このリリースでのこのガイドの変更点
次の変更が、Oracle Graph Server and Clientに付属するプロパティ・グラフ・サポートに適用されます。
Oracle Graph Server and Clientは、Oracle Databaseのプロパティ・グラフ機能を使用するために必要であり(Oracle Graph Server and Clientのインストールを参照)、1年に4回リリースされます。
新機能
Oracle Database 23cと連携するOracle Graph Server and Client 23.1の重要な新機能
Oracle Graph Server and Clientリリース23.1は、Oracle Database 23cの次のプロパティ・グラフ機能と連携します:
- Oracle Databaseでのプロパティ・グラフSQLスキーマ・オブジェクトの作成のサポートが追加されました。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフの概要」を参照してください。
- SQLプロパティ・グラフでのグラフ問合せの実行のサポートが追加されました。
詳細は、「SQL GRAPH_TABLE問合せ」を参照してください。
- SQLプロパティ・グラフに対するPGQL SELECT問合せの実行のサポートが追加されました。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフに対するPGQL問合せの実行」を参照してください。
- データベース内のグラフに対するSQL
GRAPH_TABLE問合せの視覚化のサポートが追加されました。詳細は、「SQLプロパティ・グラフに対するグラフ問合せの視覚化」を参照してください。
Oracle Graph Server and Client 23.1の重要な新機能(23cおよび以前のOracle Databaseリリースに適用)
- GraphSONファイルからグラフ・データをインポートしてプロパティ・グラフ・ビューを作成するためのサポートが追加されました。
詳細は、「GraphSONファイルのインポートによるPGビューの作成」を参照してください。
- 次の場合にスキーマ名を明示的に指定するためのサポートが追加されました:
readGraphByNameAPIを使用して、グラフ・サーバー(PGX)にプロパティ・グラフ・ビューをロードする場合。詳細は、「readGraphByName APIへのスキーマ名の指定」を参照してください。
- グラフ・サーバー(PGX)のメモリーにサブグラフをロードする場合。
詳細は、「スキーマ名の明示的な指定によるサブグラフのロード」を参照してください。
- インメモリー・サブグラフを拡張する場合。
詳細は、「スキーマ名の明示的な指定によるサブグラフの拡張」を参照してください。
- Oracle Graph Server and Clientデプロイメントに新しいリリースのアーティファクト
oracle-graph-visualization-library-23.1.0.zipが追加されました。これには、Webアプリケーションに埋め込むことができるグラフ・ビジュアライゼーション・インタフェース用のJavaScriptライブラリが含まれています。詳細は、「Webアプリケーションへのグラフ・ビジュアライゼーション・ライブラリの埋込み」を参照してください。
- セッション・ユーザー情報を提供するために、グラフ・サーバー(PGX)の
ServerInstance#getServerStateAPIが拡張されました。詳細は、「検査データの取得」を参照してください。
- グラフ・ビジュアライゼーションの
GET /graphsRESTエンドポイント用にv2が追加されました。詳細は、「グラフのリスト」を参照してください。
- PgxMLライブラリでのSupervised EdgeWiseグラフ・アルゴリズムのサポートが追加されました。
詳細は、「Supervised EdgeWiseアルゴリズムの使用(エッジ埋込みおよび分類)」を参照してください。
- Supervised GraphWiseモデルでの回帰タスクのサポートが追加されました。
詳細は、「Supervised GraphWiseモデルの分類と回帰モデル」を参照してください。
非推奨となった機能
- GraphServer#getInstance API
次の
GraphServer#getInstanceAPIは非推奨となりました:GraphServer.getInstance(ClientConfig clientConfig, String username, char[] password, int refreshTimeBeforeTokenExpiry)GraphServer.getInstance(String baseUrl, String username, char[] password, int refreshTimeBeforeTokenExpiry)GraphServer.getInstance(String baseUrl, String kerberosTicketPath, int refreshTimeBeforeTokenExpiry)
かわりに、
pgx.confファイルでrefresh_time_before_token_expiry_secondsパラメータを構成します。 - opg_apis.get_version()
OPG_APIS.GET_VERSION()ファンクションは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなります。かわりに、OPG_APIS.GET_OPG_VERSIONを使用してください。 - Cloudera CDH6に対するApache HDFSのサポート
Cloudera CDH6でのApache HDFSのサポートは非推奨となりました。
PgqlViewGraphExpanderに対して非推奨のメソッドPgqlViewGraphExpander.schema(String)およびPgqlViewGraphExpander.owner(String)は非推奨となりました。かわりに、PgqlViewGraphExpander.fromPgView(String, String)を使用します。- グラフ・サーバー(PGX)構成フィールド
グラフ・サーバー構成フィールド
server_certおよびserver_private_keyは非推奨となりました。かわりに、server_keystoreを使用してください。 - PyPGX
