracle Database 23cには、証明書ベースのネットワーク暗号化用にTLS 1.2およびTLS 1.3プロトコルが用意されています。

Oracle Database 23cで非推奨となった機能

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースで非推奨となった機能を確認し、アプリケーション戦略に対する代替方法を確認してください。

PROXY_ONLY_CONNECTの非推奨

スキーマをPROXY_ONLY_CONNECTに設定する機能は、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年4月

スキーマのPROXY_ONLY_CONNECTへの設定はこのリリースで非推奨となり、さらに将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。PROXY_ONLY_CONNECTのかわりにSCHEMA ONLYユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。スキーマ専用アカウントにはスキーマに関連付けられたパスワードがないため、スキーマに直接ログインすることはできず、パスワードをローテーションする必要はありません。

Oracle Database 11gのSHA-1検証機能の非推奨

Oracle Database 23c以降、Oracle Database 11gで導入されたSHA-1検証機能は非推奨です。

日付: 2023年4月

Oracle Database 12cで導入されたsalt付きの複数ラウンドSHA-512パスワード・ハッシュ("検証機能"とも呼ばれる)は、パスワードのセキュリティを強化します。データベースで11gの検証機能(11G)がまだ使用されている場合は、12c (12C)の最適化解除済PBKDF2ベースの検証機能にアップグレードできるように、リセットすることをお薦めします。

RFC-2138に基づくRADIUS APIの非推奨

Oracle Database 23c以降、Request for Comments (RFC) 2138に基づく古いRADIUS APIは非推奨です。

Oracle Database 23cでは、RFC 6613およびRFC 6614に基づく更新済RADIUS APIが導入されています。新しいRADIUS APIを使用するために、できるだけ早く移行を計画することをお薦めします。新しいAPIは、デフォルトで有効になっています。古いRADIUS APIに関連付けられたパラメータも非推奨です(SQLNET.RADIUS_ALTERNATESQLNET.RADIUS_ALTERNATE_PORTSQLNET.RADIUS_AUTHENTICATIONおよびSQLNET.RADIUS_AUTHENTICATION_PORT)。古いRADIUS APIを使用するようにデフォルトを変更する方法の詳細は、RADIUS APIのドキュメントを参照してください。

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)の非推奨

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)は、Oracle Database 23cで非推奨になりました。

集中管理ユーザー(CMU)の使用に移行することをお薦めします。この機能を使用すると、エンタープライズ・ユーザー認証およびデータベースへの認可用のディレクトリ・サービスを介在させることなく、Microsoft Active Directoryに直接接続できます。Oracle Databaseがクラウドにある場合は、クラウド・アイデンティティ・プロバイダとの新しい統合の1つに移行することもできます。

自動ログイン・ウォレット・バージョン6の非推奨

Oracle Database 23cでは、新しい自動ログイン・ウォレット・バージョン(7)が導入されました。Oracleローカル自動ログイン・ウォレットのバージョン6は非推奨です。

日付: 2023年4月

ローカルの自動ログイン・ウォレットを更新するには、orapkiを使用して変更します。

WALLET_LOCATIONパラメータの非推奨

パラメータWALLET_LOCATIONは、Oracle Databaseサーバー用のOracle Database 23cでの使用が非推奨になりました。Oracle Databaseクライアントでの使用は非推奨ではありません。

日付: 2023年4月

Oracle Databaseサーバーの場合、WALLET_LOCATIONを使用するかわりにWALLET_ROOTシステム・パラメータを使用することをお薦めします。

Fusion Middlewareに対するRAS中間層セッションのサポートの非推奨

Fusion Middlewareアプリケーション・セッション・サービスに対するOracle Real Application Security (RAS)中間層マスター・セッションのサポートは、Oracle Database 23cで非推奨になりました

日付: 2023年4月

このフィルタは、FMWアプリケーション・サーバーのRASセッションを自動的に作成します。Oracle Database 23c以降では、他のアプリケーション・サーバーの場合と同様に、今後のRASセッションを作成するにはコードを作成する必要があります。

Oracle Data Provider for .NET管理対象外ドライバの非推奨

Oracle Data Provider for .NET (ODP.NET)管理対象外ドライバは、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年4月

ODP.NETは、Oracle DatabaseへのADO.NETベースのデータ・アクセスを提供します。Microsoft .NET Frameworkには、ODP.NET管理対象ドライバとODP.NET管理対象外ドライバという2つのプライマリOracleデータ・アクセス・ドライバがあります。Oracle Database 23cでは、ODP.NET管理対象ドライバは、同じアプリケーション・プログラミング・インタフェースおよび構成設定を持つODP.NET管理対象外ドライバで使用可能なすべての主要な機能をサポートします。既存の.NETアプリケーションの大部分では、管理対象外のODP.NETから管理対象のODP.NETへのコード移行は簡単です。既存の管理対象外のODP.NETアプリケーションをODP.NET管理対象ドライバに移行することをお薦めします。ODP.NET管理対象外ドライバは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

ODP.NET管理対象ドライバは、NuGetパッケージングを介して消費できる、よりコンパクトで簡単なインストールです。管理対象外のODP.NETは、NuGetパッケージとして使用できません。複数の管理対象外ODP.NETデプロイメントよりも、同じマシン上の複数の管理対象ODP.NETデプロイメントを管理する方が容易です。これらのメリットにより、お客様の使用には管理対象外のODP.NETよりも管理対象のODP.NETが優先されます。管理対象外のODP.NETには管理対象のODP.NETに勝る利点がないため、管理対象外のODP.NETは非推奨になりました。

GOSTおよびSEEDアルゴリズムの非推奨

Oracle Database 23c以降では、GOSTおよびSEEDアルゴリズムのTransparent Data Encryption (TDE)復号化ライブラリは非推奨になり、GOSTおよびSEEDへの暗号化はサポートされなくなります。

日付: 2023年4月

GOST 28147-89はロシア政府によって非推奨とされ、SEEDは韓国政府によって非推奨とされました。韓国政府が承認したTDE暗号化が必要である場合は、かわりにARIAを使用します。GOST 28147-89を使用している場合は、サポートされている別のTDEアルゴリズムを使用して、復号化および暗号化する必要があります。GOST 28147-89およびSEEDの復号化アルゴリズムはOracle Database 23cに含まれていますが非推奨となり、GOST暗号化アルゴリズムはOracle Database 23cでサポートが終了しました。TDE暗号化にGOSTまたはSEEDを使用している場合は、Oracle Database 23cにアップグレードする前に、別のアルゴリズムで復号化および暗号化することをお薦めします。ただし、HP Itaniumプラットフォームを除き、Oracle Database 23cではGOSTおよびSEED復号化ライブラリを使用できるため、アップグレード後に復号化することもできます。

Oracle Persistent Memoryの非推奨

Oracle Persistent Memory Database (PMEM)は、IntelがOptane Persistent Memoryハードウェアの製造を中止したため、Oracle Database 23cで非推奨となりました。

日付: 2023年4月

Intelは、Optane Persistent Memory製品の製造中止を発表しました。そのため、Oracle Persistent Memory Databaseは非推奨となっています。

Oracle Memory Speed File SystemでのPMEMサポートは非推奨

Oracle Memory Speed (OMS) File Systemは、Oracle Database 23cでIntel Optane Persistent Memoryでの使用が非推奨となりました。

日付: 2023年4月

Intelは、Optane Persistent Memory製品の製造中止を発表しました。そのため、Oracle Memory Speed (OMS) File Systemの使用は非推奨となっています。

部分DN一致のサービス名およびサーバー専用の証明書チェックの非推奨

Oracle Database 23c以降では、(部分および完全)一致がデータベース・サーバー証明書に限定されなくなりました。リスナー証明書もチェックされ、部分DN一致の場合はSERVICE_NAMEパラメータが無視されます。

日付: 2023年4月

識別名(DN)によるサーバー側の証明書の検証が、リスナー証明書とデータベース・サーバー証明書の両方がチェックされるように変更されました。以前のOracle Databaseリリースでは、データベース・サーバー証明書のみがチェックされていました。本番ではほとんどのケースで、リスナーとデータベースで同じ証明書が使用されます。異なる証明書が使用されている場合、DN一致では、SANまたはホスト名証明書情報での部分DN一致を可能にするために新しい証明書が必要になることがあります。リスナー証明書の確認に加えて、部分DN一致を使用する際にはSERVICE_NAMEパラメータが無視されて、ホスト名接続文字列パラメータのみが証明書共通名(CN)およびサブジェクト代替名(SAN)フィールドに対してチェックされます。以前のリリースでの動作(ホスト名に加えてサービス名を使用し、データベース・サーバー証明書のみをチェックする)に戻すには、新しいパラメータSSL_ALLOW_WEAK_DN_MATCH=TRUEを設定します。デフォルトはFALSEです。

mkstoreコマンドライン・ユーティリティの非推奨

mkstoreウォレット管理コマンドライン・ツールは、Oracle Database 23cでは非推奨であり、将来のリリースで削除される可能性があります。

日付: 2023年4月

ウォレットの管理には、orapkiコマンドライン・ツールの使用をお薦めします。

ネットワーク・データ・モデル(NDM) XML APIは非推奨

Oracle SpatialのNDM機能で使用されるネットワーク・データ・モデル(NDM) XML APIは、Oracle Databaseリリース23cでは非推奨となっています。

日付: 2023年4月

カスタマイズしたネットワーク分析を効率的かつ安全に実装するために、Oracle SpatialではNDM XML APIを非推奨にしています。かわりに、Load On Demand (LOD) APIを使用します。LOD APIは、カスタマイズを簡単かつ安全に実装できるカスタマイズ・インタフェースを提供します。また、NDM縮約階層REST APIを使用して高パフォーマンス・ネットワーク分析を行うこともできます。

SDO_GEOR_ADMINパッケージ内の2つのサブプログラムが非推奨

SDO_GEOR_ADMINパッケージ内のGeoRasterサブプログラムSDO_GEOR_ADMIN.isUpgradeNeededおよびSDO_GEOR_ADMIN.upgradeGeoRasterは、データベース内のGeoRasterオブジェクトのメンテナンスに使用されるものであり、Oracle Databaseリリース23cでは非推奨となっています。

日付: 2023年4月

GeoRasterデータベースのサイズが大きくなると、SDO_GEOR_ADMIN.isUpgradeNeededおよびSDO_GEOR_ADMIN.upgradeGeoRasterサブプログラムのパフォーマンスが効率的ではなくなります。Oracle Database内のGeoRasterオブジェクトとそのシステム・データのメンテナンスには、かわりに、SDO_GEOR_ADMIN.checkSysdataEntriesSDO_GEOR_ADMIN.maintainSysdataEntriesなどの代替サブプログラムと、その他のいくつかのサブプログラムを使用することをお薦めします。

GeoRasterデータベースのメンテナンスのために代替サブプログラムを実行する方法の詳細は、『Oracle Spatial Spatial GeoRaster開発者ガイド』を参照してください。

SDO_GEORパッケージ内のSDO_GEOR.importFromおよびSDO_GEOR.exportToサブプログラムは非推奨

SDO_GEORパッケージ内のGeoRasterサブプログラムSDO_GEOR.importFromおよびSDO_GEOR.exportToは、Oracle Databaseリリース23cでは非推奨となっています。

日付: 2023年4月

SDO_GEOR.importFromおよびSDO_GEOR.exportToサブプログラムでは、いくつかの一般的なイメージ・ファイル形式で格納された、非常に小さいイメージがサポートされています。これらは、パフォーマンスが低いため、多くの使用制限があり、Oracle Autonomous Databaseではサポートされていません。イメージおよびラスター・ファイルをロードおよびエクスポートするには、非推奨となったこれらのサブプログラムを、SDO_GEOR_GDAL.translateサブプログラム、GDAL、またはGDALベースのGeoRaster ETLなどの代替オプションに置き換えることをお薦めします。これらのオプションでは、多くの制限はなく、100種類を超える形式での様々な地理空間イメージがサポートされており、パフォーマンスとスケーラビリティが大幅に高くなります。

Oracle Data GuardのSWITCHOVERコマンドのWAITオプション

Oracle Database 23c以降では、Oracle Data GuardのSWITCHOVERコマンドのWAITオプションが非推奨になりました。

日付: 2023年4月

Oracle Database 21cでは、新しいOracle Data GuardのプロパティDrainTimeoutが導入されました。このプロパティにより、SWITCHOVERの発行時に、Oracle Clusterwareに登録されているデータベース・サービスのdrain_timeoutのデフォルトがオーバーライドされます。Oracle Data GuardのSWITCHOVERコマンドのWAITオプションが冗長になりました。新しいDrainTimeoutプロパティを使用することをお薦めします。

DBMS_RESULT_CACHEファンクション名の非推奨

Oracle Database 23cでは、複数のDBMS_RESULT_CACHEのファンクション名が変更されます。

日付: 2023年4月

次のファンクションおよびプロシージャが非推奨になりました:

  • BLACK_LISTファンクション。BLOCK_LISTファンクションを使用してください。
  • BLACK_LIST_ADDプロシージャ。BLOCK_LIST_ADDプロシージャを使用してください。
  • BLACK_LIST_CLEARプロシージャ。BLOCK_LIST_CLEARプロシージャを使用してください
  • BLACK_LIST_REMOVEプロシージャ。BLOCK_LIST_REMOVEプロシージャを使用してください
  • OBJECT_BLACK_LISTファンクション。OBJECT_BLOCK_LISTファンクションを使用してください
  • OBJECT_BLACK_LIST_ADDプロシージャ。OBJECT_BLOCK_LIST_ADDプロシージャを使用してください。
  • OBJECT_BLACK_LIST_CLEARプロシージャ。OBJECT BLOCK LIST_CLEARプロシージャを使用してください。
  • OBJECT_BLACK_LIST_REMOVEプロシージャ。OBJECT_BLOCK_LIST_REMOVEプロシージャを使用してください。
Oracle ACFSスナップショットの再マスタリングの非推奨

Oracle Databaseリリース23c以降では、Oracle Advanced Cluster File System (ACFS)のスナップショットの再マスタリング機能が非推奨になりました。

日付: 2023年4月

この機能は、将来のリリースでサポートされなくなり、代替機能もない可能性があります。採用数が少ない機能のサポートを終了することにより、中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に集中できます。

Oracle ACFS圧縮の非推奨

Oracle Advanced Cluster File System (ACFS)のACFS圧縮機能は、Oracle Database 23cでは非推奨になりました。

日付: 2023年4月

この機能は、将来のリリースでサポートされなくなり、代替機能もない可能性があります。採用数が少ない機能のサポートを終了することにより、中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に集中できます。

Oracle Virtual DirectoryとReal Application Securityの非推奨

Oracle Virtual DirectoryとOracle Real Application Securityの使用は、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年7月

OVDとOracle Real Application Securityの使用は、OVDが別の製品として更新されなくなるため非推奨です

Oracle TextのBIG_IO属性非推奨

CONTEXT索引タイプのBIG_IO属性は、Oracle Database 23cで非推奨になり、将来のリリースで無効化または削除される可能性があります。

日付: 2023年7月

Oracleでは、この値をデフォルト値Nに設定することをお薦めします。BIG_IOは、索引ポストの長さが4KBを超えた場合にシークのコストを削減するために導入されました。ただし、内部コードは比較的非効率であり、属性を新しい索引オプションと組み合せることはできません。シーク・コストは、ソリッド・ステート・ディスクまたは非揮発性メモリー・デバイス(NVMe)にはあまり関連せず、ポストがキャッシュされている場合、シーク・コストは関係ありません。したがって、この設定はほとんどの索引にとってほとんどメリットがありません。

Oracle TextのASYNCHRONOUS_UPDATEの非推奨

CONTEXT索引タイプのASYNCHRONOUS_UPDATE設定は、Oracle Database 23cでは非推奨になり、将来のリリースでは無視または削除される可能性があります。

日付: 2023年7月

Oracleでは、将来のリリースでこの属性を無視または削除する可能性があります。Oracleでは、この値をデフォルト値SYNCHRONOUS_UPDATEに設定することをお薦めします。更新時の予期しない結果損失を回避するには、SYNC (ON COMMIT)またはSYNC(EVERY [time-period])を短い期間で使用します。

ASYNCHRONOUS_UPDATE設定は、更新が"delete followed by insert"として実装され、削除が即時(コミット時)であり、挿入が索引同期中にのみ実行されるという事実の回避策として導入されました。ただし、この設定は他のいくつかの索引オプションと互換性がありません。Oracleでは、使用を中止することをお薦めします。

Oracle Text CTXCAT索引タイプの非推奨

Oracle Textの索引タイプCTXCATは、Oracle Database 23cでは非推奨です。索引タイプ自体とその演算子CTXCATは、将来のリリースで削除される可能性があります。

日付: 2023年7月

CONTEXT問合せの代替文法としてCTXCATおよびCTXCAT文法の使用はどちらも非推奨です。かわりに、Oracleでは、CONTEXT索引タイプを使用することをお薦めします。索引タイプは、トランザクション以外のすべての同じ機能を提供できます。CONTEXTでのトランザクションに近い動作は、SYNC(ON COMMIT)または短い期間(できればSYNC(EVERY [time-period]))を使用して実現できます。

CTXCATは、通常、索引のサイズが数メガバイトのときに導入されました。最近の大規模な索引は、CTXCATで管理が困難な場合があります。CTXCATへの索引セットの追加は、CONTEXT索引タイプでFILTER BY列とORDER BY列、またはSDATA列(あるいはその両方)を使用することで、より効率的に実行できます。したがって、CTXCATが適切な選択になることはほとんどありません。Oracleでは、より効率的なCONTEXT索引タイプを選択することをお薦めします。

Oracle XML DBリボジトリの非推奨

Oracle XML DBリポジトリは、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年7月

Oracleでは、XML DBリポジトリで使用される機能を代替テクノロジに置き換えることをお薦めします。

DBMS_XMLGENの非推奨

PL/SQLパッケージDBMS_XMLGENは、Oracle Database 23cで非推奨になりました。

日付: 2023年7月

DBMS_XMLGENは、SQL問合せまたはPL/SQLを使用してXMLドキュメントを生成および変換するために提供される非標準のOracle独自のパッケージです。このパッケージは非推奨で、今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。Oracleでは、SQL/XML演算子を使用して、かわりにリレーショナル列からXMLを生成することをお薦めします。XMLドキュメントの生成および変更にANSI SQL/XML演算子を使用すると、XMLドキュメントを操作するための標準化された将来的な方法が提供されます。

DBMS_XMLSTOREの非推奨

PL/SQLパッケージDBMS_XMLSTOREは、Oracle Database 23cで非推奨になりました。

日付: 2023年7月

DBMS_XMLSTOREは、Oracle DatabaseでXMLデータを格納および操作できる非標準のOracle独自のパッケージです。このパッケージは非推奨で、今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。Oracleでは、通常のSQL DMLを使用し、標準のXQueryおよびSQL/XMLを使用してXMLデータを格納および管理することをお薦めします。標準機能を使用すると、XMLデータを格納および操作するための将来的にも有効な方法が提供されます。

非構造化XML索引の非推奨

非構造化XML索引は、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年7月

非構造化XML索引は非推奨であり、XML検索索引に置き換えられます。XML検索索引または構造化XML索引を使用することをお薦めします。

DBMS_HANG_MANAGERパッケージの非推奨

DBMS_HANG_MANAGERパッケージは、Oracle Database 23cでは非推奨です。かわりにDBMS_BLOCKER_RESOLVERを使用します。

日付: 2023年7月

DBMS_HANG_MANAGERパッケージは、セッションの問題に対処するために一部の構成パラメータおよび制約を変更する方法を提供します。このパッケージはDBMS_BLOCKER_RESOLVERに置き換えられます。DBMS_HANG_MANAGERは、将来のリリースで削除される可能性があります。

停止時間ゼロのアップグレード(ZDU)の非推奨

Oracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)の停止時間ゼロのアップグレード(ZDU)機能は、Oracle Database 23cで非推奨になりました。

日付: 2023年7月

ZDUでは、一時的なロジカル・スタンバイまたはOracle GoldenGateクラシックが使用されます。ただし、一時ロジカル・スタンバイは最新のデータ型をサポートしておらず、Oracle GoldenGateのクラシック実装は非推奨です。ZDUのかわりに、Oracleでは、DBMS_ROLLING PL/SQLパッケージと組み合せてFPPを使用することをお薦めします。新規OracleホームのプロビジョニングおよびデプロイメントにはFPPを使用でき、ローリング・アップグレードの効率的な方法としてDBMS_ROLLINGを使用できます。

DBMS_ROLLINGパッケージはアプリケーション・コンティニュイティと緊密に統合されており、データベース層の中断を最小限に抑え、ローリング・パッチ適用アクティビティをマスクするために役立ちます。

高可用性グリッド・ネーミング・サービス(GNS)の非推奨

Oracle Grid Infrastructureのグリッド・ネーミング・サービス(GNS)の高可用性グリッド・ネーミング・サービス機能は、Oracle Database 23cでは非推奨になりました。

日付: 2023年12月

高可用性GNSでは、マルチクラスタ環境における複数のGNSインスタンスを様々なロールで実行できます。この機能は非推奨になります。これに替わる機能はありません。

従来の監査パッケージおよびファンクションの非推奨

従来の監査パッケージおよびファンクションは、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年9月

従来の監査のサポート終了により、従来の監査に関連付けられたPL/SQLパッケージおよびファンクションは非推奨になります。この非推奨には、パッケージおよびファンクションINIT_CLEANUPDEINIT_CLEANUPおよびIS_CLEANUP_INITIALIZEDが含まれます。これらのパッケージまたはファンクションは引き続きOracle Database 23cで動作しますが、従来の監査構成に対する追加または変更はできません。

MDSYS所有のRDF Graph Networksの非推奨

MDSYSスキーマでのRDFグラフ・ネットワークの作成は非推奨です。Oracleでは、Oracle Database 19cで有効になっているユーザー・スキーマにRDFグラフ・ネットワークを作成することをお薦めします。

日付: 2023年11月

RDFグラフ・ネットワークは、開発者が複数のRDFグラフを含めるために作成する論理構造です。Oracle Database 19c以降では、RDFグラフ・ネットワークをユーザー・スキーマに作成できます。開発者はユーザー・スキーマでRDFグラフ・ネットワークを簡単に作成でき、この方法により他のユーザー・スキーマとグラフを簡単に共有できます。開発者はDBA権限を必要とせずにRDFグラフ・ネットワークを作成できるため、ユーザー・スキーマでのRDFグラフ・ネットワークの作成もより安全です。

非推奨のTREAT (expr AS JSON)

SQLデータ型JSONが使用可能になったため、演算子TREAT (expr AS JSON)は非推奨になりました。

日付: 2023年11月

この関数はJSONコンストラクタに置き換えられるため、TREAT(expr as JSON)機能は不要になりました。このため、OracleはOracle Database 23cでTREAT AS JSON演算子を非推奨にしています。

OpatchおよびOPatchAutoを使用したホーム外パッチ適用の非推奨

アウトオブプレース・パッチ適用にOPatchおよびOPatchAutoを使用すると、引き続き非推奨になります。

日付: 2023年12月

Oracle Database 23cでのパッチ適用の場合、Oracleでは、ゴールド・イメージを使用してアウトオブプレース・パッチ適用を使用して、四半期ごとのリリース更新(RU)を適用することをお薦めします。この非推奨は、インプレース・パッチ適用には影響しません。インプレース・パッチ適用を実行する場合、OPatchおよびOPatchAutoはこの目的に引き続き使用できます。Oracle Database 23c Free - 開発者リリースは、RUでのパッチ適用をサポートしていません。

RCONFIGコマンドライン・インタフェースの非推奨

Oracle Database 23c以降では、RCONFIGコマンドライン・インタフェース機能は非推奨となっています。

日付: 2024年1月

Database Configuration Assistant (DBCA)またはOracle Enterprise Managerを使用して単一インスタンスのデータベースをOracle RACに変換することをお薦めします。

UPDATE_SDATA APIの非推奨

Oracle TextのUPDATE_SDATA APIは、Oracle Database 23cで非推奨になりました。

日付: 2024年2月

Oracleでは、索引を変更するかわりに、基礎となるデータを更新することをお薦めします。

Oracle Database 23cで非推奨になったビュー

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースから非推奨になったビューを確認してください。

V$DATABASEビューのV$DATABASE.FS_FAILOVER列の非推奨

Oracle DATABASE 23c以降では、V$DATABASEビューのすべてのV$DATABASE.FS_FAILOVER列が非推奨になりました。V$FAST_START_FAILOVER_CONFIGビューを使用してください。

日付: 2023年4月

Oracle Data Guardのファスト・スタート・フェイルオーバー機能の構成詳細を含むV$FAST_START_FAILOVER_CONFIGビューが導入されています。その結果、V$DATABASEビューのFS_FAILOVER_*列が非推奨になりました。かわりに、V$FAST_START_FAILOVER_CONFIGビューの対応する列を使用してください。

列の置換は次のとおりです:

  • V$DATABASE.FS_FAILOVER_MODE: V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG.FAST_START_FAILOVER_MODEで置換
  • V$DATABASE.FS_FAILOVER_STATUS: V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG.STATUSで置換
  • V$DATABASE.FS_FAILOVER_CURRENT_TARGET: V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG.CURRENT_TARGETで置換
  • V$DATABASE.FS_FAILOVER_THRESHOLD: V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG.THRESHOLDで置換
  • V$DATABASE.FS_FAILOVER_OBSERVER_PRESENT: V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG.OBSERVER_PRESENTで置換
  • V$DATABASE.FS_FAILOVER_OBSERVER_HOST: V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG.OBSERVER_HOST で置換
V$PQ_SLAVEビューの非推奨

Oracle Database 23cでは、V$PQ_SLAVEビューがV$PQ_SERVERで置き換えられます。

日付: 2023年4月

V$PQ_SLAVEのかわりにV$PQ_SERVERを使用してください。

V$FS_FAILOVER_STATSビューの非推奨

Oracle Database 23cでは、V$FS_FAILOVER_STATSビューが非推奨になり、V$DG_BROKER_ROLE_CHANGEビューで置き換えられます。

日付: 2023年4月

V$FS_FAILOVER_STATSビューには、最後に発生したファスト・スタート・フェイルオーバーに関する限られた情報が1行表示されていました。データはプライマリ・データベースでのみ使用でき、データベースを再起動するとなくなっていました。新しいV$DG_BROKER_ROLE_CHANGEビューには、Data Guard Broker構成全体のスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復を含む、最近10回のロール変更に関する詳細情報が含まれており、非推奨のV$FS_FAILOVER_STATSビューよりも詳細な情報が提供されます。

DBA_HANG_MANAGER_PARAMETERSデータ・ディクショナリ・ビューの非推奨

DBA_HANG_MANAGER_PARAMETERS静的データ・ディクショナリ・ビューは、Oracle Database 23cでは非推奨です。かわりにDBA_BLOCKER_RESOLVER_PARAMETERSを使用します。

日付: 2023年7月

DBA_HANG_MANAGER_PARAMETERS静的データ・ディクショナリ・ビューには、使用可能なユーザーチューニング可能なDBMS_BLOCKER_RESOLVERパラメータおよび値が表示されます(以前はDBA_HANG_MANAGER_PARAMETERSとして使用可能でした)。このビューは、DBA_BLOCKER_RESOLVER_PARAMETERSに置き換えられます。DBA_HANG_MANAGER_PARAMETERSは、将来のリリースで削除される可能性があります。

V$RECOVERY_SLAVEビューの非推奨

Oracle Database 23cでは、V$RECOVERY_SLAVEビューがV$RECOVERY_WORKERに置き換えられます。

日付: 2023年8月

V$RECOVERY_SLAVEのかわりにV$RECOVERY_WORKERを使用します。

Oracle Database 23cで非推奨になったパラメータ

アップグレード計画の一環として、ここにリストされている、このOracle Databaseリリース以降で非推奨になる初期化パラメータを確認してください。

データベース・リリースのすべての非推奨パラメータの現在のリストを取得するには、SQL*Plusで次の問合せを実行します。

SELECT name from v$parameter 
         WHERE isdeprecated = 'TRUE' ORDER BY name;
ENCRYPT_NEW_TABLESPACESの非推奨

Oracle Database 23c以降では、ENCRYPT_NEW_TABLESPACES初期化パラメータが非推奨になりました。

日付: 2023年4月

Oracle Database 23cで導入された初期化パラメータTABLESPACE_ENCRYPTIONを使用することをお薦めします。

ALLOW_MD5_CERTSおよびALLOW_SHA1_CERTS sqlnet.oraパラメータの非推奨

Oracle Database 23c以降、ALLOW_MD5_CERTSおよびALLOW_SHA1_CERTS sqlnet.oraパラメータは非推奨です。

日付: 2023年4月

これらのパラメータのかわりに、Oracle Database 23cで導入されたALLOWED_WEAK_CERT_ALGORITHMS sqlnet.oraパラメータを使用します。

MY_WALLET_DIRECTORY接続文字列の非推奨

接続文字列パラメータMY_WALLET_DIRECTORYは、Oracle Database 23cで非推奨になりました。

日付: 2023年4月

接続文字列でWALLET_LOCATIONを使用して、sqlnet.ora WALLET_LOCATION設定をオーバーライドすることをお薦めします。sqlnet.oraおよびtnsnames.oraで同じパラメータを使用できるように、接続文字列のWALLET_LOCATIONが更新されました。この変更により、覚えておく必要があるパラメータが簡素化されます。MY_WALLET_DIRECTORYのかわりにWALLET_LOCATIONを使用するようにクライアント接続文字列を変更することをお薦めします。

FIPSパラメータの非推奨

Oracle Database 23c以降では、FIPS_140に関連付けられた複数のパラメータが非推奨になりました。

日付: 2023年4月

FIPS.ORAFIPS_140を使用すると、Oracle Database 23c以降のすべての機能に対してFIPSを有効にできます。次のFIPSパラメータが非推奨になりました:

  • SQLNET.ORA: ネイティブ・ネットワーク暗号化のためのFIPSを有効にするFIPS_140
  • FIPS.ORA: TLS用のFIPSを有効にするSSLFIPS_140
  • 初期化パラメータ: TDEおよびDBMS_CRYPTO用のFIPSを有効にするDBFIPS_140
ONE_STEP_PLUGIN_FOR_PDB_WITH_TDE初期化パラメータの非推奨

パラメータONE_STEP_PLUGIN_FOR_PDB_WITH_TDEは、Oracle Database 23cでは非推奨です。

日付: 2023年7月

ONE_STEP_PLUGIN_FOR_PDB_WITH_TDEを使用すると、Transparent Data Encryption (TDE)キーストアのパスワードを指定せずに、リモートでクローニングまたは暗号化されたPDBを再配置できます。ただし、EXTERNAL STOREは同じ機能を提供し、TDE構成を変更しないすべてのADMINISTER KEY MANAGEMENT文に広く適用できます。Oracleでは、ONE_STEP_PLUGIN_FOR_PDB_WITH_TDEを使用するかわりに、ADMINISTER KEY MANAGEMENT文にIDENTIFIED BY EXTERNAL STORE句を使用することをお薦めします。

従来の監査初期化パラメータの非推奨

Oracle Database 23での従来の監査ポリシーの作成および変更のサポートが終了したことに伴い、従来の監査パラメータは非推奨です。

日付: 2023年7月

従来の監査ポリシーはアップグレード後に使用可能ですが、それらのポリシーに関連付けられた初期化パラメータは非推奨です。これらの非推奨のパラメータには、次のものが含まれます。

  • AUDIT_TRAIL
  • AUDIT_SYS_OPERATIONS
  • AUDIT_FILE_DEST
  • AUDIT_SYSLOG_LEVEL

Oracleでは、これらの従来の監査パラメータは将来のデータベース・リリースで削除できるため、早急に統合監査に移行することをお薦めします。

PRE_PAGE_SGA初期化パラメータの非推奨
Oracleでは、PRE_PAGE_SGAは廃止されているため非推奨です。通常、パラメータを設定すると、パフォーマンスの利点はほとんどまたはまったく得られず、問題が発生する可能性があります。

日付: 2023年8月

SGAパッケージ化のためのOracle Database設計は時間の経過とともに進化しているため、SGAに対するプロセスの起動効果はインスタンスの起動後に開始され、PRE_PAGE_SGAの値を変更することにはほとんどメリットがありません。このパラメータの唯一のユースケースは、PRE_PAGE_SGATRUEに設定するOracle Exadataシステムにあります。

