Oracle DatabaseでのPL/SQLパッケージのインストール

Oracle Graph Server and Client は、Oracle Database 12.2以降と連携して機能します。ただし、Oracle Graph Server and Clientのダウンロードに含まれる更新されたPL/SQLパッケージをインストールする必要があります。

ノート:

Graph Server and ClientをOracle Autonomous Databaseとともに使用している場合は、このセクションをスキップできます。必要なことは、認証にOracle Databaseを使用するための基本ステップでステップ5およびステップ6を実行することにより、ロールを作成し権限を割り当てることのみです。これらのステップは、Oracle Cloud Infrastructureコンソール「データベース・アクション」を使用して実行できます。

  1. Oracle Graph Server and Clientのダウンロードに含まれるOracle Graph PL/SQLパッチ・コンポーネントをOracle Software Delivery Cloudからダウンロードします。
  2. ファイルoracle-graph-plsql-<ver>.zipを任意のディレクトリに解凍します。
    <ver>は、PL/SQL用のOracle Graph PL/SQL Patchのダウンロードされたバージョンを示します。
  3. DBA権限を持つユーザーとしてデータベースに接続し、create_graph_roles.sqlスクリプトを実行します。
    -- Connect as SYSDBA
    SQL> ALTER SESSION SET CONTAINER=<YOUR_PDB_NAME>;
    SQL> @create_graph_roles.sql

    オプションで、プロパティ・グラフ・スキーマ(PGスキーマ)グラフを操作する場合は、次のステップを実行してPL/SQLパッケージをインストールする必要があります。

    • optional_pg_schemaフォルダで、次のいずれかのディレクトリを選択します:
      • 18c_and_below: これは、Oracle Database 18c以前で作業している場合にのみ適用されます。
      • 19c_and_above: これは、Oracle Database 19c以降で作業している場合にのみ適用されます。
    • DBA権限を持つデータベース・ユーザーとして、(使用しているデータベース・バージョンに一致する)適切なディレクトリのREADME.mdファイルの手順に従います。これは、グラフ機能を使用するすべてのPDBに対して実行する必要があります。たとえば:
      -- Connect as SYSDBA
      SQL> ALTER SESSION SET CONTAINER=<YOUR_PDB_NAME>;
      SQL> @opgremov.sql
      SQL> @catopg.sql

    PGスキーマ・グラフの詳細は、「プロパティ・グラフ・スキーマの使用」を参照してください。

  4. DBA権限を持つデータベース・ユーザーとして接続し、ユーザー<graphuser>を作成し、次の権限を付与します:
    SQL> GRANT CREATE SESSION, CREATE TABLE, CREATE VIEW TO <graphuser>

    オプションで、プロパティ・グラフ・スキーマ(PGスキーマ)グラフを操作する場合は、次の権限を付与します:

    SQL> GRANT CREATE SESSION, ALTER SESSION, CREATE TABLE, CREATE PROCEDURE, CREATE TYPE, CREATE SEQUENCE, CREATE VIEW, CREATE TRIGGER TO <graphuser> 
  5. グラフを操作するためにステップ4で作成したデータベース・ユーザーに、適切なロール(GRAPH_DEVELOPERまたはGRAPH_ADMINISTRATOR)を付与します。

    ノート:

    
    SQL> GRANT GRAPH_DEVELOPER to <graphuser>
    SQL> GRANT GRAPH_ADMINISTRATOR to <adminuser>