Operationの次の属性は非推奨となりました:graph_id、operation_type、cost_estimate、total_cost_estimate、cardinality_estimate、pattern_infoおよびchildren。かわりに、get_graph_id()、get_operation_type()などの対応するgetterメソッドを使用します。ServerInstanceクラスのpgx_version属性は非推奨となりました。かわりに、get_version()を使用します。PartitionedGraphConfigの属性pg_view_nameは非推奨となりました。かわりに、source_nameおよびsource_type(pg_viewに設定)を使用します。GraphWiseModelConfigのset_standarizeは非推奨となりました。かわりに、set_standardizeを使用してください。-
PgqlResultSet.get_vertex_labelsの戻り値は、リストの場合とそうでない場合があります。
- サブグラフのロード
フィルタ式を使用したサブグラフの作成は非推奨となりました。かわりに、プロパティ・グラフ・ビューからのサブグラフのロードを使用してください。
- PgxML:
inferAndGetExplanation関数GraphWiseModel.inferAndGetExplanation()は非推奨となりました。かわりに、GraphWiseModel.gnnExplainer()を使用してモデルのGnnExplainerオブジェクトを取得し、GnnExplainer.inferAndExplain()を使用してください。 oracle.pgx.api.mllibAPIのPg2vecModelBuilder.setUseGraphletSize(java.lang.Boolean useGraphletSize)メソッドは非推奨となりました。かわりに、Pg2vecModelBuilder.setUseGraphletSize(boolean useGraphletSize)メソッドを使用します。- PgxML:
SupervisedGraphWiseModelBuilder.setLossFunction関数SupervisedGraphWiseModelBuilder.setLossFunction(SupervisedGraphWiseModelConfig.LossFunction ...)は非推奨となりました。かわりに、SupervisedGraphWiseModelBuilder.setLossFunction(LossFunction ...)関数を使用してください。 - PL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションPL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションは非推奨となりました。かわりに、現在のSCN (システム変更番号)を取得するには、DBMS_FLASHBACK.GET_SYSTEM_CHANGE_NUMBERファンクションを使用します。
SELECT dbms_flashback.get_system_change_number FROM DUAL;
サポート対象外となった機能
- Apache ZeppelinクライアントでJava APIを使用するためのGroovyサポートは終了しました。
- Oracle Linux 6のサポートは終了しました。
- プロパティ・グラフ・スキーマ・グラフが含まれるOracle Textのサポートは終了しました。
- Apache HBaseのサポートは終了しました。
- 指定できる値(
['linear', 'tanh', 'relu']など)の固定列挙リストがある場合、PyPGXでの大/小文字混合の文字列引数のサポートは終了しました。小文字のみの引数がサポートされるようになりました。 - 2表形式のサポートは終了しました。
- 次のJava APIクラスのサポートは終了しました。
oracle.pg.rdbms.OraclePgqlColumnDescriptor.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlColumnDescriptorImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlExecution.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlExecutionFactory.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlPreparedStatement.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResult.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultElement.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultElementImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultIterable.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultIteratorImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultSet.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultSetImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultSetMetaData.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlResultSetMetaDataImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlSqlTrans.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlSqlTransImpl.javaoracle.pg.rdbms.OraclePgqlStatement.java
oracle.pgx.api内の次のJava APIメソッド、オブジェクトおよびフィールドはサポートされなくなりました。サポート対象外となったメソッド:
PgxCollectionメソッド:addAllAsync(Collection<E> source)removeAllAsync(Collection<E> source)addAll(ID...ids)removeAll(ID...ids)
PgqlResultSetメソッド:getResults(): かわりに、PgqlResultSetを使用して結果セットを直接反復処理しますdestroy()
- ユーザー定義のパターン一致セマンティックのメソッド:
PgxGraph#queryPgql(String, PatternMatchingSemantic): かわりに、PgxGraph#queryPgql(String)を使用しますPgxSession.setPatternMatchingSemantic(..)