Oracle Database 21cの動作の変更、サポート終了および非推奨

Oracle Database 21cリリースの変更の説明を確認してください。

Oracle Database 21cアップグレード計画の動作の変更

Oracle Database 21cへのアップグレードの計画に役立つ動作の変更を確認してください

動作の変更には、パラメータまたは機能のデフォルトの変更、製品名の変更、および注意が必要なデータベース構成に対するその他の変更が含まれる場合があります。

Oracle Database 21cの読取り専用Oracle Homesについて

Oracle Database 21c以降、Oracle Databaseのインストールでは、デフォルトですべてのOracle Databaseホームが読取り専用モードで構成されます。

ノート:

読取り専用のOracleホーム・インストールのこの説明では、Oracle Database 21cのデフォルトについて説明しており、使用可能な構成は読取り専用Oracleホームのみであり、ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールはオプションではありませんでした。

読取り専用のOracleホームになることで、インストールと構成が別々に実装され、それによりプロビジョニングが簡素化されます。

Oracle Database 21cより前のデフォルトのORACLE_HOMEレイアウトでは、ORACLE_HOMEORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIGが1つの場所にまとめられていました。Oracle Database 21c以降、使用可能な構成は読取り専用のORACLE_HOMEであり、ORACLE_BASE_HOMEORACLE_BASE_CONFIGORACLE_HOMEとは別に配置されています。

Oracleホームが読取り専用の場合、すべての構成データおよびログ・ファイルがその読取り専用Oracleホーム以外の場所に格納されます。

従来のORACLE_BASEおよびORACLE_HOMEディレクトリとは別に、ORACLE_HOMEに格納されていたファイルは次のディレクトリに格納されます。

  • ORACLE_BASE_HOME

  • ORACLE_BASE_CONFIG

ノート:

この機能は、データベース管理者によるシステム・パフォーマンスの監視、診断および調整の方法に影響を及ぼすものではありません。
Oracle Database 21cでのみのマルチテナントのアップグレード

Oracle Database 21 c以降、Oracle Databaseはマルチテナント・アーキテクチャを使用した場合のみサポートされます。

ノート:

マルチテナント・コンテナ・データベースが、Oracle Database 21c以降のリリースで唯一サポートされているアーキテクチャです。ドキュメントが改訂されている間は、従来の用語が残っている可能性があります。ほとんどの場合、「データベース」と「非CDB」は、コンテキストに応じてCDBまたはPDBを指しています。アップグレードなどのコンテキストでは、「非CDB」が以前のリリースの非CDBを指す場合もあります。

ロジカル・スタンバイと新しいデータ型

ロジカル・スタンバイを使用する場合(DBMS_ROLLINGの一部として使用されていない場合)、使用できるのは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)より前に追加されたデータ型のみです

日付: 2021年5月

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以降に追加された新しいデータ型は、Oracle Data Guardロジカル・スタンバイではサポートされません。たとえば、Oracle Data Guardロジカル・スタンバイは、長い識別子、複雑な抽象データ型(ADT)および空間データ型をサポートしていませんこの制限は、Oracle Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベース、DBMS_ROLLINGまたはOracle GoldenGateには存在しないことに注意してください。より新しいデータ型のスタンバイ・データベースの利点を得るために、フィジカル・スタンバイ・データベース、スナップショット・スタンバイ・データベースのいずれかの使用を検討するか、またはOracle GoldenGateの論理レプリケーション機能の使用を検討することをお薦めします。

HRサンプル・スキーマの再配置

Oracle Database 21c以降、HRサンプル・スキーマはOracle Databaseの一部として出荷されなくなりました。

HRスキーマをインストールするには、Oracle Databaseデータベース・サンプル・スキーマのサンプル・スキーマのインストールに関する項を参照してください

PDBでのDRCPの管理

Oracle Database 21c以降、データベース常駐接続プーリング(DRCP)は個々のPDBに対して構成および管理できます。

DRCPが個々のPDBから管理されるように構成する場合、個々のプラガブル・データベース(PDB)でプールを構成、管理および監視できます。

以前のリリースでは、DRCPプールはコンテナ・データベース(CDB)全体で使用されていました。この機能は、DRCPプールの粒度をCDB全体から個々のPDBのDRCPプールに変更することでDRCPプールの管理を容易にします。この変更により、テナント管理者は独立したテナント固有のDRCPプールを構成および管理できます。

この機能は、新しいデータベース・パラメータENABLE_PER_PDB_DRCPによって有効になります。デフォルトでは、パラメータはENABLE_PER_PDB_DRCP=FALSEに設定されています。ENABLE_PER_PDB_DRCP=TRUEを設定すると、この機能が有効になります。

PDBをOracle Database 21cにアップグレードすると、PDBのデフォルトの接続プールがPDBに作成されます。その後、初期化パラメータを使用してこの機能を有効にすると、CDBで接続プーリングを管理するかわりに、接続プールはPDBによってローカルで管理されます。

Oracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)の名前の変更

Oracle Database 21c以降、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)の名前は、Oracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)に変更されています。

この変更は名前の変更のみです。Oracleのクラスタ・ファイル・システムの基本機能は引き続き同じです。オラクル社は、Oracle ACFSの開発および強化を続けていきます。

Windows認証でNTLMがデフォルトで使用されなくなった

AUTHENTICATION_SERVICES=NTSを使用したMicrosoft Windowsインストールでは、このOracle Databaseリリースでsqlnet.oraファイルのSQLNET.NO_NTLMパラメータの設定がデフォルトでTRUEになり、ORA-12638エラーが発生する可能性があります。

以前のリリースでは、デフォルトでSQLNET.NO_NTLMFALSEでした。SQLNET.NO_NTLMは、NTS認証(AUTHENTICATION_SERVICES=NTS)でNTLMを使用できるかどうかを制御します。TRUE設定は、NTS認証でNTLMを使用できないことを意味します。NTLMは、通常、相互認証を提供せず安全性が低くなるため、SQLNET.NO_NTLMTRUEを設定すると、データベースとクライアントがよりセキュアになります。

SQLNET.NO_NTLMパラメータは、サーバーとクライアントの両方で使用されます。SQLNET.NO_NTLMが設定されていないOracleデータベースまたはクライアントのMicrosoft Windowsインストールをアップグレードした場合、デフォルトはTRUEになります。この場合、sqlnet.oraSQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES=NTSがあると、クライアントでエラーORA-12638: Credential retrieval failedが発生する可能性があります。

特定のクライアントに対してNTLM認証を使用する場合は、クライアント側のsqlnet.oraファイルで必要に応じてこのパラメータを設定します。

SQLNET.NO_NTLM=FALSE

この設定はサーバーとクライアントの両方に含める必要があり、両方で同じ設定になっている必要があります。SQLNET.NO_NTLMTRUEに設定されていることを確認することをお薦めします。ただし、extproc、仮想アカウントまたはWindowsのローカル・アカウントで認証に失敗した場合は、クライアントSQLNET.NO_NTLMFALSEに設定してからログインを再試行してください。サーバーのSQLNET.NO_NTLMを変更した場合は、データベースを再起動する必要があります。

Oracle Database 21cでサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースでサポートが終了した機能を確認してください。

DBMS_OBFUSCATION_TOOLKITパッケージのサポート終了

Oracle Database 21c以降、パッケージDBMS_OBFUSCATION_TOOLKITはサポート対象外になり、DBMS_CRYPTOに置き換えられました。

日付: 2021年5月

DBMS_OBFUSCATION_TOOLKITはOracle Database 10gリリース2で非推奨になりました。また、Oracle Database 21cで削除されました。DBMS_OBFUSCATION_TOOLKITによって提供されていた機能は、DBMS_CRYPTOに置き換えられます。DBMS_CRYPTOには、セキュリティ要件に対応する最新かつセキュアな暗号化技術が組み込まれています。

複数のXML Database (XDB)機能のサポート終了

Oracle Database 21c以降、XML Databaseのいくつかの機能がサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

次の機能のサポートが終了します。

  • パッケージDBMS_XDBT。これに替わる機能はありません。
  • Oracle XQuery関数ora:contains。かわりにXQuery Full Textを使用してください。
  • Oracle SQL関数XMLRoot。かわりに、バージョン番号付きのSQL/XML関数XMLSerialize()を使用してください。
  • 索引構成表(IOT)として格納されたネストした表。これには、ネストした表の列Nを持つ表を作成するときに、オプションDBMS_XMLSCHEMA.REGISTER_NT_AS_IOTと句NESTED TABLE N STORE AS ... (ORGANIZATION INDEX)の両方の使用が含まれます。かわりに、ネストした表の列はヒープ・ストレージを使用して格納してください(PL/SQLプロシージャDBMS_XMLSCHEMA.registerSchemaのデフォルトの動作)。
  • PL/SQLプロシージャDBMS_XSLPROCESSOR.CLOB2FILE。かわりにDBMS_LOB.CLOB2FILEを使用してください。
  • PL/SQL関数DBMS_XSLPROCESSOR.READ2CLOB。かわりにDBMS_LOB.LOADCLOBFROMFILEを使用してください。
  • Oracle XML DB Content Connector。
DBMS_LOB.LOADFROMFILEおよびLOBバッファリングのサポート終了

Oracle Database 21c以降、ラージ・オブジェクト(LOB)機能のDBMS_LOB.LOADFROMFILEおよびLOBバッファリングはサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

次の機能のサポートが終了します。

  • DBMS_LOB.LOADFROMFILEプロシージャ。かわりに、DBMS_LOB.LoadClobFromFileまたはDBMS_LOB.LoadBlobFromFileを使用してください。

  • LOBバッファリング・サブシステムAPI:

    • OCILobEnableBuffering()
    • OCILobDisableBuffering()
    • OCILobFlushBuffer()

    これらのLOBバッファリング関数を使用するかわりに、LOBプリフェッチ機能を使用してください。

Oracle Data Guard Brokerプロパティおよびロジカル・スタンバイのサポート終了

Oracle Data Guard Brokerプロパティおよびロジカル・スタンバイ・プロパティはサポートされなくなりました。これらの機能は、DGMGRLの新しいEDIT … SET PARAMETERコマンドに置き換えられます。

日付: 2021年5月

次のOracle Data Guard BrokerプロパティはOracle Database 21cでサポートされなくなりました。

  • ArchiveLagTarget
  • DataGuardSyncLatency
  • LogArchiveMaxProcesses
  • LogArchiveMinSucceedDest
  • LogArchiveTrace
  • StandbyFileManagement
  • DbFileNameConvert
  • LogArchiveFormat
  • LogFileNameConvert

ロジカル・スタンバイに影響を与える次のOracle Data Guard Brokerプロパティは、Oracle Database 21cでサポートされなくなりました。

  • LsbyMaxEventsRecorded
  • LsbyMaxServers
  • LsbyMaxSga
  • LsbyPreserveCommitOrder
  • LsbyRecordAppliedDdl
  • LsbyRecordSkippedDdl
  • LsbyRecordSkipErrors
  • LsbyParameter
DBMS_CRYPTO_TOOLKIT_TYPESおよびDBMS_CRYPTO_TOOLKITのサポート終了

Oracle Database 21c以降、データ型DBMS_CRYPTO_TOOLKIT_TYPESおよびパッケージDBMS_CRYPTO_TOOLKITはサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

データ型DBMS_CRYPTO_TOOLKIT_TYPESおよびDBMS_CRYPTO_TOOLKITパッケージはOracle9i Databaseで非推奨になりました。これらのデータ型およびパッケージはOracle Database 21cから削除されました。

非CDB Oracle Databaseのサポート終了

Oracle Database 21c以降、非CDB Oracle Databaseアーキテクチャのインストールはサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

非CDBアーキテクチャはOracle Database 12cで非推奨になりました。Oracle Database 21cではサポートが終了しました。Oracle Universal Installerを非CDB Oracle Databaseインスタンスの作成に使用することはできなくなりました。

クラスタ・ドメインのメンバー・クラスタのサポート終了

Oracle Grid Infrastructure 21c以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャに含まれるメンバー・クラスタはサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

特定のクラスタ機能のサポートを終了し、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。Oracleクラスタ・ドメインは、ドメイン・サービス・クラスタ(DSC)とメンバー・クラスタで構成されます。これには、リモートOracle Advanced Cluster File System (リモートACFS)も含まれます。まずメンバー・クラスタが導入され、大規模なクラスタの管理が簡素化され、特定の障害および構成の停止時間が最小限に抑えられました。ただし、スタンドアロン・クラスタに追加された拡張機能により同様のメリットが得られます。これらの拡張機能では、メンバー・クラスタを使用する必要がありません。そのため、現在メンバー・クラスタを使用している場合は、スタンドアロン・クラスタを使用することをお薦めします。

Unicode照合アルゴリズム(UCA) 6.1照合のサポート終了

Oracle Database 21c以降、Unicode照合アルゴリズム(UCA) 6.1照合(UCA0610_*)はサポートされなくなりました。かわりにUCA 12.1を使用します。

日付: 2021年5月

サポートされている最新バージョンのUnicode照合アルゴリズム(UCA)照合(Oracle Database 21cではUCA 12.1)を使用することをお薦めします。UCA 6.1照合は、Oracle Database 12cリリース2で非推奨になりました。UCA 12.1にはバージョン6.1以降のすべてのUCA拡張機能、およびUnicode 6.1以降に導入されたすべての新しい文字に対する適切な照合加重割当が組み込まれています。

Microsoft WindowsでのACFSの使用のサポート終了

Oracle Database 21c以降、Microsoft WindowsでのOracle Grid Infrastructure機能のOracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)の使用はサポートされなくなりました

日付: 2021年5月

Oracle ACFSは主に、次の2つのユースケースで使用されます。

  • Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のOracle Databaseファイル
  • 複数のホスト間で共有する必要のある汎用ファイル(非構造化データ)。

Oracle Real Application Clustersファイルでは、Oracle ASMを使用することをお薦めします。汎用ファイルでは、ユースケースに応じて、Oracle Databaseファイル・システム(DBFS)にファイルを移動するか、Microsoft Windowsの共有ファイルにファイルを移動することをお薦めします。

Oracle ACFSセキュリティ(Vault)およびACFS監査のサポート終了

Oracle Grid Infrastructure 21c以降、Oracle Advanced Cluster File System (ACFS)セキュリティ(Vault)およびACFS監査はサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

セキュリティおよび監査を管理する場合は、オペレーティング・システムのアクセス制御および監査システムを使用することをお薦めします。たとえば、LinuxではLinux監査システムを使用できます。このサポート終了の一環として、次のビューが削除されます。
V$ASM_ACFS_SEC_ADMIN
V$ASM_ACFS_SEC_CMDRULE
V$ASM_ACFS_SEC_REALM
V$ASM_ACFS_SEC_REALM_FILTER
V$ASM_ACFS_SEC_REALM_GROUP
V$ASM_ACFS_SEC_REALM_USER
V$ASM_ACFS_SEC_RULE
V$ASM_ACFS_SEC_RULESET
V$ASM_ACFS_SEC_RULESET_RULE
V$ASM_ACFS_SECURITY_INFO
メンバー・クラスタでのOracle ACFSの使用(ACFSリモート)のサポート終了

Oracle Grid Infrastructure 21c以降、メンバー・クラスタでのOracle Advanced Cluster File System (ACFS)の使用(ACFSリモート)はサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

メンバー・クラスタでのOracle Advanced Cluster File System (ACFS)の使用(ACFSリモート)はサポートされなくなりました。特定のクラスタ機能のサポートを終了し、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。

SolarisおよびWindowsでのACFS暗号化のサポート終了

Oracle Database 21c以降、Oracle SolarisおよびMicrosoft Windowsで代替機能がないため、Oracle ACFS暗号化はサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

Oracle SolarisおよびMicrosoft WindowsでのOracle ACFS暗号化は、RSAテクノロジに基づいています。RSAテクノロジのリタイアが通知されました。Linuxでは代替テクノロジを使用するため、Oracle ACFS暗号化はLinuxで引き続きサポートされ、この非推奨に影響を受けません。

ACFSレプリケーションREPV1のサポート終了

Oracle Database 21c以降、Oracle ACFSレプリケーション・プロトコルrepv1はサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

初期ACFSレプリケーション・プロトコルrepv1は、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)でリリースされました。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、replv2プロトコルが必要でした。replv1プロトコルは、12.2以降のリリースで必要なreplv2へのアップグレード時にのみ使用可能でした。replv1プロトコルは、Oracle Database 19cで非推奨になりました。Oracle Database 21cではサポートが終了しました。

Oracle Clusterwareとベンダー・クラスタウェアの統合のサポート終了

Oracle Clusterware 21c以降では、Oracle Clusterwareとベンダーまたはサード・パーティのクラスタウェアとの統合はサポートされなくなりました。

日付: 2021年5月

Oracle Clusterwareとベンダー・クラスタウェアの統合は、Oracle Database 21cでサポートされなくなりました。特定のクラスタ機能のサポートを終了し、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。異なるクラスタ・ソリューション間の統合がない場合、システムでクラスタ・ソリューションの競合の問題が生じることがあります。独立した各クラスタ・ソリューションでは、特定の障害が発生した場合に実行する必要がある修正処理が個別に決定される可能性があります。競合を回避するには、いつの時点においても1つのクラスタ・ソリューションのみがアクティブになるようにしてください。このため、次回のソフトウェアまたはハードウェアのアップグレードで、ベンダー・クラスタ・ソリューションを使用しない構成に移行することをお薦めします。

VERIFY_FUNCTIONおよびVERIFY_FUNCTION_11Gのサポート終了

VERIFY_FUNCTIONおよびVERIFY_FUNCTION_11Gパスワード検証関数は、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。

日付: 2021年5月

これらの古い関数は、以前のリリースからの脆弱なパスワード制限を強制するため、サポートされなくなりました。かわりに、ORA12C_VERIFY_FUNCTIONORA12C_STRONG_VERIFY_FUNCTIONまたはORA12C_STIG_VERIFY_FUNCTIONS関数を使用します。これらの関数は、より強力でより最新のパスワード検証制限を強化しています。

非推奨となったOracle Database Vaultロールのサポート終了

Oracle Database VaultロールDV_PUBLICDV_REALM_OWNERおよびDV_REALM_RESOURCEは、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。

日付: 2021年5月

Oracleでは、これらのOracle Database VaultロールはOracle Database 19cで非推奨になりました。ロールには強力な権限が付与されていますが、ほとんど使用されませんでした。Oracle Database 21cへのアップグレード中に、これらのロールは削除され、Oracle Databaseの新規インストールでは使用できません。これらのロールを使用していて、データベースをアップグレードする場合は、データベースに付与されているロールおよび権限を書き留め、アップグレードの完了後にこれらの権限のロールを作成します。

匿名RC4暗号スイートのサポート終了

認証されていないTLS接続に対する匿名RC4暗号スイートの使用は、Oracle Database 21c (SSL_DH_anon_WITH_RC4_128_MD5)でサポートが終了しました

日付: 2021年5月

Oracle Databaseで使用可能なよりセキュアな認証済接続を使用することをお薦めします。エンタープライズ・ユーザー・セキュリティのためにOracle Internet Directoryに接続するためにRC4で匿名Diffie-Hellmanを使用する場合は、別のアルゴリズム接続を使用するように移行する必要があります。TLS一方向または証明書を使用した相互認証のいずれかを使用することをお薦めします。

Adobe FlashベースのOracle Enterprise Manager Expressのサポート終了

フラッシュベースのOracle EM Expressは、Oracle 21cでサポートが終了しました。JETベースのOracle EM Express (デフォルト)を使用します。

日付: 2021年5月

Adobe Flashは2021年1月以降のすべての主要ブラウザでサポートが終了しました。Oracle Database 19c以降のリリースのOracle Enterprise Manager Express (Oracle EM Express)では、FlashのかわりにOracle JavaScript Extension Toolkit (JET)テクノロジを使用します。

インテリジェント・データ配置(IDP)のサポート終了

インテリジェント・データ配置(IDP)は、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。

日付: 2021年5月

インテリジェント・データ配置は、待機時間を短縮するために物理ストレージ・ディスクにデータを配置するのに役立ちました。この機能は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となりました。これに替わる機能はありません。この機能に関連付けられているビューおよびASMディスク・グループ属性もサポートされなくなりました。

XML DB Content Connectorのサポート終了

Oracle XML DB Content Connectorは、Oracle Database 12cリリース2で非推奨になりました。Oracle Database 21cでサポートが終了し、削除されました。

日付: 2021年5月

XML DB Content Connectorは、Java標準JSR-170 APIを実装していました。この標準は、Java標準JSR-283に置き換えられています。

DBMS_XMLSAVEのサポート終了

PL/SQLパッケージDBMS_XMLSAVEは、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。かわりにDBMS_XMLSTOREを使用してください。

日付: 2021年5月

DBMS_XMLSAVEコールはDBMS_XMLSTOREに置き換えます。

DBMS_XMLQUERYのサポート終了

PL/SQLパッケージDBMS_XMLQUERYは、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。かわりにDBMS_XMLGENを使用してください。

日付: 2021年5月

DBMS_XMLQUERYへのコールはDBMS_XMLGENに置き換えます。

FIPS保護およびプロセス強度0のサポート終了

FIPSでは、保護およびプロセス強度0 (RSAキー長512)相当はサポートされなくなりました。この強度はFIPS以外のモードでも引き続き使用できます。

日付: 2021年5月

Federal Information Processing Standard (FIPS)モードのデフォルトの保護およびプロセス強度は現在80です。同等のRSAキー強度は1024です。同等のECCキー強度は、ECC曲線キーの最小長160の曲線、ECC名前付き曲線P192、K163およびB163以上の曲線です。同等のDH/DSA (Diffie Hellman、デジタル署名アルゴリズム)キーの長さは1024です。デフォルトのFIPS保護強度80は非推奨であるため、FIPS保護強度112を使用することをお薦めします。

PDBフラット・ファイル・ディクショナリ・ダンプのサポート終了

プラガブル・データベース(PDB)のフラット・ファイル・ディクショナリ・ダンプを作成する機能は、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。

日付: 2021年5月

以前のリリースでは、フラット・ファイル・ディクショナリの使用は、データ・ディクショナリがフラット・ファイル内に含まれていた特定のPDBに関連付けられた変更のREDOログをマイニングする手段でした。この機能はサポートされなくなりました。Oracle Database 21c以降、DBMS_LOGMNR.START_LOGMNRをコールし、マイニングするシステム変更番号(SCN)または時間範囲を指定することをお薦めします。START_LOGMNRのSCNまたは時間範囲オプションは、個々のPDBのマイニングをサポートするように拡張されています。

Oracle Fail Safeのサポート終了

Oracle Database 21c以降、Oracle Fail SafeはOracle Databaseリリースでサポートされなくなりました。

日付: 2021年6月

このサポート終了の通知は、旧リリースのOracle Databaseには適用されません。Oracle Fail Safeは、Oracle Database 19cの存続期間中引き続きサポートされます。Oracle Database 21c以降のOracle Databaseリリースでは、Microsoft WindowsでOracle Databaseを実行している場合、Oracle RAC One NodeやOracle Database Standard Edition高可用性などの他のフェイルオーバー・ソリューションを調査することをお薦めします。

Oracle Database 21cでサポートが終了したビュー

このリリースでのビュー設定の変更点および代替機能については、サポートが終了したビューのリストを確認してください。

V$OBJECT_USAGEビューのサポート終了

ビューV$OBJECT_USAGEは、Oracle Database 21cではサポートが終了しています。かわりにUSER_OBJECT_USAGEを使用してください。

日付: 2021年10月

V$OBJECT_USAGEビューでは、現行ユーザーが所有する索引について、データベースから収集した索引使用状況に関する統計が示されていました。このビューは、Oracle Database 12cリリース1非推奨となりました。現在は、サポートが終了しています。ユーザーが所有する索引の使用状況について統計を取得するには、V$OBJECT_USAGEビューのかわりにUSER_OBJECT_USAGEビューを使用します。

Oracle Database 21cのサポートが終了した初期化パラメータ

パラメータ設定の変更および代替機能については、サポートが終了した初期化パラメータのこのリストを参照してください。

UNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZEのサポート終了

Oracle Database 21c以降、初期化パラメータUNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZEはサポートされなくなりました。

2021年5月

UNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZEパラメータはOracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨になり、パラメータの値は使用できなくなりました。これは削除されました。

パスワードのIGNORECASEパラメータのサポート終了

Oracle Database 21c以降、orapwdファイルのIGNORECASEパラメータはサポートされなくなりました。新しく作成されるすべてのパスワード・ファイルでは、大/小文字が区別されます。

2021年5月

大/小文字が区別されるパスワード・ファイルは、大/小文字が区別されない古いパスワード・ファイルよりもセキュリティが向上します。セキュリティを強化するために、大/小文字が区別されるパスワードを使用することをお薦めします。ただし、以前のOracle Databaseリリースからアップグレードされたパスワード・ファイルは、大/小文字が区別されない元のパスワードを保持できます。パスワード・ファイルで大/小文字が区別されるようにするため、次の構文を使用して、パスワード・ファイルをある形式から別の形式に移行することにより、大/小文字を区別することをお薦めします。orapwd input_file=input_password _file file=output_password_file

DISABLE_DIRECTORY_LINK_CHECKのサポート終了

Oracle Database 21c以降、DISABLE_DIRECTORY_LINK_CHECKパラメータはサポートされなくなり、代替はありません。

2021年5月

DISABLE_DIRECTORY_LINK_CHECKパララメータは無効になっています。以前このパラメータで管理されていたシンボリック・リンクは、新しいOracle Databaseリリースで失敗します。アップグレード後に影響を受ける機能を使用しようとして、その機能でシンボリック・リンクが使用された場合、ORA-29283: 無効なファイル操作です。: パスがsymlinkをトラバースしていますが発生します。

REMOTE_OS_AUTHENTパラメータのサポート終了

Oracle Database初期化パラメータREMOTE_OS_AUTHENTは、Oracle Database 21cから削除されました。

2021年5月

REMOTE_OS_AUTHENTは、Oracle Database 11gで非推奨になりました。データベースへのセキュアでない可能性がある接続を防ぐために、Oracle Database 21cでこの認証オプションは削除されています。

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGONのサポート終了

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGONパラメータは、Oracle Database 21cでサポートが終了しました。

2021年5月

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGONパラメータは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨でした。新しいパスワードの大文字と小文字を区別するために、OracleはこのパラメータをOracle Database 21cから削除しています。

CLUSTER_DATABASE_INSTANCESパラメータのサポート終了

CLUSTER_DATABASE_INSTANCESパラメータは、21cではサポートが終了しています。これに替わる機能はありません。

2021年10月

init.oraのパラメータCLUSTER_DATABASE_INSTANCESにより、構成済のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インスタンスの数を指定していました。このパラメータはOracle Database 19cで非推奨となりました。これは、構成可能なOracle RACインスタンスの数がOracle Clusterwareリソース定義から自動的に導出されるためです。このパラメータを使用する理由はないため、このパラメータは置き換わりません。

Oracle Database 21cで非推奨となった機能

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースで非推奨となった機能を確認し、アプリケーション戦略に対する代替方法を確認してください。

AUTO OPTIMIZEフレームワークの非推奨

Oracle Databaseリリース21cでは、プロシージャADD_AUTO_OPTIMIZEおよびREMOVE_AUTO_OPTIMIZE、ビューCTX_AUTO_OPTIMIZE_INDEXESCTX_USER_AUTO_OPTIMIZE_INDEXESおよびCTX_AUTO_OPTIMIZE_STATUSが非推奨になりました。

日付: 2021年5月

基本的な最適化は、すべての索引に対して自動化されるようになりました。追加の最適化は、CREATE INDEX文で宣言してスケジュールすることもできます。この拡張により、AUTO_OPTIMIZEフレームワーク(プロシージャおよびビュー)は必要なくなりました。CTX_DDLパッケージ内の2つのプロシージャ(ADD_AUTO_OPTIMIZEおよびREMOVE_AUTO_OPTIMIZE)が非推奨になりました。また、ビューCTX_AUTO_OPTIMIZE_INDEXESCTX_USER_AUTO_OPTIMIZE_INDEXESおよびCTX_AUTO_OPTIMIZE_STATUSは非推奨になりました。

CTXFILTERCACHE問合せ演算子の非推奨

Oracle Database Release 21c以降、CTXFILTERCACHEが非推奨になり、CTX_FILTER_CACHE_STATISTICSおよびQUERY_FILTER_CACHE_SIZEも非推奨になりました。

日付: 2021年5月

CTXFILTERCACHE問合せ演算子は、問合せでよく使用される式を高速化するために設計されました。Oracle Databaseリリース21cでは、この機能は内部の改善された他の機能に置き換えられています。CTXFILTERCACHE演算子は非推奨になりました(そのオペランドを通過して通常の問合せとして実行されます)。これらは機能しなくなったため、ビューCTX_FILTER_CACHE_STATISTICSおよび記憶域属性QUERY_FILTER_CACHE_SIZEも非推奨になりました。

ポリシー管理型データベースの非推奨

Oracle Grid Infrastructure 21c以降、ポリシー管理型データベースは非推奨になりました。

日付: 2021年5月

既存のサーバー・プールは引き続き使用でき、新しいプールとポリシーを作成できます。既存のサーバー・プールを使用するリソースは、引き続きこれらを透過的に使用できます。

CRS構成ポリシーおよびCRSポリシー・セットの使用は、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。サーバー・プールおよびポリシー管理型データベースのかわりに、新しいマージ型管理スタイルの使用をお薦めします。

従来の監査の非推奨

従来の監査は、Oracle Database 21cで非推奨になりました。Oracle Database内で選択的でより効果的な監査を行うことができる、統合監査を使用することをお薦めします。

日付: 2021年5月

Oracle Databaseの標準の従来の監査は20年以上提供されてきました。従来の監査は、文、権限およびオブジェクトを監査するための組込みサポートを提供していました。長年、データ監査がデータ戦略を成功に導く重要な要素であったため、OracleはOracle Database内で選択的で効果的な監査を提供する必要があると認識していました。この必要性に対処するために、Oracle Database 12cでは統合監査が導入されました。統合監査は、組込みの監査操作をサポートするだけでなく、データベース内の監査の管理を簡素化し、条件に基づいて監査を高速化し、データベースによって生成される監査データのセキュリティを向上させます。統合監査と従来の監査(混合モード)は、Oracle Database 12c以降デフォルトの監査モードでした。混合モードの監査は、統合監査について理解し、従来の監査から移行できるようにするために提供されました。このリリースで従来の監査が非推奨になったため、統合監査に移行することをお薦めします。『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』の移行手順を参照してください。

古い暗号化アルゴリズムの非推奨

Oracle Database 21c以降、古い暗号化およびハッシュ・アルゴリズムは非推奨になりました。

日付: 2021年5月

非推奨のアルゴリズムには、DBMS_CRYPTOおよびネイティブ・ネットワーク暗号化の場合はMD4、MD5、DES、3DESおよびRC4関連アルゴリズム、透過的データ暗号化(TDE)の場合は3DESがあります。安全性の低い古い暗号化アルゴリズムを削除すると、これらのアルゴリズムを誤って使用することがなくなります。セキュリティ要件を満たすために、Advanced Encryption Standard (AES)などの最新の暗号化アルゴリズムを使用することをお薦めします。

この非推奨の結果、非推奨のアルゴリズムの使用が指定されているかどうかを確認するために、ネットワーク暗号化構成を確認することをお薦めします。見つかった場合は、AESなどの最新の暗号の使用に切り替えます。また、現在TDEデプロイメントに3DES暗号化を使用している場合は、AESなどの最新のアルゴリズムへの移行を計画する必要があります。詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

クラスタ・ドメインの非推奨 - ドメイン・サービス・クラスタ

Oracle Grid Infrastructure 21c以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャに含まれるドメイン・サービス・クラスタ(DSC)は非推奨になりました。

日付: 2021年5月

特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。*Oracleクラスタ・ドメインは、ドメイン・サービス・クラスタ(DSC)とメンバー・クラスタで構成されます。メンバー・クラスタは、Oracle Grid Infrastructure 19cで非推奨になりました。DSCは、引き続き本番クラスタにサービスを提供できます。ただし、それらのサービスの大部分ではホスティングにDSCを必要としなくなったため、DSCのインストールは非推奨になり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。該当する場合、以前にDSCでホストされていたサービスに、任意のクラスタまたはシステムを使用することをお薦めします。Oracleでは、代替システムで各サービスを使用できるようになるまで、共有サービスをホストするためのDSCのサポートを継続します。

