3.6.9 Spatial Studioにおけるキャッシュについて

Spatial Studioリリース22.3以降、すべてのデータセットに対して生成されたすべてのベクター・タイルは、デフォルトでファイル・システムにキャッシュされます。

このキャッシュ・プロセスは、マップ・ビジュアライゼーション用のデータセットを初めてロードし、マップのパンを開始したり、マップをズーム・インおよびズーム・アウトすると自動的に開始されます。したがって、同じデータセットを次回視覚化すると、対応するマップ・レイヤーはすべて、関連するタイルがすでに生成されロードする準備ができているため、より速くロードされます。これらの生成されたベクター・タイルはすべて、次の場所に保存されます:

<user_home_folder>/.sgtech/cache/CACHE_<cache_id>

フォルダ名の一部である<cache_id>は整数値で、データセットidおよびベクター・タイルでエンコードされているジオメトリ列に基づいて計算されます。メタデータ・ファイルは、各cacheフォルダ内に保存され、タイルがtiles.jsonファイル内のどこに属するかについて人間が判読できる情報を提供します。メタデータ・ファイルのサンプル構造は、次のとおりです:

{
  "DatasetName" : "DATASET NAME",
  "DatasetId" : "8da55629d3ca71aa37d859422a847257",
  "GeometryColumn" : "GEOM_COL_NAME"
}

各ベクター・タイルはエンコードされ、次のように名前パターンに従ったファイルに保存されます:

<zoom_level>_<x_axis>_<y_axis>.dat

前述の名前パターンの変数はすべて整数で置き換えられ、世界地図の特定のビューポートを見たときにタイルをロードする必要がある世界の位置を示します。

データセットのキャッシュ・オプション(「事前キャッシュ」および「キャッシュのパージ」)には、次のように「データセット」ページからアクセスできます:

図3-28 データセットのキャッシュ・オプション

図3-28の説明が続く
「図3-28 データセットのキャッシュ・オプション」の説明