入力データ

時系列分析では、順序付けされた入力データが必要です。したがって、各データ行は[インデックス, 値]のペアで構成される必要があり、インデックスで順序を指定します。

CREATE_MODELまたはCREATE_MODEL2プロシージャを使用して指数平滑化(ESM)モデルを作成する場合、CASE_ID_COLUMN_NAMEおよびTARGET_COLUMN_NAMEパラメータを使用して、それぞれ入力インデックスと観測時系列値の計算に使用する列を指定します。時間列には、Oracleの番号、またはOracleの日付、タイムスタンプ、タイムゾーン付きのタイムスタンプ、またはローカル・タイムゾーン付きのタイムスタンプが格納されます。ケースID列の型がOracle NUMBERの場合、モデルは入力時系列が等間隔であるとみなされます。序数位置のみが重要であり、数値が小さいほど後の時間を示します。特に、入力時系列はcase_id (時間ラベル)の値に基づいてソートされます。case_id列に欠損値を含めることはできません。ギャップを示すために、値列にはNULLの欠損値を指定できます。隣接する時間ラベル間の差の大きさは関係なく、間隔やギャップ・サイズの計算には使用されません。CASE_IDとして渡される整数値は、非負数とみなされます。

ESMはパーティション化モデルもサポートしています。そのような場合、入力表にはパーティションを指定する追加の列が含まれています。同じパーティションIDを持つすべての[インデックス, 値]ペアは、1つの完全な時系列を形成します。すべてのモデルで同じモデル設定が使用されますが、指数平滑法アルゴリズムでは、パーティションごとに個別にモデルが作成されます。

データ・プロパティによって警告通知が発生するか、設定が無視される可能性があります。ユーザーが乗法的傾向と乗法的季節性のいずれかまたは両方を使用してモデルを設定し、データに値Yt<= 0が含まれている場合、モデル・タイプはデフォルトに設定されます。系列に含まれている値が、ユーザー指定の季節数より少ない場合、季節性の指定は無視され、警告が発行されます。

ユーザーがパラメータEXSM_SERIES_LISTを使用して一連の予測子系列を選択した場合は、入力データに最大20列の追加の時系列を含めることもできます。