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)ユーザー移行ユーティリティの非推奨

エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)ユーザー移行ユーティリティ(UMU)は、Oracle Database 21cで非推奨になりました。かわりにEUSマネージャ(EUSM)機能を使用してください。

日付: 2021年5月

組織のディレクトリ・サービスにはすでにすべての従業員のレコードがあるため、データベース・ユーザーをディレクトリ・サービスに一括移行する必要はありません。EUSマネージャ(EUSM)には、EUS UMUと同じ機能が多数あります。EUS UMUのかわりに使用することをお薦めします。

ロジカル・スタンバイと新しいデータ型

ロジカル・スタンバイを使用する場合(DBMS_ROLLINGの一部として使用されていない場合)、使用できるのは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)より前に追加されたデータ型のみです

日付: 2021年5月

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以降に追加された新しいデータ型は、Oracle Data Guardロジカル・スタンバイではサポートされません。たとえば、Oracle Data Guardロジカル・スタンバイは、長い識別子、複雑な抽象データ型(ADT)および空間データ型をサポートしていませんこの制限は、Oracle Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベース、DBMS_ROLLINGまたはOracle GoldenGateには存在しないことに注意してください。より新しいデータ型のスタンバイ・データベースの利点を得るために、フィジカル・スタンバイ・データベース、スナップショット・スタンバイ・データベースのいずれかの使用を検討するか、またはOracle GoldenGateの論理レプリケーション機能の使用を検討することをお薦めします。

シャード・キューの非推奨

AQシャード・キューは、Oracle Database 21cでは非推奨です。かわりにトランザクション・イベント・キュー(TEQ)を使用してください。

日付: 2021年5月

Oracle Database 21c以降、AQシャード・キューはトランザクション・イベント・キュー(TEQ)として再パッケージされています。Oracle Database 21cリリースでは、TEQはAQシャード・キューと共存します。ただし、AQシャード・キューは、将来のリリースではサポートされなくなり、TEQに置き換えられます。Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)でのスループットを向上させ、パフォーマンスを改善するためにTEQに移行することをお薦めします。

Oracle用MySQLクライアント・ライブラリ・ドライバの非推奨

Oracle用MySQLクライアント・ライブラリ・ドライバは、Oracle Database 21cでは非推奨です。

日付: 2021年5月

MySQLクライアント・ライブラリ・ドライバliboramysqlは非推奨です。将来のリリースでliboramysqlのサポートが終了する可能性があります。これに替わる機能はありません。この非推奨は、liboramysqlを使用してデータベースに接続する以前のOracle Databaseクライアント・リリースの機能に影響を与えることはありません。ただし、これらのクライアントで使用できる機能が最終的に制限される可能性があります。

TLS 1.0および1.1トランスポート層セキュリティの非推奨

Oracle Database 21c以降、トランスポート・レイヤー・セキュリティ・プロトコル・バージョン1.0および1.1 (TLS 1.0およびTLS 1.1)は非推奨になりました。

日付: 2021年5月

セキュリティのベスト・プラクティスに従って、OracleはTLS 1.0およびTLS 1.1の使用を非推奨にしました。セキュリティ要件を満たすために、Oracleは、かわりにTLS 1.2を使用することをお薦めします。

Unix Crypt (またはMD5crypt)パスワード検証機能の非推奨

Unix Crypt (MD5crypt)パスワード検証機能アルゴリズムは、Oracle Database 21cサーバーおよびクライアントで非推奨となり、このアルゴリズムを使用するパスワードは将来のリリースで機能しなくなります。

日付: 2021年5月

Oracle Internet Directory (OID)のエンタープライズ・ユーザーを持つエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ(EUS)の顧客は、OIDに移行する前は、OIDまたはオペレーティング・システム、またはUnix Cryptによって生成された古い安全性の低いパスワード検証機能を使用できました。Unix Cryptは、パスワードをハッシュするための安全性の低いアルゴリズムです。MD5cryptが削除されると、Oracle DatabaseはEUSまたはOIDユーザーをUnix Cryptパスワード検証機能タイプで認証できなくなります。新しいセキュアなハッシュ・アルゴリズムを使用して、OIDのパスワードを今すぐリセットすることをお薦めします。

ODP.NET OracleConfiguration.DirectoryTypeプロパティの非推奨

Oracle Data Provider for .NET OracleConfiguration DirectoryTypeプロパティおよび.NET構成ファイルのDIRECTORY_TYPE設定は、Oracle Database 21cでは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

日付: 2021年5月

OracleConfiguration DirectoryServerTypeプロパティは、DirectoryTypeプロパティを置き換えます。.NET構成ファイルのDIRECTORY_SERVER_TYPE設定によって、DIRECTORY_TYPE設定が置換されます。これらのプロパティはすべて同一の機能を持ちます。新しいプロパティを使用して移行することを開発者にお薦めします。DirectoryServerTypeおよびDIRECTORY_SERVER_TYPEの名前は、同等の機能を提供するDIRECTORY_SERVER_TYPEよりも、ldap.oraパラメータに合わせて調整されています。

脆弱な暗号化キー強度の非推奨

脆弱な暗号化キーの使用は、Oracle Database 21cでは非推奨です。

日付: 2021年5月

暗号アルゴリズムのセキュリティ強度は、最新のRSA BSAFE Micro Edition Suite (MES) v4.5の導入により、Oracle Database 21cで変更されました。次の暗号化アルゴリズムは非推奨です。

  • FIPSモードの場合
    • FIPSのデフォルトの保護強度80は非推奨になりました。この強度は引き続き使用できますが、将来のデフォルトの保護強度にはなりません。FIPSモードの新しいデフォルトの保護強度は112です。
      • 新しいリリースでデフォルトのFIPS保護強度が80から112に変更された場合でも、パラメータを設定することで、古いセキュアでないFIPS保護強度80を使用するように戻すことができます。
    • 1024キー・サイズのDiffie HellmanおよびDigital Signature Algorithm (DH/DSA)は非推奨になりました。サポートされる新しい最小キー・サイズは2048です。1024キー・サイズのサポートは、デフォルトの保護強度が112ビットのセキュリティ強度(2048キー・サイズと同等)に変更され、プロセスの強度が80ビットのセキュリティ強度(1024キー・サイズと同等)のままである場合に使用できます。
  • FIPS以外のモードの場合
    • 保護およびプロセス強度0 (RSAキー長512)は非推奨です。デフォルトでは、保護とプロセス強度の両方が80になりました。保護および処理強度0 (RSAキー512および同等のもの)は引き続き使用できますが、使用することはお薦めしません。
適応しきい値機能のDBSNMPパッケージの非推奨

適応しきい値機能に関連付けられたDBSNMP PL/SQLパッケージは、Oracle Database 21cで非推奨になりました。

日付: 2021年5月

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13.5以降、すべてのOracle Databaseターゲットのデータベース・サーバー・適応しきい値およびベースライン・メトリックしきい値のすべての機能が削除されます。この機能をサポートするデータベース・サーバー側パッケージDBSNMP.BSLNDBSNMP.BSLN_INTERNALおよびDBSNMP.MGMT_RESPONSEは使用できなくなります。

この非推奨の詳細は、My Oracle Support 2697846.1を参照してください

Oracle Sharding高可用性のためのOracle GoldenGateレプリケーションの非推奨

Oracle Sharding高可用性のためのOracle GoldenGateレプリケーション・サポートは、Oracle Database 21cでは非推奨になりました。

日付: 2021年5月

アウトバウンドTLS接続での匿名暗号スイートの非推奨

アウトバウンドTLS接続(データベースから他のサービス)の匿名暗号スイートは、Oracle Database 21cでは非推奨です。

日付: 2021年5月

匿名暗号スイートは、クライアントとサーバー間の接続のみを暗号化し、一方のパーティは認証しないため、中間者攻撃に対して脆弱なままになります。このリリースでは、次の3つの匿名暗号スイートが非推奨になりました。

  • NZTLS_DH_ANON_WITH_AES_256_GCM_SHA384
  • NZTLS_DH_ANON_WITH_AES_128_GCM_SHA256
  • NZSSL_DH_ANON_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

接続の保護を強化するために、可能なかぎり強力な非匿名TLS暗号スイートを使用することをお薦めします。

KERBEROS5PREアダプタの非推奨

KERBEROS5PREアダプタの使用は、Oracle Database 21cでは非推奨です。かわりに、KERBEROS5アダプタを使用することを推奨します。

日付: 2021年5月

KERBEROS5アダプタは、Kerberos認証用にOracleでサポートされているプライマリ・アダプタです。KERBEROS5PREは不要になり、将来のリリースでサポートされなくなります。この変更により、Kerberosの構成が簡略化されます。

Oracle Wallet Managerの非推奨

Oracle Wallet Manager (OWM)は、Oracle Database 21cでは非推奨です。

日付: 2021年5月

Oracle Wallet Managerを使用するかわりに、コマンドライン・ツールorapkiを使用することをお薦めします。

Oracle Enterprise Manager Database Expressの非推奨

Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)は非推奨になりました。今後のOracle Databaseリリースで削除される予定です。

日付: 2021年5月

EM Expressは、Oracle Database内に構築されるWebベースのデータベース管理ツールです。これは、キー・パフォーマンス管理および基本的なデータベース管理機能をサポートしています。EM Expressの機能の多くは、すべてのOracle Databaseエディションに含まれるOracle SQL Developerでも使用できます。EM ExpressをOracle SQL Developerに置き換えることをお薦めします。

サービス属性値SESSION_STATE_CONSISTENCY = STATICの非推奨

セッション属性値FAILOVER_TYPE = TRANSACTIONSESSION_STATE_CONSISTENCY = STATICの組合せは、Oracle Database 21cでは非推奨になりました。

日付: 2023年5月

セッション属性値FAILOVER_TYPE = TRANSACTIONSESSION_STATE_CONSISTENCY = STATICの使用は、サポートされているサービス属性の組合せではなくなりました。

かわりに、サービス構成で次のいずれかの組合せを使用します。

  • FAILOVER_TYPE = AUTOおよびSESSION_STATE_CONSISTENCY = AUTO
  • FAILOVER_TYPE = TRANSACTIONおよびSESSION_STATE_CONSISTENCY = DYNAMIC

これらの構成により、Oracle Databaseでのセッション状態トラッキングが強制され、セッション移行およびセッションのフェイルオーバー時にセッション状態が維持されます。Oracle Database 21c以降は、RESET_STATE属性を設定して、リクエストの最後にアプリケーションにより設定されたセッション状態をクリアすることもできます。詳細は、RESET_STATEを参照してください。

SQLNETおよびDBMS_CRYPTOに対するSHA-1の使用の非推奨

DBMS_CRYPTOSQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_CLIENTおよびSQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_SERVERでのSHA-1の使用は非推奨になりました。

2021年5月

パラメータSQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_CLIENTおよびSQLNET.CRYPTO_CHECKSUM_TYPES_SERVERを指定したSHA-1 (Secure Hash Algorithm 1)の使用は、このリリースでは非推奨となり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。DBMS_CRYPTOでのSHA-1暗号の使用も非推奨になりました(HASH_SH1HMAC_SH1)。SHA1を使用するかわりに、SHA-1暗号のかわりにより強力なSHA-2暗号の使用を開始することをお薦めします。

ACFSUTIL REPL REVERSEの非推奨

acfsutil repl reverseコマンドは、Oracle Database 21cでは非推奨になりました。かわりにrepl failoverまたはrepl switchoverを使用します。

日付: 2021年8月

Oracle Advanced Cluster File System (ACFS)コマンド・ユーティリティacfsutilには、コマンドrepl failoverおよびrepl switchoverが含まれます。これらのコマンドは、acfsutil repl reverseのすべての機能を含め、さらに多くの機能を提供します。このため、acfsutil repl reverseコマンドは非推奨になっています。

Oracle OLAPの非推奨

分析ワークスペース、OLAP DMLプログラミング言語およびOLAP Java APIは、Oracle Database 21cでは非推奨になりました。

日付: 2021年8月

高度な分析機能が必要な新しいアプリケーションの場合、分析ビュー(Oracle Databaseの機能)またはOracle Essbaseを検討することをお薦めします。Oracle分析ビューは、あらゆるOracle Databaseエディションの機能です。アプリケーションでディメンション問合せおよびレポート・アプリケーションにOLAPを使用する場合は、Oracle分析ビューをOLAPの代替として検討することをお薦めします。分析ビューは、既存のデータベース表およびビューに格納されているデータの分析問合せを迅速に効率的に作成する方法を提供します。Oracle分析ビューを使用すると、"キューブ・ビルド/更新"プロセスを必要とせずに、ディメンション問合せモデルおよびサポート・メタデータを取得できます。キューブ・ビルド/更新プロセスを省くことで、スケーラビリティ制約(モデルの複雑さとデータ量)が緩和され、データ準備パイプラインが簡素化され、データ待機時間が短縮または省かれます。また、これらの非リレーショナル・データ型がリレーショナル・ビューによってラップされている場合、分析ビューをOLTPアプリケーション、外部表、非リレーショナル・データ型(JSONなど)とともに使用できます。

Oracle Database Extensions for .NETの非推奨

Oracle Database Extensions for .NETは、Oracle Database 21cでは非推奨になりました。.NETコードを中間層に配置するか、外部プロシージャ機能を使用するか、PL/SQLまたはJavaを使用してコードをリライトすることをお薦めします。

日付: 2021年9月

Oracle Database Extensions for .NETは、Microsoft Windows上のOracle Databaseの機能であり、.NETによって管理される言語(C#など)で記述されたストアド・プロシージャおよびファンクションが使用できるようになります。

Oracle Databaseは、Oracleデータベース・プロセスの外にある外部プロセス内でMicrosoft Common Language Runtime(CLR)をホストします。アプリケーション開発者は、C#やVB.NETなど、任意の.NET準拠言語を使用してストアド・プロシージャおよびファンクションを記述し、これらの.NETストアド・プロシージャを他のPL/SQLまたはJavaストアド・プロシージャと同様にデータベースで使用できます。.NETストアド・プロシージャは、PL/SQLパッケージ、プロシージャ、ファンクションおよびSQL文からのトリガー、またはPL/SQLプロシージャやファンクションをコール可能な場所ならどこからでもコールできます。

次の移行オプションがあります。

  • 中間層への.NETコード(アセンブリ)の移動
  • 外部プロシージャ機能を使用した、外部プロセスのロードおよび.NETアセンブリの実行
  • PL/SQLまたはJavaを使用したストアド・プロシージャのリライト
リポジトリ・イベントの非推奨

アプリケーション・アクションをトリガーするためのリポジトリ・イベントの使用は、Oracle Database 21c (21.3)では非推奨になりました。これに替わる機能はありません。

2021年10月

リポジトリ・イベントは、アプリケーション・アクションのトリガーに使用できるイベントです。リポジトリ・イベントには、リソースの作成、削除、ロック、ロック解除、レンダリング、リンク、リンク解除、バージョン管理、チェックイン、チェックアウト、チェックアウト解除(チェックアウトされたバージョンの回復)、オープン、更新などのリポジトリの変更が含まれます。リポジトリ・イベントの使用の非推奨には、DBMS_XEVENTパッケージおよび次のサブプログラム・グループの非推奨が含まれます。

  • XDBevent
  • XDBRepositoryEvent
  • XDBHandler
  • XDBHandlerList
  • XDBPath
  • XDBLink
Quality of Service Managementの非推奨

Oracle Database Release 21c以降では、Oracle Quality of Service Management (QoSMまたはQoS Management)は非推奨となっています。

日付: 2022年11月

Oracle QoSMでは、事前定義されたポリシーに基づいてシステム構成を調整し、必要なパフォーマンス・レベルでアプリケーションを継続的に実行できるようにすることで、システム全体のワークロード管理が自動化されます。アプリケーションおよびデータベースはますます、QoSMのリソース管理機能の一部を提供するシステムにデプロイされるようになってきています。同時に、OracleのAutonomous Health Frameworkは、システムとその関連コンポーネントの健全性および運用能力に影響を与える事象や状態を緩和するための推奨事項を調整したり提供するように強化されています。このため、QoSMはOracle Database 21cでは非推奨となっています。

グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリの非推奨

Oracle Database 21cでは、グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)または管理データベース(MGMTDB)は非推奨です。

日付: 2023年5月

Oracle Autonomous Health Framework (AHF)、Cluster Health Monitor (CHM)、Oracle Cluster Health Advisor (CHA)、Oracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)などのGIMR (GIMRクライアント)を使用するソリューションは、必要に応じて代替リポジトリに自動的に移行します。GIMRクライアントのみが使用する専用データベースとして、将来のリリースでのGIMRの非推奨と潜在的な削除は、Oracle Grid Infrastructureと関連サービスでシームレスになります。

Oracle Database 21cで非推奨になったビュー

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースから非推奨になったビューを確認してください。

従来の監査ビューの非推奨

従来の監査が非推奨になった結果、従来の監査に関連付けられたビューも非推奨になりました。

日付: 2021年5月

  • 静的データ・ディクショナリ・ビュー:

    • ALL_DEF_AUDIT_OPTS
    • AUDIT_ACTIONS
    • DBA_AUDIT_EXISTS
    • DBA_AUDIT_OBJECT
    • DBA_AUDIT_SESSION
    • DBA_AUDIT_STATEMENT
    • DBA_AUDIT_TRAIL
    • DBA_COMMON_AUDIT_TRAIL
    • DBA_FGA_AUDIT_TRAIL
    • DBA_OBJ_AUDIT_OPTS
    • DBA_PRIV_AUDIT_OPTS
    • DBA_STMT_AUDIT_OPTS
    • USER_AUDIT_OBJECT
    • USER_AUDIT_SESSION
    • USER_AUDIT_STATEMENT
    • USER_AUDIT_TRAIL
    • USER_OBJ_AUDIT_OPTS
  • 動的パフォーマンス・ビュー:

    • V$XML_AUDIT_TRAIL

Oracle Database 21cで非推奨になったパラメータ

アップグレード計画の一環として、このOracle Databaseリリースから非推奨になった初期化パラメータを確認してください。

従来の監査初期化パラメータの非推奨

従来の監査が非推奨になった結果、従来の監査に関連付けられた初期化パラメータも非推奨になりました。

日付: 2021年5月

  • 初期化パラメータ:

    • AUDIT_FILE_DEST
    • AUDIT_SYS_OPERATIONS
    • AUDIT_SYSLOG_LEVEL
    • AUDIT_TRAIL

Oracle Database 19cの動作の変更、サポート終了および非推奨

Oracle Database 19cリリースの変更の説明を確認してください。

Oracle Database 19cアップグレード計画の動作の変更

Oracle Database 19cへのアップグレードの計画に役立つ動作の変更を確認してください

動作の変更には、パラメータまたは機能のデフォルトの変更、製品名の変更、および注意が必要なデータベース構成に対するその他の変更が含まれる場合があります。

リリース更新(RU)に含まれるすべてのタイム・ゾーン・ファイル(DST)

Oracle Database 19c RU 19.18.0以降では、使用可能なすべてのDSTパッチがRUとともにインストールされ、Oracle_home/oracore/zoneinfoディレクトリにデプロイされます。

DSTパッチをインストールしても、現在のデータベース操作には影響しません。ただし、RUとともにパッチをインストールすると、データベースのタイムゾーン・バージョンを簡単に調整できます(そのようにする必要がある場合)。たとえば、トランスポータブル表領域またはフル・トランスポータブル・エクスポート/インポートを使用している場合は、ソース・データベースとターゲット・データベースで同じ文字セットとタイム・ゾーン設定が使用されていることを確認する必要があります。この変更により、宛先データベースをデフォルトとは異なるタイムゾーン・ファイル・バージョンを使用するように簡単に変更できます。

ノート:

デフォルトでは、AutoUpgradeはデータベースのタイム・ゾーンを最新の使用可能なレベルに変更します。タイム・ゾーンをアップグレードしない場合は、AutoUpgrade構成ファイル内のローカル・パラメータtimezone_upgを明示的にnoに設定する必要があります。たとえば:

upg1.timezone_upg=no

RU 19.18以降のパッチをデータベースに適用すると、そのパッチが適用されたOracleホームのDatabase Configuration Assistant (DBCA)で作成される新しいデータベースは最新のタイム・ゾーン・ファイルを使用して作成されます。

Oracle Data Guardのプロパティ管理の変更点

Oracle Database 19c位以上では、Oracle Data Guard構成のプロパティは外部構成ファイルではなく、Oracle Databaseに格納されます。

Oracle Data Guardのプロパティ名、記憶域の場所および動作は、Oracle Database 19cで変更されています。

プロパティ名の変更

表10-1 Oracle Data Guardのプロパティ名の変更

プロパティ Oracle Database 18c以前のリリース Oracle Database 19c以上のリリース

アーカイブの場所

OnlineArchiveLocation

ArchiveLocation

代替の場所

OnlineAlternateLocation

AlternateLocation

スタンバイ・アーカイブの場所

StandbyArchiveLocation

StandbyArchiveLocation

スタンバイの代替の場所

StandbyAlternateLocation

StandbyAlternateLocation

プロパティ動作の変更

  • StandbyArchiveLocationおよびStandbyAlternateLocationに空の文字列がある場合、ArchiveLocationおよびAlternateLocationがオンライン・ログ・ファイルとスタンバイ・ログ・ファイルの両方の場所になります

  • StandbyArchiveLocationおよびStandbyAlternateLocationに空でない文字列がある場合、ArchiveLocationおよびAlternateLocationがオンライン・ログ・ファイルのみの場所になります

  • StandbyArchiveLocationおよびStandbyAlternateLocationの動作は変更されません。これらのプロパティは、スタンバイ・ログ・ファイルの場所でのみ使用されます。

範囲の変更

Oracle Database 19c以上では、4つのOracle Data GuardプロパティすべてにDatabaseという範囲があります。以前のリリースでは、インスタンスという範囲がありました。

インポートおよびアップグレード

Oracle Database 19c以上では、Oracle Data Guardによるプロパティのインポートおよびアップグレードの管理方法に対する次の変更に注意してください。

  • Oracle Data Guard Brokerは、ローカル・アーカイブの場所のプロパティを自動的にインポートしなくなりました。

  • Oracle Data Guard Brokerは、Oracle Database 18c以前のリリースのData Guard Brokerエクスポートから作成されたメタデータ・ファイルから、以前のリリースのプロパティ設定を自動的にアップグレードしなくなりました。

高速ホーム・プロビジョニング(RHP)の名前の変更

Oracle Database 19cおよびOracle Grid Infrastructure 19c以上では、高速ホーム・プロビジョニングの名前がフリート・パッチ適用およびプロビジョニング(FPP)に変更されました。

OCRおよび投票ディスクの直接ファイル配置の再サポート

Oracle Grid Infrastructure 19c以上では、共有ファイル・システム上のOCRおよび投票ファイルの直接配置のサポート終了は、Oracleスタンドアロン・クラスタに対して廃棄されます。

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)では、直接、共有ファイル・システム上でOracle Grid InfrastructureのOracle Cluster Registry (OCR)および投票ファイルの配置がサポートされなくなることが発表されました。このサポート終了は現在破棄されました。Oracle Grid Infrastructure 19c (19.3)以上では、Oracleスタンドアロン・クラスタとともに、OCRおよび投票ディスク・ファイルを共有ファイル・システムに直接配置できます。ただし、Oracleドメイン・サービス・クラスタの場合、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で管理される定数障害グループにOCRおよび投票ファイルを引き続き配置する必要があります。

グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリのオプションのインストール

Oracle Grid Infrastructure 19c以上では、グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)は、Oracleスタンドアロン・クラスタの新規インストールでオプションです。Oracleドメイン・サービス・クラスタでは、GIMRをサービス・コンポーネントとしてインストールする必要があります。

Oracleスタンドアロン・クラスタは、GIMRをOracle ASMディスク・グループまたは共有ファイル・システムにローカルにホストし、このGIMRは単一プラガブル・データベース(PDB)を含むマルチテナント・データベースです。グローバルGIMRは、Oracleドメイン・サービス・クラスタで実行されます。Oracleドメイン・サービス・クラスタは、GIMRを別のOracle ASMディスク・グループにローカルにホストします。データベース用のOracleメンバー・クラスタなどのクライアント・クラスタは、Oracleドメイン・サービス・クラスタにあるリモートGIMRを使用します。2ノード・クラスタまたは4ノード・クラスタの場合、リモート・クラスタにクラスタのGIMRをホスティングすると、クラスタ上の追加のインフラストラクチャ・リポジトリを実行する際のオーバーヘッドが削減されます。Oracleドメイン・サービス・クラスタ用のGIMRは、1つのPDBと、追加される各メンバー・クラスタ用の追加のPDBを持つマルチテナント・データベースです。

DBMS_JOBのサポート

DBMS_JOBパッケージは引き続きサポートされます。ただし、DBMS_JOBジョブを発行するデータベース・スキーマにCREATE JOB権限を付与する必要があります。

Oracle Schedulerは、DBMS_JOBパッケージを置換します。DBMS_JOBは下位互換性のために引き続きサポートされますが、DBMS_JOBからOracle Schedulerに切り替えることをお薦めします。

Oracle Database 19c以降のリリースでは、アップグレードでDBMS_SCHEDULERを使用して既存のDBMS_JOBジョブを再作成できる場合、下位互換性のために、アップグレード後も引き続きDBMS_JOBDBMS_SCHEDULERジョブに対するレガシー・インタフェースとして機能します。メタデータの問題のため、DBMS_SCHEDULERを使用して既存のジョブを再作成できない場合は、アップグレードの事前チェックを実行した際にJOB_TABLE_INTEGRITY警告が表示されます。その場合、次の3つのオプションがあります。

  • メタデータを修正します。アップグレード後も引き続きDBMS_JOBSをインタフェースとして使用して実行し、DBMS_SCHEDULERジョブとして実行します。
  • 不要な場合は、ジョブを削除します。
  • DBMS_JOBSジョブを削除し、DBMS_SCHEDULERを使用して手動でジョブを再作成します。

アップグレード時に再作成されるDBMS_JOBで作成された既存のジョブの場合、DBMS_JOBレガシー・ジョブは引き続きインタフェースとして存在しますが、これを使用すると常にDBMS_SCHEDULERエントリが作成されます。インタフェースは別として、ジョブはDBMS_SCHEDULERジョブとして実行されます。その後、アップグレード前に作成されたDBMS_JOBジョブを無効にすると、DBMS_SCHEDULERジョブも無効になります。この動作を回避するには、レガシー・ジョブを削除し、DBMS_SCHEDULERジョブで置換します。

すべての新しいジョブには、DBMS_SCHEDULERを使用します。

Standard Edition High Availabilityについて

このリリースでは、Oracle Database Standard Edition 2を高可用性モードでインストールできます。

Standard Edition高可用性では、Oracle Clusterwareを使用し、単一インスタンスのStandard Edition Oracle Databases用にクラスタベースのフェイルオーバーを提供します。

Oracle Standard Edition高可用性は、Oracle Clusterware、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)およびOracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)など、Oracle Grid Infrastructureにすでに含まれているクラスタ機能およびストレージ・ソリューションを利用しています。

Oracle ASMやOracle ACFSなど、統合され同時にマウントされた共有記憶域をデータベース・ファイルおよび非構造化データに使用すると、Oracle Grid Infrastructureでは、フェイルオーバーのノード上でOracle Databaseを、ボリュームおよびファイル・システムのフェイルオーバーやリマウントに依存するクラスタ・ソリューションよりもはるかに速く再起動できます。

Standard Edition高可用性は、Linux x86-64でサポートされています。

ノート:

この項は、Standard Edition Oracle Database 23c以降のクラスタベースのデータベース・フェイルオーバーを提供するStandard Editionの高可用性に固有のものです。Oracle Databaseの高可用性オプションの詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
DBMS_OPTIM_BUNDLEによる「インストールされているが無効になっている」モジュールのバグ修正の管理

SQL実行計画の変更の原因となるOracle Databaseのバグ修正の実装を管理するには、DBMS_OPTIM_BUNDLEを使用します。

データベースをアップグレードした後、リリース更新に含まれる実行計画の変更の原因となるバグ修正パッチがデフォルトで無効になっている状態でインストールされます。これらのバグ修正は、修正を有効にするまで有効になりません。これらの修正を手動で有効にするか、DBMS_OPTIM_BUNDLEパッケージを使用できます。

本番システムで使用するこれらの無効になっているパッチを有効にし、アップグレード・テスト計画の一部としてこれらのパッチを使用して完全なワークロード・パフォーマンス・テストを実行することをお薦めします。

DBMS_OPTIM_BUNDLEを使用して、実行計画を変更する可能性があるために無効にされたパッチを有効にする方法の詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス、およびMy Oracle Supportノート2147007.1を参照してください。

Windows認証でNTLMがデフォルトで使用されなくなった

AUTHENTICATION_SERVICES=NTSを使用したMicrosoft Windowsインストールでは、このOracle Databaseリリースでsqlnet.oraファイルのSQLNET.NO_NTLMパラメータの設定がデフォルトでTRUEになり、ORA-12638エラーが発生する可能性があります。

日付: 2023年8月

以前のリリースでは、デフォルトでSQLNET.NO_NTLMFALSEでした。SQLNET.NO_NTLMは、NTS認証(AUTHENTICATION_SERVICES=NTS)でNTLMを使用できるかどうかを制御します。TRUE設定は、NTS認証でNTLMを使用できないことを意味します。NTLMは、通常、相互認証を提供せず安全性が低くなるため、SQLNET.NO_NTLMTRUEを設定すると、データベースとクライアントがよりセキュアになります。

SQLNET.NO_NTLMパラメータは、サーバーとクライアントの両方で使用されます。SQLNET.NO_NTLMが設定されていないOracleデータベースまたはクライアントのMicrosoft Windowsインストールをアップグレードした場合、デフォルトはTRUEになります。この場合、sqlnet.oraSQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES=NTSがあると、クライアントでエラーORA-12638: Credential retrieval failedが発生する可能性があります。

特定のクライアントに対してNTLM認証を使用する場合は、クライアント側のsqlnet.oraファイルで必要に応じてこのパラメータを設定します。

SQLNET.NO_NTLM=FALSE

この設定はサーバーとクライアントの両方に含める必要があり、両方で同じ設定になっている必要があります。SQLNET.NO_NTLMTRUEに設定されていることを確認することをお薦めします。ただし、extproc、仮想アカウントまたはWindowsのローカル・アカウントで認証に失敗した場合は、クライアントSQLNET.NO_NTLMFALSEに設定してからログインを再試行してください。サーバーのSQLNET.NO_NTLMを変更した場合は、データベースを再起動する必要があります。

Oracle Database 19cでサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、Oracle Database 19cでサポートが終了した機能を確認してください。

Oracle Data Provider for .NETの昇格可能なトランザクション設定のサポート終了
Oracle Data Provider for .NETのPromotableTransaction設定は、不要になったためサポートが終了しました。すべての互換性のあるデータベース・サーバー・バージョンで、トランザクションの昇格がサポートされています。

日付: 2019年4月

Oracle Data Provider for .NETのレジストリ、構成およびプロパティ設定PromotableTransactionは、アプリケーションでトランザクションをローカルとして維持するか、またはすべての単一接続トランザクションをローカルとして開始してから、2番目の接続の登録時にトランザクションを分散型に昇格するかどうかを指定します。これは、昇格可能なトランザクションの概念です。

PromotableTransaction設定は、Oracle Data Provider for .NET 18cでサポートが終了しました。これは、このプロバイダ・バージョンと互換性のあるすべてのデータベース・バージョンが昇格可能なトランザクションをサポートしているためです。開発者が昇格可能なトランザクションを使用している場合、この設定を使用する必要がなくなりました。既存のアプリケーションは、昇格可能なトランザクションが使用されているかどうかに関係なく影響を受けません。

Oracle Multimediaのサポート終了
Oracle MultimediaはOracle Database 19cでサポートが終了し、実装が削除されています。

日付: 2019年4月

イメージ処理および変換のかわりに、SecureFiles LOBにマルチメディア・コンテンツを格納し、APEX Media Extension (AME)などのサード・パーティ製品を使用することをお薦めします。ORDIMコンポーネントはレジストリに残り、VALIDステータスのままです。Oracle Multimediaオブジェクトおよびパッケージはデータベースに残ります。ただし、これらのオブジェクトおよびパッケージは機能しなくなり、使用しようとすると例外が発生します。Oracle Locatorは、Oracle Multimediaのサポート終了による影響を受けません。

