10 Coherence MicroProfileメトリックの使用
CoherenceのMicroProfile (MP)メトリックは、Coherenceクラスタ・メンバー内のEclipse MicroProfileメトリックをサポートします。『MicroProfile Metrics』を参照してください。Coherence MPメトリックは非常に単純なモジュールで、実行時に使用可能なMicroProfileメトリック・レジストリにCoherenceメトリックを公開し、プロセス内で公開されたすべてのメトリックにCoherence固有のタグを追加して、Prometheusなどのモニタリング・サーバーでそれらを区別できます。
この章の内容は次のとおりです。
- Coherence MPメトリックの使用の有効化
Coherence MPメトリックを使用するには、まずpom.xml
ファイルで依存関係として宣言する必要があります。 - Coherenceグローバル・タグ
異なるクラスタや同じクラスタの異なるメンバーからのメトリックを区別するために、Coherence MPメトリックでは、プロセス内で公開されたすべてのメトリックにいくつかのタグが自動的に追加されます。
Coherence MPメトリックの使用の有効化
Coherence MPメトリックを使用するには、まずpom.xml
ファイルで依存関係として宣言する必要があります。
Coherence MPメトリックは次のように宣言できます:
<dependency>
<groupId>${coherence.groupId}</groupId>
<artifactId>coherence-mp-metrics</artifactId>
<version>${coherence.version}</version>
</dependency>
モジュールがクラス・パスで使用可能になると、Coherenceはそれによって提供されるMpMetricRegistryAdapter
サービスを検出し、それを使用してすべての標準Coherenceメトリックをベンダー・レジストリに公開し、ユーザー定義のアプリケーション・メトリックをアプリケーション・レジストリに公開します。
すべてのメトリックは、様々なMBean属性のポイントインタイム値を表すため、ゲージとして公開されます。
Coherenceグローバル・タグ
Coherenceクラスタには数百のメンバーが存在し、各メンバーが同じメトリックのセットを公開する可能性があります。環境には多数のCoherenceクラスタがあり、同じモニタリング・サーバー・インスタンスに公開される可能性もあります。異なるクラスタや同じクラスタの異なるメンバーからのメトリックを区別するために、Coherence MPメトリックでは、プロセス内で公開されたすべてのメトリックにいくつかのタグが自動的に追加されます。
表10-1 Coherence MPメトリックで使用されるタグ
タグ名 | タグ値 |
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クラスタの名前。 |
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メンバーが属するサイト(設定されている場合)。 |
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メンバーが存在するマシン(設定されている場合)。 |
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メンバーの名前(設定されている場合)。 |
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メンバーのノードID。 |
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メンバーのロール。 |
タグ付けにより、あるメンバーによって公開されたメトリックが、他のメンバーによって公開されたメトリックと競合したり、上書きされることがなくなります。タグ付けは、必要に応じて、前述のタグの値に基づいてメトリックを問い合せて集計する場合にも役立ちます。