3.10.2.6 データセットとしてのOGC WMSマップの視覚化

マップ上でOGC (Open Geospatial Consortium) WMS (Web Map Service)データセットを視覚化できます。

これは、外部WMSマップに基づいているカスタム・ベースマップを作成し、マップ・ビジュアライゼーションでこのようなベースマップに切り替えることに加わえて行います。ベースマップを使用する上での主な問題は、1つのマップ・ビジュアライゼーションにはベースマップを1つしか含めることができないことです。たとえば、WMSイメージに基づくベースマップを使用している場合、OpenStreetMapなどの他の背景マップは表示できなくなります。したがって、WMSイメージには通常、詳細な管理境界や通常の背景マップに表示される他の一般的なフィーチャが含まれていないため、地理的コンテキストは失われます。

この制限を克服するために、Spatial Studioでは通常の背景マップを使用しながら、WMSマップ・イメージをデータセット・レイヤーとして上部に追加できます。WMSイメージは単なる別のデータセットであり、マップ上の別のレイヤーとして表示できるため、レイヤーを簡単に並べ替えたり、他のマップ・レイヤーと同様にWMSイメージの表示を切り替えることができます。

マップでOGC WMSデータセットを視覚化するには、次のステップを実行する必要があります。
前提条件として:
  • OGC WMSデータセットは、Spatial Studioで作成する必要があります。詳細は、「OGC WMSデータセットの作成」を参照してください。
  • 必要なOGC WMSデータセットは、「アクティブ・プロジェクト」ページでプロジェクトに追加する必要があります。
  1. 「アクティブ・プロジェクト」ページの左ペインで、「ビジュアライゼーション」タブをクリックします。
    様々なビジュアライゼーション・オプションがリスト表示されます。
  2. リストから「マップ」をクリックして右側のビジュアライゼーション・ウィンドウにドラッグし、マップ・ビジュアライゼーションを作成します。
    データ・ビジュアライゼーション・レイヤーがない、デフォルトのベースマップが表示されます。
  3. 「アクティブ・プロジェクト」ページの左ペインで、「データ」タブをクリックします。
    プロジェクトにロードされているすべてのデータセットがリスト表示されます。
  4. リストから目的のOGC WMSデータセットを右側のマップ・ビューにドラッグ・アンド・ドロップします。
    OGC WMSデータ・レイヤーがマップに表示されます。マップに追加される最初のデータセットである場合、マップはWMSデータセットが適用されている領域に自動的にズームされます。

    図3-54 OGC WMSデータ・レイヤーの視覚化

    図3-54の説明が続きます
    「図3-54 OGC WMSデータ・レイヤーの視覚化」の説明

    前述の図は、OpenStreetMap背景の上にオーバーレイされる(WMSサービスからロードされた)天気パターン・イメージを示しています。マップには、テキサス州のいくつかのカスタム・リージョンを緑色で表示する別のSpatial Studioデータセットも含まれています。

    ノート:

    ビジュアライゼーション用に新しいWMSデータセットを表示すると、ブラウザからWMSイメージ・リクエストがWMSサーバーに直接送信されます。マップ・レイヤーを常にリフレッシュして、WMSサーバーの現在のデータを反映できます。