LogMinerのCONTINUOUS_MINE機能のサポート終了

dbms_logmnr.start_logmnrパッケージのcontinuous_mineオプションはOracle Database 19cでサポートが終了し、使用できなくなりました。

日付: 2019年4月

LogMinerパッケージのcontinuous_mine機能は廃止されています。これは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨になっていました。かわりとなる機能はありません。

拡張データ型サポート(EDS)のサポート終了

拡張データ型サポート(EDS)は、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。EDS機能でサポートされるすべてのデータ型は、ロジカル・スタンバイとOracle GoldenGateの両方でネイティブにサポートされます。

日付: 2019年4月

拡張データ型サポート(EDS)機能では、ネイティブなREDOベースのサポートが欠如した特定のOracleデータ型をサポートするためのロジカル・スタンバイ用のメカニズムが提供されます。たとえば、EDSは、SDO_GEOMETRY列を持つ表のレプリケートに使用されていました。ただし、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、EDSでサポートされているOracleデータ型で、ロジカル・スタンバイまたはGoldenGateでネイティブにサポートされていないものはありません。この機能は、Oracle Database 19c (19.1)でサポートが終了しました。

Data Guard BrokerのMaxConnectionsプロパティのサポート終了

Oracle Database 19c以上では、Oracle Data Guard BrokerのMAX_CONNECTIONS属性のサポートが終了しました。

日付: 2019年4月

Oracle Data Guard BrokerのMaxConnectionsプロパティ(LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのMAX_CONNECTIONS属性に関連)は、Oracle Database 19cではサポートが終了しました。これは削除されました。コマンドを使用してDGMGRLからこのプロパティを設定すると、エラーが返されます。

フレックス・クラスタ・アーキテクチャでのリーフ・ノードのサポート終了

リリーフ・ノードはOracle Grid Infrastructure 19cのOracle Flex Clusterアーキテクチャでサポートされなくなりました。

日付: 2019年4月

Oracle Grid Infrastructure 19c (19.1)以上のリリースでは、Oracle Flex Clusterのすべてのノードはハブ・ノードとして機能します。Oracle Flex Clusterアーキテクチャの元の実装でリーフ・ノードによって提供された機能は、ハブ・ノードで容易に提供できます。したがって、リーフ・ノードはサポートされなくなりました。

Oracle Streamsのサポート終了

Oracle Database 19c (19.1)以上では、Oracle Streamsはサポートが終了しました。Oracle GoldenGateがOracle Database用の代替ソリューションです。

日付: 2019年4月

Oracle Databaseアドバンスト・キューイングは非推奨ではなく、Oracle Database 19cで完全にサポートされています。Oracle Streamsは、マルチテナント・アーキテクチャ、LONG VARCHARおよびその他の新機能など、Oracle Database 12c (12.1)以降のリリースに追加された機能をサポートしていませんでした。Oracle Streamsレプリケーション機能はGoldenGateによって置き換えられます。

PRODUCT_USER_PROFILE表のサポート終了

Oracle Database 19c以上では、SQL*Plus表PRODUCT_USER_PROFILE (PUP表)はサポートが終了しました。

日付: 2019年4月

このSQL*Plusの製品レベルのセキュリティ機能は、Oracle Database 19cでは使用できません。Oracle Databaseの設定を使用してデータを保護し、すべてのクライアント・アプリケーション間で一貫したセキュリティを確保することをお薦めします。

Standard Edition 2 (SE2)データベース・エディション用のOracle Real Application Clustersのサポート終了

Oracle Database 19c以上では、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)はOracle Database Standard Edition 2 (SE2)でサポートされなくなりました。

日付: 2019年4月

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)機能を使用するOracle Database Standard Editionデータベースを以前のリリースからOracle Database 19cにアップグレードすることはできません。これらのデータベースをOracle Database 19cにアップグレードするには、アップグレードを開始する前にOracle RAC機能を削除するか、Oracle Database Standard EditionからOracle Database Enterprise Editionにアップグレードします。アップグレード後のシステムの再構成方法を含む各ステップの詳細は、My Oracle Supportノート2504078.1「Oracle Database Standard Edition 19cでのOracle Real Application Clusters(RAC)のサポート終了」を参照してください。

Oracle Database 19cでサポートが終了したパラメータ

アップグレード計画の一環として、Oracle Database 19c以降、サポートされなくなった初期化パラメータを確認してください。

EXAFUSION_ENABLED初期化パラメータのサポート終了

Oracle Exadata Database Machine初期化パラメータEXAFUSION_ENABLEDは、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。

日付: 2019年4月

Exafusion機能はOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)で導入されましたが、デフォルトでは無効になっています。これはLinuxオペレーティング・システム用にのみ使用でき、Oracle Exadata Database Machineでのみ使用できます。この機能を有効にするには、EXAFUSION_ENABLED初期化パラメータを1に設定します。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で、この機能はOracle Linux上で動作するOracle Exadata Database Machineでデフォルトで有効になりました。この機能を無効にするには、EXAFUSION_ENABLEDパラメータ設定を0に変更します。ただし、Oracle Database 18c以上のリリースでは、Exafusion機能を無効にすることはできません。この理由のため、EXAFUSION_ENABLEDパラメータは機能を提供していないため、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。

LOG_ARCHIVE_DEST_nのMAX_CONNECTIONS属性のサポート終了

Oracle Data Guard REDOトランスポートのLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのMAX_CONNECTIONS属性は廃止されています。Oracle Database 19cではサポートが終了しました。

日付: 2019年4月

MAX_CONNECTIONS属性は、Oracle Database 11gで導入された新しいREDOトランスポート・ストリーミング・メカニズムと干渉し、ギャップの解決に必要な時間が増える可能性があります。これらのタイプのエラーを防止するために、Oracleではこの属性のサポートを終了し、削除しました。

O7_DICTIONARY_ACCESSのサポート終了

初期化パラメータO7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYは、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。

日付: 2019年11月

SYSが所有するオブジェクトにシステム権限でアクセスする場合の制限は、O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYパラメータによって制御されていました。これは、以前のリリースのアプリケーションの特定の下位互換性を保つために維持されています。廃止された機能のサポートを終了することにより、オラクル社では、すべての機能におけるセキュリティに注力できます。標準のセキュリティのベスト・プラクティスに従って、システム権限を管理することをお薦めします。

OPTIMIZE_PROGRESS_TABLEパラメータのサポート終了

Oracle GoldenGate Integrated Replicat、XStream Inおよびロジカル・スタンバイでのOPTIMIZE_PROGRESS_TABLEは、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。

日付: 2020年9月

Oracle GoldenGate Integrated Replicat、XStream Inおよびロジカル・スタンバイでの適用パラメータOPTIMIZE_PROGRESS_TABLEは、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。Oracle Database 19にアップグレードする前に、このパラメータをオフにする必要があります。OPTIMIZE_PROGRESS_TABLEがONに設定されている場合は、適用を適切に停止し、パラメータをオフにして適用を再開します。GoldenGateの適用およびXStreamの場合、このパラメータはデフォルトでOFFに設定されています。

Oracle Database 19cで非推奨となった機能

アップグレード計画の一環として、Oracle Database 19で非推奨となった機能を確認し、アプリケーション戦略に対する代替方法を確認してください。

URL_DATASTOREテキスト型の非推奨

Oracle Database 19c以降、Oracle TextのURL_DATASTORE型は非推奨になりました。かわりにNETWORK_DATASTOREを使用してください。

日付: 2019年4月

URL_DATASTORE型は、インターネット上のファイル(HTTPまたはFTPを介してアクセス)に格納されているテキスト、およびローカル・ファイル・システムのファイル(ファイル・プロトコルを介してアクセス)に格納されているテキストに使用されます。これはNETWORK_DATASTOREに置き換えられ、ACLを使用して特定のサーバーへのアクセスを許可します。この変更により、データベースからURLにアクセスするための標準的な運用およびセキュリティ・モデルに対して、Oracle Textの整合性が高まります。

FILE_DATASTORE型の非推奨

Oracle Database 19c以降、Oracle TextのFILE_DATASTORE型は非推奨になりました。かわりにDIRECTORY_DATASTOREを使用してください。

日付: 2019年4月

FILE_DATASTOREテキスト索引を、Oracle Database 19c以降で使用可能なDIRECTORY_DATASTORE索引タイプに置き換えることをお薦めします。DIRECTORY_DATASTOREによってディレクトリ・オブジェクトに基づいたファイル・アクセスが可能になるため、セキュリティが向上します。

Oracle Data Guard Brokerの非推奨となったプロパティ

Oracle Database 19c以上では、初期化パラメータに関連付けられた複数のOracle Data Guard Brokerプロパティが非推奨になりました。これらの機能は、DGMGRLの新しいEDIT … SET PARAMETERコマンドに置き換えられています。

日付: 2019年4月

次のOracle Data Guard BrokerプロパティがOracle Database 19cで非推奨になりました。

  • ArchiveLagTarget

  • DataGuardSyncLatency

  • LogArchiveMaxProcesses

  • LogArchiveMinSucceedDest

  • LogArchiveTrace

  • StandbyFileManagement

  • DbFileNameConvert

  • LogArchiveFormat

  • LogFileNameConvert

これらのプロパティを指定した現在のEDIT ... SET PROPERTYコマンドは、引き続き使用できます。ただし、新しいコマンドでは更新が自動的に行われ、パラメータ・データはブローカのメタデータ・ファイルに格納されなくなりました。

InconsistentPropertiesプロパティも非推奨になりました。矛盾する値がなくなる可能性があるため、このパラメータには常に値がありません。

新しいEDIT ... SET PARAMETERコマンドでは、ブローカとデータベース間で構成データが矛盾する可能性がなくなります。新しいEDIT...SET PARAMETERコマンドを使用する場合、新しいブローカ・コマンドを使用するか、標準のSQL*Plus ALTER SYSTEMコマンドを使用して、これらのパラメータを変更できます。ただし、ブローカ・コマンドを使用する場合は、構成内の任意のデータベースに接続できます。また、構成内の他のデータベースに対してパラメータ変更を実行できます。

Oracle Data Guardのロジカル・スタンバイ・プロパティの非推奨となった機能

Oracle Database 19c以上では、Oracle Data Guard Brokerのロジカル・スタンバイ・プロパティは非推奨になりました。

日付: 2019年4月

ロジカル・スタンバイに影響する次のOracle Data Guard Brokerプロパティは非推奨になりました。

  • LsbyMaxEventsRecorded

  • LsbyMaxServers

  • LsbyMaxSga

  • LsbyPreserveCommitOrder

  • LsbyRecordAppliedDdl

  • LsbyRecordSkippedDdl

  • LsbyRecordSkipErrors

  • LsbyParameter

EDIT ... SET PROPERTYコマンドは、引き続き使用できます。ただし、設定に関するデータはブローカのメタデータ・ファイルに格納されなくなりました。かわりに、SQL*PlusパッケージDBMS_LOGSTDBYを使用してロジカル・スタンバイ・プロパティを変更することをお薦めします。Oracle Data Guard Brokerのロジカル・スタンバイ・プロパティは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

SQL*PlusパッケージDBMS_LOGSTDBYを直接使用すると、ブローカとロジカル・スタンバイ・データベース間の構成データが矛盾する可能性がなくなり、ロジカル・スタンバイを管理するためのインタフェースが1つ提供されます。

コマンドラインのASMCMD PWCREATEの非推奨

Oracle ASMコマンドライン・ユーティリティのASMCMDコマンド・オプションpwcreate passwordを使用したASMパスワードの作成は、Oracle Grid Infrastructure 19c (19.1)では非推奨になりました。

日付: 2019年4月

コマンドラインでパスワードを指定するオプションは、引き続きOracle Database 19cで有効です。ただし、セキュリティを強化するために、Oracleではこの方法で新しいOracle ASMパスワードを作成することをお薦めしていません。今後のリリースでサポートが終了する可能性があります。ASMCMDpwcreateオプションを指定すると、コマンドラインでパスワードを指定できます。ただし、コマンドasmcmd pwcreateを実行してコマンドラインでパスワードを指定しない場合、パスワードの入力を求められます。

Addnodeスクリプトの非推奨

addnodeスクリプトはOracle Grid Infrastructure 19cで非推奨になりました。クラスタにノードを追加する機能は、インストーラ・ウィザードで使用できます。

日付: 2019年4月

addnodeスクリプトは今後のリリースで削除される可能性があります。addnodeスクリプト(addnode.shまたはaddnode.bat)を使用するのではなく、インストーラ・ウィザードを使用してノードを追加します。インストーラ・ウィザードには、addnodeスクリプトに対する多数の拡張機能が用意されています。インストーラ・ウィザードを使用すると、すべてのソフトウェア・ライフサイクル操作を1つのツールに統合することで管理が簡略化されます。

clone.plスクリプトの非推奨

clone.plスクリプトはOracle Database 19cで非推奨になりました。ゴールド・イメージを使用してソフトウェアのみのインストールを実行する機能は、インストーラ・ウィザードで使用できます。

日付: 2019年4月

clone.plスクリプトは今後のリリースで削除される可能性があります。clone.plスクリプトを使用するかわりに、インストーラ・ウィザードを使用して、抽出されたゴールド・イメージをホームとしてインストールすることをお薦めします。

Oracle Fail Safeの非推奨

Oracle Fail SafeはOracle Database 19cで非推奨になりました。今後のリリースではサポートが終了し、使用できなくなる可能性があります。

日付: 2019年4月

Oracle RAC One Nodeなどの単一ノード・フェイルオーバー・オプションを評価することをお薦めします。

GDSCTLオペレーティング・システム・コマンドライン・パスワード・リセットの非推奨

セキュリティを強化するために、Oracle Database 19c以上では、オペレーティング・システム・プロンプトからコールされたときにグローバル・データ・サービス制御ユーティリティ(GDSCTL)のコマンドラインからパスワードを指定する機能は非推奨になりました。

日付: 2019年4月

この非推奨機能は、ユーザー・コマンドライン・プロンプトからGDSCTLがコールされる場合にパスワードを変更する際にのみ適用されます。たとえば、次のコマンドは非推奨になりました。

$ gdsctl add database -connect inst1 -pwd gsm_password

GDSCTLユーティリティからのパスワードの指定は、引き続き有効です。たとえば、次のコマンドは有効です。

GDSCTL> add database -connect inst1 -pwd gsm_password

この非推奨機能では、オペレーティング・システム・プロンプトからコールされたGDSCTLコマンドでパスワードを指定する際のセキュリティの脆弱性に対処しています。GDSCTLで要求された場合のみ、グローバル・データ・サービスのパスワードを入力します。

Oracle Enterprise Manager Expressの非推奨

フラッシュベースのEnterprise Manager ExpressはOracle Database 19cで非推奨になりました。Oracle Database 19c以上では、Enterprise Manager Expressはユーザー・インタフェースにJava JETテクノロジを使用します。

日付: 2019年4月

業界標準に従って、OracleではフラッシュベースのOracle Enterprise Manager Express (Oracle EM Express)を非推奨にしています。Oracle Database 19c以上では、Oracle Databaseのデフォルト管理オプションであるOracle EM Expressは、Java JETテクノロジに基づいています。この初期リリースでは、フラッシュベースのOracle EM Expressで使用可能ないくつかのオプションがありますが、JETバージョンでは使用できなくなりました。必要に応じて、次のコマンドを使用すると、フラッシュのOracle EM Expressに戻ります。

SQL> @?/rdbms/admin/execemx emx

JET Oracle EM Expressに戻るには、次のコマンドを使用します。

SQL> @?/rdbms/admin/execemx omx
DV_REALM_OWNERロールの非推奨

Oracle Database VaultロールのDV_REALM_OWNERロールは非推奨になり、代替機能もありません。

日付: 2019年4月

DV_REALM_OWNERロールは、レルムを定義する複数のスキーマでデータベース・オブジェクトを管理するレルム管理に使用されます。Oracleでは、このロールの使用は非推奨になりました。今後のリリースで削除される可能性があります。

さらに、次のDV_REALM_OWNER権限はDV_REALM_OWNERロールから取り消されます: CREATE ROLEALTER ANY ROLEDROP ANY ROLEGRANT ANY ROLEGRANT ANY PRIVILEGEおよびGRANT ANY OBJECT PRIVILEGE。必要に応じて、DV_REALM_OWNERロールにこれらの権限を付与できます。たとえば:

SQL> GRANT CREATE ROLE ON tablename TO DV_REALM_OWNER;
DV_REALM_RESOURCEロールの非推奨

Oracle Database VaultロールのDV_REALM_RESOURCEは非推奨になり、代替機能もありません。

日付: 2019年4月

DV_REALM_RESOURCEロールはレルム・リソースの管理のために使用します。Oracleでは、このロールの使用は非推奨になりました。今後のリリースで削除される可能性があります。

DV_PUBLICロールの非推奨

Oracle Database VaultロールのDV_PUBLICロールは非推奨になり、代替機能もありません。

日付: 2019年4月

インストール時にDV_PUBLICロールは引き続き作成されますが、ロールや権限は付与されません。以前のリリースでDV_PUBLICに付与された権限はすべてPUBLICロールに直接付与されるようになりました。このロールは廃止されています。今後のリリースで削除される可能性があります。

Oracle ACFSレプリケーション・プロトコルREPV1の非推奨

Oracle Database 19c (19.3)以上では、Oracle ACFSレプリケーション・プロトコルrepv1は非推奨になりました。

日付: 2019年4月

初期ACFSレプリケーション・プロトコルrepv1は、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)でリリースされました。Oracle Database 12cリリース2では、新しいACFSレプリケーション・プロトコルであるOracle ACFSスナップショットベースのレプリケーション(repv2)が導入されました。同じ管理インタフェースが引き続き使用されます。Oracle Database 19c以上では、以前のACFSレプリケーション・プロトコル(repv1)は非推奨になりました。スナップショットベースのレプリケーションに対して更新します。

Oracle OLAPの非推奨

分析ワークスペース、OLAP DMLプログラミング言語およびOLAP Java APIは、Oracle Database 19cでは非推奨になりました。

日付: 2019年4月

この非推奨は、Oracle Database 19cおよびOracle Database 21cで発表されています。高度な分析機能が必要な新しいアプリケーションの場合、分析ビュー(Oracle Databaseの機能)またはOracle Essbaseを検討することをお薦めします。Oracle分析ビューは、あらゆるOracle Databaseエディションの機能です。アプリケーションでディメンション問合せおよびレポート・アプリケーションにOLAPを使用する場合は、Oracle分析ビューをOLAPの代替として検討することをお薦めします。分析ビューは、既存のデータベース表およびビューに格納されているデータの分析問合せを迅速に効率的に作成する方法を提供します。Oracle分析ビューを使用すると、"キューブ・ビルド/更新"プロセスを必要とせずに、ディメンション問合せモデルおよびサポート・メタデータを取得できます。キューブ・ビルド/更新プロセスを省くことで、スケーラビリティ制約(モデルの複雑さとデータ量)が緩和され、データ準備パイプラインが簡素化され、データ待機時間が短縮または省かれます。また、これらの非リレーショナル・データ型がリレーショナル・ビューによってラップされている場合、分析ビューをOLTPアプリケーション、外部表、非リレーショナル・データ型(JSONなど)とともに使用できます。

SolarisおよびWindowsでのOracle ACFS暗号化の非推奨

Oracle Database 19c (19.3)以上では、Oracle SolarisおよびMicrosoft Windowsで代替機能がないため、Oracle ACFS暗号化は非推奨になりました。

日付: 2019年4月

Oracle SolarisおよびMicrosoft WindowsでのOracle ACFS暗号化は、RSAテクノロジに基づいています。RSAテクノロジのリタイアが通知されました。Linuxでは代替テクノロジを使用するため、Oracle ACFS暗号化はLinuxで引き続きサポートされ、この非推奨に影響を受けません。

WindowsでのOracle ACFSの非推奨

Oracle Grid Infrastructure 19c (19.5)以降では、Microsoft WindowsでのOracle ASM Cluster File System (ACFS)の使用は非推奨になりました。

日付: 2019年10月

特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。Microsoft WindowsでのACFSファイル・システムの使用は非推奨であり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。ユース・ケースに応じて、現在のACFSファイル・システムを置き換えるために、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)、Oracle Databaseファイル・システム(DBFS)またはMicrosoft Windowsの共有に移行することをお薦めします。

Oracle ACFSセキュリティ(Vault)およびACFS監査の非推奨

Oracle Grid Infrastructure 19c (19.5)以降では、Oracle ASM Cluster File System (ACFS)セキュリティ(Vault)およびACFS監査は非推奨になりました

日付: 2019年10月

特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。Oracle ACFSセキュリティ(Vault)およびACFS監査は非推奨であり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

メンバー・クラスタでのOracle ACFSの使用(ACFSリモート)の非推奨

Oracle Grid Infrastructure 19c (19.5)以降では、メンバー・クラスタでのOracle ASM Cluster File System (ACFS)の使用(ACFSリモート)は非推奨になりました。

日付: 2019年10月

メンバー・クラスタでのOracle ASM Cluster File System (ACFS)の使用(ACFSリモート)は非推奨であり、将来のリリースで削除される可能性があります。特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。

クラスタ・ドメインの非推奨 - メンバー・クラスタ

Oracle Grid Infrastructure 19c (19.5)以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャに含まれるメンバー・クラスタは非推奨になりました。

日付: 2019年10月

特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。Oracleクラスタ・ドメインは、ドメイン・サービス・クラスタ(DSC)とメンバー・クラスタで構成されます。メンバー・クラスタが非推奨になったことは、DSCと使用しているクラスタリングに影響を及ぼしますが、他の本番クラスタにサービスをホストする機能には影響しません。ソフトウェアまたはハードウェアを次にアップグレードする機会にあわせて、クラスタ・ドメイン-メンバー・クラスタをオフに移行することをお薦めします。

Oracle Clusterwareとベンダー・クラスタウェアの統合の非推奨

Oracle Clusterware 19c (19.5)以降、ベンダーまたはサード・パーティのクラスタウェアとOracle Clusterwareの統合は非推奨になっています。

日付: 2019年10月

Oracle Clusterwareとベンダー・クラスタウェアの統合は非推奨であり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。特定のクラスタ機能を非推奨にし、制限付きの採用とすることにより、オラクル社では、すべての機能の中核となるスケーリング、可用性および管理性の向上に注力できます。異なるクラスタ・ソリューション間の統合がない場合、システムでクラスタ・ソリューションの競合の問題が生じることがあります。独立した各クラスタ・ソリューションでは、特定の障害が発生した場合に実行する必要がある修正処理が個別に決定される可能性があります。競合を回避するには、いつの時点においても1つのクラスタ・ソリューションのみがアクティブになるようにしてください。このため、次回のソフトウェアまたはハードウェアのアップグレードで、ベンダー・クラスタ・ソリューションを使用しない構成に移行することをお薦めします。

Oracle Clusterwareを使用したブラック・ボックス仮想マシン管理の非推奨

Oracle Clusterwareを使用した仮想マシン(VM)リソースの直接管理は、Oracle Grid Infrastructure 19cで非推奨となり、将来のリリースで削除される可能性があります。

日付: 2020年5月

Oracleでは引き続き、リモートにデプロイされたOracle VMの可用性を監視および管理するためにOracle Clusterwareの使用をサポートします。ただし、このサポートは今後のリリースで削除される予定です。

OPatchおよびOPatchAutoアプトオブプレース・パッチ適用の非推奨

OracleではOpatchおよびOPatchAutoを使用したアウトオブプレース・パッチ適用を推奨しましたが、Oracleでは、Oracle Database 23cオンプレミスからアウトオブプレース・パッチ適用のための、よりシンプルで簡単なGoldイメージ・プロセスに移行しています。

日付: 2023年5月

Oracleでは、Oracle Database 19cおよび21cのOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureホームにアウトオブプレース・パッチ適用を引き続き推奨しています。ただし、Oracleは、Oracle Databaseのアウトオブプレース・パッチ適用にGoldイメージを使用する効率的なプロセスに移行しています。また、Oracleは、ソフトウェアにパッチを適用するための完全に自動化されたフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・ソリューションも提供します。したがって、Oracleは、アウトオブプレース・パッチ適用にOpatchおよびOpatchAutoを使用しないという非推奨を発表しています。この非推奨は、インプレース・パッチ適用には影響しません。

Oracle Grid Infrastructureの場合、Oracleでは、switchGridHomesオプションを指定してgridSetup.shを使用することをお薦めします。スタンドアロン・データベース・ホームの場合、Oracleでは、新規インストールを使用し、applyRUおよびapplyOneOffsオプションを指定してOracle Universal Installerを使用してアウトオブプレース・パッチを実行することをお薦めします。その後、AutoUpgradeまたはフリート・パッチ適用およびプロビジョニングのいずれかを使用してデータベースにパッチを適用できます。これにより、パッチ・プロセス全体が自動化されます。

データ・リカバリ・アドバイザ(DRA)の非推奨

Oracle Database 19c以降、データ・リカバリ・アドバイザ(DRA)機能は非推奨になりました。

日付: 2023年7月

DRAの非推奨には、LIST FAILUREADVISE FAILUREREPAIR FAILUREおよびCHANGE FAILUREのOracle Recovery Manager (RMAN)コマンドの非推奨が含まれています。データベース管理者はこれらのコマンドにアクセスできなくなります。DRAに代わる機能はありません。

DBUAおよび手動アップグレードの非推奨

Oracleでは、データベースのアップグレードにAutoUpgradeを使用することをお薦めします。

日付: 2023年7月

Oracle Databaseのアップグレードの信頼性とサポートを改善するために、Oracleでは、Database Upgrade Assistant (DBUA)、およびパラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)、およびデータベース・アップグレード・スクリプトdbupgradeおよびdbupgrade.cmdを使用する手動アップグレードをOracle Database 19cで非推奨にしています。Oracle DatabaseアップグレードでAutoUpgradeを使用します。これらの廃止されたアップグレード方法は、将来のリリース更新で削除される可能性があります。廃止されたアップグレード方法を非推奨にすることで、オラクル社はAutoUpgradeユーティリティの機能と管理性の改善と拡張に集中できます。

クラスタ時刻同期化サービスの非推奨

クラスタ時刻同期化サービス(CTSS)は、Oracle Database 19cで非推奨となりました。

日付: 2024年1月

クラスタ・メンバー・ノード間で時刻を同期するには、オペレーティング・システムで構成されているネットワーク・タイム・プロトコル(ntpchronyなど)またはMicrosoft Windows Timeサービスを使用します。ネットワーク時刻同期化が構成されていることを確認するには、cluvfy comp clocksync -n allコマンドを使用します。

Oracle Database 19cで非推奨となった初期化パラメータ

アップグレード計画の一環として、Oracle Database 19cで非推奨となった初期化パラメータを確認してください。

非推奨となったCLUSTER_DATABASE_INSTANCES初期化パラメータ

Oracle Database初期化パラメータCLUSTER_DATABASE_INSTANCESは、Oracle Database 19c (19.1)で非推奨になりました。

日付: 2019年4月

init.oraパラメータCLUSTER_DATABASE_INSTANCESでは、構成済のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インスタンスの数を指定します。Oracle Database 19c以上のリリースでは、構成可能なOracle RACインスタンスの数がOracle Clusterwareリソース定義から自動的に導出されます。このパラメータを使用する理由はないため、このパラメータは置き換わりません。

SQLNET.ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONパラメータの非推奨

SQLNET.ENCRYPTION_WALLET_LOCATION sqlnet.oraパラメータは、Oracle Database 19cで非推奨になりました。

日付: 2019年4月

SQLNET.ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONパラメータは、透過的データ暗号化(TDE)のソフトウェア・キーストアの場所を定義します。SQLNET.ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONを設定するかわりにソフトウェア・キーストアの場所を構成する場合、WALLET_ROOT初期化パラメータおよびTDE_CONFIGURATION動的初期化パラメータを設定することをお薦めします。

できるだけ早くWALLET_ROOTインスタンス初期化パラメータを使用することをお薦めします。これは、インスタンスが起動されると値が読み取られるので、起動後にすべてのセッションおよびサーバーのバックグラウンド・プロセスが同じパスを共有するためです。SQLNET.ENCRYPTION_WALLET_LOCATIONパラメータが使用されている場合、異なるセッションが異なるSQLNETパラメータ値を持つ可能性があるため、誤った構成につながり、混乱が生じる可能性があります。WALLET_ROOTを使用するもう1つの理由は、これがOracle Enterprise User Securityやランスポート・レイヤー・セキュリティなどの他の機能のウォレットを配置できるディレクトリであるためです。この場所は、すべてのサーバー側ウォレットの主要な場所になる可能性があります。

SERVICE_NAMES初期化パラメータの非推奨

Oracle Database 19c以降では、ユーザーによるSERVICE_NAMESパラメータの使用は非推奨になりました。今後のリリースでサポートが終了する可能性があります。

日付: 2019年11月

SERVICE_NAMESパラメータの使用は、アクティブにはサポートされなくなりました。高可用性(HA)デプロイメントでは使用しないでください。HA操作ではサービス名パラメータの使用はサポートされません。この制限には、FAN、ロード・バランス、FAILOVER_TYPEFAILOVER_RESTORESESSION_STATE_CONSISTENCYなどの用途が含まれます。

サービスの管理には、SRVCTLまたはGDSCTLコマンドライン・ユーティリティ、あるいはDBMS_SERVICEパッケージを使用することをお薦めします。

Oracle Database 18cの動作の変更、サポート終了および非推奨

Oracle Database 18cリリースの変更の説明を確認してください。

Oracle Database 18cアップグレード計画の動作の変更

Oracle Database 18cへのアップグレードの計画に役立つ動作の変更を確認してください

簡素化されたイメージベースのOracle Databaseのインストール

Oracle Database 18c以降では、Oracle Databaseソフトウェアのインストールおよび構成が、イメージベースのインストールにより簡素化されています。

Oracle Database 18c以降、Oracle Databaseソフトウェアは、イメージ・ファイルとしてダウンロードおよびインストールできます。Oracleホームを配置するディレクトリにイメージ・ソフトウェアを抽出し、runInstallerスクリプトを実行して、Oracle Databaseインストールを開始します。詳細は、ご使用のオペレーティング・システム・プラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

ノート:

Oracle Databaseホームを配置するディレクトリにイメージ・ソフトウェア(db_home.zip)を抽出し、runInstallerスクリプトを実行して、Oracle Databaseのインストールおよび構成を開始します。作成したOracleホームのディレクトリ・パスがOracle Optimal Flexible Architectureの推奨事項に準拠することをお薦めします。

64文字を超えるJSONキー名の索引付けのサポート

JSONキーを使用すると、長いキー名を使用してHASH MAP形式の構造から生成されたJSONドキュメントの検索効率が向上します。

JSON検索索引で索引付けできるJSONキー名の上限が引き上げられています。Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.2)以降のリリースでのJSONキー名の上限は、255バイトです。以前のリリースで作成されたJSON検索索引では、64バイトを超えるキー名は索引付けされませんでした。

既存のデータベースのアップグレードにかわるイメージ・インストール

Oracle Database 18c以上では、既存のサービスはインストールで移行されなくなりました。Database Upgrade Assistant (DBUA)を使用してサービスを移行します。

既存のOracle Databaseで使用されているサービスを移行する必要がある場合は、Oracleホームに新しいリリースのOracle Databaseソフトウェアをインストールしてから、DBUAを起動する必要があります。

Windowsの場合、Microsoft Transaction Serviceを新しいOracleホームに移行するには、コマンド%ORACLE_HOME%\bin\oramtsctl.exe -newも実行する必要があります

RPMベースのOracle Databaseのインストールについて

Oracle Database18c以降では、RPMパッケージを使用して単一インスタンスのOracle DatabaseまたはOracle Database Instant Clientソフトウェアをインストールできます。

RPMベースのインストールでは、インストール前チェックが実行され、データベース・ソフトウェアが展開され、展開されたソフトウェアの所有権が事前構成済ユーザーおよびグループに再割当てされ、Oracleインベントリがメンテナンスされ、単一インスタンスのOracleデータベースの作成と構成のためのOracle Databaseソフトウェアの構成に必要なすべてのroot操作が実行されます。

RPMベースのインストール・プロセスでは、インストールの最小要件が満たされていない場合にこれを検出し、これらのインストールの最小前提条件を完了するように求めます。