GraphMetaDataコンストラクタと関連メソッド:GraphMetaData()GraphMetaData(GraphMetaData other, java.net.URI baseUri)GraphMetaData(IdType vertexIdType)GraphMetaData.setVertexIdType()GraphMetaData.setEdgeIdType()
PgxSession#getAvailableSnapshots(GraphConfig): かわりに、PgxSession#getAvailableSnapshots(PgxGraph)を使用します-
filterパラメータを受け入れるすべてのAnalyst#filteredBfsおよびAnalyst#filteredDfsメソッド: かわりに、navigatorパラメータを使用します
サポート対象外となったオブジェクト
PgqlResult(resultSet.getResults().iterator().next()の結果: かわりに、resultSet.iterator().next()から返されたPgxResultを使用します
サポート対象外となったフィールド
pattern_matching_semantic構成フィールド
oracle.pgx.config内のJava APIメソッドAbstractGraphConfigBuilder#setNodeIdTypeはサポートされなくなりました。かわりに、AbstractGraphConfigBuilder#setVertexIdType()を使用してください。- 次のPyPGXクラスは、
pypgxパッケージではサポートされなくなりました。かわりに、pypgx.api.filtersサブパッケージを使用して次のクラスにアクセスします。EdgeFilterGraphFilterVertexFilter
-
次のPyPGXクラスは、
pypgx.apiパッケージではサポートされなくなりました。かわりに、pypgx.api.framesサブパッケージを使用して次のクラスにアクセスします。PgxCsvFrameReaderPgxCsvFrameStorerPgxDbFrameReaderPgxDbFrameStorerPgxFramePgxFrameBuilderPgxFrameColumnPgxGenericFrameReaderPgxGenericFrameStorerPgxPgbFrameReaderPgxPgbFrameStorer
- 次のPython APIパッケージはサポートされなくなりました。
common: この内部パッケージはサポートされなくなりました。このパッケージのクラスのいくつかは、パブリック・パッケージpypgx.apiに移動されました。utils: この内部パッケージは名前が_utilsに変更されました。
- Apache Solr/Luceneに基づくグラフ・プロパティ・テキスト検索はサポートが終了しました。かわりに、PGQL問合せ式を使用してください。
- PGXプロパティ・タイプDATEはサポーが終了しました。かわりに、LOCAL_DATEまたはTIMESTAMPを使用します。
- プロパティ・グラフでの、Oracle NoSQL Databaseに格納されているデータのサポートはなくなりました。
- Gremlin Groovyシェルのサポートはなくなりました。
- Apache Tinkerpop APIでのOracle Databaseのサポートはなくなりました。
- フラット・ファイル形式からプロパティ・グラフ・スキーマへのデータのロードはサポートされなくなりました。
- Apache Groovyベースのシェルのサポートは19cで非推奨となり、現在はサポートされていません。
- Cloudera CDH5でのApache HBaseおよびApache HDFSのサポートは終了しました。