RPMベースのインストールでは、ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールが実行され、Oracleホームが作成されます。Oracleホームの作成後、Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を使用してOracle Databaseを作成できます。

RPMベースのインストール・プロセスでは、/etc/init.d/oracledb_ORCLCDB-23cサービスの構成スクリプトを使用して、デフォルト設定でデータベースを作成できます。

Oracle Text索引のトークン制限

Oracle Databaseリリース18c以上では、索引付けされたトークンの最大サイズがシングルバイト文字セットで255文字まで拡張されています。

Oracle Databaseリリース18cより前では、SDATAセクションを除くすべてのOracle Text索引タイプで、VARCHAR2 (64 BYTE)型の表列にトークンが格納されていました。Oracle Databaseリリース18c以上では、CTXCATおよびCTXRULE索引を除くすべてのOracle Text索引タイプで、VARCHAR2 (255 BYTE)型の表列にトークンが格納されます。この変更では、索引付けされたトークンの最大サイズがシングルバイト文字セットで255文字まで拡張されています。サイズの拡張は、マルチバイト文字セットや可変長文字セットではこれより短くなります。255バイトより長いトークンは切り捨てられます。トークンが切り捨てられたとしても、トークン文字列全体の検索が妨げられることはありません。ただし、システムでは最初の255バイトが同じ2つのトークンを区別できません。

ノート:

Oracle Databaseリリース18cより前では、64バイトを超えるトークンは64バイトに切り捨てられていました。Oracle Databaseリリース18cにアップグレードすると、トークン表が64バイトから255バイトに拡張されます。検索トークン(つまり、検索文字列の1語)が64バイトを超える検索では、64バイトに切り捨てられたトークンを見つけることができません。この問題を回避するには、索引を再構築します。64バイトを超える検索トークンを使用しない場合は、索引を再構築する必要はありません。

SDATAセクションでは、VARCHAR2 (249 BYTE)型の表列にトークンが格納されます。CTXCATおよびCTXRULE索引では、VARCHAR2 (64 BYTE)型の表列にトークンが格納されます。

/ALL/USER/DBA_ユーザー・ビューおよびPL/SQL外部ライブラリの変更

Oracle Database 18c以上では、/USER/ALL/DBA_ARGUMENTSビューと/USER/ALL/DBA_IDENTIFIERSビュー、およびPDBでのLIBRARYオブジェクトの作成方法が変更されています。

作業に影響する可能性のある変更を確認してください。

ALL/USER/DBA_ARGUMENTSユーザー・ビューの変更点

ARGUMENTSビュー内の行数が減りました。具体的には、最上位(DATA_LEVEL=0)の項目のみがARGUMENTSビューに格納されます。

以前のOracle Databaseリリースでは、PL/SQLコンパイラにより、PL/SQLデータ型のネストされたすべてのタイプに関するメタデータが収集されていました。DATA_LEVELは、タイプのネスト・レベルを表していました。Oracle Database 18c以上では、最上位のタイプのメタデータ(DATA_LEVEL=0)のみがARGUMENTSビューに格納されます。

例として、create-or-replaceパッケージNestedTypesExampleの変更点に注目します。

Type Level2Record is RECORD (Field1 NUMBER);
Type Level1Collection is TABLE of Level2Record index by binary_integer;
Type Level0Record is RECORD (Field1 Level1Collection);
Procedure NestedTypesProc (Param1 Level0Record);

以前のOracle Databaseリリースでは、NestedTypeProcプロシージャの最上位のタイプ(パラメータParam1、Level0Record)とともに、Level0Record内のネストされたすべてのタイプの詳細な説明が返されます。たとえば:

SQL> select argument_name,type_subname,position,sequence,data_level from user_arguments where object_name='NESTEDTYPESPROC';
ARGUMENT_NAME   TYPE_SUBNAME      POSITION   SEQUENCE  DATA_LEVEL 
--------------- ----------------- ---------- ---------- --------- 
PARAM1          LEVEL0RECORD             1          1           0
FIELD1          LEVEL1COLLECTION         1          2           1 
                LEVEL2RECORD             1          3           2
FIELD1                                   1          4           3

それに対し、18.1データベースで同じ問合せを使用した場合は、次の結果が返されます。

ARGUMENT_NAME   TYPE_SUBNAME      POSITION   SEQUENCE  DATA_LEVEL 
--------------- ----------------- ---------- ---------- --------- 
PARAM1          LEVEL0RECORD             1          1           0

Oracle Database 12c (12.1)より前のリリースでは、PL/SQLパッケージ・タイプの説明的なメタデータには、最上位のオブジェクト・タイプのメタデータにアクセスする場合と同じ方法ではアクセスできませんでした。最上位のオブジェクト・タイプとコレクションについては、ALL_TYPESに加え、関連するユーザー・ビューALL_TYPE_ATTRSおよびALL_COLL_TYPESを問い合せて、タイプのメタデータを取得できます。一方、Oracle Database 12.1より前では、レコードやパッケージ化されたコレクションなど、PL/SQLパッケージ・タイプのメタデータを取得できませんでした。関数またはプロシージャのパラメータでこれらのPL/SQLパッケージ・タイプを参照していた場合は、ARGUMENTSビューでこれらのタイプ(ネストされたタイプを含む)に関するすべてのメタデータが公開されていました。

このアプローチの問題は、深くネストされたタイプがSYS表領域で大量のメモリーを消費する可能性があることです。また、ARGUMENTSビューでタイプのメタデータを共有する方法がないため、深くネストされたタイプを持つ各パラメータには、タイプのメタデータの冗長コピーがそれぞれ個別に必要でした。ARGUMENTSビューおよびSYS表領域内のメタデータの量によっては、PL/SQLコンパイラのパフォーマンス低下など、様々な問題を生じる可能性があります。パフォーマンス低下の原因は、PL/SQLが基礎となるディクショナリ表の行を更新するのに多くの時間を要することです。

Oracle Database 12.1リリースでは、PL/SQLでのパッケージ・タイプに対するサポートが拡張され、新しいユーザー・ビューALL_PLSQL_TYPESALL_PLSQL_TYPE_ATTRSおよびALL_PLSQL_COLL_TYPESが追加されています。これらのビューは、名前が示すとおり、ALL_TYPESビュー・ファミリに類似しています。ただし、拡張されたPL/SQLタイプ・ビューを使用して、最上位のオブジェクト・タイプおよびコレクション・タイプのかわりに、PL/SQLパッケージ・タイプに関するメタデータを問い合せることができます。

Oracle Database 12.1ではパッケージ・タイプが追加されているため、説明的なメタデータを大量にARGUMENTSビューに挿入する必要がなくなりました。各パラメータ・タイプについてARGUMENTSビューで必要になるのは、タイプ名を含む1行のメタデータのみです。PL/SQLタイプ・ビューおよびネストされたタイプに対する問合せでは、タイプ名の完全な説明を取得できます。

OCIDescribeAny()は、ARGUMENTSビューで使用されるものと同じメタデータに基づきます。また、OCIDescribeAny()では、各パラメータ・タイプについてそれぞれ1行のみが返されます(Oracle Database 12.1で変更されるまでは一般に複数の行が返されていました)。

ALL/DBA/USER_ARGUMENTSには、新しい列タイプTYPE_OBJECT_TYPEが含まれています。TYPE_OWNERTYPE_NAMEおよびTYPE_SUBNAMEで表されるタイプのタイプを調べるには、TYPE_OBJECT_TYPE列を使用します。候補となる値は、TABLEVIEWPACKAGEおよびTYPEです。

ARGUMENTSビューで引き続きALL_TYPESとそれに関連するユーザー・ビュー(ALL_TYPE_ATTRSおよびALL_COLL_TYPES)を収集する場合は、イベントをevents='10946, level 65536'に設定できます。このイベントを設定すると、ARGUMENTSビューが12.1より前のOracle Databaseリリースの動作に戻ります。つまり、DATA_LEVELを0より大きくすることができ、タイプおよびネストされたタイプに関する説明的なメタデータがビューに含まれます。このように変更する場合は、イベントを設定した後で、影響を受けるパッケージを再コンパイルする必要があります。影響を受けるパッケージの再コンパイル時には、コンパイラによって追加のメタデータが再収集されます。また、このイベントを設定すると、OCIDescribeAny()が12.1より前のOracle Databaseリリースの動作に戻ります。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上では、引数なしでプロシージャを入力すると、ARGUMENTSビューに行は含まれません。この変更は、ARGUMENTSビューの行削減とは別に加えられたものです。Oracle Database 12.1.0.2より前では、引数なしのプロシージャもARGUMENTSビューに1行として表示されていました。

USER/ALL/DBA_IDENTIFIERSユーザー・ビューの変更点

Oracle Database 18c以上では、PL/Scopeが拡張され、PL/SQLコード内のユーザー識別子に関する追加情報が取得されるようになりました。追加情報には、識別子に適用されている制約、関数がPL/SQLのSQLビルトインであることを示すインジケータなどが含まれます。

次の列は、Oracle Database 18cのUSER/ALL/DBA_IDENTIFIERSビューに新規に追加されました。

  • CHARACTER_SET: この列には、列が変数識別子宣言で使用されている場合に文字セット句の値が格納されます。候補となる値は、CHAR_CSNCHAR_CSおよびIDENTIFIER (文字セットが別の変数識別子から派生している場合)です。

  • ATTRIBUTE: この列には、%attributeが変数宣言で使用されている場合に属性値が格納されます。候補となる値は、ROWTYPETYPEおよびCHARSETです。

  • CHAR_USED: この列には、制約が文字列長制約宣言で使用されている場合に長さ制約のタイプが格納されます。候補となる値は、CHARおよびBYTEです。

  • LENGTH: この列には、文字列長制約宣言の長さ制約の値が格納されます。

  • PRECISION: この列には、数値精度が変数宣言で使用されている場合にその精度が格納されます。

  • PRECISION2: この列には、変数宣言で使用されている第2精度値(間隔タイプなど)が格納されます。

  • SCALE: この列には、変数宣言で使用されているスケール値が格納されます。

  • LOWER_RANGE: この列には、範囲制約付きの変数宣言で使用されている範囲の下限値が格納されます。

  • UPPER_RANGE: この列には、範囲制約付きの変数宣言で使用されている範囲の上限値が格納されます。

  • NULL_CONSTRAINT: この列は、NULL制約が変数宣言で使用されている場合に設定されます。候補となる値は、NULLまたはNOT NULLです。

  • SQL_BUILTIN: PL/SQLから発行されたSQL文で使用されるSQLビルトインを識別子としている場合、この列はYESに設定されます。識別子がSQLビルトインでない場合、列はNOに設定されます。

PL/SQL外部ライブラリの変更点

Oracle Database 18c以上では、PATH_PREFIXが事前定義されたOracle Database 18c PDBにLIBRARYオブジェクトを作成する方法が変更されています。

  • PATH_PREFIXが事前定義されたPDBに新しいLIBRARYオブジェクトを作成する場合、LIBRARYDIRECTORYオブジェクトを使用する必要があります。DIRECTORYオブジェクトにより、LIBRARYオブジェクトに対してPATH_PREFIXのルールが適用されます。LIBRARYオブジェクトでDIRECTORYオブジェクトを使用しないと、PLS-1919コンパイル時エラーが発生します。

  • PATH_PREFIXが事前定義されたPDBとしてデータベースをCDBに接続する場合に、DIRECTORYオブジェクトを使用していないLIBRARYオブジェクトを使用しようとすると、ORA-65394ランタイム・エラーが発生します。LIBRARYオブジェクトは無効化されません。ただし、(ランタイム・エラーが常に発行されるのとは対照的に) LIBRARYを有効に活用するには、DIRECTORYオブジェクトを使用するようにLIBRARYオブジェクトを再作成する必要があります。

このように変更すると、ファイル・システムにおけるLIBRARYダイナミック・リンク・ライブラリ(DLL)の場所を示すPATH_PREFIXの値が考慮されるようになり、PDBでのLIBRARYオブジェクトのセキュリティと管理性が向上します。また、DIRECTORYオブジェクトを使用すると、管理者はDLLディレクトリへのアクセスを許可するユーザーを指定できます。

シンボリック・リンクおよびUTL_FILE

シンボリック・リンクでUTL_FILEを使用することはできません。かわりに、ディレクトリ・オブジェクトを使用してください。

Oracle Database 18c以降のリリースでは、UTL_FILE_DIRのシンボリック・リンク・パスがサポートされなくなりました。アップグレード後、アプリケーションでUTL_FILEを介したシンボリック・リンクを使用してデータベースを操作しようとすると、これらのリンクは失敗します。ディレクトリ・オブジェクトを使用することをお薦めします。必要に応じて、UTL_FILE内のファイル名のターゲットとなる実際のファイルを作成できます。

このサポート終了は、Oracle Data Pump、BFILEおよび外部表を含む(ただし、これに制限されない)、シンボリック・リンクを使用する以前のリリースの機能に影響する可能性があります。アップグレード後に影響を受ける機能を使用しようとして、その機能でシンボリック・リンクが使用された場合、ORA-29283: 無効なファイル操作です。: パスがsymlinkをトラバースしていますが発生します。アップグレードの前に、修正する必要があるシンボリック・リンクを特定するのに役立つように、AutoUpgradeをanalyzeモードで実行します。シンボリック・リンクのかわりにディレクトリ・オブジェクトを使用することをお薦めします。

例10-1 UTL_FILEおよびシンボリック・リンクによるエラー・メッセージの例

UTL_FILEのアドレスを指定するシンボリック・リンクを使用するアプリケーションで、エラーが発生しました。たとえば、次のようなシンボリック・リンクを作成しようとするとします。Ia.cはシンボリック・リンク・ファイルです。

create or replace directory TEMP as '/home/PLSQL/TEMP';

declare
f utl_file.file_type;
begin
f := utl_file.fopen('TEMP','la.c','r');
end;
/

このコマンドは、次のエラーが発生して失敗します。

ERROR at line 1: 
ORA-29283: invalid file operation 
ORA-06512: at "SYS.UTL_FILE", line 536 
ORA-29283: invalid file operation 
ORA-06512: at line 4
DBCAを使用したリスナーの直接登録の非推奨

Database Configuration Assistant (DBCA)を使用したOracle DatabaseのOracle Internet Directory (OID)への登録は、Oracle Database 18cで非推奨になりました。

アップグレード時に、DBCAを使用してデータベース・ホームにリスナーを移行または登録するかわりに、Net Configuration AssistantまたはNet Managerを使用して、新しいリリースのOracleホームにLISTENER.ORAファイルを作成してからこのリスナーを起動します。DBCAを使用してリスナーを登録解除し、OIDに再び登録することもできます。

INIT.ORA内のUNIFORM_LOG_TIMESTAMP_FORMATの変更

デフォルトでは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上のタイムスタンプの書式は異なります。アラート・ログを表示するには、Oracle Databaseユーティリティである自動診断リポジトリ・コマンド・インタプリタ(ADRCI)ユーティリティを使用します。

スクリプトを使用してタイムスタンプ日付のアラート・ログを解析する場合は、タイムスタンプ書式のデフォルト値はinit.oraパラメータUNIFORM_LOG_TIMESTAMP_FORMATで設定されていることに注意してください。このパラメータのデフォルト値はTRUEです。TRUEの場合、タイムスタンプ書式は「日-月-年-時刻」書式から「年-月-日-時刻」書式に変更されます。たとえば、2017-05-17T10:00:54.799968+00:00のようになります。

UNIFORM_LOG_TIMESTAMP_FORMATの値をFALSEに変更することで、以前のリリースで使用されていたタイムスタンプ書式に変更できます。アラート・ログではなくlog.xmlを解析するスクリプトを使用することもできます。

Oracleでは、Oracleエラーやトレース・ファイルを検索して分析できるように、自動診断リポジトリ・コマンド・インタプリタ(ADRCI)と呼ばれる専用のコマンドライン・ユーティリティを提供しており、このADRCIユーティリティを使用してエラーを管理することをお薦めしています。

たとえば、ADRCIコマンドshow alertを使用してアラート・ログを表示できます。

$ oracle@user> adrci
adrci> show alert -tail -f

また、ADRCIでは、show logコマンドを使用して、問合せの述語を渡すこともできます。たとえば:

adrci> show log -p "message_text like '%tablespace%'"

ADRCIユーティリティを使用する方法の詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

Oracle Database 18cでサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、サポートが終了した機能をこのリストで確認してください。

Oracle Administration Assistant for Windowsのサポート終了

Windows用Oracle Administration Assistantツールは、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。

Oracle Administration Assistant for Windowsは、現行のデータベースのリリースではサポートされていません。Oracle Administration Assistant for Windowsは、Windows上でデータベース管理者、オペレータ、ユーザーおよびロールを作成するツールでした。Oracle Administration Assistantでは、データベース・サービス、起動と停止設定、そしてWindowsレジストリ・パラメータの管理もできました。これに替わる機能はありません。

Oracle Multimedia DICOMのサポート対象外機能

いくつかのOracle Multimedia DICOMの機能は、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。DICOMは、Oracle SecureFilesおよびサードパーティのDICOM製品に置き換わります。

Digital Imaging and Communications in Medicine (DICOM)とは、放射線デバイスの接続性をサポートする医療用画像処理テクノロジです。OracleのネイティブのDICOM機能が非推奨になり、その一部がこのリリースでサポートされなくなりました。Oracle Multimedia DICOMのサポートが終了する機能は、次のとおりです。

  • Oracle Multimedia DICOMプロトコル

  • Oracle Multimedia DICOM中間層サポート

  • WebCenter統合用のOracle Multimedia Oracle DICOMコンポーネント(DICOM/UCM)

次のOracle Multimedia DICOM機能は引き続き推奨されません。

  • Oracle Multimedia ORDImageオブジェクトのDICOMサポート

  • Oracle Multimedia DICOMオブジェクトおよびパッケージ

Oracle Multimedia DICOMの代替機能はありません。Oracle Multimedia DICOMのかわりに、DICOM機能を持つサードパーティ製品とともにOracle SecureFilesを使用することをお薦めします。たとえば: サードパーティのDICOM機能を使用して、メタデータ管理、DICOM画像の変換などを実行します。

Oracle Multimedia Javaクライアント・クラスのサポート終了

Oracle Multimediaプロキシ・クラスとOracle MultimediaサーブレットおよびJSPクラスのサポートが終了しました。

Oracle Multimedia Javaクライアントの次のクラスについては、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。

  • DICOMプロキシ・クラスを含むOracle Multimediaプロキシ・クラス

  • Oracle Multimediaサーブレット/JSPクラス

Oracle Database内でマルチメディア・コンテンツを管理するJavaアプリケーションを開発する場合は、JavaにPL/SQLブロックを埋め込むことをお薦めします。

Oracle XML DBのサポート対象外機能

Oracle Database 18c以降、DBMS_XMLSCHEMAのスキーマ・サブプログラム、多数のDBMS_XDBサブプログラムおよびその他の多くのOracle XML DBスキーマ機能がサポートされなくなりました。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で、PL/SQLパッケージDBMS_XDB_CONFIGが導入されました。同時に、パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移行したOracle XML DBのすべての構成関数、プロシージャおよび定数が非推奨になり、さらに他の一連のDBMS_XMLSCHEMADBMS_XDBサブプログラムおよびその他のスキーマ機能が非推奨になりました。これらのコンポーネントは、現在サポートされていません。

サポートが終了したパッケージDBMS_XMLSCHEMA内のPL/SQLサブプログラム

パッケージDBMS_XMLSCHEMA内の次のPL/SQLサブプログラムは、サポートが終了しました。

  • generateSchema

  • generateSchemas

これらの構造体の代用はありません。この変更に対する回避策はありません。

サポートが終了したOracle XML DBの構成関数、プロシージャおよび定数

パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移行したOracle XML DBの構成に関する関数、プロシージャおよび定数はすべてサポートが終了しました。DBMS_XDB_CONFIGを使用します。

次のリストに示すサブプログラムは、パッケージDBMS_XDBでのサポートが終了しました。

  • ADDHTTPEXPIREMAPPING

  • ADDMIMEMAPPING

  • ADDSCHEMALOCMAPPING

  • ADDSERVLET

  • ADDSERVLETMAPPING

  • ADDSERVLETSECROLE

  • ADDXMLEXTENSION

  • CFG_GET

  • CFG_REFRESH

  • CFG_UPDATE

  • DELETEHTTPEXPIREMAPPING

  • DELETEMIMEMAPPING

  • DELETESCHEMALOCMAPPING

  • DELETESERVLET

  • DELETESERVLETMAPPING

  • DELETESERVLETSECROLE

  • DELETEXMLEXTENSION

  • GETFTPPORT

  • GETHTTPPORT

  • GETLISTENERENDPOINT

  • SETFTPPORT

  • SETHTTPPORT

  • SETLISTENERENDPOINT

  • SETLISTENERLOCALACCESS

次の定数は、パッケージDBMS_XDBでのサポートが終了しました。

  • XDB_ENDPOINT_HTTP

  • XDB_ENDPOINT_HTTP2

  • XDB_PROTOCOL_TCP

  • XDB_PROTOCOL_TCPS

サポートが終了したOracle XQuery関数

次のOracle XQuery関数はサポートが終了しました。かわりに、対応する標準のXQuery関数を使用します。対応する関数は同じ名前を持つ関数ですが、それは名前空間接頭辞fnを使用します。

  • ora:matches。かわりにfn:matchesを使用します。

  • ora:replace。かわりにfn:replaceを使用します。

ODP.NET管理対象ドライバの分散トランザクションのDLLのサポート終了

Oracle Database 18cでOracle.ManagedDataAccessDTC.dllファイルのサポートは終了しました。

Oracleは、Oracle.ManagedDataAccessDTC.dllを使用するOracle Data Provider for .NET (ODP.NET)管理対象ドライバについて、ネイティブの管理対象分散トランザクション・サポートを提供していました。.NET Framework 4.5.2で、Microsoft社は、管理対象ODP.NETで使用できる、独自のネイティブ管理対象分散トランザクション実装を導入しました。新しい.NET Frameworkでは、Oracle.ManagedDataAccessDTC.dllは不要になりました。さらに、Microsoft社では、4.5.2より前のすべての.NET Framework 4バージョンがサポートされなくなりました。Microsoft社の方針に従い、Oracle.ManagedDataAccessDTC.dllファイルのサポートは終了しました。

このサポート終了には、UseManagedDTC .NET構成ファイル・パラメータとOracle.ManagedDataAccessDTC.dllの削除が含まれます。

Data Guard Broker DGMGRL ALTER構文のサポート終了

Oracle Database 18c以上では、DGMGRLのOracle Data Guard BrokerのALTERコマンドのサポートが終了しました。

Data Guard BrokerのDGMGRLコマンドライン・インタフェースのALTERコマンド構文は、Oracle Database 10gリリース1では非推奨で、EDIT CONFIGURATION、EDIT DATABASEおよびEDIT INSTANCEの構文に置き換えられました。

Microsoft WindowsシステムでのCRSUSERのサポート終了

Windowsサービス・ユーザーを変更するためのcrsuserユーティリティおよびCRSTokenメソッドは、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。

リリース12c (12.1)より前のOracle Grid Infrastructureリリースでは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)でのcrsuserユーティリティを使用した、LocalSystemからユーザーIDへのOracle Databaseサービスのデータベース・ログオン・プロパティの変更がサポートされていました。

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)では、DBホームのOracleホーム・ユーザーのシステム権限ロールが導入されました。このロールにより、crsuser機能が不要になります。また、crsuser機能は、以前はLocalSystem以外のWindowsユーザーとして実行されたユーザー定義のCRSリソースの作成にも使用されていました。ただし、Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)以降のリリースでは、crsctl add wallet -type OSUSERと同じ機能が提供されます。crsuser機能は動作しなくなりました。これは開発またはサポートされなくなりました。

crsctl add wallet -type OSUSERコマンドの詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメントを参照してください。

Oracle Database 18cのサポートが終了した初期化パラメータ

パラメータ設定の変更および代替機能については、サポートが終了した初期化パラメータのこのリストを参照してください。

STANDBY_ARCHIVE_DEST初期化パラメータのサポート終了

Oracle Database 18cでは、初期化パラメータSTANDBY_ARCHIVE_DESTがサポート対象外になりました。

Oracle Database 11gリリース2 (11.2)では、パラメータLOCALおよびREMOTEを使用したアーカイブのLOG_ARCHIVE_DEST_nの数が31個まで拡張されています。この拡張に加え、ALTERNATE属性も拡張されたことで、ローカルおよびリモート・アーカイブの可用性が高まり、アーカイブ先に障害が発生しても結果をより詳細に制御できるようになりました。これらの拡張により、STANDBY_ARCHIVE_DESTは必須ではなくなり、実質的に使用しなくなりました。

UTL_FILE_DIR初期化パラメータのサポート終了

Oracle Database 18c以降では、UTL_FILE_DIRパラメータがサポート対象外になりました。かわりに、ディレクトリ・オブジェクトの名前を指定します。

UTL_FILE_DIR初期化パラメータは、V$SYSTEM_PARAMETERおよび関連するビューにリストされなくなりました。このパラメータを設定しようとすると、試行は失敗します。UTL_FILE.FOPENLOCATIONパラメータを使用するか、またはFOPEN_NCHARLOCATIONパラメータを使用して、オペレーティング・システム・ファイルを直接指定しようとすると、その試行も失敗します。かわりに、ディレクトリ・オブジェクトの名前を指定します。

UTL_FILEおよびその他のOracle Databaseサブシステムにディレクトリ・オブジェクトを使用するためのセキュリティ・モデルは、明確な権限モデルがあることから安全です。ただし、明示的なオペレーティング・システム・ディレクトリの使用は、関連する権限モデルがないことから安全ではありません。UTL_FILE_DIR初期化パラメータの非推奨は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で通知されました。Oracle Database 18cでは、このパラメータは現在サポートが終了しています。

サポートされていないディレクトリ・パスでのUTL_FILEパッケージのシンボリック・リンク

UTL_FILEパッケージを使用したシンボリック・リンクへのアクセスは、新しいOracle Databaseリリースでは失敗します。この問題を回避するには、シンボリック・リンクが含まれないようにディレクトリ・オブジェクトとファイル名を変更する必要があります。このサポート終了は、Oracle Data Pump、BFILEおよび外部表を含む(ただし、これに制限されない)、シンボリック・リンクを使用する以前のリリースの機能に影響する可能性があります。アップグレード後に影響を受ける機能を使用しようとして、その機能でシンボリック・リンクが使用された場合、ORA-29283: 無効なファイル操作です。: パスがsymlinkをトラバースしていますが発生します。

Oracle Streamsの最終リリース

Oracle Database 18cは、Oracle Streamsのサポートの最終リリースです。Oracle Streamsは、Oracle Database 19c以降サポートされなくなります。

Oracle Streamsは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で非推奨になりました。これは、Oracle Database 12c以降のリリースで導入された機能(マルチテナント・アーキテクチャ、LONG VARCHARデータ型、長い識別子およびその他の機能を含む)をサポートしていません。Oracle GoldenGateがOracle Database用の代替ソリューションです。

Oracle Database 18cで非推奨となった機能

この項にリストされている非推奨となった機能を参照して、アップグレード後に使用する代替方法を準備してください。

ノート:

非CDBアーキテクチャはOracle Database 12cで非推奨になりました。Oracle Database 19cの後のリリースではサポート対象から外れ、使用できなくなる可能性があります。

Data GuardのMAX_CONNECTIONS属性の非推奨化

Data GuardのREDOトランスポートのLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのMAX_CONNECTIONS属性は、Oracle Database 18cで非推奨になりました。

Oracle Database 11gリリース1 (11.1)で、REDOトランスポートに新しいストリーミング非同期モデルが導入されました。Oracle Data Guardでアーカイブ・ログ・ファイルのギャップが解消されると、MAX_CONNECTIONS属性設定を使用するメリットがなくなります。

拡張データ型サポート(EDS)の非推奨化

拡張データ型サポート(EDS)は、Oracle Database 18cで非推奨になりました。

拡張データ型サポート(EDS)機能では、ネイティブなREDOベースのサポートが欠如した特定のOracleデータ型をサポートするためのロジカル・スタンバイ用のメカニズムが提供されます。たとえば、EDSは、SDO_GEOMETRY列を持つ表のレプリケートに使用されていました。ただし、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、EDSでサポートされているOracleデータ型で、論理データまたはGoldenGateでネイティブにサポートされていないものはありません。この機能は現在では廃止されています。

DBMS_DATA_MININGパッケージのGET_*ファンクションの非推奨化

Oracle Database 18c以降、DBMS_DATA_MININGGET_*ファンクションは非推奨になりました。かわりに、Oracle Data Mining (ODM)のモデル・ディテール・ビューを使用します。

Oracle Database 12cリリース1以前のリリースでは、DBMS_DATA_MININGパッケージは、データ・マイニング・アルゴリズムごとに個別のGET_MODEL_DETAILSファンクションをサポートしています。一般化線形モデル、期待値最大化、単一値分解および相関ルールについては、グローバル詳細も使用できます。多くのDBMS_DATA_MINING Get_*ファンクションがあります。たとえば:

  • GET_MODEL_DETAILS

  • DBMS_DATA_MINING.GET_MODEL_TRANSFORMATIONS

たとえば、デシジョン・ツリーのモデル・ディテール・ビューは、分岐情報ビュー、ノード統計ビュー、ノード説明ビューおよびコスト・マトリックス・ビューを説明しています。

Oracle Database 18c以降では、GET_MODEL_DETAILS_XMLファンクションのかわりにOracle Data Miningのモデル・ディテール・ビューを使用することをお薦めします。分岐情報ビューDM$VPmodel_nameは、ビューの接頭辞にOracle Data Miningモデルの名前を付加する意思決定ツリー階層を表します。

パッケージDBMS_XMLQUERYの非推奨化

PL/SQLパッケージDBMS_XMLQUERYは、Oracle Database 18cで非推奨になりました。かわりにDBMS_XMLGENを使用してください。

DBMS_XMLQUERYは、データベースからXMLTypeへの変換機能を提供します。DBMS_XMLQUERYではなくDBMS_XMLGENを呼び出すことをお薦めします。DBMS_XMLGENはCで作成されてカーネルにコンパイルされるため、優れたパフォーマンスが得られます。

パッケージDBMS_XMLSAVEの非推奨化

PL/SQLパッケージDBMS_XMLSAVEは、Oracle Database 18cで非推奨になりました。かわりにDBMS_XMLSTOREを使用してください。

DBMS_XMLSAVEパッケージは、Oracle XML SQL Utilityに含まれています。これは、オブジェクト・リレーショナル表のXML文書に対するデータの挿入、更新および削除に使用されます。DBMS_XMLSAVEではなくDBMS_XMLSTOREを呼び出すことをお薦めします。DBMS_XMLSTOREはCで作成されてカーネルにコンパイルされるため、優れたパフォーマンスが得られます。

たとえば: DBMS_XMLSAVEを使用しないようにするために、以前のリリースのOracle DatabaseでDBMS_XMLSAVEを呼び出すために使用していたラッパー・ファンクションまたはプロシージャを作成して、DBMS_XMLSTOREの呼出しに変更できます。または、シノニムを作成できます。

たとえば: DBMS_XMLSAVEを使用しないようにするために、以前のリリースのOracle DatabaseでDBMS_XMLSAVEを呼び出すために使用していたラッパー・ファンクションまたはプロシージャを作成して、DBMS_XMLSTOREの呼出しに変更できます。または、シノニムを作成できます。

CREATE OR REPLACE PUBLIC SYNONYM DBMS_XMLSAVE FOR DBMS_XMLSTORE;
GRANT EXECUTE ON DBMS_XMLSAVE TO PUBLIC;
Oracle Label Securityビューで非推奨となった列

Oracle Database 18c以降、ALL_SA_USER_LABELSビューおよびDBA_SA_USER_LABELSビューでLABELS列が非推奨になりました。

表10-2 Oracle Label Securityビューで非推奨となった列

データ・ディクショナリ・ビュー 非推奨となった列

ALL_SA_USER_LABELS

LABELS

ALL_SA_USERS

USER_LABELS

DBA_SA_USER_LABELS

LABELS

DBA_SA_USERS

USER_LABELS

LABELSUSER_LABELSの列の情報は重複します。この情報は、これらのデータ・ディクショナリ・ビューの他の列に表示されます。

NUMBERを使用したTrueまたはFalseのJSON戻り値の非推奨化

Oracle Database 18c以降、JSON値のtrueまたはfalseの戻り値として、SQL NUMBERの値(1または0)を指定するオプションは非推奨になりました。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、返される列の型としてNUMBERを指定する関数を含むJSONデータのサポートが提供されました。NUMBERを指定するオプションは非推奨です。true/false問合せのJSONデータの出力としてNUMBERを指定するのではなく、JSONのブール値に対して返されたデフォルトのSQL値を使用して、trueまたはfalseとして文字列を指定できます。数値を必要とするアプリケーションを使用している場合は、ブールのJSON値をSQL VARCHAR2値として返し、その値をテストし、そのテストの結果としてSQL NUMBERの値を返すことができます。

Oracle TextのMAIL_FILTERの非推奨

Oracle Database 18c以降、Oracle TextのMAIL_FILTERの使用は非推奨になりました。データベースに電子メールを追加する前に、電子メールを索引付け可能プレーン・テキストまたはHTMLにフィルタ処理します。

MAIL_FILTERは廃止された電子メール・プロトコルRFC-822に基づいています。最新の電子メール・システムはRFC-822をサポートしていません。これに替わる機能はありません。

asmcmd showversionオプションの非推奨

Oracle Database 18c以降、asmcmd showversionのコマンド・オプションは、新しいasmcmdオプションに置き換えられました。

コマンドasmcmd showversion --softwarepatchのかわりに、新しいオプションasmcmd showpatches -lを使用します。コマンドasmcmd showversion --releasepatchのかわりに、新しいオプションasmcmd showversion --activeを使用します。

Oracle TextのNEWS_SECTION_GROUPの非推奨

Oracle Database 18c以降、Oracle TextのNEWS_SECTION_GROUPの使用は非推奨になりました。かわりに外部処理を使用します。

USENET投稿に索引を付ける場合、Oracle Text内でBASIC_SECTION_GROUPまたはHTML_SECTION_GROUPを使用するように投稿を前処理します。USENETは、商用ではあまり使用されません。

USENETは現在、重大な目的はあまり使用されません。このセクション・グループ・タイプを使用して実行する索引処理は廃止されています。

Oracle Net ServicesのSDPのサポートの非推奨化

Oracle Database 18c以降、Oracle Net Servicesのソケット・ダイレクト・プロトコル(SDP)のサポートは非推奨になりました。

かわりにTCPを使用することをお薦めします。

フレックス・クラスタ(ハブ/リーフ)アーキテクチャの非推奨

Oracle Database 18c以降、リーフ・ノードはOracle Flex Clusterアーキテクチャの一部として非推奨になりました。

障害発生時の再構成時間を短縮化するためにOracle Clusterwareスタックを継続的に改善してきたことにより、オンプレミスまたはクラウドで、お客様のニーズを満たすクラスタの実装にリーフ・ノードが不要になりました。

PRODUCT_USER_PROFILE表の非推奨

Oracle Database 18c以降、SQL*Plus表PRODUCT_USER_PROFILE (PUP)表は非推奨になりました。

PRODUCT_USER_PROFILE (PUP)表でのみ使用するのは、SQL*Plusの製品レベル・セキュリティを制御するメカニズムを提供するためです。Oracle Database 18c以降、このメカニズムは関連しません。このSQL*Plusの製品レベル・セキュリティ機能は、Oracle Database 19cでは使用できません。Oracle Databaseの設定を使用してデータを保護し、すべてのクライアント・アプリケーション間で一貫したセキュリティを確保することをお薦めします。

Oracle Multimediaの非推奨

Oracleデータベース18c以降では、Oracle Multimediaは非推奨になりました。Oracle Multimediaは、Oracle Database 19cではサポートされなくなります。

SecureFiles LOBにマルチメディア・コンテンツを格納し、イメージ処理および変換にオープン・ソースまたはPictionなどのサードパーティ製品を使用することをお薦めします。Oracle Locatorは、Oracle Multimediaの非推奨による影響を受けません。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の動作の変更、サポート終了および非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の変更の説明を確認してください。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での動作の変更

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)へのアップグレードの計画に役立つ動作の変更を確認してください

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での初期化パラメータのデフォルトの変更

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の、初期化パラメータのデフォルト設定のこの変更リストを参照してください。

OPTIMIZER_ADAPTIVE_PLANSおよびOPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICS

OPTIMIZER_ADAPTIVE_FEATURE関数は、次の2つの新しいパラメータで置き換えられました: OPTIMIZER_ADAPTIVE_PLANS、OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICS。

OPTIMIZER_ADAPTIVE_PLANSは適応計画を制御します。デフォルトではTRUEに設定されます。TRUEに設定された場合、このパラメータは問合せ実行時に収集された統計に基づいて、代替選択肢で構築される実行計画を指定します。

OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICSは適応統計を制御します。デフォルトではFALSEに設定されます。TRUEに設定された場合、オプティマイザはSQL実行計画を改善するためにSQL文の解析時に収集された適応統計を補充して、データベースで収集された統計を増やします。一部の問合せは、ベース表統計だけを使用するには複雑すぎます。オプティマイザは最適なSQL実行計画をより正確に決定するために、適応統計を補充してそれらを増やします。

SQL92_SECURITY初期化パラメータのデフォルトはTRUE

SQL標準では、セキュリティ管理者には次の権限が必要であると定めています: WHERE句またはSET句により表列値を参照するUPDATE文またはDELETE文の実行において、表に対するSELECT権限の所持を実行ユーザーに要求する権限。SQL92_SECURITYでは、ユーザーに、UPDATE文やDELETE文などを実行するために、SELECTオブジェクト権限を付与する必要があるかどうかを指定します。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、このパラメータのデフォルト設定はFALSEからTRUEに変更されます。

このパラメータをTRUEに設定した場合、ユーザーは削除または更新するオブジェクトに対するSELECT権限が必要です。

Database Upgrade Assistant (DBUA)の機能拡張と変更点

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)にはDBUAに対するいくつかの拡張機能が含まれており、また、一部の機能は削除または変更されました。

お客様の要望に応え、また、機能向上のために、Database Upgrade Assistant (DBUA)には新しい機能とコード拡張が含まれています。また、以前のリリースの一部の機能は削除されました。

DBUAの新機能

DBUAにはOracle Database 12cリリース2 (12.2)の次の新機能が含まれています。

  • 選択的PDBのプラグイン・アップグレード: 以前のリリースで作成されたPDBをリリース12.2マルチテナント・アーキテクチャのCDB環境に接続し、リリース12.2のCDBホームから起動したDBUAを使用してPDBをアップグレードできます。

    CDBからPDBを切断し、CDBおよびCDBに接続されたPDBをアップグレードしてから、以前のリリースのPDBに接続してDBCAを使用してそれらをアップグレードできます。

  • 優先度に基づくPDBアップグレード: 優先度の高いPDBを先にアップグレードするように、PDBのアップグレードに優先度を設定できます。

  • 再試行と無視の機能: エラーを修正してからアップグレードを再試行するか、または、特定のエラーを無視してアップグレードを継続することを選択できます。

  • 中断と継続機能: アップグレードを中止し、後でアップグレードを続行できます。

  • スタンドアロンの前提条件チェック: 新しい-executePrereqsオプションを指定してDBUAを実行し、いつでもアップグレードの前提条件を確認できます。

  • データベース移動中のリスナーの構成: データベースの移動操作中に新しいリスナーを持つデータベースを構成できます。

  • ロギング機構の向上: DBUAにタイム・スタンプ付きのログが導入されました。

  • パフォーマンスの向上: DBUAには、アップグレード・プロセス中のインスタンス再起動の回数を低減するコード拡張が含まれています。

  • 拡張されたエラー報告: すべてのDBUAエラーはエラー・コード接頭辞DBTを使用して報告され、また、すべてのエラーはメッセージ・ウィンドウに表示されるかわりにプログレス・ページにリストで報告されます。

DBUAの削除された機能

以前のリリースで使用可能だったDBUAの次の機能は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で削除されました。

  • データ・ファイルの移動: アップグレード中のデータ・ファイルの移動はできなくなりました。

  • アップグレード中のデータベースの名前変更: アップグレード中のOracle Databaseの名前変更はサポートされなくなりました。

  • 並列度選択はDBUAから削除: ユース・ケースに応じてデフォルトの並列度が計算されます。

    • アップグレード: DBUAを使用するデフォルトの並列度は、パラレル・アップグレード・ユーティリティで手動アップグレードに使用される値と同じです。ただし、アップグレード操作時に、使用するコアの数を指定することにより、このデフォルト値をオーバーライドできます。

    • 再コンパイル: オブジェクトの再コンパイルについてのデフォルトの並列度は、手動アップグレードで使用されるutlrpスクリプトにより決まります。

  • 再コンパイルの並列度はデフォルトで、アップグレード並列度と同じ値です。

  • 診断および監査保存先の変更不可: 診断および監査の保存先の変更は、DBUAコマンドラインのオプション-initParamを使用してのみ、可能です。

  • リモートDBUAがサポート対象外に: 以前のリリースでは、DBUAはWindowsプラットフォームでOracle Databaseリモート・アップグレードをサポートするオプションがありました。この機能はサポート対象外になりました。

Oracle Data Guard Brokerおよびローリング・アップグレードの拡張機能

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、Oracle Data Guard Brokerにローリング・アップグレードを支援する追加機能が含まれます。

Oracle Data Guard Brokerでは、現在、Oracle Active Data Guardのローリング・アップグレードがサポートされます。Oracle Active Data Guardのローリング・アップグレードは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で導入されました。これにより、多くの手動ステップを単純なPL/SQLパッケージ(DBMS_ROLLING)で自動化することで、一時ロジカル・データベースのローリング・アップグレード処理の実行が容易になります。データベースのローリング・アップグレードが容易になるだけでなく、自動化処理により信頼性も大幅に向上します。Oracle Data Guard Brokerでは、現在、DGMGRLコマンドライン・インタフェースからOracle Active Data Guardのローリング・アップグレードを制御できます。また、ブローカのサポートによって、REDOトランスポート宛先の設定などの作業が透過的に処理され、ローリング・アップグレード処理が大幅に簡略化されます。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上のリリースでは、DBMS_ROLLING PL/SQLパッケージを使用してローリング・アップグレードを実行する場合、ブローカを無効にする必要がなくなりました。また、ブローカによって、ローリング・アップグレードの適用時期がレポートされ、そのステータスが追跡されるようになりました。ステータス情報は、DGMGRLコマンドのSHOW CONFIGURATIONおよびSHOW DATABASEの出力に表示されます。

Oracle Data Guard Brokerを使用してデータベースのローリング・アップグレードを管理することで、本番環境に変更を導入する際の停止時間とリスクが最小化され、アップグレード処理が簡略化されます。

Oracle DatabaseのデフォルトのSGA権限の変更について

Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、デフォルトでは、システム・グローバル領域(SGA)への読取りおよび書込み権限はOracleソフトウェア・インストール所有者のみに制限されます。

以前のリリースでは、Oracleインストール所有者アカウントとOSDBAグループのメンバーの両方が、共有メモリーに対するアクセス権を持っていました。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降のリリースでは、デフォルトでOracleインストール所有者アカウントにアクセス権が制限されるように変更され、以前の構成よりセキュリティが強化されています。ただし、この変更によって、Oracleインストール所有者アカウントへのアクセス権を持たないDBAは、データベースを管理できなくなる可能性があります。

Oracle Databaseの初期化パラメータALLOW_GROUP_ACCESS_TO_SGAにより、Oracle Databaseインストール所有者アカウント(Oracleドキュメントの例ではoracle)のみにデータベースのシステム・グローバル領域(SGA)への読取りおよび書込みを可能にするかどうか、またはOSDBAグループのメンバーにSGAを読取り可能にするかどうかを決定します。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降のリリースでは、このパラメータのデフォルト値はFALSEで、Oracle Databaseインストール所有者のみがSGAへの読取りおよび書込み権限を持っています。SGAに対するグループ・アクセス権は、デフォルトで削除されています。この変更は、すべてのLinuxおよびUNIXプラットフォームに影響します。

OSDBAグループのメンバーがSGAに対する読取り権限を必要とする場合は、初期化パラメータALLOW_GROUP_ACCESS_TO_SGAの設定をFALSEからTRUEに変更します。SGAへのアクセスをoracleユーザー・アカウントに制限する、デフォルトの権限を受け入れることをお薦めします。

ネットワーク・アクセス制御リストおよびOracle Database 12cへのアップグレード

ネットワーク・アクセス制御リスト(ACL)は、12cでReal Application Security ACLとして実装され、既存のACLは、アップグレード中にXML DB ACLから移行されて名前が変更されます。

Oracle Databaseの12cリリース1 (12.1)以上のリリースへのアップグレード中に、Oracle Databaseのネットワーク・アクセス制御は、Real Application Securityのアクセス制御リスト(ACL)を使用して実装されます。XDBの既存のACLは、アップグレード中に移行されます。DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN PL/SQLパッケージの既存のAPIおよびカタログ・ビューは、非推奨です。これらの非推奨のビューは、Oracle Database 12cで同等の新しい項目に置き換えられました。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACEを使用してホストACLにアクセス制御エントリ(ACE)を追加することで、ネットワーク権限を付与できます。既存のホストACLが存在しないホストにACEを追加すると、新しいホストACLが暗黙的に作成されます。ホストACLが存在する場合、ACEはその既存のACLに追加されます。

Real Application Security ACLの変更による影響

アップグレード中に次の変更が行われます。

  • 既存のネットワークACLは、Oracle Database 11g XML DBからOracle Database 12c Real Application Securityに移行されます。既存のACLの権限は、すべてこの移行で保持されます。

  • 既存のACLの名前は変更されます。

アップグレード前に実行する必要があること

  • アップグレード前に既存のネットワークACLを確認してください。

  • 既存のネットワークACLおよび権限(DBA_NETWORK_ACLSおよびDBA_NETWORK_ACL_PRIVILEGES)を中間ステージング表に保持してください。既存の権限を表に保持することで、自動移行が失敗した場合や、アップグレードをロールバックする場合に、それらをリストアできます。

パラレル・アップグレード・ユーティリティのバッチ・スクリプト

Oracle Database 12cリリース2以降のリリースでは、コマンドラインのバッチ・スクリプトを使用してパラレル・アップグレード・ユーティリティを実行できます。catupgrd.sqlは配布されなくなりました。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、LinuxおよびUnixではシェル・コマンドdbupgradeを使用して、また、Microsoft Windowsではdbupgrade.comを使用して、コマンドラインから直接パラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)を実行できます。これらのシェル・スクリプトによって、アップグレード・バイナリ・ホームからcatctl.plスクリプトがコールされます。これらのスクリプトは、デフォルト値を使用して実行するか、Perlプロンプトからcatctl.plを実行する際に使用するものと同じ入力パラメータを使用して実行できます。

ノート:

Oracle Databaseリリース2 (12.2)用に公開されているこの通知の情報は廃止されています。Oracle Databaseをアップグレードするためのすべての手動スクリプト・メソッドは、Oracle Database 19c以降では非推奨であり、Oracle Database 23cではサポートされなくなりました。すべてのリリースで、Oracleは、AutoUpgradeユーティリティを使用してアップグレードを実行することをお薦めします。この変更についてRoy Swongerの話を聞き、AutoUpgradeの開発の背景にある歴史についてMike Dietrichのページを読んで、AutoUpgradeを使用して独自のアップグレードをテストする方法を示すDaniel Overby Hansonのビデオを見て、Oracle Database 19cにアップグレードするためのヒッチハイク・ガイドをご覧ください。
統合監査のAUDIT_ADMINおよびAUDIT_VIEWERロールの変更

場合によっては、アップグレードの前にAUDIT_ADMINおよびAUDIT_VIEWERロールを名前変更するか、削除する必要があります。

Oracle Database 12cでは、統合監査を使用する場合、アップグレードに影響する2つのAUDSYSロール(AUDIT_ADMINおよびAUDIT_VIEWER)がOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以下のリリースに存在する可能性があります。これらのロールは変更されたため、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上にアップグレードする前に、これらの以前のリリースのユーザーまたはユーザー・ロールを削除する必要があります。

AUDIT_ADMINおよびAUDIT_VIEWERユーザーまたはロールをOracle Database 12cリリース1 (12.1)で作成した場合、それらのユーザーまたはロールを削除する必要はありません。

次の両方の条件を満たす場合にのみ、AUDSYSスキーマとAUDIT_ADMINロールおよびAUDIT_VIEWERロールを削除します。

  • アップグレードの対象となるバージョンがOracle Database 12cリリース1 (12.1)より前である。

  • AUDSYSという名前のカスタム・スキーマを作成した

この要件による影響を受けるが、これらのAUDSYSロールを削除できない場合、UNIFIED_AUDIT_TRAILビューを選択し、同様の定義を使用して独自の表を作成し、その表を使用して統合監査データをバックアップしてください。以前のリリースのデータベースにダウングレードする機能を保持する場合は、この手順も実行することをお薦めします。

データベースでそれらの名前を使用しないことをお薦めします。これらのユーザーまたはロールが存在する場合は、Oracle Database 12にアップグレードする前に、必要に応じて、それらの名前を変更するか削除してください。

参照:

データベースのセキュリティに関する権限およびロール認証の構成の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

Oracleバッチ更新のバッチ・サイズ設定の無効化

Oracleバッチ更新設定はOracle Database 12cリリース2 (12.2)では無効になりました。かわりにJDBCバッチ処理を使用します。

Oracleバッチ更新は、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)で非推奨となりました。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、Oracleバッチ更新はオペレーション・コードなし(no-op)になりました。つまり、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のJDBCドライバを使用してアプリケーションでOracleバッチ更新を実装すると、指定したバッチ・サイズが設定されず、バッチ・サイズが1になるということです。バッチがこの設定の場合、アプリケーションは一度に1行ずつを処理します。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のJDBCドライバを使用する場合は、標準のJDBCバッチを使用することを強くお薦めします。

Oracle管理タイプに依存する表のアップグレードについて

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)から、表に設定する-TオプションをREAD ONLYに指定して、パラレル・アップグレード・ユーティリティを実行できます。

-Tオプションを指定してパラレル・アップグレード・ユーティリティを実行した場合、Oracle管理オブジェクトを含まないすべての表領域はREAD ONLYに設定されます。これらの表をREAD ONLYに設定すると、データベースをアップグレードする前にバックアップが必要なデータ量を減らすことができます。

Oracle管理タイプに依存するユーザー表(AQキュー表など)がデータベースに含まれる場合、アップグレード後に手動でそれらの表をアップグレードする必要があります。

アップグレードが完了した後でOracle管理タイプに依存する表をアップグレードするには、スクリプトutluptabdata.sqlを実行して、アップグレード中にREAD ONLYに設定された表領域の表に対してALTER TABLE UPGRADEコマンドを実行します。

Oracle Database 12cリリース2以降では、ALTER TYPE文の動作も変更されています。アクセス可能な表領域に従属表がある場合は、それが自動的に新しいバージョン・タイプにアップグレードされます。従属表がREAD ONLY表領域にある場合は、自動的にアップグレードされません。utluptabdata.sqlスクリプトを実行して、アップグレード中にREAD ONLY表領域状態に設定された表をアップグレードします。utluptabdata.sqlスクリプトを実行する必要があるのは、-Tオプションを指定してパラレル・アップグレード・ユーティリティを実行し、アップグレードする場合だけです。

ノート:

これらの表をREAD ONLYに設定すると、表領域内のすべての表は、ユーザーの更新権限レベルに関係なく更新できません。たとえば、SYSDBAとして接続しているユーザーは、アプリケーション・データを変更できません。

パスワードの大/小文字の区別およびORA-1017無効なユーザー名またはパスワード

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のデフォルトの認証プロトコルは12 (排他モード)です。このプロトコルでは認証に大/小文字のパスワードが必要です。以前のリリースのパスワード・バージョンがある場合は、オプションを確認してください。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、SQLNET.ORAパラメータALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERのデフォルト値は12に変更されました。このパラメータはOracle Databaseリリースにではなく、サーバーに使用されるログオン認証プロトコルのことです。

デフォルトで、Oracleでは大/小文字を区別しないパスワードに基づく認証はもうサポートせず、新しいパスワード・バージョン(11Gおよび12C)のみ使用できます。大/小文字を区別しない10Gのパスワード・バージョンはもう生成されません。

次の条件が当てはまる場合は、12.2へのアップグレード後にデータベースにログインできないアカウントがある可能性があります。

  • 以前のOracle Databaseリリースで作成されたユーザー・アカウントがあるサーバーをアップグレードしている。

  • 以前のリリースで作成されたユーザー・アカウントでは、以前のリリースの認証プロトコルの大/小文字を区別しないパスワード・バージョン(10Gパスワード・バージョンなど)を使用している。

  • 以前のリリースのユーザー・アカウントでパスワードを再設定していない。

  • サーバーは、SEC_CASE_SENSITIVE_LOGONをFALSEに設定して構成されているため、10Gの大/小文字の区別のないパスワード・バージョンを持つユーザーだけを認証できる。

10Gパスワード・バージョンが必要なアカウントがある場合は、そのパスワードを使用しているアカウントがデータベースでロックされないように、排他モードではなく、より許容度の高い認証プロトコルに変更できます。

ノート:

排他モードで実行している間は、大/小文字を区別しないパスワードに基づく認証はサポートされません。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のデフォルトの認証プロトコルは排他モードです。Oracleでは次の条件付きでのみ、大/小文字の区別のない認証をサポートしています。

  • サーバーが排他モード以外のモードで実行されている

  • 10Gパスワード・バージョンがある

10Gパスワード・バージョンのみを使用したアカウントがあるサーバーのオプション

10Gパスワード・バージョンを使用したアカウントを有効にするには、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)にアップグレードした後で次の手順を実行します。

  1. 管理者としてログインします。

  2. SQLNET.ORAファイルを編集して、SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER設定をデフォルトの12から、11以下に変更します。たとえば:

    SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER=11

より許容度の高いSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER設定に変更したら、ユーザーがパスワードを変更する必要が発生するように、そうしたユーザーのパスワードを期限切れにします。詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

Oracle Fleet Patching and Provisioningを使用したOracle Grid Infrastructureのデプロイについて

Oracle Fleet Patching and Provisioning(Oracle FPP)を使用して、Oracleホームをプロビジョニングし、ソフトウェア・ライフサイクルを管理する方法を学習します。

ノート:

Oracle Grid Infrastructure 19c以上では、以前は高速ホーム・プロビジョニング(RHP)と呼ばれていた機能がOracle Fleet Patching and Provisioning(Oracle FPP)になりました。

Oracle FPPは、Oracleホームのプロビジョニングとメンテナンスのためのソフトウェア・ライフサイクル管理方法です。Oracleフリート・パッチ適用およびプロビジョニングにより、データベース、クラスタ、およびユーザー定義ソフトウェア・タイプの標準的な操作環境の一括デプロイメントおよびメンテナンスが可能になります。

Oracleフリート・パッチ適用およびプロビジョニングにより、クラスタのインストールと、Oracle Grid Infrastructure、Oracle RestartおよびOracle Databaseホームのプロビジョニング、パッチ適用、スケール変更およびアップグレードを行うことができます。サポートされるリリースは、12.2以降のリリースです。アプリケーションおよびミドルウェアもOracleフリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してプロビジョニングできます。

Oracle Fleet Patching and Provisioningは、次のいずれかのモードで使用できるOracle Grid Infrastructureのサービスです。

  • セントラルOracle Fleet Patching and Provisioningサーバー

    Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーは、ゴールド・イメージという標準化されたイメージを格納および管理します。ゴールド・イメージは、データ・センターの任意の数のノードにデプロイできます。デプロイされたホームに新しいクラスタおよびデータベースを作成し、それらを使用して、既存のインストールのパッチ適用、アップグレードおよびスケール変更を行うことができます。

    Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーでは、次のタイプのインストールを管理できます。
    • Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバー自体をホストするクラスタ上のソフトウェア・ホーム。
    • Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)以上のリリースを実行しているOracle Fleet Patching and Provisioningクライアント。
    • Oracle Grid Infrastructureなしで実行しているインストール。

    Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーは、新規インストールをプロビジョニングし、既存のインストールに変更を加える必要なく、既存のインストールを管理できます。Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーにより、自動的にピア・サーバー間でゴールド・イメージを共有して、地理的に分散したデータ・センターを持つ企業をサポートできます。

  • Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアント

    Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアントは、Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーから管理することも、クライアント自体でコマンドを実行することで直接管理することもできます。Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアントは、Oracle Grid Infrastructureに組み込まれているサービスであり、Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)以上のリリースで使用できます。Oracle Fleet Patching and Provisioningクライアントは、Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーからゴールド・イメージを取得し、ポリシーに基づいて新しいイメージをアップロードし、メンテナンス操作をそれ自体に適用できます。

Oracleフリート・パッチ適用およびプロビジョニング

Oracle Fleet Patching and Provisioningを使用したOracleソフトウェアのデプロイには、次の利点があります。

  • デプロイされるソフトウェアのゴールド・イメージおよび系統の管理により、標準化および高レベルの自動化が可能になります。
  • アクティブ・データベースまたはクラスタを中断させることなく、アウトオブプレースでイメージ(ゴールド・イメージと呼ばれます)として新しいホームをデプロイすることで、停止時間を最小限に抑えられます。
  • データベース・バージョンおよびデプロイメント・モデル間で一貫性のある単純なAPIを使用して起動される自動化が提供されるため、メンテナンスが簡単になります。
  • 組込みの検証と、操作をテストするテスト実行モードにより、メンテナンス・リスクが低くなります。
  • 予期せぬ問題が発生した場合にコマンドを再開または再起動できるため、メンテナンス操作のリスクが低くなります。
  • 次の機能により、パッチ適用およびアップグレードの影響が最小化、また通常は解消されます。
    • 追加のノードまたは外部ストレージを必要とせずにデプロイメント内で完全に実行される完全自動化アップグレードによる、停止時間ゼロのデータベース・アップグレード。
    • ローリング・パッチ適用中のデータベース・セッションおよびOJVMのアダプティブ管理。
    • 一括デプロイメントの管理オプション。
  • デプロイメントおよびメンテナンス操作により、自動化されたワークフローに環境固有のアクションを含めるようにカスタマイズできます。
Zero Data Loss Recovery Applianceリリース12.1のバックアップに関する使用上の制限

Zero Data Loss Recovery Applianceリリース12.1は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)を使用している保護されたデータベース・クライアントからのバックアップをサポートしていません。

Zero Data Loss Recovery Applianceリリース12.2 (リカバリ・アプライアンス)は、保護されたリリース12.2データベース・クライアントからのバックアップをサポートしていません。

データベースをリカバリ・アプライアンスにバックアップする場合は、リカバリ・アプライアンスをリリース12.2にアップグレードするまで、データベースをリリース12.2にアップグレードしないことをお薦めします。

クライアントおよびフォアグラウンド・サーバーのプロセス・メモリーの変更

最適化およびパフォーマンスを向上させるために、Oracle Databaseクライアントとサーバーのプロセス・メモリーの要件は以前のリリースよりも大きい値になっています。

Oracle Databaseのすべてのリリースには、新機能が含まれています。拡張されたデータベースの機能に対して最適なパフォーマンスを提供するために、Oracle Databaseクライアントで拡張できます。また、Oracle Databaseサーバーはいずれかのリリースから次のリリースまで拡張できます。メモリー要件の増加は、プラットフォームによって異なる場合があります。

アップグレード計画の一部として、新しいOracle Databaseリリースに存在する可能性のあるメモリー要件の拡張を確認して決定します。たとえば、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)と比較すると、一部のプラットフォーム上のOracle Database 12cはクライアントごとに5MBのメモリー増加、サーバーごとに10MBの増加を行うことができます。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、サポートが終了した機能をこのリストで確認してください。

アドバンスト・レプリケーションのサポート終了

Oracle Database 12c リリース2 (12.2)から、Oracle Databaseのアドバンスト・レプリケーション機能のサポートが終了しました。

Oracle Databaseのアドバンスト・レプリケーション機能は、全面的にサポートが終了しました。この機能のサポート終了には、この機能に関連するすべての機能(マルチマスター・レプリケーション、更新可能なマテリアライズド・ビュー、デプロイメント・テンプレートなど)が含まれます。読取り専用のマテリアライズド・ビューは、引き続き、ベーシック・レプリケーションでサポートされます。

アドバンスト・レプリケーションの使用は、Oracle GoldenGateに置き換えることをお薦めします。

OCRおよび投票ファイルのファイル・システムへの直接配置のサポート終了

Oracle ASMへのファイルの配置が優先され、OCRおよび投票ディスク・ファイルの共有ファイル・システムへの配置のサポートは終了しました。

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)以上では、Oracle ClusterwareファイルがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)によって管理されるようになり、Oracle Clusterwareファイルの配置(共有ファイル・システムでのOracle Cluster Registry (OCR)や投票ファイルの直接配置)がサポート対象外になりました。Oracle Clusterwareファイルは共有ファイル・システムに直接配置できません。サポート対象の共有ファイル・システム(ネットワーク・ファイル・システムまたは共有クラスタ・ファイル・システム)をネイティブ・ディスク・デバイスのかわりに使用する必要がある場合は、Oracle Grid Infrastructureをインストールする前に、Oracle Clusterwareファイルをホストするために使用する予定のサポート対象のネットワーク・ファイル・システム上に、Oracle ASMディスクを作成する必要があります。これにより、Oracle ASMディスク・グループでOracle ASMディスクを使用して、Oracle Clusterwareファイルを管理できます。

使用しているOracle Databaseファイルが共有ファイル・システムに保存されている場合は、Oracle ASMストレージに移動せずに、引き続き同じファイル・システムを使用できます。

JPublisherのサポート終了

Oracle JPublisherのすべての機能は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)でサポート対象外となりました。

次の代替機能の使用をお薦めします。

  • 引き続きWebサービス・コールアウトを使用するには、Webサービス・コールアウト・ユーティリティのかわりとなるOracle JVM Webサービス・コールアウト・ユーティリティを使用することをお薦めします。

  • 他のJPublisher自動化機能(ユーザー定義SQLタイプまたはSQLタイプのマッピング、PL/SQLパッケージのラッピング、その他類似機能など)を置き換えるには、開発者がSQLJプリコンパイラを使用して事前コンパイルする、Java STRUCTクラスを構築する、または他の、事前構成されたオプションを使用するなど、明示的なステップを採用することをお薦めします。

参照:

JDeveloperの非推奨とサポート終了の詳細は、My Oracle Supportノート1937939.1を参照してください。

preupgrd.sqlおよびutluppkg.sqlのサポート終了

preupgrd.sqlおよびutluppkg.sqlスクリプトは、アップグレード前情報ツール(preupgrade.jar)によって置き換えられました。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、アップグレード前情報ツールのスクリプトpreupgrd.sqlおよびutluppkg.sqlは、Oracle Databaseリリースの一部として提供されなくなりました。これらのファイルは、両方ともアップグレード前情報ツールのpreupgrade.jarによって置き換えられました。

preupgrade.jarアップグレード前情報ツールは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)に付属しています。このスクリプトは、置き換えられたスクリプトと同じ機能を持っています。これは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)への直接のアップグレードがサポートされるOracle DatabaseリリースとともにインストールされたJava Development Kit (JDK)を使用して実行できます。

ノート:

アップグレード前情報ツールはAutoUpgradeユーティリティに置き換えられ、これがOracle Database 11.2.0.4以降のリリースからのアップグレードに役立ちます。使用可能な最新バージョンをダウンロードします。
トランザクション・ガード用Oracle Data Provider for .NET APIのサポート終了

ここにリストされたトランザクション・ガード用アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でサポート対象外になりました。

トランザクション・ガード用の次のOracle Data Provider for .NETアプリケーション・プログラミング・インタフェースは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で、サポート対象が終了します。

  • OracleLogicalTransactionStatusクラス

  • OracleConnection.GetLogicalTransactionStatusメソッド

  • OracleConnection.LogicalTransactionIdプロパティ

  • OracleConnection.OracleLogicalTransactionプロパティ

  • OracleLogicalTransaction.DataSourceプロパティ

  • OracleLogicalTransaction.GetOutcome()メソッド

  • OracleLogicalTransaction.GetOutcome(文字列文字列文字列)メソッド

  • OracleLogicalTransaction.UserIdプロパティ

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でのビューのサポート終了

このトピックにリストされているビューは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でサポートが終了しました。

次のビューを使用しているSQL文は、すべて修正してください。

DBA_REGISTERED_MVIEW_GROUPSビュー

V$REPLPROPビュー

V$REPLQUEUEビュー

Oracle Database内のSQLJのサポート

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、サーバー側のSQLJコードの実行はサポート対象外になります。

クライアント側SQLJを使用してサポートされます。ただし、データベース環境でのストアド・プロシージャ、関数、トリガーの実行など、サーバー側のSQLJの使用はサポートされていません。

一部のXML DB機能のサポート終了

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、ここにリストしたXML DB機能はサポート対象外になります。

次の機能のサポートが終了します。

  • パッケージoracle.xdb.domのJavaクラス

  • Oracle XPath関数ora:instanceof。かわりにXQuery演算子instance ofを使用してください。

  • Oracle XPath関数ora:instanceof-only。かわりにXMLスキーマ属性xsi:typeを使用してください。

  • XMLTypeに対する関数ベースの索引。かわりに構造化コンポーネントではXMLIndexを使用してください。

  • Oracle XQuery関数ora:view。かわりにXQuery関数fn:collectionを使用してください。

  • PL/SQLプロシージャDBMS_XDB_ADMIN.CreateRepositoryXMLIndex

  • PL/SQLプロシージャDBMS_XDB_ADMIN.XMLIndexAddPath

  • PL/SQLプロシージャDBMS_XDB_ADMIN.XMLIndexRemovePath

  • PL/SQLプロシージャDBMS_XDB_ADMIN.DropRepositoryXMLIndex

  • XMLスキーマの注釈(属性)csx:encodingType

  • ハイブリッドXMLType記憶域のCLOB部分(オブジェクト・リレーショナル記憶域内に埋込みのCLOBデータの索引)

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でサポートが終了した初期化パラメータ

パラメータ設定の変更および代替機能については、サポートが終了した初期化パラメータのこのリストを参照してください。

GLOBAL_CONTEXT_POOL_SIZE初期化パラメータ

GLOBAL_CONTEXT_POOL_SIZE初期化パラメータは削除され、このリリースでサポートが終了しました。

GLOBAL_CONTEXT_POOL_SIZEは、グローバル・アプリケーション・コンテキストの格納および管理用に、SGAに割り当てるメモリー量を指定していました。このパラメータのデフォルト値はNULLでした。このパラメータはOracle Database 10gリリース2 (10.2)で非推奨となっていました。

MAX_ENABLED_ROLES初期化パラメータ

MAX_ENABLED_ROLES初期化パラメータは削除され、このリリースでサポートが終了しました。

このパラメータの代替機能はありません。Oracle Databaseは、Oracle Database 10gリリース2 (10.2)以降、このパラメータを使用していません。

OPTIMIZER_ADAPTIVE_FEATURES初期化パラメータ

OPTIMIZER_ADAPTIVE_FEATURES初期化パラメータは削除され、このリリースでサポートが終了しました。

このパラメータの機能は2つの新しいパラメータに置き換わっています。OPTIMIZER_ADAPTIVE_PLANSのデフォルト値はTRUEです。TRUEに設定された場合、このパラメータは問合せ実行時に収集された統計に基づいて代替の実行計画を指定します。OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICSはデフォルトでFALSEに設定されています。TRUEに設定された場合、オプティマイザはSQL実行計画を改善するためにSQL文の解析時に収集された適応統計を補充して、データベースで収集された統計を増やします。

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING初期化パラメータ

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING初期化パラメータは削除され、このリリースでサポートが終了しました。

PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING初期化パラメータは、パラレル処理を制御するパラメータのデフォルト値を決定していました。これは、Oracle Database 10gリリース2 (10.2)で非推奨となっていました。

PARALLEL_IO_CAP_ENABLED初期化パラメータ

PARALLEL_IO_CAP_ENABLED初期化パラメータは、Oracle Databaseによるデフォルトの並列度の制限を、サポートされるI/Oシステム以下のレベルに設定するかどうかを決定していました。このパラメータは、Oracle Databaseリリース11.2で非推奨となっていました。このパラメータの機能は、PARALLEL_DEGREE_LIMITパラメータによって置き換えられました(このパラメータがIOに設定されている場合)。

PARALLEL_SERVER初期化パラメータ

PARALLEL_SERVER初期化パラメータは削除され、このリリースでサポートが終了しました。

PARALLEL_SERVER初期化パラメータは、Oracle Parallel Serverモードでデータベースを起動するために使用されていました。このパラメータは、Oracle9i Databaseリリース1 (9.0.1)で非推奨になりました。Oracle Parallel Serverは、CLUSTER_DATABASE初期化パラメータを使用するOracle Real Application Clustersで置き換えられました。

PARALLEL_SERVER_INSTANCES初期化パラメータ

PARALLEL_SERVER_INSTANCES初期化パラメータは削除され、このリリースでサポートが終了しました

PARALLEL_SERVER_INSTANCES初期化パラメータは、Oracle Parallel Serverモードの構成済インスタンスの数を指定していました。このパラメータは、Oracle9i Databaseリリース1 (9.0.1)で非推奨になりました。Oracle Parallel Serverは、CLUSTER_DATABASE_INSTANCES初期化パラメータを使用するOracle Real Application Clustersで置き換えられました。

USE_INDIRECT_DATA_BUFFERS初期化パラメータ

初期化パラメータUSE_INDIRECT_DATA_BUFFERSは、このリリースで削除され、サポートが終了しました。

このパラメータは32ビット・プラットフォームのVery Large Memory機能を有効にするために使用されていました。これらのプラットフォームはサポートされなくなりました。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となった機能

この項にリストされている非推奨となった機能を参照して、アップグレード後に使用する代替方法を準備してください。

ALTER TYPE REPLACEの非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、ALTER TYPEのREPLACE句は非推奨になりました。

かわりに、ALTER TYPEメソッドのADDおよびDROP、またはALTER TYPEメソッドADDの使用をお薦めします。

configToolAllCommandsスクリプトの非推奨

インストール後チェック・スクリプトconfigToolAllCommandsはOracle Database 12cリリース1 (12.1)で非推奨になりました。

configToolAllCommandsスクリプトは、インストール後のOracle製品を構成するためにレスポンス・ファイル・モードで実行します。別のパスワード・レスポンス・ファイルを使用します。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、configToolAllCommandsは非推奨です。今後のリリースでサポートが終了する予定です。

インストール・プロセスの一環として、インストール後のチェックを入手できるようになりました。Oracleではオプション-executeConfigToolsを指定して、Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureインストーラを実行することをお薦めしています。インストール時に作成されるものと同じレスポンス・ファイルを使用して、インストール後の構成を実行できます。

DBMS_DEBUGパッケージの非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では、DBMS_DEBUGパッケージの使用は非推奨です。DBMS_DEBUG_JDWPの使用をお薦めします。

以前のリリースではPL/SQLにDBMS_DEBUGパッケージが含まれ、社内ツールやサードパーティのツールでPL/SQLプログラムのデバッグが可能でした。DBMS_DEBUGパッケージではブレークポイントの設定、変数値の取得などのAPIを提供しています。この機能は、複数のリリースでDBMS_DEBUG_JDWPパッケージにより提供されてきました。DBMS_DEBUG_JDWPは同等のPL/SQLデバッグ機能を提供し、Javaストアド・プロシージャによりサーバー側のJava (OJVM)への呼出しまたはそこからの呼出しの際に、PL/SQLルーチンのシームレスなデバッグを可能にします。

インテリジェント・データ配置(IDC)の非推奨

インテリジェント・データ配置は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となりました。

インテリジェント・データ配置により、最高のパフォーマンスを実現するためにOracle ASMディスク上のディスク・リージョンを指定できます。ディスク・リージョン設定を使用すると、アクセス頻度の高いデータを、より高速でバンド幅も大きい一番外側の(ホット)トラックに確実に配置できます。また、アクセス・パターンが似ているファイルは物理的に近くに配置され、待機時間が短縮されます。異なるホット・リージョンまたはコールド・リージョンに、プライマリ・エクステントおよびミラー・エクステントを配置することもできます。

この機能は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となりました。

CONTINUOUS_MINEオプションの非推奨

Oracle Database 12c リリース2 (12.2.0.1)からは、LogMiner CONTINUOUS_MINEオプションが非推奨になりました。

LogMiner CONTINUOUS_MINEオプションは、下位互換性のために引き続きサポートされています。ただし、使用を停止することをお薦めします。かわりとなる機能はありません。

非CDBアーキテクチャの非推奨

非CDBアーキテクチャはOracle Database 12cで非推奨になりました。Oracle Database 19cの後のリリースではサポート対象から外れ、使用できなくなる可能性があります。

CDBアーキテクチャの使用をお薦めします。

Oracle Administration Assistant for Windowsの非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では、Oracle Administration Assistant for Windowsの使用は非推奨です。

Oracle Administration Assistant for Windowsは、Windows上でデータベース管理者、オペレータ、ユーザーおよびロールを作成するツールです。また、データベース・サービス、起動と停止設定、そしてWindowsレジストリ・パラメータの管理もできます。

Oracle Administration Assistant for Windowsを使用するかわりに、ネイティブのWindows管理ツールを使用してください。

Oracle Data Provider for .NETのPromotableTransaction設定の非推奨

Oracle Data Provider for .NETのPromotableTransaction設定は、不要になったため非推奨となりました。

昇格可能なトランザクションそのものは非推奨ではありません。この特定の設定だけが非推奨です。

Oracle Data Provider for .NETのレジストリ設定PromotableTransactionは、アプリケーションでトランザクションをローカルとして維持するか、またはすべての単一接続トランザクションをローカルとして開始してから、2番目の接続の登録時にトランザクションを分散型に昇格するかどうかを指定します。これは、昇格可能なトランザクションの概念です。

PromotableTransaction設定は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となりました。昇格可能なトランザクションを使用しない理由はありません。デフォルト値のpromotableを受け入れることをお薦めします。

oracle.jdbc.OracleConnection.unwrap()の非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、Javaパッケージoracle.jdbc.OracleConnection.unwrap()は非推奨となりました。

Javaパッケージoracle.jdbc.OracleConnection.unwrap()は、Oracle Database 12cリリース2以上のリリースで非推奨となりました。このパッケージの代替機能はありません。

アプリケーションに含まれるこのJDBCメソッドは、標準のJavaメソッドに置き換えることをお薦めします。

oracle.jdbc.rowsetパッケージの非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、Java oracle.jdbc.rowsetパッケージは非推奨となりました

この機能にかわる標準のJDBC RowSetパッケージを使用することをお薦めします。

oracle.sql.DatumWithConnectionクラスの非推奨

oracle.sql.DatumWithConnectionを拡張するoracle.sqlクラスはOracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨になり、oracle.jdbc拡張機能にかわりました。

以前のリリースのOracle Databaseには、oracle.sqloracle.jdbcの両方のJavaパッケージで特定のタイプの拡張機能およびパフォーマンス強化を提供するOracle JDBCドライバが含まれていました。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、oracle.sql.DatumWithConnectionを拡張するoracle.sqlクラスは非推奨になりました。oracle.jdbc拡張機能は、引き続きサポートされます。

たとえば、次に、非推奨となったoracle.sqlクラスの一部のリストを示します。

  • ARRAY

  • BFILE

  • BLOB

  • CLOB

  • OPAQUE

  • REF

  • STRUCT

アプリケーションに含まれる、oracle.sql.DatumWithConnectionを拡張するoracle.sqlクラスは、標準のJavaタイプ、またはoracle.jdbc拡張機能で置き換えることをお薦めします。

Oracle Multimedia Java APIの非推奨

Oracle Multimedia Java APIは、Oracle Database 12c リリース2では非推奨になっています。

次のJava APIは、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。

  • Oracle Multimedia Java API

  • Oracle Multimedia Servlets and JSP Java API

  • Oracle Multimedia DICOM Java API

  • Oracle Multimedia中間層Java API

Oracle MultimediaのDICOMのサポートの非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、Oracle Multimedia DICOM機能が非推奨になっています。

Oracle Databaseには、DICOMサポートを代替する機能はありません。

Multimedia SQL/MM Still Image標準サポートの非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、Oracle Multimedia SQL/MM Still Image標準サポートは非推奨です。

画像処理操作の場合、Oracle Multimedia開発者は新しいORD_IMAGE PL/SQLパッケージ、またはORDImageメソッドを呼び出すことができます。

画像照合の場合、Oracle Database開発者はOpenCVなどのオープン・ソース・パッケージを使用できます。

Unicode照合アルゴリズム(UCA) 6.1照合の廃止

Oracle Database 12cリリース2以降、Unicode照合アルゴリズム(UCA) 6.1照合は廃止されています。

Unicode照合アルゴリズム(UCA) 6.1照合(UCA0610_*)は廃止されています。今後のリリースではサポート対象外になり、使用できなくなる可能性があります。多言語データのソートには、サポート対象の最新バージョンのUCA照合を使用することをお薦めします。

UNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZEの非推奨

Oracle Database 12cリリース2以降、初期化パラメータUNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZEは非推奨になりました。

UNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZEパラメータは非推奨となり、このパラメータの値はもう使用できなくなります。ただし、このパラメータは後方互換性のため、現在は保留されています。

統合監査の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

VERIFY_FUNCTIONおよびVERIFY_FUNCTION_11Gの非推奨

VERIFY_FUNCTIONおよびVERIFY_FUNCTION_11Gパスワード検証機能は、以前のリリースのより脆弱なパスワード制限を強化しているため、非推奨になりました。

関数ORA12C_VERIFY_FUNCTIONおよびORA12C_STRONG_VERIFY_FUNCTIONの使用をお薦めします。これらの関数は、より強力でより最新のパスワード検証制限を強化しています。

V$MANAGED_STANDBYの非推奨

V$MANAGED_STANDBYビューはOracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)で非推奨となりました。新しいビューV$DATAGUARD_PROCESSの使用をお薦めします。

V$DATAGUARD_PROCESSビューにはOracle Data Guardで使用されるプロセスについて、はるかに多くの情報が含まれています。

一部のXML DB関数の非推奨

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)から、このトピックでリストされているオプションは非推奨になりました。

次のオプションが非推奨になりました。

  • Oracle XQuery関数ora:contains。かわりにXQuery Full Textを使用してください。

  • Oracle SQL関数XMLRoot。かわりに、バージョン番号付きのSQL/XML関数XMLSerialize()を使用してください。

  • 索引構成表(IOT)として格納されたネストした表。これには、ネストした表の列Nを持つ表を作成するときに、オプションDBMS_XMLSCHEMA.REGISTER_NT_AS_IOTと句NESTED TABLE N STORE AS ... (ORGANIZATION INDEX)の両方の使用が含まれます。かわりに、ネストした表の列はヒープ・ストレージを使用して格納してください(PL/SQLプロシージャDBMS_XMLSCHEMA.registerSchemaのデフォルトの動作)。

  • PL/SQLプロシージャDBMS_XSLPROCESSOR.CLOB2FILE。かわりにDBMS_LOB.CLOB2FILEを使用してください。

  • PL/SQL関数DBMS_XSLPROCESSOR.READ2CLOB。かわりにDBMS_LOB.LOADCLOBFROMFILEを使用してください。

  • Oracle XML DBでのXLinkの使用。

  • Oracle XML DB Content Connector。

詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

Oracle XML Databaseの非推奨となった機能

これらの機能は、Oracle Database 12cリリース1では非推奨になり、将来のリリースでサポートが終了する可能性があります。

  • XMLTypeCLOB記憶域(非構造化記憶域とも呼ばれる)は非推奨になりました。かわりにXMLTypeのバイナリXML記憶域を使用してください。

    XMLファイルで空白を保持するには、元のXML文書の2つのコピーを格納します。一方のファイルは、データベースでの使用やXML処理のためのXMLTypeインスタンスとして使用し、他方のファイルは、文書の忠実性を実現するためのCLOBインスタンスとして使用します。

  • オブジェクト・リレーショナルXMLTypeデータに埋め込まれているCLOBインスタンスとして格納されたXMLフラグメントに対するXMLIndex索引の作成は、非推奨になりました。このようなフラグメントのデータを索引付けする必要がある場合は、オブジェクト・リレーショナル記憶域のかわりに、バイナリXML記憶域を使用して文書を格納します。

  • 次に示す、パッケージDBMS_XMLSCHEMA内のPL/SQLサブプログラムは非推奨になりました。

    • generateSchema

    • generateSchemas

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • DBMS_XDB_CONFIGは新しいPL/SQLパッケージです。Oracle XML DBのすべての構成関数、プロシージャおよび定数は、パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移動されています。これらの関数、プロシージャおよび定数は、パッケージDBMS_XDBでは非推奨になりました。かわりにパッケージDBMS_XDB_CONFIGでこれらを使用してください。

    次に、パッケージDBMS_XDBで非推奨となったサブプログラムのリストを示します。

    • ADDHTTPEXPIREMAPPING

    • ADDMIMEMAPPING

    • ADDSCHEMALOCMAPPING

    • ADDSERVLET

    • ADDSERVLETMAPPING

    • ADDSERVLETSECROLE

    • ADDXMLEXTENSION

    • CFG_GET

    • CFG_REFRESH

    • CFG_UPDATE

    • DELETEHTTPEXPIREMAPPING

    • DELETEMIMEMAPPING

    • DELETESCHEMALOCMAPPING

    • DELETESERVLET

    • DELETESERVLETMAPPING

    • DELETESERVLETSECROLE

    • DELETEXMLEXTENSION

    • GETFTPPORT

    • GETHTTPPORT

    • GETLISTENERENDPOINT

    • SETFTPPORT

    • SETHTTPPORT

    • SETLISTENERENDPOINT

    • SETLISTENERLOCALACCESS

    次に、パッケージDBMS_XDBで非推奨となった定数のリストを示します。

    • XDB_ENDPOINT_HTTP

    • XDB_ENDPOINT_HTTP2

    • XDB_PROTOCOL_TCP

    • XDB_PROTOCOL_TCPS

  • XMLデータを更新するためのOracle SQL関数はすべて非推奨になっています。これらの関数のかわりにXQuery Updateを使用してください。次に、非推奨となったXML更新関数のリストを示します。

    • updateXML

    • insertChildXML

    • insertChildXMLbefore

    • insertChildXMLafter

    • insertXMLbefore

    • insertXMLafter

    • appendChildXML

    • deleteXML

  • Oracle SQL関数sys_xmlgenは非推奨になりました。かわりにSQL/XML生成関数を使用してください。

  • 次のOracle XQuery関数は非推奨になりました。かわりに、対応する標準のXQuery関数(同じ名前に名前空間接頭辞fnの付いた関数)を使用してください。

    • ora:matches: かわりにfn:matchesを使用

    • ora:replace: かわりにfn:replaceを使用

  • XML変換をサポートする次のOracle構造体は非推奨になりました。

    • PL/SQLパッケージDBMS_XMLTRANSLATIONS

    • Oracle XPath関数ora:translate

    • XML Schema注釈xdb:maxOccursxdb:srclangおよびxdb:translate

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • 次のXML Schema注釈は非推奨になりました。

    • xdb:defaultTableSchema

    • xdb:maintainOrder

    • xdb:mapUnboundedStringToLob

    • xdb:maxOccurs

    • xdb:SQLCollSchema

    • xdb:SQLSchema

    • xdb:srclang

    • xdb:storeVarrayAsTable

    • xdb:translate

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • エクスポート・パラメータdata_optionsの値xml_clobsは、Oracle Database 12cから非推奨になりました。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となった初期化パラメータ

パラメータ設定の変更および代替機能を理解するには、12.2リリースで非推奨となったパラメータを参照してください。これらのパラメータは、以降のリリースで削除される可能性があります。

O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY初期化パラメータ

初期化パラメータO7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYは、SYSTEM権限の制限を制御します。このパラメータがTRUEに設定されている場合、SYSスキーマ内のオブジェクトに対するアクセスが許可されます。デフォルト設定はFALSEです。このデフォルト設定の場合、すべてのスキーマ内のオブジェクトにアクセスできるシステム権限は、SYSスキーマ内のオブジェクトにアクセスできません。O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYパラメータは非推奨になりました。

ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPS初期化パラメータ

ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPS初期化パラメータはOracle Automatic Storage Management 12cリリース2 (12.2.0.1)では非推奨になりました。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM) 12cリリース2 (12.2.0.1)以上では、優先読取り失敗グループの指定が自動的に行われるようになったため、ASM_PREFERRED_READ_FAILURE_GROUPS初期化パラメータの使用は不要になりました。優先読取り機能を制御するには、PREFERRED_READ.ENABLEDディスク・グループ属性を使用します。

PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USER初期化パラメータ

初期化パラメータPARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USERは、パラレル実行を使用するマルチユーザー環境で、パフォーマンスを改善するための適応アルゴリズムを使用するかどうかを指定します。このパラメータは非推奨となり、デフォルト値はFALSEになりました。このパラメータの代替機能はありません。Oracle Database機能のパラレル文キューイングを使用して、パラレル実行のパフォーマンスを向上することをお薦めします。

UTL_FILE_DIR初期化パラメータ

初期化パラメータUTL_FILE_DIRは、PL/SQLファイルのI/O用にアクセス可能なディレクトリを指定します。このパラメータは非推奨となったため、UTL_FILE_DIRのアクセスは指定しないことをお薦めします。かわりにディレクトリ・オブジェクト機能を使用することをお薦めします。この機能によって、UTL_FILE_DIRが置き換えられます。ディレクトリ・オブジェクトには次のメリットがあります。

  • UTL_FILEアプリケーション管理者に対してより高い柔軟性と詳細な制御を提供します

  • データベースを停止せずに動的に管理できます

  • 他のOracleツールと一貫性があります。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の動作の変更、サポート終了および非推奨

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の変更の説明を確認してください。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の動作の変更

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)へのアップグレードの計画に役立つ動作の変更を確認してください。

PARALLEL=NOなしで実行されたcatupgrd.sqlに関連するエラー

catctl.plのかわりにcatupgrd.sqlスクリプトを実行する場合、追加の入力パラメータであるPARALLELの情報を指定する必要があります。

たとえば:

SQL> catupgrd.sql PARALLEL=NO

パラメータを使用せずにcatupgrd.sqlを実行した場合、次のエラー・メッセージが表示されます。

NOTE
 
The catupgrd.sql script is being deprecated in the 12.1 release of 
Oracle Database. Customers are encouraged to use catctl.pl as
the replacement for catupgrd.sql when upgrading the database dictionary.
 
                cd $ORACLE_HOME/rdbms/admin
                $ORACLE_HOME/perl/bin/perl catctl.pl -n 4 catupgrd.sql
 
Refer to the Oracle Database Upgrade Guide for more information.
 
This database upgrade procedure must be called with the following
argument when invoking from the SQL prompt:
 
                @catupgrd.sql PARALLEL=NO
スタンドアロン削除ツールの変更点

Oracle Database 12c以上では、削除スタンドアロン・ユーティリティは、Oracle Universal Installer (OUI)を使用した削除オプションに置き換えられました。

削除ツールは、Oracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle Grid Infrastructureのインストール・メディアのベース・ディレクトリからも実行できます。

削除ツールを実行する場合、-deinstallおよび-homeオプションを指定し、LinuxおよびUNIXではrunInstallerコマンドを、Windowsではsetup.exeを使用します。

参照:

セキュリティ監査機能の変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上のリリースでは、監査機能のフル・セットが自動的に使用可能になります。

監査機能は、Oracle Database 12cで再設計されました。Oracle Database 12cで新しいデータベースを作成すると、監査の拡張機能のフル・セットが自動的に使用可能になります。以前のリリースからアップグレードした場合は、新しい監査機能の一部およびアップグレード元のリリースからの監査機能を使用するためのオプションが提供されます。最新の監査機能のフル・セットに移行することを強くお薦めします。

参照:

新しい監査機能およびセキュリティの変更の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータが設定されていないシステムのアップグレード

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERのパラメータ設定を参照して、アップグレードしたデータベースのセキュリティおよびクライアント接続に対する影響を確認してください。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータが設定されていないシステム(デフォルトのSQLNet設定の8を使用しているシステム)をアップグレードする場合、ログイン・ベリファイアの新しいデフォルト値は11に設定され、それによりOracle Database 18cでは11gパスワード・ベリファイア(11G)が設定されます。この値によって、Oracle Database 10g、11g、12cおよび18cクライアントは、データベースとOracle Database 19cクライアントに接続できます。

アップグレードしたOracle DatabaseサーバーでSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER (または非推奨となったSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION)に対してパラメータ設定を指定しない場合、Oracle Database 19cのデフォルトは11になります。この値によって、重要なパッチ更新CPU Oct 2012以上のパッチが適用されていない、および接続のためにOracle Database 10gベリファイア(10G)を使用する必要のあるOracle Databaseリリース11.2.0.3より前のリリースを使用するクライアントからの接続が可能になります。

設定を高くすると、ベリファイアの使用がさらに制限されます。8に設定すると、ほとんどのベリファイアが許可されます。たとえば、この設定では10G11Gおよび12Cベリファイアがすべて許可されます。12aに設定すると、12Cベリファイアのみが許可されます。セキュリティを強化するために、12aへのSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERの設定を検討してください。12に設定すると、11Gおよび12Cベリファイアが認証に使用されます。

参照:

ベリファイア設定およびクライアント・アクセスの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

Oracle Warehouse Builder (OWB)はOracle Databaseでインストールされない

Oracle Warehouse Builderは、個別にインストールする必要があります。

Oracle Database 12c以上では、Oracle Warehouse Builder (OWB)は、Oracle Databaseのソフトウェアの一部としてインストールされません。Oracle Warehouse Builderのインストーラは、Oracle Technology Networkで入手できます。以前のリリースから存在しているOWBコンポーネントは、Oracle Databaseのアップグレード処理の一部としてアップグレードされません。

Oracle Databaseリリース10.2または11.1およびOCFSとRAWデバイスのアップグレードについて

WindowsまたはRAWデバイスのOCFSにOracle Clusterwareファイルを格納するOracle Databaseリリース10.2.0.5またはリリース11.1.0.7環境をアップグレードする場合、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)へ直接アップグレードすることはできません。

まず、Oracle Databaseリリース11.2への中間アップグレードを実行し、その後にOracle ClusterwareファイルをOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)に移行する必要があります。その後、リリース11.2からOracle Database 12cリリース1 (12.1)にアップグレードできます。

参照:

VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上のリリースでは、これらのデータ型のMAX_STRING_SIZE値を32767バイトに増加できます。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の最大サイズを32767バイトに増加できます。このサイズの増加が可能になるのは、COMPATIBLE初期化パラメータが12.0以上に設定され、MAX_STRING_SIZE初期化パラメータがEXTENDEDに設定されている場合です。このサイズの増加は、非CDB Oracle Databaseインスタンスと、マルチテナント・アーキテクチャのPDBで使用できます。

この変更を行う場合、UPGRADEモードでutl32k.sqlスクリプトを実行する必要があります。スクリプトの実行後、MAX_STRING_SIZEEXTENDEDに設定できます。

注意:

COMPATIBLE初期化を12.0以上に増加すると、その変更は元に戻すことができません。

RESOURCE_LIMITパラメータのデフォルトの変更

RESOURCE_LIMITは、デフォルトでTRUEに設定されます。

Oracle DatabaseのRESOURCE_LIMITパラメータは、リソース制限がデータベース・プロファイルで施行されるかどうかを判断します。このリリースでは、RESOURCE_LIMITパラメータはデフォルトでTRUEに設定されます。Oracleのリソース制限が無効化された場合、定義されたプロファイル制限は無視されます。この動作は、パスワード・リソースには適用されません。

次のSQL*Plusコマンドを入力して、resource_limitパラメータの設定を確認します。

SQL> select value from v$parameter where name = 'resource_limit';
Oracle XML DBは必須でアンインストールできない

Oracle Database 12c以上では、Oracle XML DBは、Oracle Databaseの必須コンポーネントです。

Oracle XML DBをアンインストールすることはできず、Oracle Databaseの作成時にそれを除外するためのオプションはありません。Oracle XML DBは、既存のOracle DatabaseをOracle Database 12cにアップグレードするときに自動的にインストールまたはアップグレードされます。

Oracle RACのデフォルトで有効になっているDirect NFS

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上のリリースでは、Direct NFS (DNFS)はデフォルトでOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インストールで有効になっています。

デフォルトでは、Oracle RACのインストール時にDirect NFSクライアントが有効な状態でインストールされます。これは、Direct NFSを有効にする必要があるOracle Database単一インスタンスのインストールとは異なります。Direct NFSクライアントはデフォルトでインストールの一部として無効になっています。Oracle RAC Oracle Databaseリリースをリリース12.1以上にアップグレードし、ソース・データベースでDirect NFSを有効にしていない場合、エラー・メッセージORA-17500: 「ODMエラー:操作は許可されていません。」が発生します。

この変更の詳細およびアップグレードの準備のオプションを確認するには、My Oracle Supportノート954425.1および1966267.1を参照してください

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)でサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、サポートが終了した機能をこのリストで確認してください。

RAW記憶域デバイスのサポート終了

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、RAWデバイスのブロック・ファイル記憶域はサポートされていません。

RAWデバイス上に格納されているすべてのデータファイルを、Oracle ASM、クラスタ・ファイル・システムまたはネットワーク・ファイル・システム(NFS)に移行する必要があります。

このサポート終了のガイドラインは、Oracle ClusterwareのOCRおよび投票ディスク・ファイルにも適用されます。OCRまたは投票ディスク・ファイルをRAWデバイスに格納することはできません。アップグレードを開始する前に、Oracle ClusterwareファイルをRAWデバイスからサポートされている記憶域オプションに移動する必要があります。

テキスト索引のALTER INDEX OPTIMIZEのサポート終了

ALTER INDEX OPTIMIZE [token index_token | fast | full [maxtime (time | unlimited)]操作は、Oracle Database 12cではサポートされません。

索引を最適化するには、CTX_DDL.OPTIMIZE_INDEXを使用してください。

参照:

OPTIMIZE_INDEXの詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。

CLEANUP_ORACLE_BASEプロパティのサポート終了

Oracle Database 12cでは、レスポンス・ファイル(サイレント)での削除用のCLEANUP_ORACLE_BASEプロパティが削除されました。

CLEANUP_ORACLE_BASEを使用して、サイレントまたはレスポンス・ファイル・モードの削除中にOracleベースを削除することは、サポートされなくなりました。

Oracle Enterprise Manager Database Controlのサポート終了

Oracle Database 12c以上では、Oracle Enterprise Manager Database Controlはサポートが終了したため、使用できません。

代替として、Oracle Enterprise Manager Database Express (Oracle EM Express)が導入されました。Oracle EM Expressは、Oracle Database 12cにアップグレードするときにインストールされます。

Oracle EM ExpressのHTTPポートの手動構成を実行できます。

  1. init.ora/spfile (デフォルト設定)で次の文字列を検索します。

    dispatchers=(PROTOCOL=TCP)(SERVICE=sample XDB)
    

    Oracle EM Expressのポート構成を確認します。

    
    SQL> select DBMS_XDB_CONFIG.getHTTPport() from dual;
    SQL> select DBMS_XDB_CONFIG.getHTTPSport() from dual;
    
  2. 新しいポートを設定します。たとえば:

    SQL> exec DBMS_XDB_CONFIG.setHTTPport(5500);
    SQL> exec DBMS_XDB_CONFIG.setHTTPSport(8080);
  3. ブラウザでOracle EM Expressのホーム・ページにアクセスします。たとえば、指定した設定を使用して、次のパスを確認します(databaseはSID、hostnameは完全修飾ドメイン名、portは割当て済のポートです)。

    http://database-hostname:port/em
    

    たとえば:

    http://localhost:5500/em
  4. CDBとすべてのPDBで、異なるポート番号を使用してこの構成ステップを繰り返します。

参照:

Secure Sockets Layer (SSL)の暗号スイートのサポート終了

Oracle Advanced Securityを使用する場合、サポートが終了した暗号スイートのこのリストを参照してください。

Oracle Advanced Securityでは、Oracle Database 12cの次の暗号スイートのサポートが終了しました。

  • SSL_DH_anon_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5

  • SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

参照:

サポートされるSSL暗号スイートの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

データベースのRules Manager (RUL)およびExpression Filter (EXF)のサポート終了

Oracle Database 12cリリース1以上では、Expression Filter (EXF)およびデータベースのRules Manager (RUL)機能のサポートが終了しました。

Rules Managerを使用している場合、Oracle Fusion MiddlewareのコンポーネントであるOracle Business Rulesに移行することをお薦めします。Oracle DatabaseのExpression Filter機能は、Continuous Query Notificationに置き換えられました。

このスクリプトはアップグレード・プロセスによって実行されます。アップグレード前にこれらのコンポーネントを削除するには、アップグレード前にcatnoexf.sqlスクリプトを実行します。catnoexf.sqlスクリプトは、ORACLE_HOME/rdbms/admin/の下にあります。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1244535.1

OCFS用のcluvfy comp cfsのサポート終了

cluvfy comp cfsコンポーネント検証コマンド・オプションは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)から削除されました。

クラスタ検証ユーティリティ(cluvfy)のオプションcomp cfsは、Oracle Cluster File System (OCFS)のサポートが終了したため、Oracle Database 12.1で削除されました。

チェンジ・データ・キャプチャのサポート終了

Oracleチェンジ・データ・キャプチャは、Oracle Database 12cに含まれておらず、Oracle GoldenGateに置き換えられました。

Oracle Data Miningのサポートが終了した機能

これらのOracle Data Mining機能は、Oracle Database 12cでサポートが終了しました。

  • Oracle Data Mining Java APIは使用できません。Oracle Data Mining 12cに対するプログラム・インタフェースは、DBMS_DATA_MININGおよびDBMS_DATA_MINING_TRANSFORMの2つのPL/SQLパッケージと、データのスコアリング用のSQL言語の関数ファミリで構成されます。

    参照:

    Data Mining PL/SQLパッケージの詳細は、Oracle Data Miningユーザー・ガイドを参照してください。

  • Adaptive Bayes Network (ABN)アルゴリズムは使用できません。Oracle Data Mining 12cでは、デシジョン・ツリーアルゴリズムはABNを置き換えます。

    参照:

    デシジョン・ツリー・アルゴリズムの詳細は、Oracle Data Mining概要を参照してください。

暗黙的接続キャッシュのサポート終了

暗黙的接続キャッシュは、Oracle Database 12cではサポートが終了しました。

かわりに、ユニバーサル接続プールを使用してください。

Oracle Data MiningのアップグレードでのABNモデルのサポート終了

Oracle Database 12c以上では、Data Mining Java APIおよびAdaptive Bayes Network (ABN)アルゴリズムは、サポートが終了しました。

Oracleではこれらの機能のサポートが終了しているため、Oracle Data Mining Java APIによって作成されたモデルをOracle Databaseリリース11gからOracle Database 12cにアップグレードすることはできません。その他のすべてのモデルおよびメタデータは、Oracle Database 11gからOracle Database 12cへのアップグレード時に自動的にアップグレードされます。ABNモデルのアップグレードは可能ですが、Oracle Database 12cデータベースでそれらを使用することはできません。アップグレードの前または後にABNモデルを削除する必要があります。ABNモデルは、Oracle Database 12cデータベースで新しい分類モデルを作成することによって置き換えが可能です。

参照:

Data Mining APIおよびデータ・マイニング・モデルの詳細は、Oracle Data Miningユーザー・ガイドを参照してください。

OLAPカタログ(AMD)のサポート終了

Oracle Database 12c以上では、共通ウェアハウス・メタモデル(CWM)標準のOLAPカタログ(AMD)に対するサポートが終了しました。

CWM標準のサポートは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)で非推奨となりました。既存のデータベースでOLAPカタログにCWMメタデータがあり、Oracle Database 12cにアップグレードした場合は、アップグレードしたデータベースにはAMDコンポーネントがあります。アップグレードしたデータベースにAMDコンポーネントがない場合は、新しいOracle Database 12cインストールにAMDが含まれていないため、アップグレードしたOracle Database 12cデータベースにもAMDコンポーネントがありません。データベースにAMDコンポーネントがあり、それを削除する場合は、パスORACLE_HOME/olap/admin/catnoamd.sqlにあるcatnoamd.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトは、アップグレードが完了する前または後のどちらでも実行できます。

ノート:

アップグレードするデータベースにOLAPカタログが存在する場合、AMD OLAP Catalog OPTION OFFおよび無効なCWM OLAPオブジェクトが表示されることがあります。無効なOLAPオブジェクトは不要なため、無視しても問題ありません。

参照:

  • OLAP Java APIメタデータの詳細は、『Oracle OLAP Java API開発者ガイド』を参照してください。

  • Oracle DatabaseのOLAPオプションおよびオンライン分析処理の詳細は、『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』を参照してください

OracleグローバリゼーションのCSSCANおよびCSALTERのサポート終了

Oracle Database 12cには、Oracle Database Migration Assistant for Unicode (DMU)が含まれており、レガシー・データベース・ツールのCSSCANおよびCSALTERのサポートは終了しました。

DMUでは、データベース管理者に対する包括的なエンドツーエンドのユニコード移行ソリューションが提供されます。Oracle Database 12c以上では、Oracle DatabaseにDMUが含まれます。CSSCANおよびCSALTERツールは、含まれないか、サポートされなくなりました。

Oracle Netの接続プーリングのサポート終了

Oracle Database 12cでは、Oracle Netの接続プーリングはサポートされません。

Oracle Netの接続プーリングはOracle Database 11gで非推奨となりました。この非推奨には、DISPATCHERS属性のTICKSSESSIONSおよびCONNECTIONSが含まれていました。

参照:

ディスパッチャの構成の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください

Oracle Connection Managerパラメータ(cman.ora)の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください

Oracle Net Listenerパスワードのサポート終了

Oracle Database 12cでは、Oracle Net Listenerのパスワード機能はサポートされません。

Oracle Databaseではローカル・オペレーティング・システム認証によって認証が実施されるため、この変更によってセキュリティが低下することはありません。

Oracle Namesのサポート終了

Oracle Namesは、Oracle Database 11gでネーミング・メソッドとしてのサポートが終了しました。ディレクトリ・ネーミングに移行する必要があります。

参照:

ディレクトリ・ネーミングへの移行方法の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Net ServicesのOracle Names制御ユーティリティのサポート終了

Oracle Names制御ユーティリティはサポートが終了しました。Oracle Database 10g以上では、これは使用できません。

Oracle Names制御ユーティリティのサポート終了により、関連するすべての制御ユーティリティ・コマンドのサポートも終了しました。Oracle Databaseクライアントは、接続文字列の解決にNames Serverを使用できません。アプリケーションをOracle Internet DirectoryにLDAPディレクトリ・ネーミングを使用して移行します。

参照:

ディレクトリ・ネーミング・メソッドの構成の詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

Oracle TextおよびOracle XML DBでのCTXXPATHのサポート終了

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、CTXSYS.CTXXPATH索引はサポートが終了しました。

CTXSYS.CTXXPATHのサポート終了は、CTXCATに影響しません。かわりにXMLIndex索引を使用します。

Oracle Net ServicesのSQLNET.KERBEROS5_CONF_MITパラメータのサポート終了

SQLNET.KERBEROS5_CONF_MITネットワーク・パラメータは、不要になったためsqlnet.oraではサポートされません。

デフォルトでは、SQLNET.KERBEROS5_CONF_MITの値はFALSEに設定されます。このパラメータ設定は、Kerberos構成に影響を与えません。以前のリリースでは、SQLNET.KERBEROS5_CONF_MITTRUEに設定されると、このパラメータによってMIT Kerberos 5で指定された形式で解析が設定されました。ただし、このパラメータ設定は、現在は不要になりました。Oracle Database 12c以上では、MIT Kerberos 5構成のみがサポートされます。

参照:

sqlnet.oraファイルのKerberosパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください

テキスト索引のALTER INDEX OPTIMIZEのサポート終了

ALTER INDEX OPTIMIZE [token index_token | fast | full [maxtime (time | unlimited)]操作は、Oracle Database 12cではサポートされません。

索引を最適化するには、CTX_DDL.OPTIMIZE_INDEXを使用してください。

参照:

OPTIMIZE_INDEXの詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。

テキスト索引のSYNC [MEMORY memsize]のサポート終了

SYNC [MEMORY memsize]操作は、Oracle Database 12cではサポートされません。

索引を同期化するには、CTX_DDL.SYNC_INDEXを使用してください。

Microsoft Windowsプラットフォームでのサポートが終了した機能

Microsoft Windowsで非推奨となったかサポートが終了したOracle Database 12cの機能を理解するには、これらのトピックを参照してください。

WindowsでのOracle COM Automationのサポート終了

Oracle Database 12cにはOracle COM Automationは含まれません。

この機能は、Oracle Database 11g (データベース・コンポーネントOracle COM Automationを含む最後のデータベース・リリース)で非推奨になりました。ご使用のOracle COMアプリケーションを.NET Frameworkなどの最近のテクノロジに移行することをお薦めします。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1175293.1

Oracle Objects for OLEのサポート終了

Oracle Database 12cにはMicrosoft WindowsシステムのOracle Objects for OLEは含まれません。

Oracle Objects for OLEは、Oracle Database 11gで非推奨になりました。コードをOLE DBデータ・アクセス標準およびActiveX Data Objects (ADO)に移行するか、アプリケーションを.NET (またはJavaあるいは別のアプリケーション・アーキテクチャ)に移行して別のドライバを使用できます。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1175303.1

Oracle Counters for Windows Performance Monitorのサポート終了

Oracle Database 12cにはOracle Counters for Windows Performance Monitorは含まれません。

Oracle Counters for Windows Performance Monitorは、Oracle Database 11gで非推奨となっていました。以前のリリースでは、カウンタはデフォルトではインストールされず、カウンタはWindows上でのみ動作します。監視には、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用することをお薦めします。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1175297.1

WindowsでのOracle Cluster File System (OCFS)のサポート終了

Oracle Database 12c以上では、Oracle Cluster File System (OCFS)のWindowsでのサポートが終了しました。このサポート終了通知によるLinuxでのOCFS (OCFSおよびOCFS2)のサポートおよび配布に対する影響はありません。

現在Windows上で、Oracleクラスタ・ファイル(Oracle Cluster Registryおよび投票ファイル)またはデータベース・ファイル、またはその両方をホストするためにOCFSを使用しているデータベースでは、Oracle Database 12cにアップグレードする前に、これらのファイルをOCFSから移行する必要があります。

参照:

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となった機能

この項にリストされている非推奨となった機能を参照して、アップグレード後に使用する代替方法を準備してください。

非CDBアーキテクチャの非推奨

非CDBアーキテクチャはOracle Database 12cで非推奨になりました。Oracle Database 19cの後のリリースではサポート対象から外れ、使用できなくなる可能性があります。

CDBアーキテクチャの使用をお薦めします。

ノート:

CDBアーキテクチャで正常に動作しない機能がいくつか残っています(READMEの第2.2.1項「マルチテナント・コンテナ・データベースで制限される機能または使用できない機能」を参照)。これらの機能を使用する必要がある場合、それらがCDBアーキテクチャで正常に動作するようになるまで、非CDBアーキテクチャを使用してください。

catupgrd.sqlスクリプトの非推奨およびパラレル・アップグレード・ユーティリティの導入

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、catupgrd.sqlのかわりにパラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)を使用してパラレル・アップグレードを有効化することをお薦めします。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、新しいパラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)が導入されました。このユーティリティは、以前のリリースで使用されていたcatupgrd.sqlスクリプトを置き換えます。catupgrd.sqlスクリプトの使用は可能ですが、Oracle Database 12cからは非推奨となります。これは、将来のリリースでは削除される予定です。新しいパラレル・アップグレード・ユーティリティを使用してデータベースのアップグレードを実行することをお薦めします。

非推奨となったDELETE_CATALOG_ROLE

DELETE_CATALOG_ROLE データベース・ロールは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

参照:

このロールおよびディクショナリ・オブジェクトの詳細は、Oracle Databaseリファレンスを参照してください

Oracle Label Securityで非推奨となった機能とパラメータ

Oracle Database 12cリリース1では、9個のOracle Label Securityの機能が非推奨になりました。

ここにリストされたOracle Label Securityの機能は、Oracle Database 12cリリース1では非推奨になりました。これらは、今後のリリースでサポートが終了する可能性があります。次に示す代替機能を使用することをお薦めします。

  • LEAST_UBOUND.かわりにOLS_GREATEST_LBOUNDを使用します。
  • LUBD。かわりにOLS_GLBDを使用します。

  • DOMINATES。かわりにOLS_DOMINATESを使用します。

  • DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESを使用します。

  • STRICTLY_DOMINATES。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESを使用します。

  • S_DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESを使用します。

  • DOMINATED_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYを使用します。

  • DOM_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYを使用します。

  • STRICTLY_DOMINATED_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYを使用します。

  • S_DOM_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYを使用します。

参照:

非推奨となったOracle Database VaultのAPI

DVSYS.DBMS_MACADM.SYNC_RULESプロシージャは、その機能がルール作成機能に組み込まれたため、非推奨になりました。

参照:

ルール作成の詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

非推奨となったOracle Database Vaultのデフォルトのレルム

Oracleデータ・ディクショナリのレルムおよびOracle Enterprise Managerのレルムは、このリリースでは非推奨になりました。

以前Oracleデータ・ディクショナリのレルムで保護されていたオブジェクトは、新しいレルムに移行されています。

参照:

新しいレルムおよびデフォルトのレルムの詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

非推奨となったOracle Database Vaultのデフォルトのルール・セット

ここにリストされているルール・セットは、Oracle Database 12cリリース1では非推奨です。

次のルール・セットは、このリリースでは非推奨です。

  • 「Oracle Data Pump操作を許可」ルール・セット

  • 「スケジューラ・ジョブの許可」ルール・セット

NTLMプロトコルを使用したWindows NTS認証の非推奨

セキュリティ脆弱性の理由から、NTLMは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

Windowsユーザーは、NT Lan Manager (NTLM)プロトコルが必要なWindowsクライアントおよびサーバー上でNTSアダプタを使用して認証することはできません。WindowsユーザーはKerberosは使用できます。NTLMは、ローカル・ユーザーの認証、およびデータベース・サービスがローカル・ユーザーで実行されている場合にはまだ使用できます。

新しいクライアント側sqlnet.oraのブール・パラメータNO_NTLM (デフォルト値はFALSE)を使用すると、NTS認証でNTLMを使用できるかどうかを制御できます。NO_NTLMをTRUEに設定すると、このパラメータ値により、NTLMがWindows NTS認証で使用されなくなります。

参照:

このリリースでのWindowsプラットフォームに影響する変更の詳細は、Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。

透過的データ暗号化に対する公開キー・インフラストラクチャの非推奨

透過的データ暗号化(TDE)に対する公開キー・インフラストラクチャ(PKI)は、Oracle Database 12cでは非推奨です。

TDEを構成するには、ADMINISTER KEY MANAGEMENT SQL文を使用します。その他のPKIの実装に影響はありません。

参照:

TDEの構成の詳細は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』を参照してください。

Oracle Data Guard Brokerの非推奨となった機能

Oracle Data Guard Brokerを使用する場合、これらの非推奨を参照してください。

義務の分離機能に対するOracle Data Guard Brokerのサポートの一部として、Oracle Database 12cでは、次のブローカ・プロパティは非推奨です。

  • LsbyASkipCfgPr

  • LsbyASkipErrorCfgPr

  • LsbyASkipTxnCfgPr

  • LsbyDSkipCfgPr

  • LsbyDSkipErrorCfgPr

  • LsbyDSkipTxnCfgPr

  • LsbySkipTable

  • LsbySkipTxnTable

代替となるものはありません。

非推奨となったEndToEndMetrics関連のAPI

EndToEndMetrics関連のAPIは、Oracle Database 12cでは非推奨です。かわりに、ユニバーサル接続プールを使用してください。

次のAPIは非推奨となり、JDBCのJavadocでは非推奨とマークされます。

  • getEndToEndMetrics

  • getEndToEndECIDSequenceNumber

  • setEndToEndMetrics

  • setApplicationContext

  • clearAllApplicationContext

参照:

JDBCユニバーサル接続プールの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』およびJDBCのJavadocを参照してください。

Oracle Restartの非推奨

Oracle Restart (スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureとも呼ばれる)は、Oracle Database 12cでは非推奨です。

Oracle Restartは、単一インスタンスOracle DatabaseおよびOracle ASMインスタンスのみの管理に制限されており、今後のリリースではサポート終了となる可能性があります。Oracle ASMは、スタンドアロンおよびクラスタ・デプロイメント用のOracle Grid Infrastructureインストールの一部として引き続き提供され、Oracle RAC One Nodeも引き続き提供されます。

参照:

QOSCTLサービスのクオリティ(QoS)コマンドの-checkpasswdの非推奨

構文qosctl -checkpasswd username passwordは非推奨となりました。

非推奨となったOracle Net Services用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコル

ドメイン認証用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコルは、Oracle Windowsアダプタでは非推奨となっています。

NTSアダプタには、Kerberos認証のみが使用されます。

参照:

sqlnet.oraファイルのKerberosパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

Oracle Call Interfaceの非推奨となった機能

ここにリストされているOracle Call Interface (OCI)機能はOracle Database 12cでは非推奨です。これらは、今後のリリースでサポートが終了する可能性があります

  • sqlnet.oraのOCIデプロイ・パラメータは非推奨です。これらには次のパラメータが含まれます。

    • OCIのクライアント結果キャッシュ・パラメータ: OCI_RESULT_CACHE_MAX_SIZEOCI_RESULT_CACHE_MAX_RSET_SIZEおよびOCI_RESULT_CACHE_MAX_RSET_ROWS

Oracle Streamsの非推奨

Oracle Database 12cではOracle Streamsは非推奨です。Oracle Databaseの新しいリリースではサポート対象から外れ、使用できなくなる可能性があります。

Oracle GoldenGateを使用して、Oracle Streamsのすべてのレプリケーション機能を置き換えます。

ノート:

Oracle Databaseアドバンスト・キューイングはOracle Streamsとは無関係で、今後も機能強化されます。

Oracle Data Provider for .NETの非推奨のプログラミング・インタフェース

トランザクション・ガード用のOracle Data Provider for .NETアプリケーション・プログラミング・インタフェースは、Oracle Database 12c (12.1.0.2)で非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

次のアプリケーション・プログラミング・インタフェースは非推奨です。

  • OracleLogicalTransactionStatusクラス

  • OracleConnection.LogicalTransactionIdプロパティ

  • OracleConnection.GetLogicalTransactionStatusメソッド

非推奨となったOracle Databaseのセマンティク・テクノロジのVPDサポート

仮想プライベート・データベース(VPD)は、Oracle Database 12c (12.1)のOracle Databaseのセマンティク・テクノロジでは非推奨です。

仮想プライベート・データベース(VPD)に依存する既存のセマンティク・テクノロジ・アプリケーションを、Oracle Label Security (OLS)をかわりに使用するように移行します。

参照:

RDFデータに対するファイングレインなアクセス制御の詳細は、Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジ開発者ガイドを参照してください。

Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジのバージョン対応モデルのサポート

バージョン対応モデル機能は、Oracle Database 12c (12.1)のOracle Databaseのセマンティク・テクノロジでは非推奨です。

セマンティク・データでのWorkspace Managerの使用に対する具体的な代替手段は、アプリケーションの用途に応じて異なります。

参照:

RDFデータに対するワークスペース・マネージャのサポートの詳細は、Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジ開発者ガイドを参照してください。

使用例および推奨される代替手段の詳細は、https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1468273.1を参照してください

非推奨となったアドバンスト・レプリケーション

Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーションは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

読取り専用のマテリアライズド・ビューは、引き続き、ベーシック・レプリケーションでサポートされます。

Oracle GoldenGateを使用して、アドバンスト・レプリケーションのすべての機能を置き換えます。このガイダンスには、マルチマスター・レプリケーション、更新可能なマテリアライズド・ビューおよびデプロイメント・テンプレートが含まれます。

1文字SRVCTL CLIオプションの非推奨

Oracle Database 12c以上では、1文字オプションは非推奨です。これらは、将来のリリースでサポートが終了する可能性があります。

サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)のコマンドライン・インタフェース(CLI)では、以前のリリースで使用されていた短いCLIオプションに加えて、GNUスタイルの長いオプションもサポートされます。

クラスタ管理での管理ユーザーの格納されたリストの非推奨

クラスタ管理は、Oracle Database 12c以上では異なる方法で管理されます。

Oracle Database 12c以上では、管理ユーザーの格納されたリストを使用したクラスタの管理方法は、ポリシー・セットのアクセス制御リストを構成することによる管理ユーザー・ロールのより包括的な管理によって置き換えられています。

サーバー内部SQLJの非推奨

データベース・サーバー内部でSQLJを使用することは、このリリースで非推奨です。

データベース内部でSQLJアプリケーションを翻訳して実行する機能は、これらかのリリースでは使用できません。SQLJは、Oracle Databaseに接続し、クライアントとして実行するために使用するアプリケーションの翻訳用クライアント・ツールとしてのみ使用できます。SQLJはストアド・プロシージャ、ストアド・ファンクションまたはストアド・トリガー内部では使用できません。

非推奨となったOracleバッチ更新

Oracleバッチ更新APIは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

次のAPIは非推奨となり、JDBCのJavadocでは非推奨とマークされます。

  • OraclePreparedStatement.setExecuteBatch()

  • OraclePreparedStatement.getExecuteBatch()

  • OracleCallableStatement.setExecuteBatch()

かわりに標準バッチ更新を使用してください。

非推奨となったEndToEndMetrics関連のAPI

EndToEndMetrics関連のAPIは、Oracle Database 12cでは非推奨です。かわりに、ユニバーサル接続プールを使用してください。

次のAPIは非推奨となり、JDBCのJavadocでは非推奨とマークされます。

  • getEndToEndMetrics

  • getEndToEndECIDSequenceNumber

  • setEndToEndMetrics

  • setApplicationContext

  • clearAllApplicationContext

参照:

JDBCユニバーサル接続プールの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』およびJDBCのJavadocを参照してください。

非推奨となったストアド・アウトライン

ストアド・アウトラインは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

かわりに、計画ベースラインを使用してください。

参照:

ストアド・アウトラインの計画ベースラインへの移行の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください

非推奨となったoracle.sqlパッケージの具象クラス

oracle.sqlパッケージの具象クラスは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

これらのクラスは、oracle.jdbcパッケージの新しいインタフェースで置き換えられます。

参照:

oracle.jdbcの新しいインタフェースの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』を参照してください

非推奨となったdefineColumnTypeメソッド

JDBCメソッドdefineColumnTypeは、Oracle Database 12cリリース1では非推奨です。

非推奨となったCONNECTION_PROPERTY_STREAM_CHUNK_SIZEプロパティ

JDBCプロパティCONNECTION_PROPERTY_STREAM_CHUNK_SIZEは、このリリースでは非推奨になりました。

Oracle Data Pumpエクスポート・ユーティリティの機能

Oracle Data PumpエクスポートのDATA_OPTIONSパラメータのXML_CLOBSオプションは非推奨です。

参照:

エクスポートのDATA_OPTIONSパラメータの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジのバージョン対応モデルのサポート

バージョン対応モデル機能は、Oracle Database 12c (12.1)のOracle Databaseのセマンティク・テクノロジでは非推奨です。

セマンティク・データでのWorkspace Managerの使用に対する具体的な代替手段は、アプリケーションの用途に応じて異なります。

参照:

RDFデータに対するワークスペース・マネージャのサポートの詳細は、Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジ開発者ガイドを参照してください。

使用例および推奨される代替手段の詳細は、https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1468273.1を参照してください

非推奨となったdefineColumnTypeメソッド

JDBCメソッドdefineColumnTypeは、Oracle Database 12cリリース1では非推奨です。

非推奨となったOracle Net Services用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコル

ドメイン認証用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコルは、Oracle Windowsアダプタでは非推奨となっています。

NTSアダプタには、Kerberos認証のみが使用されます。

参照:

sqlnet.oraファイルのKerberosパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

Oracle Call Interfaceの非推奨となった機能

ここにリストされているOracle Call Interface (OCI)機能はOracle Database 12cでは非推奨です。これらは、今後のリリースでサポートが終了する可能性があります

  • sqlnet.oraのOCIデプロイ・パラメータは非推奨です。これらには次のパラメータが含まれます。

    • OCIのクライアント結果キャッシュ・パラメータ: OCI_RESULT_CACHE_MAX_SIZEOCI_RESULT_CACHE_MAX_RSET_SIZEおよびOCI_RESULT_CACHE_MAX_RSET_ROWS

クラスタ管理での管理ユーザーの格納されたリストの非推奨

クラスタ管理は、Oracle Database 12c以上では異なる方法で管理されます。

Oracle Database 12c以上では、管理ユーザーの格納されたリストを使用したクラスタの管理方法は、ポリシー・セットのアクセス制御リストを構成することによる管理ユーザー・ロールのより包括的な管理によって置き換えられています。

-cleanupOBaseの非推奨

削除ツールの-cleanupOBaseフラグは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。

Oracle XML Databaseの非推奨となった機能

これらの機能は、Oracle Database 12cリリース1では非推奨になり、将来のリリースでサポートが終了する可能性があります。

  • XMLTypeCLOB記憶域(非構造化記憶域とも呼ばれる)は非推奨になりました。かわりにXMLTypeのバイナリXML記憶域を使用してください。

    XMLファイルで空白を保持するには、元のXML文書の2つのコピーを格納します。一方のファイルは、データベースでの使用やXML処理のためのXMLTypeインスタンスとして使用し、他方のファイルは、文書の忠実性を実現するためのCLOBインスタンスとして使用します。

  • オブジェクト・リレーショナルXMLTypeデータに埋め込まれているCLOBインスタンスとして格納されたXMLフラグメントに対するXMLIndex索引の作成は、非推奨になりました。このようなフラグメントのデータを索引付けする必要がある場合は、オブジェクト・リレーショナル記憶域のかわりに、バイナリXML記憶域を使用して文書を格納します。

  • 次に示す、パッケージDBMS_XMLSCHEMA内のPL/SQLサブプログラムは非推奨になりました。

    • generateSchema

    • generateSchemas

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • DBMS_XDB_CONFIGは新しいPL/SQLパッケージです。Oracle XML DBのすべての構成関数、プロシージャおよび定数は、パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移動されています。これらの関数、プロシージャおよび定数は、パッケージDBMS_XDBでは非推奨になりました。かわりにパッケージDBMS_XDB_CONFIGでこれらを使用してください。

    次に、パッケージDBMS_XDBで非推奨となったサブプログラムのリストを示します。

    • ADDHTTPEXPIREMAPPING

    • ADDMIMEMAPPING

    • ADDSCHEMALOCMAPPING

    • ADDSERVLET

    • ADDSERVLETMAPPING

    • ADDSERVLETSECROLE

    • ADDXMLEXTENSION

    • CFG_GET

    • CFG_REFRESH

    • CFG_UPDATE

    • DELETEHTTPEXPIREMAPPING

    • DELETEMIMEMAPPING

    • DELETESCHEMALOCMAPPING

    • DELETESERVLET

    • DELETESERVLETMAPPING

    • DELETESERVLETSECROLE

    • DELETEXMLEXTENSION

    • GETFTPPORT

    • GETHTTPPORT

    • GETLISTENERENDPOINT

    • SETFTPPORT

    • SETHTTPPORT

    • SETLISTENERENDPOINT

    • SETLISTENERLOCALACCESS

    次に、パッケージDBMS_XDBで非推奨となった定数のリストを示します。

    • XDB_ENDPOINT_HTTP

    • XDB_ENDPOINT_HTTP2

    • XDB_PROTOCOL_TCP

    • XDB_PROTOCOL_TCPS

  • XMLデータを更新するためのOracle SQL関数はすべて非推奨になっています。これらの関数のかわりにXQuery Updateを使用してください。次に、非推奨となったXML更新関数のリストを示します。

    • updateXML

    • insertChildXML

    • insertChildXMLbefore

    • insertChildXMLafter

    • insertXMLbefore

    • insertXMLafter

    • appendChildXML

    • deleteXML

  • Oracle SQL関数sys_xmlgenは非推奨になりました。かわりにSQL/XML生成関数を使用してください。

  • 次のOracle XQuery関数は非推奨になりました。かわりに、対応する標準のXQuery関数(同じ名前に名前空間接頭辞fnの付いた関数)を使用してください。

    • ora:matches: かわりにfn:matchesを使用

    • ora:replace: かわりにfn:replaceを使用

  • XML変換をサポートする次のOracle構造体は非推奨になりました。

    • PL/SQLパッケージDBMS_XMLTRANSLATIONS

    • Oracle XPath関数ora:translate

    • XML Schema注釈xdb:maxOccursxdb:srclangおよびxdb:translate

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • 次のXML Schema注釈は非推奨になりました。

    • xdb:defaultTableSchema

    • xdb:maintainOrder

    • xdb:mapUnboundedStringToLob

    • xdb:maxOccurs

    • xdb:SQLCollSchema

    • xdb:SQLSchema

    • xdb:srclang

    • xdb:storeVarrayAsTable

    • xdb:translate

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • エクスポート・パラメータdata_optionsの値xml_clobsは、Oracle Database 12cから非推奨になりました。

非推奨となったアドバンスト・レプリケーション

Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーションは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

読取り専用のマテリアライズド・ビューは、引き続き、ベーシック・レプリケーションでサポートされます。

Oracle GoldenGateを使用して、アドバンスト・レプリケーションのすべての機能を置き換えます。このガイダンスには、マルチマスター・レプリケーション、更新可能なマテリアライズド・ビューおよびデプロイメント・テンプレートが含まれます。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で非推奨となったOracle MultimediaのDICOM

Oracle Database 12cでは、Oracle Multimedia DICOMのORDImageサポートは非推奨です。

JPublisherの非推奨

2014年10月以降、Oracle JPublisherはOracle Database 12cリリース1で非推奨になり、またJPublisherのすべての機能はOracle Database 12cリリース2でサポート対象外となり、使用できなくなります。次に示す代替方法を使用することをお薦めします。

  • 引き続きWebサービス・コールアウトを使用するには、Webサービス・コールアウト・ユーティリティの代わりとなるOJVM Webサービス・コールアウト・ユーティリティを使用することをお薦めします。

  • PL/SQLプログラムおよびSQLオブジェクトにJavaクライアント・アプリケーションを作成するには、開発者は、Java STRUCTクラスの作成を支援する他のJDK開発ツールおよび他の事前構成済オプションを使用することをお薦めします。

参照:

JPublisherの非推奨およびサポート終了の詳細は、My Oracle Supportのノート1937939.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1937939.1

Oracle Technology NetworkのJDKツールおよびユーティリティも参照してください。

http://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/tools/

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で非推奨となった初期化パラメータ

アップグレード計画の一環として、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で非推奨となった初期化パラメータを確認してください。

非推奨となったFILE_MAPPING初期化パラメータ

FILE_MAPPING初期化パラメータは非推奨です。これは、下位互換性を保つためにのみサポートされています。

参照:

FILE_MAPPING初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください

非推奨となったRDBMS_SERVER_DN初期化パラメータ

RDBMS_SERVER_DN初期化パラメータは、Oracle Databaseリリース12.1.0.2では非推奨です。

RDBMS_SERVER_DNのかわりにLDAP_DIRECTORY_ACCESSを使用します。

参照:

このパラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください

IGNORECASEおよびSEC_CASE_SENSITIVE_LOGONの非推奨

ORAPWDIGNORECASE引数およびSEC_CASE_SENSITIVE_LOGONシステム・パラメータは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

デフォルトでは、Oracle Database 12cのパスワードは大文字と小文字が区別されます。

参照:

認証およびパスワード保護の構成の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータの非推奨

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータはOracle Database 12cでは非推奨です。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONは、2つの新しいOracle Net Servicesパラメータに置き換えられました。

  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER

  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENT

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST初期化パラメータのサポート終了

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST初期化パラメータは、Oracle Database 12cで削除され、サポートが終了しました。

LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTは、アーカイバ・プロセス(ARCn)がREDOデータをリモートのスタンバイ・データベース宛先に送信するときに指定されます。これはOracle Database 11gで非推奨になっています。

Oracleでは、LOG_ARCHIVE_DEST_nを使用することをお薦めします。LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータの属性を設定して、REDO転送サービスが本番用またはプライマリ・データベースの宛先から別の(スタンバイ)データベースの宛先にREDOデータを送信する方法について、様々な側面を制御します。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で非推奨となったビュー

この項にリストされている非推奨となった機能を参照して、アップグレード後に使用する代替方法を準備してください。以前のリリースで非推奨になった機能は、今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

次のビューは非推奨です。

参照:

スケジューラのジョブの資格証明の指定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。